金沢はここ数日、梅雨明けを思わせるような暑い日になっています。そんな中で、この度タイからあかつき屋にお越しになった女性お二人は、お宿では夜涼しげに過ごしておられます。
お二人がこの金沢町家でのご滞在で楽しみにされていたのは、お宿でゆかたを着ることだったよう。そのゆかた姿を見ているとこちらも涼しい気持ちになります。
(ゆかた姿でくつろがれるGusさんとNingさん=写真掲載了解済)

タイからお越しになったのは、愛称Gus(ガス)さんとNing(ニン)さんで、お二人は高校時代からのお友達です。大学を卒業されたお二人は今、日本を旅されています。あかつき屋では二泊三日のご宿泊です。
金沢もこのところ真夏の暑さになっていますが、お二人はそれをものともせず市内観光に出かけられています。でも茶屋街などは川辺にあり、「タイのような太陽がさんさんと照りつける暑さ」(お二人)とは違うようです。
お二人はお宿ではひと息ついたところで、ゆかた姿になってくつろいでおられます。もちろん日本情緒をも味わいたい気持ちもあるからです。
(二階の階段付近でたたずむGusさん=ご提供写真)

(お部屋でくつろぐNingさん=同)

お二人はゆかたの感触を楽しむと同時に、あかつき屋のあちこちで互いに写真を撮っておられました。その写真を見せてもらうと、やはりゆかた姿には純和風の日本家屋が似合うと思ったことでした。
お二人は暑さにめげず元気はつらつ。翌日は、京都へ向かわれます。
梅雨。うっとうしい季節ではありますが、街なかには、心をなごませる光景があり、ちょっと元気を頂きました。
過日、あかつき屋のお客様と歩いたひがし茶屋街。家の軒下にはツバメの巣があちこちにあります。その下には、反対向きにした傘が設置されていました。子ツバメの落下を防ぐとともに、糞で下が汚れないようにとの家主の思いからでしょう。
(茶屋街の軒下に見つけたツバメの巣。傘が彼らを守っています)

(浅野川大橋そばの氷屋さんでは元気な子ツバメの姿も)

そんな住民の心遣いに支えられて、ツバメたちは、子のお世話や巣の手入れなどに、忙しそうに動き回っていました。
金沢は大きな街ではありますが、生き物にもやさしい視線を注ぐゆとりもあることに喜びとともに、誇りも感じます。
(あかつき屋から見上げた空には鮮明な飛行機雲が)

数日前のあかつき屋。夕暮れどきに空を見上げれば、一筋の飛行機雲が走っていました。
いつの間に飛行機が飛んでいったのでしょう。大空を斜めに横切る鮮明なライン。慌しい時間帯の中、いっとき心にアクセントと張りを与えてくれました。
梅雨時らしい曇り空が続く中で、心が明るく、さわやかな気持ちになるお客様をあかつき屋にお迎えしました。東京の大学で学ぶ女子学生3人グループ。そのうちのお一人がアメリカへの留学を控えておられ、お友達仲間の記念にと学校が夏休みに入ったのに合わせて金沢に旅行に来られたのでした。
百万石の城下町金沢は、食べ物の味はよし、見るものはdeepな味わいがあり、とても満足のゆく観光地であったとのこと。そして、あかつき屋に一泊二日でご宿泊中は、米留学へと向かうお友達にサプライズのプレゼントシーンがあるなど、文字通り忘れ得ぬところとなったようでした。
(東京からお越しになった学生さんグループのお客様=写真掲載了解済)

お客様は都内の大学の3年生で、そのうちのお一人はるかさんが9月に10ヶ月のアメリカ留学へと出発されます。今回の金沢への旅は、そのはるかさんの壮行会的な意味合いのあるものでした。
その金沢でのご滞在。あかつき屋では、サプライズが準備されていました。お友達のみゆうさんとあずささんが、はるかさんに思いがけない贈り物を手渡されたのです。
(サプライズの贈り物をもらい感激の表情のはるかさん)

それは、お二人の思いを込めた手作りの写真立てです。それには、お友達それぞれの写真を貼り付け、「カリフォルニアで元気でね」「ビッグな成功を祈るわ」などと手書きのメッセージが添えられました。
はるかさんは、お友達の真心がこもった贈り物に感激の表情。アメリカ留学に大きな勇気を与えられると同時に、夢も膨らませておられたようでした。
(お宿ノートに楽しい絵を残されました)

三人は、お宿ノートにそれぞれ金沢の旅の感想を記されました。その中では、どんぶりに、楽しんだ21世紀美術館や、茶屋街、お食事などを満載にした素敵な絵もありました。
あっという間の二日間でしたが、こちらにとっても、いい思い出になりました。これからさらに暑くなりますが、それぞれにご活躍下さいね。
七月がスタートした今日、あかつき屋にうれしい便りが届きました。先日、あかつき屋に宿泊されたフランス人カップルAnnaさんとAntoineさん、そして大阪の女性二人が昨日、大阪市内で合流し、ともに高野山への参拝旅行に出かけられたのです。
真言密教の総本山である高野山は森閑とした雰囲気に包まれ、心が洗われるようだったそう。そこでお参りした後は大阪に戻り、新世界の通天閣界隈へ。ここは一転して、こてこての大阪。高野山との落差があり、エキサイティングな一日になったとのことでした。
(高野山の参道で記念写真を撮られました=お客様ご提供写真、以下同じ)
4人はフランス人の若いお二人があかつき屋に連泊中に知り合い、カップルが金沢の後、初めて大阪へ向かう予定になっていたことから、大阪の女性のお二人が、カップルのために地元大阪での観光の案内を買って下さったのでした。
高野山はカップルが大阪滞在中にぜひ行きたいところなのでした。
昨日カップルは難波の駅で大阪の女性と合流し、高野山へと出発しました。
高野山の入り口から歩いて奥の院へ。途中麩饅頭を味見したり、四国巡礼の総まとめである高野山のいわれなどを話しながら奥の院まで歩いたそうです。
到着した奥の院では、私語を慎み、大阪のお二人は、フランスのお二人の旅の安全を願って、その日の朝にしたためた写経を納めて合掌したそうです。
(大阪・新世界でお好み焼きを食べました)

高野山でお参りを終えて、再び大阪へ。通天閣界隈は一転「混沌、ごちゃまぜ、こてこて」(大阪のHさん)の世界でした。ここでフランスのお二人がお目当てのお好み焼きを食べたのでした。
お店は混んでいたので、店員さんに頼らず、自分たちでお好み焼きの生地をひっくり返したり、ソースを塗ったりしました。皆満腹になり、食べ切れなかった分は、テイクアウトにしたそうです。
フランスのお二人だけでなく、地元大阪の女性にとっても楽しい一日になったそうです。
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