あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

ぼんぼり灯り、桜の季節へ

3月31日。年度末の日。慌しさと感慨が交錯する日。あかつき屋では、本物の春の到来を前に、いろいろと準備しながら一日を過ごしました。

あかつき屋の近くの兼六園では、周囲にぼんぼりが設置され、桜の季節の準備が万端。金沢の桜は明日4月1日にも開花宣言しそうな按配で、城下町金沢は一気に活気づきそうです。
あかつき屋では、4月から兼六園の桜を楽しみにお越しになる国内外のお客様を万全の態勢でお迎えします。

(ぼんぼりが灯りムード満点の兼六園・金沢城周辺)
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先日兼六園内を散策した時、桜はつぼみを大きく膨らませており、一部早咲きの桜が花を咲かせ始めていました。周囲には、既にぼんぼりが設置されており、一足早く花見ムードが醸し出されています。

あかつき屋では、お部屋の飾り付けを春の装いに変え、寝具も春バージョンにしました。4月1日からの消費税率のアップを前に、慌しくガソリンスタンドで車のタイヤ交換もしました。

卒業旅行であかつき屋にお越しになった皆さん。いよいよ社会人ですね。健康に気をつけ、元気にがんばって下さい。ご活躍を祈ります。

一年半余り、あかつき屋に来てくださったヤクルトレディーのKさん。4月からご実家のある能登・珠洲へご家族でもどられるとのこと。牛乳とともに、毎朝素敵な笑顔を届けて下さり、ありがとうございました。
古里で、これまで同様に、はつらつとした毎日を送って下さいね。

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金沢 二泊三日の建築の旅

大学の春休みを利用して、こんな女子学生さんがあかつき屋にお越しになりました。「金沢二泊三日 建築の旅」と題して、歴史的建造物を中心に、城下町金沢を精力的に歩いて回られました。

国登録有形文化財のあかつき屋についても注意深く観察され、若き建築家の視点で私どもが気づかない魅力をも発見して下さいました。
三日間をフルに使っての金沢探訪、お二人にとって随分と収穫の多い旅になったようでした。

(あかつき屋を拠点に「建築の旅」をされた女子大生のお客様=写真掲載了解済)
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(お二人が持参された旅のしおり)
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あかつき屋にお泊まりになったのは、芝浦工業大学(東京)建築工学科の学生さんで、4月から3年生になられます。聞けば、大学の講義で、このあかつき屋がスライドで紹介されたとかで、ここを拠点にして三日間各所を回られました。

古い街並みを中心に散策された中で、お二人は、大樋町にある酒蔵・やちや酒造さんにまで足を延ばされました。ここは、あかつき屋と同様に国の登録有形文化財に指定されているからでした。

(お二人が訪問されたやちや酒造さん=お客様ご提供写真、以下同じ)
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江戸時代中期に建てられたこの酒蔵は、当時の典型的な商家の面影を残しており、重厚な雰囲気が漂います。そこでは、家の中を縦横に走る堅固な梁や、藩政時代の豪華なひな人形飾りなどに目を見張ったそうです。

(兼六園・時雨亭の縁側からお庭をご覧に)
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兼六園をはじめとして、あちこちのお庭も見学されました。兼六園では、お茶室がある時雨亭に入られました。お庭に臨む縁側で一休み。春を迎え、明るさを増している木々の緑は、心地よいものだったようです。

あかつき屋では、「お家にいるように、くつろいで」(お二人)過ごされました。そのご滞在で感動したのは、夜のあかつき屋の風景だったそう。

(夜、灯りで幻想的な風景を見せるあかつき屋)
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玄関の灯りによって、円窓が、お月様のように丸く浮かび上がり、あかつき屋ののれんや色鮮やかな花嫁のれんが、円窓とともに、絶妙なバランスを見せています。

「とても幻想的ですね」とお二人。それを見事な構図の写真にして見せて下さったので、私はこの町家の新たな魅力を発見した気持ちになりました。

お二人の旅の目的のお役に立てればと、私は町家が多いあかつき屋の近隣を歩いてご案内させて頂きました。日頃からよく歩く横山町、材木町界隈ですが、家の前の飾りつけや樹木などにおいて、時とともに変化が見られ、私にとっても飽くことはありません。お二人にとっても、城下町の下町の風情を少なからず感じられたようです。

お二人は、大学では4月からいよいよ専門課程へと進まれます。体いっぱいに感じた百万石の城下町金沢は、今後の研究の糧になってくれればと念じています。

兼六園幻想とタイの“娘”たち

今回の三連休も、あかつき屋はにぎやかに、中身の濃い数日間となりました。最終日の23日は二組のタイ人のお客様で占められました。そのうちの女子大学生6人グループは、快活で才気煥発のお嬢さんたちでした。

タイ・チェンマイのチェンマイ大学医学部の学生さんたちですが、絵心のある人が多く、三連休の期間中、兼六園で開催されたライトアップの様子を見事にスケッチされたり、女子学生さん6人と不肖私が一緒に並んだ絵を描いて下さったりと、タレントを遺憾なく発揮されました。

ご宿泊中、女子学生さんたちは「(私を日本語で)お父さんと呼ばせて下さい」と言われ、それならば私は彼女たちを「dauhter(娘)」と呼ばせてもらいました。

慌ただしい三連休でしたが、思いがけず新たな“家族”もでき、疲れるどころか、元気をもらいました。

(お客様が見事に撮られた兼六園ライトアップの写真)
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(女性が精緻に描かれた兼六園の唐崎松)
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タイ北部にあるチェンマイ大学で医学を学ぶお客様たち。あかつき屋では終始、笑顔で過ごされました。お宿の中は明るい雰囲気に包まれ、私もふだんにもまして、テンションが上がったかもしれません。

一日目は、夜にチェックインされた後、ライトアップが開かれてる兼六園へ出かけられ、その後、近所のお食事処まるよしさんで夕食をとられました。

今回のお客様たちは「日本が大好き」だそうで、積極的に日本語を学び、貪欲に日本語で話されました。
兼六園のライトアップでは「きれい」「かわいい」と歓声を上げられ、まるよしさんではおすしやおでんに「おいしい」「おいしい」を繰り返されました。
夜、あかつき屋では浴衣で過ごされました。

(あかつき屋で楽しく過ごされる女子学生の皆さん)
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(女性が描いた私と女子大生が一緒にいる絵)
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一夜明けた今朝、二人の女性がお宿ノートを広げられ、熱心にペンを走らせておられました。
描かれたのは、昨夜ご覧になった兼六園のライトアップと、私が彼女たちと並んでいる姿でした。

兼六園では光に照らされ幻想的な風景が、脳裏に焼き付いたようで、一人の女性は、名松の幹や一枝一枝を精緻に描かれました。
もう一人の方が描いたのは、作務衣を着た私を真ん中にして、浴衣姿の彼女たちが並ぶ様子。その絵のタイトルは「Otousan &6 daughters」。

急にできた“娘”たちはかわいく、いつまでも笑顔あふれる毎日をおくってくれたらいいなと、心に思いました。

金沢で梅、四国・宇和島では桜開花

ようやく春の陽気になり、あちこちから花の便りが聞かれるようになりました。
金沢・兼六園では、梅の花が見頃となり、紅梅、白梅などが来園者の目を楽しませています。

あかつき屋では、お客様が心も軽く街に繰り出し、古い町並みに映える花の写真を撮ってこられました。そのお客様、ご実家が愛媛県の宇和島にあり、そのお父様からネット経由で届いた宇和島の桜の開花の写真を披露して下さいました。

居ながらにして、各地の花便りにふれることができ、一足早く春の華やいだ雰囲気を味わっています。

(花の便りを届けて下さったお客様の女子大生、左・千葉さん、右・清家さん
                                    =写真掲載了解済)
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(兼六園で見頃を迎えた梅林の梅=筆者が3月16日撮影)
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兼六園では、梅林が次々に白い花、赤い花と咲かせています。公園は春まだ浅いこともあって、色彩に乏しいのですが、この梅林に限っては、花の色に染められ、光彩が感じられます。

あかつき屋の女性のお客様お二人も、観光に出かけた先で、花の写真をカメラに収めて来られました。
このお客様は、帝京大学(東京)で学ぶ千葉眞結子さん、清家美帆さんのお二人です。

(お客様がひがし茶屋街で撮影された梅の花)
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ひがし茶屋街の家並みに垣間見られた梅の花にレンズを向けられたのです。日が陰った時間帯でしたが、花を鮮やかにとらえられました。

清家さんは、あかつき屋での夜、ホットな話題を提供して下さいました。宇和島のご実家のお父様修造さんからLINEを通じて今月17日に送られてきた桜の開花の写真を見せて下さったのです。

(清家さんのお父様が撮影された宇和島の桜開花宣言の看板・上と桜・下)
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宇和島は温暖な気候で、日本列島の中では、指折りの桜の開花が早い土地柄なのだとか。離れて暮らすお嬢さんの美帆さんに古里の季節の便りを真っ先に知らされたのでした。

一緒にあかつき屋に泊まられた千葉さんは、東北・岩手のご出身で、私どもと同じ北国育ち。清家さんのご家族からもたらせた花便りを私たちはちょっぴりうらやましく聞いていました。

金沢の若者たち 交流の一夜

あかつき屋のお客様は、その大半が金沢観光の方たちですが、時には地元の人たちにご利用頂くことがあります。今回お泊まりになったのは、ほとんどが金沢にお住まいの若者たちでした。

金沢市子供会連合会のシニア委員会のメンバーの皆さんで、20代の若者たちです。メンバーの方々の交流会の会場として全室貸切でご利用されたのです。

身近な地元の人たちに愛されることほど、うれしいことはありません。とり野菜みそのお鍋料理の会を楽しげにされている様子を拝見して、こちらの心も和みました。

(金沢市内の若者たちが集った交流会の夕べ=写真掲載了解済)
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このシニア委員会の方々は、高校生の時に子供会(旧少年連盟)のお世話をされた人たちです。このお客様は高校卒業後も活動を継続させ、現在は百万石まつり子ども提灯行列や金沢市子供会大会の表彰式のお世話をするなど、今も陰で子供会活動を支えておられます。

今回の交流会は、新年度を前に互いの親睦を深めるとともに、高校時代に子供会のお世話に当たった男性の高校卒業のお祝いもしようという狙いです。

日頃ボランティア活動に励んでおられるだけに、皆さん率先してかいがいしく、交流会の準備に当たられました。
今宵の食卓のメーンは、地元金沢のご当地グルメ・まつやのとり野菜みそ。さらに、もりの里の第7ギョーザのホワイトギョーザとスーパーで買ったポテトサラダをテーブルに並べられました。

気心の知れた者同士のお食事会とあって、お部屋は明るい空気に包まれ、お鍋料理に舌鼓を打ちながら、楽しいおしゃべりが繰り広げられました。

お食事後は、近所の温泉銭湯へ出かけた後、おしゃべりやトランプに興じたりと、ホットな一夜を過ごされました。

別れる前に、日本語学校生も金沢に

先日外国の方からあかつき屋に宿泊予約のお申し込みがあり、どんな方かしらと当日お迎えしたら、お越しになったのは、台湾、タイ、インドネシア、イギリスの若者たちでした。

「どんなグループですか?」とお尋ねしたところ、外国人の方を対象に日本語を教えている京都の学校のお友達7人で、卒業旅行で金沢に来られたのでした。あかつき屋を貸切でご利用され、純和風の雰囲気を満喫されたようでした。

このご一行様は、京都文化日本語学校で学ばれた方たちで、同じクラスの仲間たちでした。お客様によると、最長で二年間学ぶ人もいれば、より短い期間で日本語習得に当たられた方もおられるとのことでした。

(日本語学校で共に学んだお客様グループ=写真掲載了解済)
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そのお客様とお話させて頂いたところ、わずか2年ほどとは思えないほど日本語がお上手で、在学中の熱心な勉強ぶりが十分うかがえるものでした。

金沢のこと、あかつき屋のことなどをお客様にうかがいました。
「京都には町家(町屋)がたくさんあるから、あかつき屋のような町家は、そんなに珍しいことではないんじゃないですか」と私。

それに対してお客様は「住んでいたところは、学校の(ビルでできた)寮だったので、こんな町家に泊まるのは初めて。落ち着いた雰囲気でいいですね」とタイ人の男性。
インドネシアの男性は「いつもベッドで寝ていたので、畳の上で寝るのは新鮮で、気持ち良かった」とおっしゃいました。

こちらのお客様たちは、その日本語学校を卒業後は、建築家や写真家を目指す人がいる一方で、京都の大学に進学する人や、共同経営者としてIT関連企業の立ち上げの準備に入る人など様々です。

お客様にとって、その学校の卒業はゴールでなく、まさに新たなスタートラインに立つことを意味しているようです。そのためか、お客様のご様子には、リラックスした中にも、ある種の決意や緊張も感じられました。

お国に帰る人、日本に残って新たな活躍の場を求める人と様々です。
でも、それぞれに立てられた志を果たされることを祈らずにはいられませんでした。

この度のご宿泊ありがとうございました。皆さん健康に留意して頑張って下さいね。

学生さん あかつき屋をSWOT分析

今朝、お客様を通じて、あかつき屋の経営について考える機会を得ました。お客様は大学4年生で、金沢には卒業旅行でお越しになったのですが、大学で専攻されたのは経営学で、組織・企業や個人の分析手法であるSWOT分析とポジショニングマップを使って、あかつき屋の特長を明らかにして下さったのです。

宿泊業界におけるあかつき屋の位置づけについては、私どもは、それなりに感じてはいますが、今上記のような手法を使って分析されると、改めてその立ち位置や今後の方向性が鮮明になったようで、長所はより磨きをかけ、課題については、クリアできるよう努力していきたいと考えています。

(あかつき屋をSWOT分析などで考察されたお客様のお二人=写真掲載了解済)
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今回あかつき屋にお泊まりになったのは、専修大学経営学部の4年生で、近く卒業式を迎えられます。金沢には卒業旅行で二泊三日され、別のゲストハウスに宿泊された後、あかつき屋に宿泊されました。

大学で経営学を学ばれたとあって、今回のご宿泊を通じて、お宿経営について考えるきっかけになったようでした。

一泊されてご出発の朝、お二人といろいろとおしゃべりいたしました。
ゲストハウスは近年、全国の観光地を中心に開業が相次いでいますが、その学生さんによると、あかつき屋は金沢市内の他のゲストハウスに泊まった経験も踏まえて、明らかに他と違った特長をもっていると指摘されました。

それについては、企業経営などの分析に用いられるSWOT分析とポジショニングマップ、ポートフォリオによって、あかつき屋の特長をお宿ノートに示して下さいました。
その分析結果については長くなるので詳述できないのですが、以下のように要約できます。

SWOT分析では、S(Strengths:強み)として、あかつき屋が国登録有形文化財の優れた建築物であることのほかに、兼六園などの観光地に近い立地の良さや、おもてなし(学生さんは、恥ずかしながら私どものことを褒めて下さいました)の良さなどを挙げられました。

W(Weaknesses:弱み)については、部屋数が少なく(全3室)、ニーズにこたえきれていない現状があるのではないかとみられ、それは機会損失に当たると指摘されました。

O(Opportunities:機会)の点では、外部環境として今後さらに海外の観光客が増えるであろう点や、SNSの発達、金沢ブランドの向上などが挙げられ、これらの点が有利に働くであろうと推測されました。

T(Threats:脅威)においては、町家の減少(=観光産業の盛衰との関連)、競合の参入などを指摘されました。


また、企業のポジション(位置)を分析するポジショニングマップでは、宿泊客の年代(高いか⇔低いか)と、ゲストハウスの雰囲気(落ち着き・安らぎのある傾向か⇔にぎやかで、わいわいした傾向か)の二つの指標で座標軸をとって、分析されました。

(お二人がお宿のノートに記されたあかつき屋の経営についての分析)
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その結果、あかつき屋は多くのゲストハウスと異なって、ご宿泊客の年齢層が若い世代から中高年まで幅広くカバーしている点に特色があると指摘されました。
お宿の雰囲気については、全体に落ち着きや、安らぎがあるとの印象をもたれました。

以上の点から、あかつき屋はポジショニングマップの座標の上では、ゲストハウス界の中では、他と違ったユニークなポジションにあると結論づけられました。

経営学を修められた人ならではの視点での分析で、大変興味深く、参考になりました。Natsumiさん、Mikiさん、熱心に分析して下さってありがとうございます。

お二人は、4月から社会人になられます。それぞれの会社では、大学で学んだことを生かして活躍されることでしょう。元気に頑張って下さい。ありがとうございました。

金沢フルコース 最後は着物姿で街へ

(2月28日付の回のつづき)3月早々にお客様からうれしいメールが、お写真付きで届きました。送って下さったのは、先日卒業旅行であかつき屋にお泊まりになった中央大学法学部ご一行様の幹事のEさん。

お客様はあかつき屋をチェックアウト後、金沢駅からほど近いレンタル着物屋さんで素敵なお着物に着替えられ、街に繰り出されたのでした。

散策されたのは、ひがし茶屋街、主計町茶屋街、そして21世紀美術館等々。心配された天候もこの日は、崩れることはなく、お客様たちは心も軽く、街歩きを楽しまれたのでした。

百万石の城下町金沢を舞台にした卒業旅行。歴史的な街並みと溶け合うお着物姿でのご散策。有終の美を飾り、金沢を後にされました。

ご提供頂いたお写真で、お客様の街歩きのご様子を紹介させて頂きます。

(21世紀美術館で。一同並んで=上、
      カラー・アクティヴィティ・ハウスで思い思いのポーズ=下)
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(ひがし茶屋街のお店前で)
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(レンタル着物屋さんで一同和装となり、パチリ)
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穏やかに3月スタート、御忌やイサザ

3月が穏やかにスタートしました。ついこの間、新年を迎えたと思っていたのに、はや3月。改めて、時がたつのの早さを感じます。

3月に入ると、身の回りでいろいろなものが動き出します。あかつき屋の前のお寺広済寺さんでは、蓮如とこのお寺を開いた実如上人を追悼する「法宝物開帳の御忌(ぎょき)」が今日から二日間の日程で始まりました。

一方、あかつき屋の近所のお食事処まるよしさんでは、能登・穴水に春を告げる魚イサザ(白魚)がメニューに加えられ、あかつき屋のお客様は、その珍味と遭遇しました。

寒さは残るものの、次第に高まる春の足音。春到来の喜びとともに、春の観光シーズン本番を控え、にわかに緊張感も生じてきました。

(法宝物開帳の御忌が始まった広済寺さん)
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広済寺さんの御忌では、お寺ゆかりの蓮如・実如両上人の追悼法要が営まれ、門徒さんらがお参りされていました。
毎年この期間は決まって雪が降るとの言い伝えがあるのですが、今年は雪はなく、穏やかな初日となりました。
朝に法要の始まりを告げる梵鐘が打ち鳴らされると、静かなあかつき屋界隈に、ピーンとした空気が支配しました。

あかつき屋では、朝食をとっておられたお客様は、驚かれたようでしたが、お寺の行事であることをお伝えすると、うなづかれ、ここがお城近くの金沢の下町であることを再認識されたようでした。

近所のお食事処も活気づいてきたようです。お寿司とおでんのまるよしさんでは、能登・穴水のイサザ漁が3月1日に解禁になったのを受けて、お客様にそのお魚を出されました。

(お客様が味わったイサザの踊り食いのイラスト)
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あかつき屋のお客様は、能登の自然の恩恵に早速あずかりました。目の前に出されたのは、お椀に入ったイサザ。メダカよりやや大きいそれは、碗の中でピチピチ跳ねています。
透き通った胴体の中には、卵が連なっているのも見えます。

その様子に少なからず困惑されたようですが、そのまま踊り食いしたそれは「プチっ、プリっと美味でした」とのご感想。お宿ノートには、全く予期しなかった金沢での初の食体験をイラスト付きで記して下さいました。

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