年末年始のお休みに入り、あかつき屋には、この時期にふさわしいお客様が全室貸切でお泊まりになっています。この度お越しになったのは、地元金沢美術工芸大学(金沢美大)の卒業生の皆様で、同窓会を開かれました。
食材やお酒などを持ち込んで鍋料理を手作り。お鍋を囲んでご歓談、外の寒さを忘れるホットな夜になりました。
(旧交を温められた金沢美大のOBOGの皆様=写真掲載了解済)

お客様は、平成3年に金沢美大を卒業されました。在学中は商業デザインを専攻され、ご卒業後は、商品・広告デザインや研究教育などの分野で活躍されています。
気軽に泊まりがけの同窓会ができる場として、あかつき屋を選ばれました。県内のほか、県外からもOB、OGの方々が参集されました。
地元グルメとして人気がヒートアップしている、とり野菜味噌鍋など二つの鍋料理を作り、大きな掘りごたつのテーブルの上に並べられました。
集まれば、すっかり学生時代に戻ります。ニックネームなどで互いに呼び合い、夜遅くまで近況や今後のことなどを語り合っておられました。
ご宿泊ありがとうございました。またお気軽にご利用下さいませ。
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12月23日、あかつき屋では、目前のクリスマスにちなんで、クリスマス・ティーパーティーを開きました。屋外は、ホワイトクリスマスならぬレイン・クリスマスとなりましたが、あかつき屋の中は、ファンヒーターなどで暖かく、お客様たちは、大きな掘りごたつを囲んで歓談のひとときを楽しまれました。
今年のこの会には、オーストラリアやタイ、そして、あかつき屋では初めて南アフリカからのお客様が加わりました。お客様はそれぞれお国の雰囲気を漂わせながら、城下町金沢で聖なる夜の思い出を刻まれました。
(クリスマス・ティーパーティーを楽しまれたお客様=写真掲載了解済)

あかつき屋では、ささやかですが、お客様と一緒に手作りスイーツを準備。それに紅茶を添えて、ティーパーティーといたしました。
テーブルには、キャンドルを置き、壁面にはサンタをあしらったお飾りを取り付け、クリスマスムードを醸し出しました。
オーストラリアからここで二泊される母と娘さんら、タイのカップル、そして、南アフリカのご兄弟らが遅れて集われました。
(キャンドル・ライトで雰囲気満点)

(お部屋にクリスマス飾り)

この日は、天皇陛下の誕生日でしたが、タイのFangさんは「今日は、私の誕生日なんです」とご披露。これでさらに盛り上がり、それぞれが、今日金沢で過ごしたことを語られました。
毎年のクリスマスの会。お顔を合わせるお客様たちは、100%偶然の出会い。その妙なる時間に感じ入りながら、気さくに、こころおきなく、おしゃべりを楽しまれました。
年末の慌しさが増す中、学術的な立場から城下町金沢の今を見つめようというお客様が国登録有形文化財のあかつき屋にお泊まりになりました。日本計画行政学会中部支部(事務局・名古屋市)のご一行様です。
この支部の2015年度研修集会の活動で、今回のテーマは、「歴史資産を軸に進むまちづくり -新幹線開通 金沢は今-」。金沢市の歴史資産の保全と利活用に関わる担当者やNPO金澤町家研究会の代表者の講演などに臨まれたほか、古い街並みをご散策、全身で北陸新幹線開通で注目度がアップする歴史都市金沢の動向について研究されました。
(あかつき屋にお越しになった日本計画行政学会中部支部の皆様)

ご一行様は、東海や北陸三県の大学や公的機関などで活躍する人たちで構成されています。
初日の19日は、市安江金箔工芸館で市歴史建造物整備課の石浦裕治町家保全活用室長様が「金沢市の歴史文化資産とまちづくり」と題して話されました。
(金沢市の石浦町家保全活用室長様のご講演を聴くご一行)

百万石の城下町としての重厚な歴史を有する金沢の歴史資産の保全と利活用について、景観、町家、こまちなみ、用水等々と幅広い角度から、その特性と保全策等について説明されました。また、金沢の伝統工芸を維持、発展させるための人づくりとして、金沢職人大学校についても言及され、注目されました。
20日は、NPO法人金澤町家研究会事務所が入居するギャラリー椋(東山2丁目)を訪問。ここで金澤町家研究会の川上光彦理事長様からお話をうかがいました。
(金澤町家研究会の川上理事長様のご講演)

テーマは「金澤町家の継承と利活用への取組み -金澤町家研究会の活動を中心として-」。今年設立10周年を迎えたこの研究会が、まだ市民の間で町家の保全に対して理解が十分でない発足当初の頃から今日に至るまで、川上理事長様は、調査研究や市民への啓発、町家巡遊などのイベントなど幅広い活動を行ってきたことを報告されました。
なお、私の方からは19日の夜、あかつき屋において「新幹線開通の金沢 -町家のお宿あかつき屋の取り組み-」と題してお話しさせて頂きました。
北陸新幹線開通後、入込客数など、金沢がどの経済的指標も開通前と比較して格段にアップしていることや、あかつき屋が町家のお宿として、お客様には、その建築的価値や付近の下町風情を知ってもらう取り組みを行っていることを映像資料を交えて、紹介いたしました。
(暗くなっても観光客でにぎわう、ひがし茶屋街)

新幹線の開通によって一気に観光客が増えた金沢。一日目に市安江金箔工芸館での視察を終えて、ひがし茶屋街に足を運んだ訳ですが、暗くなったにもかかわらず、目抜き通りには大勢の観光客が集っており、金沢が新たな時代を迎えたことを身をもって感じました。
早朝、兼六園へあかつき屋のお客様と出かけました。出発したのは、6時半過ぎ。兼六園に着いた時、ちょうど日の出となり、神々しい風景を目の当たりにすることに。
季節や時間帯によって、表情を変える天下の名園。山から昇る太陽を配した風景は、言葉を失うほど気高いもので、また新たな発見がありました。
(日の出をバックに写真を撮られるタイのお客様=兼六園・眺望台)

あかつき屋にお泊まりになったタイのお客様は、前日の夜に金沢に入られ、本日お昼に次の目的地に向けて金沢を発たれるというスケジュール。
観光に充てられる時間はわずか半日とあって、今日は早朝の無料時間帯の兼六園から、城下町の観光をスタートされました。
(霞ケ池のほとりから)

あかつき屋から歩いて着いた園は、ちょうど日の出タイム。医王山方向からお日様は、周囲の空を明るくしながら上がってきました。眺望台から、霞ケ池のほとりから、そして、栄螺山からと、あちこちから、日の出を目にしました。
そのまぶしい日の光を受けて、園はふだんにもまして、尊く見えました。
(ことじ灯篭。付近にカモやサギの姿)

早朝とあって、園を歩く人は、まばら。その静謐さに安心してか、霞ケ池にすむカモやサギたちは、のんびりと湖面を泳いでいました。
北陸・金沢の地で本場イタリアン・パスタを食する機会に恵まれました。この度あかつき屋にイタリア出身男性Lucaさんをお客様としてお迎えしました。
Lucaさんはコックさんで、フランスの山岳リゾート地シャモニーのレストランで腕を振るってこられました。あかつき屋にはパートナーの方と4泊され、そのうちの夜、ここのキッチンに立って、得意のパスタを作って、同宿された方々にふるまって下さいました。
本場一流料理人の手によるパスタ。そのお味は絶品で、外の寒さを忘れるほどのホットな夜になりました。
(本場のパスタを作るLucaさん)

Lucaさんによると、パスタはイタリアでは日本のご飯のように主食で、毎日どころか一日に複数回食べることもあるそう。彼は、そのイタリアの日常食を私たちの目の前で披露されました。
(海の幸満載のスープ)

(パスタと海鮮スープを絡める)

Lucaさんは日中、近江町市場に行かれ、パスタを作るための材料として、甘えび、イカ、ハマグリなどを購入されました。
「市場は、どの材料もフレッシュ。地元の物から全国の食材まで、あらゆるものがそろっているのがいいね」と、高く評価。
あかつき屋では、仕入れた材料と、持参したオリーブ油などの調味料を使って、手際よく海鮮パスタを作られました。
(全員で本場パスタを賞味しました=写真掲載了解済)

海の幸がふんだんのパスタの何とも言えない、いい香りが、お部屋に広がりました。
その逸品を前に、同宿したタイのお客様など一同から、自然と笑みがこぼれました。私もご相伴にあずかりました。
「おいしい、おいしい」「アロイ、アロイ(タイ語でおいしいの意味)」。
次第に寒さが募ってきた中で、絶品グルメとの出会いは、北の古都・金沢の夜を珠玉のものにしました。
Lucaさん、ありがとうございました。
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