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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

冬へ 虹、シクラメン、雪吊り

冬の足音。金沢は、紅葉した街路樹の落葉が激しくなるのと歩調を合わせるように、このところ朝晩の寒さが、募ってきました。街の佇まいも、次第に変化してきました。

(郊外で出会った虹=大桑町地内)
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先日、買い物でヤマダ電機大桑店へ出かけた時。雨模様になってきたなと思っていたら、北の方向は妙に明るく、よく見ると虹がかかっていました。

「弁当忘れても傘忘れるな」との言い伝えがある金沢。その天候は、晩秋から初冬にかけては特に変わりやすく、外出時は油断できません。
でも、こんな虹と出会うと、これも北陸・金沢ならではかなと思い、そのような風土の恵みと受け止めたくなります。

あかつき屋も冬支度を進めています。
先日は、家周りに雪囲いを据え付け、さらに玄関前には、シクラメンを置きました。赤みを帯びた花が、心を明るくしてくれます。

(玄関に置いたシクラメン)
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(松の木に施された雪吊り)
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お庭では、植木屋さんの手を借りて、大きな松の木に雪吊りを施してもらいました。同時に、各種植木の剪定も。
お庭は、すっきり、さっぱり。そして、松の雪吊りによって、凛とした雰囲気が生まれました。

初冬の金沢、そしてあかつき屋。訪れるお客様には、この時季ならではの魅力にふれて頂きます。

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成人式前に 娘さんの晴れ着姿撮影

こんな風にあかつき屋を利用して下さるのもうれしいものです。この度、こちらで二泊して下さった母娘のお客様。お嬢さんが来年一月に成人式をお迎えになるとあって、それを記念してここで晴れ着姿の写真撮影をされました。

あかつき屋のいくつかのお部屋でカメラマンのリードで行われた撮影。お写真は、とても華やかに、素敵に仕上がったようです。

(成人式を前に晴れ着姿を写されたお嬢さん
              =お母様撮影)
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あかつき屋では、以前に結婚式の前撮りの場所として使われたことがありましたが、成人式にちなんだ撮影は、これが初めてです。
このおめでたい写真を撮ることになったお客様の親子さんは高知県にお住まいで、お母様が金沢ご出身ということもあり、今回の帰省を兼ねた撮影旅行が企画されたのでした。

(あかつきの間で行われた撮影)
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美しいお着物姿のお嬢さんは、カメラマンの注文に笑顔で速やかに応えられ、立派な出来栄えの写真になったようでした。
この度は、お母様もご一緒に着物姿となり撮影に臨まれ、華やかな母娘共演となりました。

(あかつき屋の前での撮影)
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心配された空模様も、この日は終日穏やかな日和となり、お二人はあかつき屋の後、尾山神社や、ひがし茶屋街にも足を運ばれ、付近の観光客らの熱い視線を浴びながらのロケになりました。

お嬢さん、ご成人おめでとうございます。また、お二人様、ご宿泊ありがとうございました。

とり野菜味噌鍋囲み ホットな一夜

「いよいよお鍋の季節になったな~」。そんな思いをした一夜でした。大阪からお越しになったお客様が、あかつき屋で鍋料理をしたいとリクエスト。あかつき屋には、その料理に使う調理道具一式を備えているので、快諾。

今宵のお鍋は、地元石川のご当地鍋のとり野菜味噌鍋。お客様は、手際よくキッチンで下ごしらえされ、コミュニティルームでとり野菜味噌鍋を囲みました。テーブルには、連泊中のフランスのカップルさんも加わり、楽しい一夜となりました。

(とり野菜鍋を囲み歓談された大阪とフランスのお客様=写真掲載了解済)
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とり野菜味噌は、様々な具材とよく合います。大阪からお越しになった女性グループは、近所のスーパー・ニュー三久さんで購入した若鶏や肉団子、ホタテ貝、タラの切り身などの動物性タンパクのほか、ネギ、白菜、もやしなどでそのお鍋を作られました。
それぞれの材料からいいお出汁が出て、とり野菜味噌鍋は、とてもおいしいお味に仕上がりました。

このお鍋のほかに、お刺身盛り合わせも食卓に並べ、舌鼓。お部屋では、日仏交流が和やかに繰り広げられ、大阪の女性陣は、フランスのカップルさんに日本で訪れた観光地のことや、フランスのお住まいのことなどを聞いておられました。

次第に寒くなっていく中で、こたつやお鍋の暖気は、身も心もホットにしてくれるもので、海を越えた初対面同士でも、互いの距離を一気に近づけてくれます。あかつき屋に「鍋パ(お鍋パーティー)」の季節がやってきました。

大阪の皆様、フランスのお二人、ご宿泊ありがとうございました。

素敵な高性能グラスと出会う

町家のゲストハウスあかつき屋は、様々な人と出会う場所ですが、一方で、素敵な品ともめぐり合う機会があります。この度、「ダブルウォールグラス」という、技術的にも、デザイン的にも優れたグラスを初めて知りました。

これは、愛知県岡崎市から、あかつき屋にお泊まりになったお客様が、ご紹介下さいました。そのお客様は、CIC㈱という会社を経営されている内田五雄さん、まきこさんご夫妻です。お二人は、経営する会社の注目の商品ブランド「RayES(レイエス)」についてご披露。そのグラスは結露しにくく、保冷、保温などに優れているばかりでなく、デザインもスタイリッシュで、洗練されています。

(ざん新なダブルウォールグラス)
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内田さんご夫妻は過日、あかつき屋にその娘さん、そして、奥様の姉妹がいらっしゃる群馬県のご親戚とお泊まりになりました。
夜の団らんの時間、内田さんの会社でダブルウォールグラスというざん新な商品を企画・販売されていることを知りました。

(お泊まりになった内田さんご夫妻=右側二人=ら)
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それは、グラスを二層構造にしていることにより、保温・保冷に優れ、結露もしにくくなっているのだとか。底面部をスクエア(四角い)形状にしていることにより、ざん新なイメージとなっています。この商品は、職人によって手作りされているそうで、特許も取得されています。

このグラスは、内田さんが地元に帰られた後、早速送って下さいました。見ているだけで、気持ちが高まる素敵なデザインです。
今度ビールなどを入れて飲んでみるのが、楽しみです。

内田さん、ありがとうございました。

「紅葉」 あかつき屋の室内にも

金沢は紅葉が真っ盛り。あかつき屋では、この時季にふさわしい飾りつけを行っています。

玄関に隣接する、上がりの間では、「紅葉」を題材にしたタペストリー(壁掛け)を飾っています。古着を材料にしたこの壁掛け。この町家の和の趣を一段と高め、お客様の目を楽しませてくれています。

(上がりの間に展示した壁掛け「紅葉」)
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作られたのは、金沢ご在住の和装工芸作家の玉木裕子さん。玉木さんは、あかつき屋に秋の彩りを加えたいと、いくつかの試作を経て、この作品を作って下さいました。

(制作された玉木さん)
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玉木さんは、幼少期から美術がお好きな方ですが、1999年金沢大学文学部ご卒業後、中国・北京の大学で中国語を学んだ後、帰国。
今は通訳業の傍ら、和装工芸の作品制作に取り組んでおられます。最近はポーチ、がま口、タペストリー(壁掛け)などの制作に従事されています。

あかつき屋に展示して頂いた作品「紅葉」は、深まりゆく秋を題材に、アンティーク着物をリメイクし制作されました。室内で「燃える秋」を演出しています。

玉木さん、素敵な作品ありがとうございました。

紅葉ピーク 人輝く兼六園

(前回のつづき)
紅葉がピークを迎えた兼六園。訪れる人は、思い思いに名園での散策を楽しんでおられます。

兼六園の紅葉のベストスポットと言えば、山崎山が挙げられますが、花見橋付近も見ごたえがあります。あかつき屋のお客様は、カメラを向けて、その美しさを記録に残す一方、着物姿で園内をそぞろ歩きする人もおられました。

(紅葉に彩られた花見橋付近)
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兼六園において花見橋ほど四季折々に鮮やかな風景を見せる橋は、ないと言ってもいいかもしれません。
春は桜。夏は、カキツバタやツツジ、そして晩秋は、紅葉。それぞれの時季に洗練された景観を現し、胸のすく思いがします。

(「紅葉山」と呼ばれる山崎山付近=ご提供写真)
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(小立野口への通路付近=筆者撮影)
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その近くの山崎山。別名「紅葉山」と呼ばれ、様々な落葉樹が色のハーモニーを見せます。

(KLOYさん=ご提供写真)
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      (JIさん=同)
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この度、タイからあかつき屋にお越しになったKLOYさんとJIさんのお二人。お着物姿になって、園内をそぞろ歩かれました。
赤や黄色に彩られた木立ちの中で、お二人のお着物姿は、ひと際美しく、お二人は「歩いていて、外国人らからたくさん写真を撮られました」とこちらに帰ってきてから、笑顔で話されました。

タイのお二人にとっては、北の古都・金沢は、やはり肌寒く感じられたそうですが、お着物姿になるとテンションも上がり、胸の内にホットな思い出を残されたようでした。

紅葉やススキ、雪吊り 兼六園秋深し

金沢は11月に入り、さすがに肌寒くなってきたものの、ここしばらく小春日和の天候が続き、外出が心地よく感じます。近くの兼六園では、紅葉が進み、秋深しの風情を漂わせています。

(秋の深まりを感じさせる兼六園)
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(雪吊りが見事な唐崎松)
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あかつき屋のお客様は、その名園に足繁く通い、北の古都の晩秋を身体いっぱいに感じておられます。お客様の中には複数回兼六園に訪れる人もいらっしゃいました。
「素晴らしいオータム・リーブズ(Autumn leaves=紅葉)」。その美しさは、国内外を問わず、人に感動を呼び起こすようです。

私も仕事の合間を縫って、兼六園を訪れました。
ことじ灯篭や唐崎松付近は大勢の人で混み合っていました。

(ことじ灯篭付近。明るい日差しを浴びたススキが鮮やか)
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名松・唐崎松は雪吊りが施され、見事な円錐模様を描いています。
ことじ灯篭付近は、紅葉に彩られ、霞ケ池のほとりでは、ススキの群れが揺れていました。昼下がり時。明るい日差しを受けて、その穂は、ひと際鮮やかです。
思いがけない風景と出会った感をもちました。