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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

建築学ぶ学生さんらと共に

明日の建築界を担う意欲的な若者たちと一夜を共にしました。あかつき屋にお越しになったのは、新潟大学工学部建設学科建築学講座で学ぶ大学院生、学部生の皆さんです。

学生さんたちは、同講座の黒野弘靖准教授の研究室の方々です。7月23、24日に福井大学で開かれた日本建築学会北陸支部大会を終えて、黒野先生とともに金沢に入られました。こちらで学生さんたちには、国登録有形文化財のあかつき屋の建物のことや、あかつき屋がふだん行っている地域との連携などについて、話させて頂きました。

(新潟大学の学生さんら八坂で=ご提供写真)
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黒野先生の研究室では、人の住まいから都市計画に至るまで、幅広く人の地域環境の在り方について、研究しておられます。
黒野先生の教えを受ける東工大院生を含むご一行は、金沢で一泊し、歴史的建造物のほか、新しいまちづくりについても学ぶ計画を立てていました。

(あかつき屋での勉強会風景=同)
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私は、あかつき屋の建物の歴史や特長のほか、個人商店や寺社など地域の様々な資源と連携した金沢ステイをお客様に提供する取り組みなどを映像資料を交えてお話しさせて頂きました。

また、八坂など兼六園に連なる古い道筋を歩いてご案内させて頂きました。

あっという間の一泊二日でしたが、熱心な学生さんとふれあい、私にとっても刺激的な時間となりました。
黒野先生、学生さんたち ご宿泊ありがとうございました。

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ベルギーご一家、ふれあい3泊4日

遠い海の向こう、それもお宿業に携わっていなかったら、まずお会いしなかったであろう国の人たちが、あかつき屋を訪れ、そして他のお客様と気さくにふれあわれる姿を間近にすると、何とも言えない幸せな気持ちになります。

今回お越しになったのは、ベルギーのご家族でした。あかつき屋に三泊され、その間、岩手の女子学生さんや首都圏の女性お二人と交流されました。
ベルギーのご一家は、日本は初めての訪問。その金沢で楽しく、濃密な旅を繰り広げられました。

(あかつき屋に三泊されたベルギーのご家族=写真掲載了解済)
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ベルギーのご一家は、ご両親と小学生のお嬢さん二人です。
ご宿泊一日目の夜は、岩手県からお越しになった女子大生お二人とふれあわれました。大学生のお二人は医学生で、お二人の大学での研究や将来の進路、さらには金沢の印象に残った観光地などを話題にしながら、楽しい時間を過ごされました。

(岩手県の女子学生さんとともに)
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三日目の夜は、圧巻でした。同宿されたお客様が、日本伝統の手工芸折り紙の達人だったのです。
ベルギーのお嬢さんは、お二人から、口がパクパク開く折り紙細工や、小鳥、そして折りたたむと様々な模様が一致する複雑な仕組みの折り紙の手ほどきを受けました。

(同宿の女性から折り紙を習うお嬢さん)
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(口がパクパク開く折り紙細工を作りました)
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お嬢さんたちは、興味津々と言った表情で、折り紙先生の手元を見つめ、夜遅くまで熱心に魅力いっぱいの折り紙の習得に努められました。

ご一家は、お食事ではあかつき屋の近所の寿司店まるよしさんにも出かけ、地元の人ともおしゃべりされました。

金沢の素敵な観光スポットと、温かな人との出会い。ベルギーのご家族にとっては、旅の醍醐味を存分に味わわれた金沢ステイになったようでした。
皆様、ご宿泊ありがとうございました。

三連休ご満喫 女子旅、同窓会、家族旅行

七月の三連休が終わりました。今年も梅雨明けが待ちきれないと言わんばかりに、ここあかつき屋に様々なお客様がお見えになりました。

女性のお友達、職場のお仲間、同じ短大の卒業生による同窓会、ご家族旅行と、あかつき屋に多彩にステイ。お宿の中は、明るい声が響きわたり、一気に本格的な夏がやってきたような熱気を帯びました。

(短大卒業以来33年ぶりの「合宿」をされたお客様。手には冷奴
                 =写真掲載了解済、以下同じ)
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こちらの女性グループは、ここを全室貸切で一泊されました。名古屋の短大を卒業されたお仲間で、「実に33年ぶりの合宿」(お客様)になったそうです。

一日目の夜は、外でお食事を取られた後、ここで二次会。翌朝は、森長さん(金沢市材木町)のパンと、髙山豆腐店さん(同橋場町)の冷奴などでお食事。
すっかり学生時代に戻ったように、「よく食べ、よくしゃべりのあっという間の二日間」(同)になったようです。

(職場のお仲間でお越しになったお客様)
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20代女性の女子旅もありました。こちらの女性三人さんは、東京都内にある会社の先輩、後輩で、一泊されました。
仕事のことは忘れ、回転すしやおでん、金箔ソフトなど、金沢の美味をご堪能。
兼六園や忍者寺、21世紀美術館、ひがし茶屋街等々、メジャーな観光スポットは踏破。

メンバーの中には「独身最後の旅。次は旦那と来ます」という人も。皆さん「温泉の銭湯もあったまって快適でした」とのことでした。

このほか、留学先の中国で知り合った日本人女性とドイツ人女性のお二人や、四国・香川県からお越しになったご家族連れ。
さらには、夏休みを利用してアメリカから戻られた娘さんご家族とお越しになった横浜のご一家もありました。

皆様、ご宿泊ありがとうございました。

米国の大学からうれしい便り

アメリカ・シアトルにあるワシントン大学建築学部からこの度、懐かしくも、うれしい便りが届きました。この建築学部のオオシマ・ケン・タダシ教授とその研究室の学生さんたちは昨年3月にゼミ旅行として城下町金沢を訪れ、あかつき屋に三泊されました。ここでの活動についてまとめられ、その報告書を送って下さったのです。

オオシマ先生のお手紙によると、金沢での四日間は、想像以上の経験と成果があったとのことでした。報告書には、その模様について、数多くの写真と文書でまとめられており、私にとっても、意義深いものでした。ワシントン大学の皆様ありがとうございます。

(あかつき屋に届いたワシントン大学の報告書)
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ワシントン大学のご一行様は昨年3月25日から4日間、金沢に滞在し、兼六園や金沢城、21世紀美術館、鈴木大拙館などを訪れたほか、幸町にも入り、50年前と比べて街並みの変化も調査されました。
また、金沢市役所も訪ね、歴史建造物整備課(当時)の担当者様から金沢のまちづくりについてのレクチャーも受けました。

私は当時、いくつかの場所を同行させて頂きましたが、学生さんたちは、エネルギッシュに各所を訪れ、スケッチやメモなどされていたのが印象に残っています。

(写真が数多く配された報告書)
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届いた報告書では、金沢が藩政時代の古い建造物が良好な状態で残っていることはもとより、新しい建物も歴史や環境と調和する形で造られている点が、素晴らしいと指摘していました。

ご一行様は、近江町市場や、夜は片町の居酒屋にも足を運ばれ、金沢の大衆感覚にもふれられました。

このような若き建築家集団をお迎えできたのも、幸運にもあかつき屋が国登録有形文化財であることのほかに、金沢が先人の尽力もあって、多彩かつ優れた建造物が、市街に広がっていることが理由にあると、今さらながら感じます。

今後も、このようなお客様に有意義にご利用して頂くために、さらに研さんを積んでまいりたいと思います。

長崎の高校OGさんたちが女子会

あかつき屋に三日間、若く、明るい声が響き渡りました。20代女性5人が二泊三日でお泊まりになったのです。

この5人さん、九州・長崎県内の高校を卒業されたお友達グループです。今回の金沢旅行では、遠路・長崎-羽田、羽田-小松と飛行機を乗り継いで来られました。
それだけで、大感激。お客様たちはご滞在中、観光にお食事に、百万石の城下町金沢の魅力を存分に味わわれました。

(長崎からお越しになった同じ高校のOGさんたち
                   =写真掲載了解済)
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お客様が、足を運ばれたのは、ひがし茶屋街、兼六園、妙立寺(通称・忍者寺)、21世紀美術館等々。その中では、お着物の着付けや、金箔貼りの体験もされました。
あかつき屋では朝、雨上がりのお庭も楽しまれました。

夜のお食事も和食系でまとめられ、金沢の食の粋にふれられました。

梅雨時の金沢ステイだったので、こちらとしては天候を心配したのですが、「雨の金沢は緑が生き生きしていて、好きでした」と言って頂き、ほっとしました。

ご宿泊ありがとうございました。また、遊びに来て下さいね。

ちょっと寄り道 岐阜・大垣散歩

名古屋出張の帰り道、岐阜・大垣市に途中下車し、しばし散策しました。大垣は、大垣城を中心に広がる城下町。歴史的な趣にふれたいという思いがあったこのとのほかに、あかつき屋のこれまでのお客様の中には、このまち在住の方が何人もおられ、そんなことから、以前から興味があったのです。

まちなかのビジネスホテルにお宿をとり一泊、大垣城や水門川遊歩道界隈をそぞろ歩きました。「水都」と言われるだけあって、梅雨空の下でしたが、涼しげな街歩きとなりました。

(大垣のシンボル・大垣城)
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(戸田氏鉄の騎馬像)
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大垣城は慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いの折には、西軍石田三成の本拠地になったことで有名。寛永12年(1635年)に戸田左門氏鉄が入城し、その後11代にわたって善政が続いたといいます。
お城は、昭和20年に戦災で焼失しましたが、昭和34年に再建されたそうです。

大垣城へは、ホテルをチェックアウトした朝に訪れました。さすがに平日の朝とあって、観光客の姿はほとんどなく、静かな雰囲気に包まれていました。
濃い緑の中に、凛とした佇まいのお城。見ているだけで、気持ちが改まりました。

お城のふもとには、戸田左門氏鉄の騎馬像がありました。氏鉄は、大垣城に入城後、善政により、明治の版籍奉還に至るまでの藩の基礎を築いた名君だったそう。きっと、大垣市民の崇敬を集めているのでしょう。

(市民の憩いの場になっている水門川遊歩道沿い)
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かつて大垣城の外堀であったという水門川の遊歩道も歩きました。緑を配し、きれいに整備されており、トイレも各所に配置。市民の憩いの場になっているよう。

お食事については、海鮮系が主流の金沢と違って、焼肉や焼き鳥、焼きそばなどのお店が多いように感じました。大垣に着いた夜は、串焼き店・橘屋さんに入り、生ビールの友として、ホルモンや砂肝、コロッケなどを食しました。年季の入ったお店だけあって、期待を裏切らないお味でした。

(お土産に買った水まんじゅう)
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お土産に大垣駅の売店で水まんじゅうを買い、特急しらさぎに乗り帰途につきました。

日本一暑い日の夜、誕生日祝う

梅雨の真っ只中ですが、2日は晴れ間が広がり、金沢は朝から気温がぐんぐん上昇。何と日本一暑い37度を記録しました。あかつき屋のお客様もさぞ暑さで閉口しておられるかと思ったら、あるご家族は元気に観光から帰って来られました。そして、その夜、素敵なイベントをお宿で開かれました。

この日お嬢さんの8歳の誕生日で、コミュニティルームでは、ご家族がケーキを囲んで「ハッピーバースデイ」。とても幸せな光景が広がりました。

(娘さんの8歳のお誕生日を祝われたご一家)
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(ローソクの火を消す江梨夏ちゃん。
          右はお兄ちゃんの夏生君)
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このご家族は、スペイン人男性と、日本人女性の国際結婚のご夫婦とお子様二人です。夏休みを利用してスペイン・バルセロナからお母さんのご実家のある日本へ来られたのです。あかつき屋には三泊されました。

三泊目は、お嬢さんの江梨夏ちゃんの8歳の誕生日に当たり、ご両親は、あかつき屋の近所の堀田洋菓子店さんでバースデーケーキを購入して、お誕生日会の準備をされました。

この日は思いがけず猛暑の一日になりましたが、子どもさんらは疲れも感じさせず、笑顔でケーキを囲みました。皆で「ハッピーバースデイ」の歌を歌った後、江梨夏ちゃんは、元気よく8本のローソクの火を消しました。家族水入らず、楽しい一夜になりました。

(21世紀美術館のスイミングプールで=ご提供写真、以下同じ)
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(金沢駅で)
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ご一家は金沢では主だった観光地をすべて回られました。21世紀美術館では、スイミングプールで、思い思いのポーズを取られました。
また、技術者のパパは、金沢駅で夜、カメラのシャッタースピードを遅くし、ご自身が鼓門の中に映り込む、独特の写真を撮られました。

(合掌造り集落の五箇山・相倉)
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(子どもたちは和紙作りに挑戦)
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ご滞在中、あかつき屋から日帰りで合掌造り集落の五箇山・相倉にも足を延ばされました。そこでは、子供たちは、和紙作りの体験をしました。

梅雨の鬱陶しさを吹き飛ばす、素敵な北陸の旅になったようです。
皆様、ご宿泊ありがとうございました。