ゴールデンウイーク(GW)が26日にスタート、今年もあかつき屋はにぎやかな連休初日となりました。東京からお越しになった女性のお二人連れとインドネシアの若者グループたちでお部屋はお陰様で満室となりました。
その中で、女性のお二人あゆみさんとゆりなさんは、平成3年4月25日生まれと平成3年4月27日生まれでお誕生日が二日違い。その間のお休みをチョイスして、バースデーツアーとして金沢にお越しになったのでした。
何とホットで、ハッピーなお二人。4月26日を「まんなかバースデー」と銘打って、観光やお食事などで楽しく過ごされました。
(まんなかバースデーツアーでお泊まりになったお客様=写真掲載了解済)

こちらのお二人は、千葉県のご出身で、高校時代からのお友達です。二人のお誕生日を記念して、あえてGW前半を選んで金沢ツアーを企画されたのでした。
このご旅行では、お二人はボリュームのある旅のしおりを作成されました。そのしおりは題して「よくわかる石川県」。
(お二人が作られた旅のしおり、あかつき屋も紹介されています)

旅のスケジュールのほか、「石川県ってどんなとこ?」「いろいろ観光名所」の項目や「あかつき屋」のコーナーもあり、ホームページから抜粋した写真などで、詳しくあかつき屋が紹介されていました。
感激しました!
(お二人は兼六園でも楽しい時間を過ごされました=ご提供写真)

お二人は金沢には夜行バスで来られ、一泊二日密度の濃い観光をされました。兼六園や21世紀美術館、ひがし茶屋街などをエネルギッシュに回られ、夜のお食事は圧巻。近江町市場のもりもり寿司さんで新鮮な海の幸を味わった後、さらにあかつき屋の近所の串焼き店上々南々さんで、お料理とともに地酒を賞味されるなど、金沢グルメを満喫されました。
お二人がご宿泊中、天候が良かったこともあり、あかつき屋のお庭のツツジは、お二人を祝福するかのように花を開かせ始めました。
(あかつき屋のお庭ではツツジが花を開き始めました)

あかつき屋では、時々誕生祝いをされるお客様がいらっしゃいますが、二人同時でというのは、初めてのこと。こちらでは、ささやかですが、お祝いをさせて頂きました。
健康で誕生日を迎えられて何よりでした。今後も素敵にバースデーのメモリアルを刻んでいって下さいね。
ありがとうございました。
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お饅頭(まんじゅう)屋さんの春ならではのお仕事を見聞する機会を得ました。あかつき屋の近所の山本観音堂(以下「観音堂」)さんで、お饅頭の材料に使うよもぎの保存処理作業が行われていたのです。
よもぎが入っている草餅などは、その自然の風味が好きで折々に食べる好物の品。その生のよもぎを長期にわたって保存する作業をお饅頭屋さんで目の前で見学させてもらい、草餅に対する認識が大きく変わりました。これから頂くときは、きっと今日の作業を思い出しながら、口にすることでしょう。
(山本観音堂さんが確保した白峰のよもぎ)

観音堂さんでは、よもぎは草餅のほか、草あんころ餅や花見団子、柏餅などに使われ、お饅頭づくりには欠かせない材料です。
毎年山の草木が勢いを増すこの時期、金沢市内の里山に出かけたり、時には親戚筋の方から頂いたりしながら、一年分のよもぎを確保しているそうです。
今年はこの度親戚筋から、白山ろく・白峰地区の山で自生していたよもぎを4㌔分ほど頂いたそうです。
今日はそのよもぎを長期保存するため、ゆでる作業が観音堂さんの作業場で行われました。
まずよもぎ以外の草や、よもぎの太い茎を取り除く下処理をした後、お湯が煮えた釜によもぎを入れます。
(雑草などを取り除いたよもぎ)

(釜でゆでます)

(灰汁を抜くため、重曹を入れます)

(ゆでた後すぐ水に浸します)

よもぎに十分お湯がしみ込んだ後、今度は重曹を入れます。ご主人は「重曹を入れることによって、よもぎの灰汁(あく)が抜けるんやは。これがあると、饅頭に苦味が出てしまう。それに、(重曹を入れれば)よもぎも色鮮やかになるし」。
重曹を加えることがポイントのようです。
ゆで上がったよもぎは、すぐに冷たい水で浸します。「急激に水に浸さないとだめ。熱いままにしておくと、よもぎが茶色くなってしまう」。
これも長年の経験に裏打ちされたコツのようです。
よもぎは一晩水に漬けておいた後、手でよく絞って、おにぎりよりやや大きめのサイズにして冷凍保存する流れです。
そして、饅頭づくりで必要な時に冷蔵庫から取り出し、解凍して使うのだそうです。
(店頭に並ぶ草餅・手前と草あんころ餅)

店頭に並んでいる草餅を改めて見ると、そんなご苦労や苦心が詰まっているのかと思うと、これまでと違って見えました。
何より、野山で元気に育ったよもぎを食する訳だから、身体もヘルシーになるのは間違いなしとの思いを強くしました。
思いがけず素敵なものと出会うと何か得した気分になります。この度めぐりあったのは、能登半島珠洲市の名産品で、しおゼリー「海のなかま」です。
珠洲の海岸で江戸時代から受け継がれてきた揚げ浜式製塩法で作られた海水塩を使ったゼリー。さわやかな口当たりで、心身がなごみました。
(珠洲の名産しおぜりー「海のなかま」)

これは、あかつき屋のご近所の方からお土産として頂いた物です。珠洲は海岸部での伝統的な塩作りが有名で、ここで作られた塩を使った塩サイダーを以前に飲んだことがあります。
(ゼリーの中にはイルカやペンギンなどの海の生き物が浮かんでいます)

今回頂いたそのしおゼリーは、2013年に国際的な食品コンクールのモンド・セレクションで金賞を受賞した逸品。海のなかまという名前らしく、ゼリーの中には、乳白色でかたどられたイルカやペンギン、クラゲなどの海の生き物が配されています。
一口食べたところ、そんなに塩辛くなく、それとなく塩味が感じられる風味。ゼリーと相まって、全体にさわやかなお味でした。
仕事などで疲れが出た時、頂くと元気が出てくるのでは、と思いました。
4月、日本は桜の季節ですが、金沢のあかつき屋にはタイのお客様が多くなる時期でもあります。タイでは4月13日から4月15日まで旧正月に当たり、この期間を中心にタイでは長期のお休みをとる傾向にあるからです。
タイの人はこの時期に帰省する人が多い一方で、タイ国内では最高気温40度ほどと一年で最も暑くなるので海外に出かける人が増えるそうです。
あかつき屋では、そんなタイのお客様が目立つようになり、こちらでタイの方同士交流される光景もあります。昨晩は、そんな楽しい時間が生まれました。
(タイのお客様3組がそろったあかつき屋=写真掲載了解済)

タイの旧正月はソンクラーンと呼ばれ、この時期が猛暑になることから、タイ全土で水かけ祭りというお祭りが開かれます。地元の人だけでなく、観光客も水をかけ、かけられる、何とも激しく、愉快なお祭りだそうです。
4月、日本は冬が終わり、気候が良くなる時季。そんなこともあって、タイの人々は大挙して日本に出かけておられるようです。
あかつき屋でもタイのお客様は多くなり、今月前半は兼六園の桜を楽しみながら、城下町の風情を味わっておられます。
にっちゅうの観光を終えて、夜あかつき屋で憩いの時間。昨日は、若者グループが3組集まりました。
春の高山祭のあった飛騨・高山から入られたグループ、富山の立山黒部アルペンルートの観光を終えてお越しになったカップル、富士山のふもと河口湖で過ごして来られたグループの総勢9人です。
(お宿ノートに訪れた日本各地の思い出を記録して下さいました)

いずれも天候に恵まれて、各地の観光を満喫されたようでした。
高山に行って来られた組の女性は「持参したタイの民族衣装でまちを散策しました」
立山黒部アルペンルートを訪れたカップルは「この日、アルペンルートが開通した日。雪の壁は15㍍もありました」
河口湖を散策した若者たちは「天気も良く、富士山がとてもきれいでした」。
それぞれの思い出を楽しい写真とイラストで付きでお宿ノートに記録して下さいました。
あかつき屋では今フランスからグループのお客様をお迎えしています。金沢での三日間、あかつき屋を貸し切って過ごされています。
観光の傍ら、近江町市場で食材を買われ、調理されて早速今夜の食卓にお料理を並べられました。作られたのは、甘エビの炒め物のほか、アジやホッケの焼き魚や野菜サラダなど。
あかつき屋を日本の我が家のように、くつろいで過ごされており、うれしく思っています。
(夕食を囲まれるフランスからのお客様=写真掲載了解済)

皆さん日本は初めてのご訪問で、この旅にはフランスで翻訳のお仕事をなさっている日本人女性が同行されました。
兼六園の桜は少し散り始めたものの、ほぼ満開の状態を維持しているので、お客様は桜花に包まれた名園の風情を心ゆくまで楽しまれました。
この後、金沢城、武家屋敷跡、ひがし茶屋街などを散策されました。
(甘エビを調理されるお客様)

(出来上がった甘えびの炒め物)

夜、あかつき屋でお料理するのがお楽しみだったようで、今日近江町市場で買ってこられた甘エビ、アジ、ホッケなどをキッチンで調理されました。
(ホッケとアジの焼き魚)

フランス人女性は、甘エビはニンニクとお酒を加え、油で炒められました。出来上がりを一口頂いたのですが、パンチの利いた、食べごたえのあるお味でした。
お魚料理に加え、野菜サラダや筑前煮を汁物風にしたお料理なども添えてご夕食。歩き通しだった一日の疲れもいえる、お食事のようでした。
二泊されたあかつき屋についてのご印象は、「こたつが暖かく、気持ちが和みました」とおっしゃいました。「紙でできた障子やふすま、そして土壁などには、傷つけないよう緊張もしましたが、それもいい経験でした」と笑顔で振り返られました。
金沢が満開の桜の時季、あかつき屋には相次いで素敵なお客様がお越しになっています。今回お泊まりになったのは、沖縄の伝統芸能エイサーを愛好されている方々です。
名古屋を拠点に活動されているグループ「うりずんエイサー」の皆さんで、4月12、13の両日、金沢城の広場で開かれた観桜会で、軽快、華麗な演技を披露されました。
会場周辺は満開の桜であふれ、うりずんエイサーの皆さんの熱演は、ひととき一帯に沖縄の南国ムードを漂わせました。
(金沢城での公演へのご出発前に記念撮影されるうりずんエイサーの皆様)

こちらのグループは1999年秋、沖縄出身の方が中心になってつくられたそうで、現在名古屋市内で週一回おけいこに励んでおられます。
エイサーは沖縄の盆踊りに当たり、結婚式などおめでたい席でも披露されるそうです。
(満開の桜にあふれる金沢城石川門周辺)

金沢城での公演は、ふだんの真摯な練習ぶりが十分感じられるほど、息のあった素敵なパフォーマンスでした。太鼓や踊りで構成されたこの民謡、明るく、華やかなステージで、客席は大いに盛り上がりました。
お客様が両手を上げて、ステージと一体となって手踊りする場面もあり、とても楽しい時間となりました。
(軽快で華麗なうりずんエイサーさんのステージ)

(客席と一体となり、大いに盛り上がりました)

うりずんエイサーの皆さん、あかつき屋では、趣のあるこの町家の雰囲気を楽しまれ、昨日は外でのご夕食の後、コミュニティ・ルームの掘りごたつを囲まれ、二次会をされました。
他の外国のお客様とも交流され、和やかな一夜となりました。
うりずんエイサーの皆様、ご公演お疲れさまでした。お泊まりありがとうございました。
また、遊びに来てくださいね。
あかつき屋には、日頃から建築家やデザイナー、画家など、クリエーターやアーティストが数多くお泊まりになっています。あかつき屋が、国登録有形文化財に指定された金沢町家であることから、ご宿泊客は、この家屋のもつ建築美に興味を持たれてお越しになられるのです。
今回お越しになったアーティストは、スウェーデン出身の方々らで、布と糸の造形芸術(ファイバー・アート)に携わっておられます。古い歴史と伝統工芸、そして自然美が薫る金沢に関心を抱かれ、あかつき屋に二泊されました。
こちらのお客様は、ファイバー・アーティストの安達七佳さん(東京ご在住)とともにお越しになりました。
安達さんは、スウェーデンのヨーテボリ大学芸術学部工芸学科テキスタイルアート専攻を2012年6月にご卒業になっており、今回大学時代のご友人5人とともに金沢を訪問されたのでした。
(兼六園・花見橋での満開の桜)

金沢では、桜が満開になっていた兼六園を訪れたほか、県伝統産業工芸館、21世紀美術館を回られました。
兼六園では、咲き誇る桜の花とともに見事な庭園美に感嘆の声を上げておられました。
県伝統産業工芸館では、友禅作家・小林亜弥香さんの個展「春を染める」も開かれており、その作品展と合わせ、友禅のもつ繊細で優美な風合いに心とらえられたようでした。
(あかつき屋のお庭を楽しまれるお客様=上と緑豊かなお庭=下)


また、あかつき屋では、一階のお座敷を開放し、緑豊かなお庭を見てもらいました。限られた空間の中で、灯篭や樹木、敷石などが絶妙に配置された金沢町家のお庭の特長にも感心されたようでした。
(東京・渋谷での作品展でお客様が出品される作品群
=ご提供写真)



こちらのお客様は、今月14日から23日まで東京・渋谷にある専門学校桑沢デザイン研究所で作品展「We and you who wonder why」を開催されます。
舞台衣装やオブジェ、インスタレーション(空間造形)など、若きファイバー・アーティストたちのみずみずしい感性あふれる作品が展示され、楽しみなものになりそうです。そのご成功を祈りたいと思います。
金沢ではここ数日、桜の花が日ごとに厚みを増していっています。兼六園では、ソメイヨシノがほぼ満開となり、あかつき屋のお客様にとっては、一番の観光のお目当てが、桜咲き誇る兼六園や金沢城となっています。
この時期夜間のライトアップが催され、にっちゅうだけでなく、お客様は夜も兼六園や金沢城へと足を運ばれます。
あかつき屋に戻ったお客様は、撮った写真を披露しながら、そこでの様子を昂奮気味に話して下さいます。私は居ながらにして、夜桜と光に浮かぶ名園とお城を鑑賞できます。
(連夜、兼六園・金沢城一帯を回られたお客様)

今回東京と北海道から金沢にお越しになったお友達のお二人は、あかつき屋に二泊され、連夜、そこでのライトアップの風景を写真に撮られました。その中からいくつかを紹介させて頂きます。
(金沢城公園。桜の並木道)

(金沢城公園。お堀の水面に桜が映し出される)

(兼六園。霞ケ池に映し出された桜)
桜(ソメイヨシノ)は金沢では4月1日に開花宣言がありました。その後肌寒い雨模様の天気が続いたことから、花の開き方は鈍かったのですが、今日は朝から青空が広がり、兼六園など桜の名所は一気に見頃となりました。
兼六園はこの日から観桜期の無料開放となりました。待ちに待った桜のシーズン本番入り。あかつき屋のお客様は、早速兼六園へ出かけ、名園の春の風情を楽しまれました。
お客様は散策の傍ら園内の茶店でくつろがれ、お食事をとりながら窓全面に広がる見事な桜のカーテンに感嘆の声を上げられました。
(桂坂料金所付近から上へは桜のトンネルができていました)

やはり兼六園が桜の開花に合わせた無料開放になると、心が弾みます。この日は、あかつき屋のお客様のみならず、私も仕事の合間を縫って、兼六園へ出かけました。
(眺望台からも桜の絶景が。遠くに医王山が望めます)

桜は一気に花開いたようで、五分咲きぐらいになっていました。桂坂料金所からことじ灯篭付近へとへと続く通路は、桜のトンネルのようになっており、来園者は並んで記念写真を撮るなど、思い思いに花とふれあっておられました。
眺望台から眼下の土手にも桜の樹木が数多くあり、心華やぐ風景が左右に続いていました。その上方にはまだ雪で白い医王山が望め、清涼感がありました。
(茶店で昼食をとり、くつろがれるお客様=写真掲載了解済)

あかつき屋のお客様も、心ゆくまで名園の春の風景を満喫されました。
今回あかつき屋では、兼六園ではこんな楽しみ方もあることを知ってもらおうと、お客様には、お昼時にある茶店でくつろいで頂きました。
(ガラス窓に広がる桜花に感嘆)

そのお店のお座敷からは、ほぼ満開の桜が望めます。お客様は注文した牛うどんや天ぷらうどん、それに金沢の郷土食のごりの佃煮やかまぼこなどに舌鼓を打ちながら、和やかな時を過ごされました。
(珍味のごりの佃煮・左と、かまぼこ・右)

こちらのお客様は夜、ライトアップされた兼六園へ再び出かけられ、幻想的な夜桜にも目を奪われました。
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