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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

子の幼稚園時代の絆 ママ友さんら集う

ここ数日、あかつき屋は夏休みらしい風景を描きました。幾組もの親子連れが相集い、楽しい時間を過ごされたのです。

お越しになったのは、金沢市長町にある木の花幼稚園にお子様を通わせていたママさんとそのお子さんたち。あかつき屋を宿泊会場にママ友さんたちが同窓会をなさったのです。北は北海道から南は九州・福岡から来られた方もおり、尽きない話ににぎやかな二泊三日となりました。

(木の花幼稚園時代の絆で集まったママさんや子どもさんたち=写真掲載了解済)
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宿泊されたのは、平成20年から22年にかけて、木の花幼稚園に子どもさんを通わせたママさんらです。転勤族が多かったこともあり、ママさんたちは現在、全国各地にお住まいです。

一日目の夜は、あかつき屋で夕食を囲まれました。近所のおでん屋さんや串焼き屋さん、お持ち帰り専門のおすし屋さん、そしてスーパーから食材を買われ、大きな掘りごたつにお食事を並べられました。

幼稚園時代のこと、そしてお互いの近況など話題は尽きず、夜遅くまで話に花を咲かせておられました。子どもたちも久しぶりの再会とあって、喜びも大きかったようで、すぐにうちとけ、電子ゲーム機やあかつき屋備え付けの木のおもちゃなどに興じていました。

二日目の夜は、お仕事帰りのパパさんも合流、夜はママさん、パパさんたちの旧交を温める場になっていました。

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「Mさん よく来て下さいました。」

朝、あかつき屋で慌しく過ごしている時に電話が鳴りました。「Mですけど。2月にお客として来ました。あかつき屋の玄関前に来ていますので、出てきてもらえませんか」。

誰だろう?とにかく、玄関に出てみました。で、お顔を見てすぐ分かりました。今年2月にあかつき屋にお越しになった時、鍋料理をされたグループのうちのお一人です。
懐かしくも、うれしいご再訪。Mさんはお土産にと、うちわを下さいました。

(半年ぶりにあかつき屋にお越しになったMさん
                   =写真掲載了解済)
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この前の冬は、あかつき屋にとって、とても心に残りました。数多くのグループが、大きな掘りごたつを囲んでお鍋料理をされ、団らんの夜を過ごされたからです。

その中で、Mさんのグループはひと際印象深いものでした。お鍋二つを使って、ブリしゃぶとカニしゃぶをされたのでした。近江町市場で買い出しした食材を使ったお鍋料理は美味で、金沢の夜は大いに盛り上がりました。

(2月にあかつき屋にお越しになった時に開いた、しゃぶしゃぶの宴。Mさんは中央)
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このグループが私の心に残ったのは、しゃぶしゃぶをしたということにとどまりません。お鍋を食べ終わった後、最後は、ミニ茶会をされたのです。

お腹いっぱいになった後に開いた茶会。茶道の心得のある人はお抹茶を立て、紅茶に精通した人は、紅茶をつくり、皆に振る舞われました。

私もお茶のご相伴にあずかったのですが、これがなかなかいけるのでした。酒席の後のお茶会は一見違和感があるように思えるのですが、これが絶妙な空間をつくりだしたのでした。

座はにわかに落ち着き、穏やかな心持ちで会話が繰り広げられたのでした。このドラステッィクな場面の変化は、ある種の衝撃でもありました。

その席で、持参した茶道具で抹茶を立てられたのは、今朝お越しになったMさんなのでした。Mさんは、京都にある茶道美術品を取り扱う会社にお勤めで、その関係で身につけられた茶道の腕を披露されたのでした。

その際頂いたお抹茶の味は、なかなかのものでした。と同時に酒席の後に、お茶で締めるのも、いいものだと、大きな発見をした気持ちになりました。

この日、Mさんは仕事の関係で金沢にお越しになり、用件の前にあかつき屋に足を運んで下さったのでした。お土産に下さった、モミジの絵柄のうちわは、会社の夏のご挨拶品だとか。

素敵なうちわ、ありがとうございました。大切に使わせて頂きます。

オランダの写真家夫妻と楽しく会話

この週末も印象に残るお客様をあかつき屋にお迎えしました。そのうち、オランダからお越しになり、あかつき屋に二泊されたご夫妻がいらっしゃいました。

このご夫妻はオランダで写真家としてご活躍の方でした。ご夫妻は作品を収めた著書をご持参し紹介、お仕事のことやお国のことなどを話して下さいました。

ご夫妻は、妻のELODIE HIRYCZUKさんと夫のSJOERD VAN OEVELENさんです。写真のお仕事では風景を主に撮られていますが、最近は環境問題にも関心を寄せられています。

(持参された写真集を紹介されるオランダからのご夫妻)
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「国土がそんなに広くなく、標高の低いオランダ」(ご夫妻)においても近年、環境問題が高まっているそうです。特に、都市化がもたらす住環境の悪化が懸念されるそうです。

ご夫妻によると、干拓地の多いオランダは国土が平坦なため、都市化が進展しやすいそうです。首都アムステルダムのほか、ロッテルダムなどの都市の拡大が進み、周辺の都市と相まって、「これらの都市が、一つの大きな都市のようになりつつある」(ご夫妻)状況だそうです。

これによって、温暖化とともに、都市では交通渋滞や騒音、さらには大気汚染も問題化してきているのだそうです。

こうした問題意識の下、最近ご夫妻は著書を出版されました。それには、写真に撮ったオランダの美しい自然や都市の風景を掲載するとともに、自然を撮った写真を大きなパネルにして都市の真ん中に置いた実験的な作品もあります。

これは、ご夫妻が関わるプロジェクトで、ビルやアスファルトで覆われた都市において、写真とは言え「自然」を置いたら、人々はどう感じるか、考えてもらいたいという意図が込められています。ざん新な企画です。

ご夫妻は金沢にご滞在中、いろいろと参考になったことがあったそうです。その一つに、あかつき屋のほか、一般家庭の多くがお庭をもっていることです。

「オランダでは、家には花を飾っている程度で、こんなに存在感のあるお庭をもっている家はないです」とお二人。
自然をうまく取り込み、それと調和する暮らしを営む日本の人々。外国のお客様を通じて、先人の叡智と、それが今も息づく金沢の街の姿を知りました。

真夏の金沢 ドラマチック・ナイト

今宵、金沢では猛暑を忘れる素敵な夜となりました。犀川川原では、北國花火大会があり、会場までご案内したあかつき屋のお客様は、上流の桜橋からご観賞、光と音の祭典に酔いました。

一方その夜、あかつき屋では、21世紀美術館へ出かけられたお客様もいらっしゃいました。静寂が包む、アート空間。魅惑的な色のオブジェもあり、非日常を味わわれました。

(桜橋で花火を鑑賞されたあかつき屋のお客様=写真掲載了解済)
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この日は連泊中のオランダからのお客様もいらっしゃり、日本の夏を体験して頂こうと、埼玉からお越しの男性お二人とともに花火大会に行くことにしました。

あかつき屋から歩いて出発。小高い兼六園・金沢城付近で花火を見る場所を探しました。しかし、そこはビルの谷間から見える程度で、もう一つでした。

それで、犀川に架かる桜橋まで行くことにしました。8時頃に到着。既に橋の上や川原に人がいっぱいいました。私たちは橋の中ほどに陣取りました。

(様々な花火・上、下)
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花火は次々と上がりました。大輪を描くものから、しだれ柳を描くようなものまで様々。音と色彩の饗宴。川原からは、拍手と歓声が上がりました。

(クライマックスでは大きな花火が上がり、空が明るくなりました)
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夜の犀川の表情。花火が上がるたびに、前方の丘陵やビルなどの建物群がシルエットとして浮かび上がり、目の覚める思いに。川原だけに、風もあり、心地よかったです。

オランダから来られたカップルのお客様。「とてもきれいでした」と感動の表情。そして「日本の花火は、ヨーロッパと比べて、スケールが大きいし、仕掛けもあり、見ごたえがありますね」と感想を話されました。

(魅惑的な21世紀美術館のオブジェ=お客様ご提供写真、以下同じ)
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一方、東京からお越しになった女性二人のお客様は、夜、21世紀美術館を訪ねられました。花火の音が聞こえる中、静かに館内で過ごされました。

(お客様は内・外で思い思いに過ごされました)
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魅惑的な屋外のカラフルなオブジェ。タレルの部屋では、四角く切り取ったふき抜け天井から夜空を眺められました。
「忘れられない金沢の夜になりました」とお二人は印象を話されました。

大暑、夏空の下 熟す植物

今日は大暑。一年で最も暑いとされる日でした。
金沢は未明に強い雨が降ったせいか、気温は31度ほどでとどまり、猛暑ということはありませんでした。日が陰ったり、風もあったりし、どちらかと言えば、しのぎやすい一日となりました。

そんな中、移動途中に兼六園に立ち寄りました。木立ちは緑濃く、どこか涼しげ。周辺を歩けば、いくつかの植物の実が熟している光景がありました。

金沢は梅雨がまだ明けていません。だからと言って、雨が多い訳ではなく、にっちゅうは夏空が広がり、雨は明け方や、日が傾いてから地面を濡らす程度です。まだしのぎやすい程度と言えましょうか。

あかつき屋から歩いて10分足らずで行ける兼六園。身近にあるだけに、兼六園の自然の変化とともに、一年の移り変わりを感じ取っています。

(細長い実がいくつも下がるフジ棚)
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今日、茶店通りを歩いていると珍しいものに目が留まりました。蓮池門近くのフジ棚から何やら細長いものがいくつもぶら下がっています。それは、フジの実でした。
春に紫の花をつけるフジ。細長く下に垂れる実は、それに比べてユーモラスな趣さえありました。

(木陰にはキノコの姿も)
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百間堀側の土手には、さらに珍しいものが。木陰でキノコが育っていました。そばにせせらぎがあり、そうした場所近くにあることから、湿り気があり、キノコは生育しやすかったのかもしれません。

フジ、キノコ…。夏は成熟に向かう時でもあるのですね。

(あかつき屋では、花火大会を前にうちわを準備しました)
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夏真っ盛り。この週末、金沢では大きな花火大会(北國花火)があります。いよいよ花火のシーズンが本番に。
あかつき屋では、昨年も家族連れのお客様が会場近くの犀川の川原へと出かけられました。

今年も、そんなお客様のお役にと、あかつき屋では、いく種類ものうちわを準備しました。うちわの柄は見ているだけで楽しい気分に。週末が来るのがわくわくします。

金沢美大オープンキャンパスでご宿泊

この週末、あかつき屋では、金沢美術工芸大学(略称:金沢美大)を訪れたお客様が二人いらっしゃいました。金沢美大では土、日曜日の二日間、オープンキャンパスが開かれたからです。

あかつき屋が改めて金沢美大のお膝元にあるゲストハウスと実感した二日間。お客様は、大学との往復から、あかつき屋にアートの風も運んで下さいました。

(オープンキャンパスが開かれた金沢美大)
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(あかつき屋で高校生のお客様が広げた金沢美大の資料)
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あかつき屋は、金沢美大に最も近いお宿であることから、今春はその大学を目指す受験生が宿泊されたほか、昨年8月には教員免許の更新を控えた美術の先生が、美大に講習を受けに数日間お泊まりになった実績があります。いずれの方もアートに関係する人たちですから、もちろん金沢町家の趣を備えた、このあかつき屋に対して、関心をもってのお泊まりとなりました。

今回金沢美大のオープンキャンバスを訪れたのは、関西在住の男子高校生(彫刻専攻)と、関東在住の20代の社会人の方(デザイン専攻)でした。

特に高校生の方は、県外に一人で泊まりがけの旅をするのは初めてとあって、彼からは初々しさと緊張感が感じられました。
今回の宿泊は受験ではないので、私もその点気が楽でしたが、それでも無事二日間の日程を終えることができるよう、サポートさせて頂きました。

夕方、空いた時間を見つけて、あかつき屋から金沢美大まで行く道を歩いて案内いたしました。美大までの道のりは、金沢町家が軒を連ねる天神町を通るので、そんな町の景観や歴史についても、途中説明しました。

金沢美大には、15分ほどで到着しました。高校生は、大学の姿を見ると、ほっと安どの表情を浮かべられました。美大からの帰り道、きれいな夕焼けに出会いました。町家が続く街道にあって、その風景はことのほか印象的でした。

(美大からの帰り道、美しい夕焼けと出会いました)
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高校生は今朝、美大では彫刻の体験学習があるということで、早々にあかつき屋を出発されました。
出発前に私に、神社のお参りの仕方を尋ねられました。美大へ行く途中にある、椿原天満宮を参拝するのだそうです。その神社は、学問の神様菅原道真公をまつるお宮さんです。

金沢美大を第一志望にするその高校生。社会人のお客様とともに、その志がかなうことを祈らずにはいられませんでした。

スウェーデンから考古学研究のお客様

この度、あかつき屋では初めてスウェーデンから二人連れのお客様をお迎えしました。北欧からのお客様は、先月のデンマークのカップル以来、ちょうど一ヶ月ぶり。

夜、他のお客様を交えて歓談の時間をもちました。彼は、考古学を専攻する研究者でした。彼の研究のことやスウェーデンのことなどで話が弾みました。

(スウェーデンからお越しになったお二人=写真掲載了解済)
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スウェーデンから来日されたお二人は、彼がスウェーデン人で、彼女は韓国のご出身で、インテリアデザイナーをされています。彼女は日本で長年暮らした経験があり、日本語はご堪能。彼女が日本は初めての訪問となる彼の案内役となり、各地を旅されています。

夜、あかつき屋で楽しいひとときを過ごしました。
彼は、考古学の研究者で、アジアを研究の対象にされているとのことでした。特に、コメの伝播を調査されており、タイで盛んなコメ作りの起源や、農業の進展の過程などについて探っておられます。
また、彼はそうした暮らしのなりわいから生まれる、地域コミュニティの形成についても研究しているのでした。

北欧で暮らしながら、アジアに興味を抱いておられる点が、ユニークであると、彼女のみならず、私もそう思いました。

(あかつき屋ではお庭も楽しまれました)
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日本は、そうしたアジアへ強い関心をもつ彼には、欠かせない国なのでした。もちろん金沢は初めての土地。歴史的な家並みを楽しまれる一方、国登録有形文化財に指定されているあかつき屋では、堅固で、デザイン性の高い造りにも視線を注がれました。

朝、昼、夕と、日射しの当たり具合で表情を変える、あかつき屋のお庭も金沢の思い出の一つになったようでした。

「寿司屋さん、いろいろありますね」

(前回のつづき)
城下町金沢をエネルギッシュに回られたタイのデザイナーのお客様たち。歴史的な町並みやお店に並ぶ商品は、興味深いものでしたが、もう一つ胃袋をわしづかみにしたものがありました。

それは、お寿司です。あかつき屋にこれまでお泊まりになった外国からのお客様は、総じてお寿司に関心をもたれますが、今回のタイのお客様ほどお寿司に情熱を傾けられた人はいませんでした。

二泊三日のご滞在の間、お寿司屋さんを訪ねたのは計四回、そのお店もそれぞれにカラーが異なるもの。「お寿司屋さんもいろいろあるんですね」とお客様。言われてみれば、おっしゃる通りでした。

お寿司は外国では日本食の代表格。タイでも同様で近年、お寿司屋さんの数は増えてきているようで、今回のタイのお客様にとっては、お寿司の本場でおいしいお寿司を食べることが、日本の旅の大きな目的の一つだったようです。

(ちくは寿しさん。右下はねぎとろ巻
          =お客様ご提供写真、以下同じ)
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金沢での一日目に最初に訪ねたのが、新竪町にある、ちくは寿しさん。ここはお持ち帰りが中心ですが、高校生ら若者たちにも人気があります。
部活を終えた高校生たちが、帰宅途中に立ち寄り、空腹を収めるために、よく立ち食いする光景が見られます。巻き寿しが多くあるのは、店先で食べやすいようにとのお店の配慮からでしょうか。私の息子も高校時代に、新竪町に出かけた時にお世話になりました。

タイのお客様は、新竪町へは、アンティーク類を求めに出かけられたのですが、途中ちくは寿しさんを見つけ、ねぎとろ巻を買われ、食べたそうです。

(ご主人、女将さんとの会話も楽しい、まるよしさん)
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その夜は、あかつき屋の近くのまるよしさんへ出かけられました。ここは、お寿司とおでんが、同時に食べられるという点で、とてもユニーク。味にも定評があり、主に地元の常連さんたちを中心に利用されています。

このお店のもう一つの魅力は、ご主人と女将さんがとても気さくなところ。タイのお客さんたちも、ご主人や常連客さんらと楽しい時間を過ごしたそうです。
その夜、お客さんはあかつき屋へ笑顔で帰ってこられました。お客様によると、お店でロシアンルーレットのようなゲームをしたそう。いくつかある巻き寿司の中のどれにわさびが入っているかを当てるゲームをし、店内は大いに盛り上がったとのことでした。

(お寿司も気品が漂う乙女寿司さん)
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金沢ご滞在二日目も圧巻でした。ご一行がこの日訪れたのは、片町にある乙女寿司さんです。食べログなどで高い評価を受けているお寿司屋さんで、「少々値段が高くても、ぜひ行きたい」と女性たちは私に言いました。

予約した午後5時半頃に、そのお店に入ったそうですが、「時間が早かったせいか自分たち以外に、ほかにお客さんはいませんでした」(タイのお客様)。

目の前に並ぶお魚は光っており、握られたお寿司は品がある感じ。お味は文句なくもおいしかった、とのこと。ただ、お店にいる間は、前夜のまるよしさんから一転、静かに黙々とお寿司を口に運んだそうです。

(もりもり寿司近江町店さんもいい思い出に)
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金沢をたつ三日目は、近江町市場を訪れました。そこでのれんをくぐったのは、もりもり寿司さん。金沢ではポピュラーな回転寿司店です。

一行が驚いたのは、回転寿司とはいうものの、そのレベルの高さ。日本海の幸などが、新鮮かつ安価で食べられるのが、ある種の衝撃だったようです。

また、メニューも幅広く、サザエやエンガワなどのお造りや、かき氷があるのもうれしいことのようでした。コンベアーで回っているネタは、魅力が尽きず、東京へ向かう列車内で食べるために、店員さんに頼んでお持ち帰り用に一箱作ってもらったそうです。

金沢での食事については、寿司で始まり、寿司で終わったタイのお客様の旅。私にとっては、寿司王国とも言える北陸・金沢の奥の深さと柔軟さをも知った数日間でした。

タイのデザイナーが見た金沢の街

この度タイから若きデザイナーのグループをあかつき屋にお客様としてお迎えしました。金沢はタイでも歴史と伝統が豊かな街として知られている観光地。お客様たちは、心を躍らせてお宿に到着されました。

二泊三日の間、エネルギッシュに回られた金沢の街は、「想像以上に魅力的な街」(お客様)だったそう。タイのデザイナー集団からうかがった金沢に対する印象の数々は、大いに参考になるものでした。

(あかつき屋に宿泊されたタイのデザイナーの皆さん=写真掲載了解済)
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こちらのお客様は、バンコクのデザイン事務所に所属し、そのボス(お客様の言葉)とお勤めのデザイナーで構成されています。
金沢の観光へはかなり期待が大きく、こちらに対していろいろと相談やリクエストがあったので、スケジュールのアウトラインや交通手段などを提案させて頂きました。

このグループでユニークだったのは、金沢では郊外にある大乗寺へ出かけられたこと。この禅寺へ行かれたのはうちのお客様では初めてだと思います。

(訪れた大乗寺。とても静かでした
             =お客様ご提供写真、以下同じ)
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訪れたその古刹は山門が素晴らしく、境内は豊かな緑に覆われています。「とても静かで、落ち着いた気分になりました」と感想を述べられました。この後、忍者寺(妙立寺)へと向かわれました。

(用水が心地よい武家屋敷跡)
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武家屋敷跡界隈も歩かれました。古い家並みは、藩政時代の趣がたっぷり。その中で、街を流れる用水が目に留まったそうです。「水がきれいで、涼しく感じました」とボスは語り、その点がバンコクとの大きな違いであると指摘されました。

デザイナー集団ですから、ショッピング街のウインドーに並んでいる商品にも関心が向かいます。「金沢は地方の都市でありながら、名の通ったブランドの衣類がふつうに並んでいるのには驚きました」と口をそろえられました。

また、移動にはタクシーのほかに、公共レンタサイクルのまちのりも利用されました。「安いし、あちこちで乗り降りでき、とても便利です。いいシステムですね」とボスは感心しておられました。(つづく)

サンキューカードに「サンキュー!」

このところ気温が30度を超える炎天が続く中、気持ちがぐーっと盛り上がる出来事がありました。先日あかつき屋にお泊りになったBowlerさんご一家から、サンキューカードが届いたのです。

ご一家は、自宅がオーストラリアの海辺にあり、四人のお子さんたちが描いたお礼状には、色鉛筆などを使って自宅近くと思われる海の風景や椰子の木、そして、あかつき屋のお庭(たぶん)などが描かれており、楽しい雰囲気。見ていて気持ちも明るくなりました。

(あかつき屋に届いたサンキューカード=写真掲載了解済)
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Bowlerさんご一家は、ママさんが滋賀県のご出身で、日本へはオーストラリアの冬休みを利用してお越しになったのでした。ご宿泊中、ご家族は伝統的な日本の風情が漂うこのあかつき屋を心ゆくまで楽しまれました。
ママさんによると、オーストラリア人のご主人が、あかつき屋で興じたびゅんびゅんゴマを早速手作りされたとのこと。
またオーストラリアの学校で日本語を教えるママさんは、授業で金沢のことや日本の遊びなどを紹介したいそうです。

素敵なサンキューカード、ありがとうございました。皆さん、また遊びに来てくださいね。