寒暖を繰り返しながら迎える春。金沢は、今日は日中暖かく、街には観光のお客様らが大勢繰り出し、活気がありました。
肝心の桜ですが、三月が例年に比べて肌寒かったのが影響してか、まだつぼみの状態で、開花は例年に比べて数日遅れそうな気配です。新年度がスタートしてほどなく花が開き、街に一気に華やぎが生まれそうです。
兼六園に出かけました。既に春の観光本番のような、にぎわいを見せていました。観光客の中には、お着物姿のカップルの姿もあり、桜より一足早く、彩りを加えていました。
【兼六園・金沢城の桜並木】
(石川門前)

(茶店付近)

(金沢城を遠望)

静かに花の季節を待つ。そんな時間も悪くないなと思いながら、金沢城石川門付近から茶店通りを歩きました。
金沢市南部にある文具スーパーに買い物に行く用事があったので、途中犀川河畔に立ち寄りました。
土手に沿って続く桜並木。ここも兼六園付近と同様に、桜は、まだつぼみ。その木立ちの下の河川敷では、若者たちがランニングしている姿がありました。
(犀川河畔の桜。眼下にランニングする若者)

視線を東の方に向けると医王山系は、まだ白く雪をかぶっています。山の春は、もう少し先のようです。
あかつき屋には、春休みを利用してのお客様が連日のようにお越しになっています。
日々ぶれることなく、心をこめて粛々とお宿業に励みます。
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3月は別れと旅立ちの時。金沢のあかつき屋ではこの時期、そんなドラマが連日のように繰り広げられています。
卒業旅行に伴うお泊まりが続きます。この度、お越しになったのは、新潟県上越市の春日小学校及び春日中学校で共に学び、このほどそれぞれの高校を卒業された女性の方々です。
戦国時代、上杉謙信が城を構えた春日山を望む頚城平野で幼少女期を過ごしたお仲間。今、新たな旅立ちの時を迎え、別れを惜しみながら、4月からの新生活での活躍を誓いあわれました。
(春日山城址から頚城平野を望む=上越観光Naviから)

春日地区(春日区)は、上越市の高田、直江津両地区の間に位置します。西方に上杉謙信が居城した春日山があり、歴史的面影を今に残します。
一方、上越市が高田、直江津の両市が合併してできた経緯から、市役所がこの春日区に立地し、近年は都市化も進んでいます。
そんな環境の中で、成長されてきたお客様たち。中学卒業後もよく集ってこられたそうですが、今高校を卒業するに当たり、記念の金沢旅行を企画されたのでした。
(上越市春日小、春日中を卒業された皆様=写真掲載了解済)

ほとんどが、金沢は初めて。初め地元と同じくらい寒かったと驚かれましたが、天候に恵まれ、兼六園や金沢城などをめぐったほか、カフェ、焼き鳥屋さんなどで美味に舌鼓。十二分に金沢の魅力を満喫されました。
「春からみんなバラバラになるね」と少しさみしそうでしたが、新たな世界への期待も膨らんでいるようでした。
皆さま、ご宿泊ありがとうございました。また、元気なお顔を見せて下さいね。
この三連休を中心に、学生さんの卒業旅行に伴うお泊まりが相次ぎました。首都圏から、そして、四国・香川県などからあかつき屋へ。
日差しが次第に春らしくなるこの頃。金沢の観光名所のあちこちを訪れたお客様は躍動し、表情は輝きました。
(梅の花が満開になった兼六園)


兼六園は、いよいよ彩りの季節を迎えました。
梅林の紅梅、白梅の花は満開となり、園内は一気に華やかになりました。大勢の観光のお客様が訪れ、盛んにカメラのシャッターを切っていました。
三連休最終日の3月20日から二泊された、香川県と大阪からお越しになった女性4人グループ。二日目は、お着物姿になって、街に繰り出されました。
【お着物姿で街歩き】
(金沢城で=ご提供写真、以下同じ)

(ひがし茶屋街で)

あいにくの雨で、傘をさしてのご散策。でも、手に持つ和傘が、風情を増し、「外国人の方たちからたくさん写真を撮られました」と注目度抜群だったようです。
北陸・金沢の食もご堪能。駅前の寿司店では、海鮮丼に舌鼓。
朝食は、近江町市場に食材の買い出しに出かけられました。
(海鮮丼「おいしかった~」)

(近江町市場に甘酒豆乳)

市場では、店先で珍しい甘酒豆乳やオレンジジュースを賞味。
お宿に戻って、おにぎりやお味噌汁に加え、のどぐろの揚げ物や、春菊のおひたしなどを味わいました。
全身で金沢の魅力を味わい尽くした二泊になったようでした。
皆さま、お泊まりありがとうございました。
あかつき屋にこの度、うれしい知らせが届きました。先日行われた金沢大学の入学試験(前期日程)でここにお泊まりになった受験生のWさん(静岡県出身)が見事合格されたのです。試験のあった日は、ここから試験会場へ向かわれただけに、結果が気になっていました。
難関を突破されたとの知らせに、こちらもうれしくなりました。
先日、Wさんはご両親とともに、早速アパート探しのために金沢に来られ、あかつき屋にお泊まりになりました。お宿は、明るいムードに包まれました。
(4月に新入生を迎える金沢大学)

金大の試験前日、Wさんはこのお宿の大きな掘りごたつのあるコミュニティルームで最後の追い込みの勉強をなさっていました。私は、勉強面では手助けできないので、翌日の試験では、ふだんの力が出せるよう、落ち着いたお部屋の環境づくりに努めました。
前期試験の発表があった日、Wさんのお父さんから娘さんが合格したとの知らせを電話で受けました。早速、アパート探しに金沢に来るので、再度宿泊したいとの連絡を受けました。
(金大に合格したWさんとご両親)

ご両親とともに、再びあかつき屋にお越しになったWさん。さすがにホッとした表情を見せておられました。ご両親も本当にうれしそう。あかつき屋にとっても、グッドニュースでした。
春三月。4年間の学生生活を終えて、金沢を離れる人。一方でWさんのように、金沢でこれから新たな青春の日々を送る人。
様々な思いが交錯する季節。
Wさんには、この4年間で力をつけ、良き友を得て、金沢が良き思い出の地になることを祈ります。
3月。金沢は、初旬は雪が降ったりして肌寒い日もあったけど、ここに来て日差しが強くなり、春本番近しの雰囲気が漂ってきました。どことなく心浮き立つ。お客様とそんな日々を過ごしています。
あかつき屋は、お陰様で7度目の春を迎えました。これまで少しずつ調度類を拡充してきており、今回玄関ののれんを新調しました。その柄は、桜の花模様。そして、暁(あかつき)を描いたもの。花見の季節をちょっぴり先取りした形です。
こののれんは、金沢美術工芸大学の山田明子さんに制作をお願いしたもので、山田さんは、こちらの気持ちを汲んで素敵なのれんをデザインして下さいました。見ているだけで、気持ちが明るくなる図柄です。
(桜の花と暁を配したのれんとデザインして頂いた山田さん)

北陸・金沢の冬は昔ほど雪が降らなくなったとはいえ、冬は冬。やはり寒いです。長かった冬に区切りをつけ、お客様とともに、春到来の喜びを分かち合いたいと、今回ののれん制作を企画しました。
デザインして頂いた山田さんは、金沢美大視覚デザイン専攻の4年生。山田さんが同大学に入学して間もなく、学友の方たちとここでお泊まり鍋パーティーをされて以来、ご縁があります。それで今回、春にふさわしいのれんのデザインを依頼しました。
山田さんはこの度、無事卒業され、4月から地元愛知県内のメディア関係の企業に就職され、培った技能を生かされます。
緊張感漂う一年生の時から知り、アートの殿堂での4年間の学業を終えて、今新たな世界へと羽ばたこうとする女性。
親族を送別するような心境でもあります。社会人になっても、健康に留意し、頑張ってもらいたいと思います。
(ブレーメンの音楽隊の衣装で卒業式に臨んだ山田さん
=ご提供頂いたお写真)

ところで、山田さんが学んだ金沢美大は、卒業式ではほとんどの卒業生が、仮装して臨むことで知られています。その式で、山田さんはブレーメンの音楽隊の衣装で出席したとのこと。その写真を見せて頂きました。
山田さん、ありがとうございました。
4月からの新生活を前に、期待に胸膨らませる若者たちのご宿泊が続いています。その多くが金沢への卒業旅行でのお泊まりで、この度、ピークを迎えました。
同じ日に、大学生、そして高校生があかつき屋に宿泊されました。間もなく大学を卒業する人、これから大学へ入学する人と、立場は違いましたが、学び舎で育んだ友情を確かめ合い、新たな世界に向けて出発しても、この絆をいつまでも続けていこうと心に誓い合う旅でした。
(今春東大を巣立つ皆様=写真掲載了解済)

大学生の5人は、東大生です。一年生の時に同じ理系のクラスになった人たちだそうで、それぞれ建築や土木工学、化学、基礎物理を中心に学んで来られました。
卒業後は、いずれも進学される予定で、それぞれの研究分野を深められます。
一泊二日でしたが「大満足」。「おでん屋さんのぎんなんがおいしかった」「21世紀美術館のうさぎチェアがかわいかった」とのこと。
特に、建築を学ぶ学生さんは、あかつき屋の佇まいを熱心に観察され、印象に残されました。
皆さん笑顔で、お宿を後にされました。
(新井高校を卒業される皆様=同)

もう一組のお客様は、高校生の仲良し7人グループで、あかつき屋に二泊されました。スキーのメッカ新潟・妙高市にある、県立新井高校の3年生です。
「金沢は思ったより雪が少ないですね」と驚かれた様子。その分、スキーで鍛えた(?)健脚で、エネルギッシュに街を歩いて観光されました。
「近江町市場で食べた海鮮丼がおいしかった」「近所のみろく温泉に入った後のコーヒー牛乳が、今まででNO1のうまさだった」。見るところだけでなく、食の豊かさも実感された金沢ツアーとなりました。
皆様、ご宿泊ありがとうございました。新天地でもご活躍下さい。落ち着いたら、また遊びに来て下さいね。
3月に入り、待望した春の訪れを感じる今日この頃となりました。寒の戻りがあったりして、気候は一直線に春へと向かっていきませんが、日差しの強さや、木々の色合いの変化などにより、ひたひたと進む春を感じます。
心浮き立つ春の序章ですが、一方でこの月は、鎮魂と復興を願う時期でもあります。6年前に未曽有の被害をもたらした東日本大震災があり、被災地は、いまだ生活再建の途上にあります。
そんな中で、ここ金沢では、3月11日に禅のつどい「東日本大震災七回忌、熊本地震一周忌 祈りの座禅、願いの声明」という催しが開かれます。震災から丸6年経過した今も、被災地、被災者を忘れず、一日も早い復興に向けて、参加者が心を寄せ合おうという集いです。
(「祈りの座禅、願いの声明」の催しのご案内にお越しになった高源院の住職さん)

(その催しを紹介するカード)

この催しについて、この度あかつき屋からほど近い、曹洞宗の寺院・高源院さんの住職さんが、ここにお越しになり、ご説明されました。
それによると、この催しは曹洞宗石川県青年会の主催で、3月11日午後2時から、東兼六町の永福寺さんで開かれます。午後2時から祈りの座禅があり、午後2時半から、東日本大震災七回忌、熊本地震一周忌法要が執り行われます。
慌ただしく過ごし、目の前のことだけに心を奪われがちな毎日。
一方で、全く予期せぬ天災により、突然逆境に身を置くことになった人も少なからずいるこの国・日本。
この時季は、一度立ち止まって、身辺を見つめ直し、他に思いをめぐらすことが大切な時と言えるかもしれません。
高源院の住職さんがお越しになって、そんなことを思いました。
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