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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

食の街金沢 学生さん走ってお店はしご

あかつき屋では、またまたユニークなお客様をお迎えしました。最近食の街として注目を集める金沢ですが、そのエッセンスを一日で味わい尽くそうと、お食事処を文字通り走って回られたお客様がいらっしゃいました。

お越しになったのは、大阪大学基礎工学部の大学院生の皆さん。市内をエネルギッシュに回られたお店は、順に金沢カレー店、洋食店、居酒屋、おでん屋さん等々。寄られたお店の数と食べた料理をうかがえば、二日はかかる内容。その貪欲さと体力に脱帽するばかりでした。

(金沢を走って食べ歩きされた大阪大学の院生の皆さん=写真掲載了解済み)
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阪大院生の皆さんは、訪れた金沢は観光よりむしろ食べ歩きすることが目的のようでした。お宿ノートにそのグルメ旅の記録を詳しく残されました。

それによると、鶴来の獅子吼高原でパラグライダーに挑戦した後、金沢入りし、以下の飲食店や観光スポットに入られました。

(お客様がお宿ノートに残された金沢食べ歩きの記録)
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ゴーゴーカレー近岡店(金沢カレー)→21世紀美術館→グリルオーツカ(ハントンライス)→兼六園→あかつき屋→居酒屋「田村」(ノドグロ、ぶりの太巻き)→おでん屋「高砂」→あかつき屋→銭湯「みろく温泉」→あかつき屋(就寝)

という一日でした。
金沢カレーはソースっぽい味がおいしく、ハントンライスは銀の皿で出てきたのが珍しかったそう。
また、居酒屋でのノドグロはとてもおいしく、おでん屋さんでは、大根がうまかったとのことでした。
このほかのお店では、世界で2番目においしい、メロンパンアイスもおいしく、おすすめだそうです。

こちらのお客様、夜の8時に行かれた浅野川河畔の田村さんで食事をされた後、そのまま帰って来られるのかと思ったら、「(片町の)おでん屋高砂さんまで行ってきました」とおっしゃったのには、びっくり。
それも走って行かれ、お風呂屋さんへ行くために、また走ってあかつき屋に戻って来られたのでした。

学生さんは「金沢にはヤンキーが少ないので、男なら夜中走っても安全です。☆Google mapはいるよ!」とアドバイス。

でも「走るのつかれたわ」のご感想。今朝は、朝からお寿司を食べに近江町市場へ出発されました。

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イスラエルのお客様と歓談

あかつき屋ではこの度初めてイスラエルからご家族連れのお客様をお迎えしました。中東イスラエルは、テレビや活字でしか知らないお国。

お泊まりになった二泊三泊は、そのお国のことやご家族の暮らしのことなどで話が弾み、こちらにとっても見聞が広がりました。

(イスラエルからあかつき屋にお越しになったご家族=写真掲載了解済み)
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このご家族からは数ヶ月前にご宿泊の申し込みがありました。イスラエルからのご予約だったので、どんな方だろうと思っていたところ、このお客様がお宿に着いた時、奥さんが早速、「私はもともとタイ人です」とおっしゃったので合点がいきました。

夫はイスラエル人、妻はタイ人で、あかつき屋にはこれまで数多くのタイのお客様が来られていることから、そのご縁でここを選ばれたのでした。2歳になる息子さんを伴われての日本旅行で金沢に寄られたのです。

ご主人はコンピューターのエンジニアですが、イスラエル北部のご出身地ではお父さんが農業を営んでおられるとのことでした。温暖な地中海性気候とあってか、マンゴーやグレープフルーツなどの果樹を栽培されているとのことでした。

その古里では、観光産業も近年盛んになり、湖の周辺ではB&B(ベッドと朝食付き)タイプのお宿が増えてきているとのことでした。

奥さんは歯科医で、イスラエルを訪問した際、ご主人と知り合ったとのこと。あかつき屋では「家にいるみたいにくつろげる」と話され、子どもさんを連れて、近所の温泉の銭湯にも行かれました。

子どもさんは、あかつき屋ではお絵かきしたり、持参したタブレット型のコンピューターでゲームしたりして過ごしておられました。

イスラエルがとても身近に感じた数日間でした。

最後の一袋、さよならビーバー

最近、ちょっぴり淋しいニュースがありました。地元の米菓ビーバーを製造販売する会社ビーバー(本社・白山市)が経営破たんし、ビーバーが作られなくなるというのです。

動物のビーバーがマスコットキャラクターで、独特の塩味が利いたこのあられは、子どもの頃から慣れ親しんできました。あかつき屋のお客様も、金沢土産として買っていかれたお菓子だけに、少なからず感慨も。

業界の競争激化による会社ビーバーの経営破たんのニュースを聞いて、あかつき屋の隣のクスリのアオキさんへビーバーを買いに行ったら、商品陳列棚に最後の一袋が残っており、すぐに買い求めました。いつも通りの、風味。かみしめるように味わいました。

(会社の経営破たんで製造が取りやめになった米菓ビーバー)
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米どころ北陸は、米菓には様々な種類があり、子どもの時、お腹が空いた時は、よく「かきやま」などと呼ばれた米菓をおやつとして食べていました。

その中で、ビーバーは、テレビコマーシャルで動物のビーバーが画面に出てきて、「ビーバーですぞ」というシーンもあり、しっかりと脳裏に刻まれています。
ビーバーの袋の表には、「since 1970」と記されていますから、販売が開始されて43年ほどの歴史があることになります。

地元金沢の人にはおなじみのようで、昨年に東京からあかつき屋にお越しになったお客様が、金沢出身の職場の同僚いくえちゃんの勧めで、隣のアオキさんで、金沢土産にビーバー数袋を買っていかれたことがありました。
何でも長年なじんできたものが、なくなるというのはさみしいもの。復活する日が来るのでしょうか。

ゼミ合宿受け入れ テレビで紹介

今晩テレビであかつき屋のことが紹介されました。金沢市が観光振興の一環として最近力を入れている大学のゼミ合宿誘致に、あかつき屋が既に先行して行っているお宿として取り上げられたのです。

放映して頂いたのは、地元のテレビ金沢さん。先日あかつき屋に視察を兼ねて宿泊された横浜市立大学の学生さんらの勉強風景などが放送されました。

(テレビで上映された学生さんのあかつき屋での勉強風景)
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あかつき屋は、金沢の伝統的な町家であることから、大学生らの調査や実習を兼ねたご宿泊があると見込んでオープン当初からこうした学生さんらの受け入れ体制を整備し、数多くの受け入れを行ってきています。
この夏休みも京都女子大学さんや、武蔵野美術大学さん法政大学さんなど多数の大学の学生さんらをお迎えしました。

今回は、北陸新幹線の2015年春の開業を控え、金沢市が新たな誘客のターゲットとして大学のゼミ合宿に注目、テレビ金沢さんはこの度その目的で金沢入りされた横浜市立大学さんなどを取材されたのでした。

この日テレビ金沢さんで放映されたのは、夕方の番組「テレ金ちゃん」の中の「ゼミ合宿の誘致作戦 金沢の粋な研修場所」のコーナーでした。

あかつき屋が国登録有形文化財であることや、美しいお庭などと合わせ、学生さんらの勉強風景が放送されました。
学生さんらは、町家の魅力や町家をお宿としていることの意義、さらにふだん私がお客さんに行っている地域の紹介などについて質問され、私が答えている様子などが画面に映されました。

(町家に関心をもつ一人の女子学生さんにスポットが当てられました)
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今回の番組では、特に町家に関心をもつ一人の女子学生にスポットが当てられており、その女性が語るあかつき屋の感想などが大写しにされました。

私は、テレビなどに出るのは、得意な方ではないのですが、今回金沢市が誘致に力を入れておられるゼミ合宿の紹介であることもあり、協力させて頂きました。
上映中私も瞬間アップになる場面もあり、ドキッとしました。

テレビ金沢さん、その節はご苦労さまでした。また、放送ありがとうございました。

秋祭り、金木犀の香り 秋深まる

今朝、お客様と街を歩いていると、いくつか発見がありました。賢坂辻そばの兼六大通りの一角では、獅子頭などが飾り付けてあります。地元の神社・椿原天満宮の秋祭りに合わせてのものです。

あかつき屋から兼六園へと行く道すがらでは、金木犀が香っていました。
秋晴れが続くここ数日。これらの街の変化は、私たちの気持ちをより明るく、快いものにしてくれました。

(あかつき屋が所属する御親会の秋祭りの飾りつけ)
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賢坂辻そばの秋祭りに合わせての飾りつけは、材木町のパン屋森長さんへの行く道に見つけました。あかつき屋が所属する町会「御親会」が設置したものです。

中をのぞくと、御親会所蔵と示された赤い獅子頭が中央に置かれていました。伝統がある雰囲気で、かつて秋祭りの時、この獅子頭を使って、獅子舞が演じられたのでしょうか。とても立派なものです。
この秋祭りの飾り付けを行っている倉庫風の部屋には、この界隈の藩政時代からの町名で、戦後まで使われた「御小人町」の名札も掲げられていました。

(数多くの露店が並んだ椿原神社の前の通り)
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椿原神社の前の通りでは、たこ焼きやお好み焼き、ベビーカステラなどの露店がいくつも並んでいました。昼下がりの頃、学校を終えた子どもたちが大勢集まり、思い思いにお店を回っていました。

(秋の風情が漂う八坂を楽しまれるお客様=写真掲載了解済)
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お客様と兼六園まで歩いて行く道すがら。東兼六町の辺り。ある家の前から、ほわーっといいにおいがします。
金木犀の香りです。一、二日前までしていなかったのに、いよいよ金木犀が、芳香を放ち始めたのです。思わず、歓声が出ました。

ここを過ぎて、例によって八坂を上ります。いつ来てもいい眺め。ご案内した静岡文化芸術大学の学生さんも美しい景色に心動かされ、早速眼下の家並みの風景をカメラに収めておられました。

それぞれの金沢、それぞれの秋

9月後半の三連休。このお休みも、あかつき屋では、お客様と様々な出会いがありました。北国の古都金沢は観光都市として近年ますますその魅力を高めていますが、金沢を訪れる人は、その人ならではのご縁があり、それぞれに思いがあるよう。

連休初日の21日、三組のお客様は、それぞれに金沢での過ごし方をされました。いずれもこちらにとって、少なからず印象に残るお客様でした。

(白川郷に向かうため朝出発されたEさんご一家=写真掲載了解済、以下同じ)
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東京からご家族連れでお越しになったEさん。ご主人は生まれてから2歳まで金沢で過ごされたとのことでした。今回は奥飛騨・白川郷を訪れるために、金沢に寄られたのでした。

「金沢は経由地なんですか」。私の問いかけに、Eさんご家族は、笑ってうなずかれました。金沢は既に何回か観光に訪れておられるようで、今回はあかつき屋で宿泊された後、翌朝金沢駅から白川郷行きのバスに乗るため、早くにここを出られました。

その駅に行く前に金沢の魅力にふれるため、ご家族は「金沢城に行ってきます」と歩いて兼六園方向へ向かわれました。お城付近の朝の散歩は気持ち良かったと思います。

(故郷の岐阜からお友達と過ごされた金大生のMさん・右とそのお友達のMさん)
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金沢にお住まいの方からの宿泊申し込みもありました。そのお客様Mさんがあかつき屋にお越しになって分かったのは、金沢大学の学生さんであることでした。

Mさんは岐阜県のご出身で、この連休を利用して学校時代のお友達Mさんを金沢に招かれたのです。金沢にお住まいの方が、金沢のこのお宿に泊まられるというのは、また別の意味でとてもうれしいことです。
お二人は岐阜では長良川近くにお住まいで、鵜飼いは「しょっちゅう見ました」。

金大生のMさんは泉野の寮にお住まいで、冬の雪は大学のある角間にまで行くのには、大変だとのこと。

でもこの連休は、すっかり観光客気分になって百万石の城下町の散策を楽しまれたようでした。

(金沢で独身最後の旅をされたKさんカップル)
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東京からお越しになったもう一組のカップルのお客様は、圧巻でした。あかつき屋を選ばれたのは、男性のKさんが、一年前にここに泊まられた職場の同僚はらだちゃんの勧めがあったから、でした。

実はKさん、明日にお連れの女性Kさんと入籍を控えておられるのです。いわば独身最後の旅に金沢にお越しになったのです。1泊2日の城下町の旅は、お二人を祝福するかのように、秋晴れに恵まれました。
夕食に行かれた近所のお寿司とおでんの「まるよし」さんでも、楽しいひとときを過ごされました。

夜お二人とおしゃべりした際は、昨年ここに泊まられた、はらだちゃんのことも話題に上り、お友達とお話ししているような、うちとけた時間となりました。

大学のピアノサークルで知り合ったというお二人。長い交際期間を経て、明日ゴールインへ。末永い幸せをお祈りいたします。

初めてポルトガルからお客様

あかつき屋では、この度初めてポルトガルから女性のお客様をお迎えしました。このお宿にとっても、私にとってもポルトガルの方とお会いするのは初めてのこと。

こちらの女性は日本人男性と先ごろご結婚されて、お二人で金沢に旅行に来られたのです。藩政期の歴史と伝統が今も息づく金沢。観光と暮らしがバランス良く溶け込んだ金沢のまちに感銘を受けられたようでした。

(あかつき屋にお泊まりになったポルトガル人女性と日本人男性のご夫妻
                              =写真掲載了解済)
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男性はお父さんが金沢のご出身で、現在アート、イベント関係のお仕事をなさっています。仕事で滞在されたポルトガルで、この女性と知り合われ意気投合、今年ご結婚されたそうです。
女性もアート関係の仕事に携わっておられ、お二人は仕事上のパートナーでもあります。
金沢は、男性のお父さんの故郷でもあることから、「新婚旅行」(男性)のような形で訪問されたのでした。

二泊されたあかつき屋では、純日本家屋に大いに満足されたようでした。特に女性は畳が印象深かったよう。その感触もさることながら、「(イ草が)まだ生きているみたい」と驚きさえあったようでした。

あかつき屋はオープンに当たって、畳はすべて表替えしたのですが、3年近くたっても、まだほのかに青畳のにおいがしています。女性のご感想は、そんなことを指してのことのようです。

お二人は、21世紀美術館などがあるまちの中心部に行くときは、大通りではなく、決まって広済寺さんの前の小道から八坂を上がって、県立美術館前に出るコースを歩いて行かれました。

その道なりや家並みの風景が、良いからとの理由でした。ご滞在中、秋晴れの日が続き、さぞ気持ち良かったと思います。

金沢のまちは、観光スポットやお店、住宅などが調和良く配されていて、スムーズに街歩きを楽しめるとのこと。日射しもポルトガルのような強いものでなく穏やかで、好印象をもたれた城下町ステイだったようです。

秋晴れ 夜は名月に酔う

台風18号が去ってから、好天が続き、金沢は今日も気持ちのよい秋晴れとなりました。
昼頃用件があり、市中心部に歩いて行ったところ、緑の多い兼六園、金沢城、しいのき迎賓館界隈は、秋の空気に包まれ、お散歩している気分に。「本当にいい季節になったなー」と心からうれしくなりました。

(秋の色を濃くする県中央公園横の街路樹)
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しいのき迎賓館と県中央公園の間の通り。街路樹は秋の色を濃くしています。金沢は、加賀藩の歴史を背景に、和の趣のある町並みが多い中で、この通りは洗練された雰囲気があり、どこか都会的。
今、秋の日差しを受けて、その街路は一段と素敵な佇まいを見せていました。

今日は中秋の名月。夜、兼六園へ。
兼六園はこの日から、中秋の名月観賞の夕べが21日までの日程で始まり、夜は7時から無料開放されています。

(眺望台に飾られたススキなどの花や花見団子と上空の月)
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兼六園の眺望台では、台の上にススキや花などが飾られ、その横には花見団子が供えられていました。東の夜空には、澄み切った空気の下、まん丸のお月様が輝いていました。

(八坂では杉木立から月が見えました)
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あかつき屋から兼六園への行き帰りに必ず通る八坂。その坂からも月がくっきりと見えました。
お隣のお寺松山寺の杉木立の間から見える名月。杉の枝がうっすらと浮かび、幽玄の風情がありました。

ジャズの感動、お宿で語るお客様

この三連休、金沢では、「金沢JAZZ STREET2013」という音楽イベントが開催されました。音楽ホールやまちかどで一流演奏家らによる生のジャズを聴く催し。

これに合わせて東京から金沢にお越しになり、あかつき屋に宿泊された女性のお客様がいらっしゃいました。ジャズライブの余韻を漂わせてあかつき屋に戻って来られたお客様は、その様子について語って下さいました。

(チラシやスマホでジャズストリートについて話して下さったお客様
                              =写真掲載了解済)
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そのお客様は、共にジャズファンというお友達の二人。尾山神社や県教育会館、市文化ホールなどで存分にジャズを楽しまれました。

お二人は、中でも沖縄のバンド「element of the moment」のファンなのだそう。美しいメロディーを奏でるそのバンドの魅力について語って下さいました。

お二人はそのバンドメンバーと知り合いだそうで、メンバーとはコンサート会場でおしゃべりする機会をもったのだとか。その際、CDなどには収録されていない彼らバンドの作品を彼らの勧めで、ライブ会場においてスマホで収録させてもらったのでした。

そのライブの様子について、あかつき屋でスマホから再生して下さいました。居ながらにして、ジャズストリートの雰囲気を感じることができました。

     台風一過、午後から空は明るく
ところで、この三連休の後半から、金沢でも台風18号による雨が降りました。一時激しく降ったものの、被害は出ませんでした。

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今日は午後2時過ぎ頃から、台風一過で空は明るくなりました。あかつき屋の上がりの間では、日が傾くと格子戸の間から日差しが入り、畳には美しい格子模様が描かれました。

この雨は各地で大きな被害をもたらしたとのこと。お客様の地元は大丈夫でしたか。また、被害に遭われた方々には、心からお見舞い申し上げます。

お客様、アートや北国の暮らしに関心

秋の観光シーズンに入って最初の三連休の初日。あかつき屋には全国各地からお客様がお越しになり、それぞれ城下町金沢でのご休日を楽しまれました。

お客様は南は沖縄から、そして関西や東京などからお越しになりました。3組のお客様はご出身や現在のお仕事などから、それぞれ北国の古都・金沢の感じ方や過ごし方が異なりましたが、一様に素敵なご滞在になったようでした。

(沖縄からお越しになったIさん親子=写真掲載了解済、以下同じ)
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沖縄から来られたのは、Iさん親子で、あかつき屋に二泊されました。Iさんについては、あかつき屋から兼六園までを歩いてご案内しました。
目に留められたのは、道路脇に設置されている金属製の融雪装置。すぐそばの小川から水を汲み上げて、その融雪装置に通水し、雪が降ったときに水を流す装置です。

お二人は「冬はどのくらい雪が降るんですか?」「融雪装置を動かす時は、地元の人がスイッチを入れるのですか?」などとご質問。
積雪量については答えられましたが、融雪装置の稼働方法については、返答に窮しました。

Iさん親子は夜に、あかつき屋近くの温泉銭湯にも行かれ、一日の汗を流されました。お二人のお話によると、暖かい沖縄では公衆浴場が少なく、家庭ではお風呂の湯船にゆっくりつかることは少なく、シャワーで体をきれいにするのがポピュラーなのだそう。
それだけに二日間通った銭湯では、心身の疲れをいやすように、時間をかけて、ゆったりとした気分で入る入浴スタイルが興味深かったとのことでした。

(雨に濡れてしっとりとしたお庭)
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(東京からお越しになったYさんとKさん、朝のお庭を楽しまれました)
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東京からお越しになったのは、YさんとKさんのカップル。Yさんはマウスペインターの肩書をもち、Kさんはインスタレーション(空間芸術)に取り組むアーティストです。
お二人は金沢では21世紀美術館にゆっくりとご滞在になり、アートのお仲間とも時間を過ごされました。

あかつき屋については、細部にまで視線を注がれ、その造りや演出に感心されていました。
一夜明けたお庭。雨に濡れて、しっとりと落ち着いた味わいがあり、「いつまでもここで過ごしていたいね」と立ち去りがたいご様子でした。

(大学時代のお友達グループでお越しになったお客様)
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(手作りされた指輪を見せて下さいました)
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5人の女性グループもお越しになりました。京都女子大学の発達教育学部で共に学んだお友達で、現在教職などに就かれています。一台の車で来られました。

お昼に21世紀美術館で過ごされ、そこでは指輪を作る体験イベントがあったそう。プラスチック製の指輪をそれぞれに作られました。
見せてもらったら、カラフルでとてもかわいらしい出来栄え。金沢のいい思い出になったようでした。

お客様とは夜にいろいろとおしゃべりする機会があり、お客様の地元のことなどもおしえてもらい、こちらの見聞も広がりました。

皆様、お泊まり、ありがとうございました。