朝夕の肌寒さとともに、紅葉が進む城下町金沢。燃える秋が、もうすぐそこにやって来ていることを感じる毎日です。
そんな中で、うれしいお客様が、東京からお越しになりました。東京でご活躍のSさんです。
Sさんは、5年前にあかつき屋に3人の弟さんとお越しになり、観光や金沢の伝統工芸を楽しまれました。今回は、ご友人のお二人と。観光や、金沢グルメなどを満喫され、ご友人とともに、再び金沢の思い出を胸に刻まれました。
(朝、お庭を楽しまれるお客様。真ん中がSさん)

(秋の深まりを感じさせるお庭)

Sさんは、とても弟さん思いのお姉さんです。5年前に、ここにお越しになった際は、3人の弟さんをよくリードされ、観光のほか、県観光物産館で金沢伝統の加賀八幡起き上がり人形の手描き体験もされました。
その出来上がりは、とてもかわいく、カラフルで、感嘆したことを覚えています。
Sさんは今回は、親しいご友人と金沢ご訪問。街歩きの後、夜は小立野の老舗おでん屋若葉さんでお食事。その後、片町に繰り出し、ハロウィーンの熱気を目の当たりにされたそうです。
ゆっくりお休みになった後、朝はあかつき屋のお庭で過ごされました。秋の深まりを感じる和風庭園。日々の慌しさも忘れ、いやしのひと時になったようでした。
Sさん、そしてご友人の皆様。ご宿泊ありがとうございました。また、遊びに来て下さいね。
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金沢マラソン2016が好天の下、盛大に開催されました。あかつき屋にお泊まりになったお客様も多数参加、記録に挑戦する人、沿道の風景や金沢市民とのふれあいを楽しまれる人と、それぞれに42.195㌔を力走されました。
あかつき屋では、この大会に合わせて参加選手専用のお宿として便宜を図らせて頂きました。
昨年に続いて今回もご宿泊の方々の交歓風景があり、そばにいて快いものでした。
(お泊まりになった選手の皆さん)

(巫女さんの姿になって走った三重のTさん)

今回のお客様は、昨年に続いてグループで参加された大阪のG走遊会の皆様のほか、三重県や東京の方で占められました。
懐かしい人、「初めまして」の人と様々でしたが、皆さん「走る」という共通の趣味をもっておられるのですぐに意気投合。
夜はにぎやかにマラソン談義となりました。
翌朝は、そろって広坂通りのスタート会場へ出発。広坂通り付近は、あかつき屋から歩いて15分余りなので、ちょうどいいウオーミングアップになったようでした。
(トップで扇町に入った選手=西方寺さん前)

(選手の大集団が波のように押し寄せました)

競技期間中、私たちは、あかつき屋の近所のマラソンコースに陣取って選手たちを最後まで応援。お客様の選手たちは、上手に私を見つけて下さり、私はハイタッチして、健闘を祈りました。
それにしても民族大移動のような選手の大集団。その選手たちに対して沿道の市民は、切れ間がないくらいに列をつくり、盛んな声援を送りました。
あかつき屋に戻って来られたお客様は「沿道の応援がとても力になった。このおかげで、普段以上に頑張れた」と高揚した表情で話しておられました。
マラソンを愛好する私に関しては、この金沢マラソンは2年続けて抽選で外れ。来年はもしかして当選するかもしれないので、お客様と一緒に完走できるよう今から準備しようと思います。
選手の皆様、お疲れ様でした。来年も元気なお顔を見せて下さいね。
日々の暮らし。一年の節目を感じる時があります。お正月、お彼岸、夏至、お盆、中秋等々。
金沢ならではのものもあります。野町の神明宮(通称・お神明さん)のあぶり餅祭です。春5月、そして秋10月にいずれも15、16、17の三日間この神社で執り行われます。
最終日17日の昼下がり、お神明さんへ出かけました。境内の受付で、あぶったお餅と家守りのお飾りを買って、あかつき屋に戻りました。
(あぶり餅祭が行われた野町・神明宮)

あぶり餅の由来は、神社の資料によると、加賀藩の二代利長は、幾多の霊験、祭神の遺徳により、あらゆる悪事災難を免れるため、春秋の二度、祭礼を厄除け神事として広く参拝を奨励し、五代綱紀は、この神社を氏神にしたとのこと。
祭りごとに供える餅を御幣(お祓いの用具)の形にして串刺しにし、家に飾って「家守」とする一方、火にあぶって食すことで災厄から免れ運が開ける、という信仰があり、そうした風習が金沢の人々の間に伝わっています。
毎年のお神明さんのあぶり餅神事は、なにかしら心浮き立つものがあり、今回も、あかつき屋のお客様が観光に出かけている間を縫って、神社へ出かけました。
(食用のあぶり餅)

お祭りの最終日の午後とあって、訪れる人は少なかったですが、境内に響く、笛、太鼓の音色は、少年の日を思い出させる、ノスタルジーを誘(いざな)います。
(お客様の開運・健康を祈って天井に据えた、あぶり餅)

例によって受付窓口で食用とお飾り用の二種類のあぶり餅を求め、おまいりして帰路へ。
あかつき屋で、香ばしい香りのするあぶり餅を食した後、上がりの間や客室の天井に、家守用のあぶり餅を古いのを外して据え付けました。
お客様には、このお宿で、これからも平安に、和やかに過ごして頂ければと願っています。
こんな旅も、いいものですね。この度、東京からワゴン車であかつき屋にお越しになった学生さんのグループ。その荷台には、釣り道具が一式載っていました。
金沢へはフィッシングを兼ねて来られたのです。釣りを愛好する若者たちでした。
(東京からお越しになった釣り仲間のお客様=写真掲載了解済)

こちらの男性5人は、東京都内の大学4年生で、無事就職活動が終わったので、リフレッシュを目的に石川の旅を企画されました。聞けば「AUTB」(荒川アンダーザブリッジ)という釣り愛好者のグループのメンバーとのこと。
金沢港で釣りに興じた後、あかつき屋に入られました。
一夜明け、学生さんたちは、今度は能登で太公望になるとのこと。大漁を祈ります。
皆様、ご宿泊ありがとうございました。
秋は、金沢は観光とともにコンベンション(大会、会議)のシーズン。あかつき屋には、この3連休の初日、市内で開かれた大会に参加した団体さんが貸切でお泊まりになりました。
お越しになったのは、福島県内のグループ9人です。NHK学園で共に学ばれた方々で、CS(コミュニティスクール)福島けやきの会のご一行様です。この日金沢で同学園の全国研修大会が開かれたため、他のメンバーと共に貸切バスで金沢入りされました。
あかつき屋では、金澤町家の雰囲気を楽しみながら、楽しい一泊二日を過ごされました。
(朝食を共にされるCS福島けやきの会の皆様=写真掲載了解済)

CS福島の方々は、NHK学園では、主に介護や福祉について学ばれ、現在はその方面で活躍されています。
一昨年に同学園CS石川のメンバーが、ここあかつき屋で親ぼくの夕食会を開かれており、そのご縁で今回福島の方々のご宿泊が実現しました。
福島県のご一行様は、日中の研修会の疲れも感じさせないほどに、お宿の中では、明るく、闊達に過ごされました。
近所の温泉銭湯で一日の疲れを癒された後、ご歓談。
翌朝は、材木町のパン屋森長さんで出来立てのパンを買い出しに行き、それでご朝食。にぎやかに朝の時間を共にされました。
一昨年のNHK学園の同窓生とのご縁で実現した福島県の方々との出会い。お宿業に携わる者にとって、これほど幸せなことは、ありません。
皆様ご宿泊ありがとうございました。元気でご活躍下さい。
あかつき屋のお客様は、学生さんグループやご家族連れ、カップルなどいくつかのタイプがありますが、日本人女性が外国人のご家族やご友人をお連れする場合も多々あります。
今回お越しになったのは、日本人女性が、ドイツのご友人を伴って来られたケースでした。日本は初めてというドイツ人女性お二人。日本人女性は、お二人をよくアシストされて素敵な金沢旅を繰り広げられました。
(兼六園で。右端がまなさん=ご提供写真)

日本人女性は、山梨県出身のまなさんで、ご在住のドイツ・ハイデルベルクで知り合われたラリッサさん、アンネさんとご一緒にあかつき屋に来られました。
(あかつき屋のお庭で)

兼六園などで、日本的風情をご堪能。あかつき屋では、金澤町家の上質な造りのお部屋や秋の気配漂うお庭を楽しまれました。
特筆されるのは、まなさんが、ドイツ人のお二人に日本の伝承遊びを手ほどきされたこと。
まなさんは、あかつき屋の玄関に常備している竹馬を見つけ、家の前でチャレンジ。
「(竹馬は)子どもの時に、よくやったんです」との言葉通り、まなさんは上手に竹馬で歩かれました。
(ドイツ人女性、竹馬に挑戦)

そばで見ていたドイツ人女性に手ほどき。その女性は、まなさんの助けを借りながら、一歩二歩と前に進まれました。思いがけず、日本の遊びを体験されたのでした。
皆様、ご宿泊ありがとうございました。引き続き、素敵な日本の旅を続けて下さいね。
過日、あかつき屋は、お休みを頂いて、ちょっと遠出をしました。出かけた先は、滋賀県の琵琶湖の北部、湖北と呼ばれるところです。
日本一大きい湖の琵琶湖。そこは、見渡す限り湖面が広がっており、心が解き放たれた気持ちになります。空模様の変化とともに、変わる風景。秋の深まりも感じる時間となりました。
(道の駅「湖北みずどりステーション」付近から臨む琵琶湖)


琵琶湖へは車で出かけました。湖北地方は、金沢からは案外近く、2時間ほどで着きます。その長浜市北部を訪ねました。
道の駅「湖北みずどりステーション」に着いた時は、夕暮れに近かったこともあり、琵琶湖は、日の光や雲の形状の変化もあり、様々な表情を見せてくれました。
遠方には、比叡山に連なる山並みがあり、その前方に広がる湖。
穏やかに浮かぶ竹生島も望めます。
風は、ほとんどなく、波はいたって静か。
刻々と変わる空模様とともに、湖もその色合いを変え、いつまでも見ていても飽きが来ません。
(南浜水泳場近くの湖畔から)


ちょっと南下して、南浜水泳場付近の水辺を訪れました。そこは、ある大手メーカーの保養施設のそばで、家族連れらの姿がありました。
釣りをする人、散策する人。いずれの人も、湖にすっかり溶け込んでいる感じです。
ここに来ると、また景色が変わり、そばの保養施設と相まって、リゾート地的な趣もあります。
ご愛敬というのか、そばの休憩施設を住みかにしている猫があちこちにおり、人とふれあっていました。とても幸せそうでした。
(思いがけず素晴らしい夕景と出会いました=国道365号から)

この湖畔を後にしての帰り道。思いがけず、見事な夕映えと出会いました。広がる雲をキャンバスにして、映し出される色のグラデュエーション。
その至高の風景は、一分にも満たないほどのわずかな時間でしたが、強烈に心をとらえました。
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