あかつき屋が金沢の伝統的町家ということで、それに惹かれ、関心をもたれてお越しになるお客様が数多くいらっしゃいます。
その中で、過日お泊りになったお客様は、お着物など和装品を愛好されるグループで、ご宿泊中は、あかつき屋にしっくりとなじんでご滞在になりました。
こちらのお客様は、和物の手作りと販売をされておられ、新竪町商店街でのイベント参加を目的とした金沢ご訪問でした。和の基調がある城下町金沢において、お客様たちのお取り組みは、この地に新たな刺激とアクセントを与えたようでした。
(和の雰囲気を体いっぱいに漂わせられたお客様=写真掲載了解済)

お越しになったのは、和物を取り扱っておられる、ギャラリィトウキョウジョウさん(横浜)「乃の工房」さん(東京)「仕立 直や」さん(同)のご主人と女将さん、そして着物愛好家の深大寺鈴之助さん(同)の方々でした。
ご一同様が、あかつき屋に入って来られた時、皆さんお着物姿なので、「どういうグループだろう、もしかして役者さんの一座?」と、胸の中で?マークが広がりました。
お聞きすればその日、新竪町商店街で和装品を取り扱っておられるお店「畳世」さんで、足袋作りなどのワークショップを開かれるとのことでした。
足袋を手作りする教室があるなんて。それも驚きでした。
(畳世さんで催された足袋作り教室=お客様ご提供写真、以下同じ)


(出来上がった足袋は、花のようにきれいでした)

私は、あかつき屋での仕事があって、そこには行けませんでしたが、参加した初心者の方々は、楽しげにマイ足袋作りに取り組まれたようでした。
(おしゃれな小物類も並べられました)

ふだん和の趣のある、あかつき屋で過ごしていると、着物など和装品に対して、愛着と興味が募っていきます。いろいろと学んだり、体験する機会を増やしていきたいな、と思ったことでした。
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今日はどんよりとした雲が広がり、午後からは雨。金沢は、梅雨入り目前といった空模様でした。風薫る五月に終わりを告げ、いよいよ傘と紫陽花の季節へと移っていこうとしています。
この五月、あかつき屋はゴールデンウイークがあり、忙しかったのですが、その中でも時間を見つけ、この時季ならではの季節感にふれる機会をもちました。お隣福井県に足を延ばし、鯖江の西山公園を訪れ、満開のツツジを観賞、三国の東尋坊にも立ち寄り、観光客をしてきました。
(鯖江・西山公園のツツジは見ごたえがありました)

訪れたのは、半月ほど前の日曜の午後。福井市内に用件があったのを利用して、周辺の観光地を訪問したのでした。
ツツジで有名な鯖江の西山公園は、前から一度シーズンの時に行ってみたいと思っていたところでした。その日は、ちょうどツツジが満開。小高い丘に広がるツツジ園は、ツツジ山といった趣でした。
観光客が大勢訪れ、色鮮やかなツツジを観賞。山を覆うツツジの花々は圧巻で、明るく華やいだ気持ちになりました。公園には、動物園があり、レッサーパンダやお猿さんなどがいました。ユーモラスの表情や動きは、見ていてなごみました。
(東尋坊も訪問。遊覧船も見えました)


その後、東尋坊へ。テレビドラマの舞台にもなる断崖は、評判通り。その高さもさることながら、連なる奇岩に目を奪われました。
その名所に連なる通りには、お土産物屋さんが続いています。年季の入った店の佇まいと、お店の人の立ち居振る舞い。観光地としての歴史を感じました。
お昼は福井市内のお食事処で、おろしそばと、ソースならぬしょう油カツどんなるものを食べました。これがけっこういける逸品でした。いろんな食べ物が出てくるのですね。
半日ほどの日帰り旅でしたが、楽しかったです。
本格的な夏の到来を前に、
金沢アカペラ・タウン2013の準備がヒートアップしてきました。今日エントリーが締め切られ、出場グループが100組を超えたことが分かりました。
本アカペラ・タウンの実行委員会が、あかつき屋で開かれ、席上、その結果について、本田政孝実行委員長さんからメンバーに報告されました。
今年も手ごたえ十分。メンバーの意欲はますます高まり、8月の本番に向けて、準備に万全を期すことを誓い合っておられました。
(アカペラ・タウン2013の手描きポスターを持ちPRされるスタッフの方々)

金沢アカペラ・タウン2013は8月23日から3日間の日程で開かれます。
23日が北國新聞赤羽ホールを会場にして、アカペラワークショップとアカペラコンサート、24日はストリートステージとアカペラコンクール(北國新聞赤羽ホール)、25日はストリートステージとファイナルステージ(しのき迎賓館北側緑地特設ステージ)がそれぞれ開かれます。
今回で4年目を迎えるこのイベントは、年ごとに新たな取り組みを行っており、魅力が増しております。そのため、実行委員の方々は、マンネリに陥ることなく、緊張感をもって準備に当たっておられます。
この日行われた実行委員会では、参加グループが100組を突破したことが分かり、スタッフの方々には、大会の成功イメージが描かれたようです。
ストリートライブなど各催しの役割分担などを決めておられました。
最後に、大きな用紙にマジックやクレヨンを使って、アカペラ・タウンのPR画を描かれました。
好天が続き、空の色や大気は、いよいよ夏らしくなってきました。そんな中、春の白山スーパー林道ウオークが今日、白山の中腹に位置する往復15㌔のコースで行われました。
この催しに、あかつき屋のお客様が参加され、夕方チェックインされました。「天候が良く、新緑がまぶしかった。とても気持ちの良いウオーキングでした」と、笑顔で振り返られました。
(新緑がまぶしい白山の山肌=お客様ご提供写真、以下同じ)

このお客様は、名古屋にお住まいのAさんで、林道ウオークには、お友達と参加されました。Aさんは、あかつき屋のリピーターで、ちょうど2年前にも、この催しにグループで参加された後、ここに宿泊されています。
Aさんは2年前は、岐阜県側を歩いたそうですが、今回は石川県側を歩かれました。「今回の方が、おもしろかったです」。というのは、石川県側には、いくつも変化に富んだ滝があり、ウオーキングの疲れをいやしてくれたからだそうです。
輝く新緑を眺めながら歩くウオーキングは気分爽快。コース途中で山肌に見られる幾つもの滝は、一服の清涼剤になったそうです。
(迫力満点の姥ヶ滝)

林道から遊歩道を10分ほど降りていったところに姥ヶ滝という滝がありました。そこは日本の滝百選にも選ばれている滝で、河原に流れ落ちる風景は、すごい迫力です。
「その滝の前に露天風呂(親谷の湯)がありました。人がいっぱいいたので、(裸で)入る訳にもいかず、足湯をしてきました」とAさん。
(Aさんらはふくべの大滝をバックに記念写真を撮られました)

その後、引き続き歩き、折り返し地点のふくべの大滝に着いたそうです。
「夏の暑さは感じましたが、ウオーキングは気持ちよかったです」とAさん。
Aさんらは翌日、金沢市内の観光に出かけられます。
金沢町家であるあかつき屋の建築物について、関心をもってもらうことは、とてもうれしいことです。今回のお客様も、ご宿泊にとどまらず、熱心に建物の細部にまで視線を注がれ、伝統的な町家の構造や意匠について学ばれました。
お越しになったのは、タイの若き三人の女性建築家さんです。気になる点について即座に質問されるので、できる限り説明させて頂きました。
(あかつき屋にお泊まりになったタイ人の女性建築家さん=写真掲載了解済)

こちらのお客様は、タイ・バンコクの大学で建築学を学ばれ、そこをご卒業後、二人は東京の建築事務所でインターンシップを経験され、一人は現在東京の工科系大学の院で勉強されています。
あかつき屋には奥飛騨・白川郷に立ち寄られた後、夜にチェックインされました。
翌朝、あかつき屋の建物内を説明させて頂きました。二階に設けられた十畳間のお座敷(あかつきの間)では、高い天井に目を見張られ、ゆったりとした床の間や網代天井などにも興味を示され、写真を撮るなどされていました。
日本独特のしつらえにも目を留められました。上がりの間に飾っている武者人形や、卯辰の間と上がりの間の天井にさしてある、金沢・神明宮のあぶり餅についても質問されるので、ポイントをお答えしました。
(風鈴についても説明しました)

いよいよ暑くなると、玄関前軒下に吊るす風鈴についても紹介いたしました。南部鉄器でできたその風鈴。町家としての雰囲気を高める、趣のある調度品です。
女性三人は、金沢町家のしつらえ、飾りつけは、地元の風習とともにあることをも感じ取られたようでした。
朝夕多少肌寒く感じることはありますが、昼間は上着を脱ぎたくなるほどの暑さで、季節は間違いなく夏に向かっているようです。
そんな気候の変化とともに、金沢の街は、夏の装いに変わりつつあります。市役所前広場では、城下町の初夏を彩る金沢百万石まつりのモニュメントが整えられ、祭りムードが高まっていました。北陸随一のファッションストリート竪町通りでは、夏物が店頭を飾っています。
(モニュメントも飾られ、市役所前は百万石まつりのムードが高まっています)

新緑に包まれた街はすがすがしく気持ちが良いのですが、この時季になるとやはりお昼頃は暑いほどです。ずっと半袖姿で過ごしたくなるほどで、夏が足早にやって来ているのを感じます。
そんな中で、5月31日に開幕する百万石まつりのムードも高まってきました。商店街の軒下では、祭りのちょうちんが吊るされ、市役所前広場では、モニュメントが飾られました。
青空に向かって鋭角にそびえるモニュメント、見る人に鮮烈な印象を与えます。
(竪町通りは、夏物が店頭を飾っています)

竪町通りでは、夏物が本番を迎えています。ファッション店では、若い女性らのウインドショッピングする姿がありました。
五月も半ばとなり、新緑はいっそう輝きと勢いを増しています。そんな中で今週タイから相次いでお客様があかつき屋にお越しになり、緑や花を楽しまれました。
タイの二組のお客様は、金沢での観光は半日ほどでしたが、あかつき屋や訪れた兼六園では、鮮やかな木々の緑を目に焼きつけられ、古都の初夏を満喫されたようでした。
(あかつき屋のお庭を観賞されるInさんらタイのお客様)

(緑が豊かになったお庭)

ご家族、ご親戚で夜にあかつき屋に到着されたInさんグループ。翌朝、起きた早々にお庭をご覧になりました。緑は一段と領域を広げており、力強ささえ感じます。
縁側にたたずみながら、しばらくお庭の和の風情を楽しまれました。
Inさん三姉妹。文字通りタイの城ガールと呼べるような、お嬢さんたちでした。朝はあかつき屋の近くの兼六園と金沢城公園に出掛けられ、百万石の城下町のエッセンスにふれて来られました。
Inさんらはこの後、飛騨高山へ向かわれました。
(兼六園で記念撮影されたDoyさんらタイのお客様)

もう一組のお客様は、Doyさんら3人グループ。今朝兼六園を共に訪れました。早朝だったので、人影は少なく、落ち着いてゆっくりと園を散策されました。
名園は、着実に初夏の装いに変わりつつあります。水辺では、カキツバタが花を開かせていました。潤いのある色あいが、しっとりと身体の中に入ってくる感じです。
(カキツバタが咲き始めました)

(梅林では梅の実がなり始めました)

梅林では、梅が実をつけ始めていました。Doyさんはその実が何かとたずねられたので、「プラムです。実は干した後、梅干しになるんです」と答えました。
5年ほど前に日本に留学経験のあるDoyさん、梅干しはご存知のようでした。
兼六園の花暦は、また新たなページを開きました。
私たちの友人同士のコラボ(協働)で、素敵な生け花が出来上がりました。その作品は、白山ろくのダム湖にあった流木を台にして、四季の花を生けたもの。
「風と唄う」と題されたその作品は、金沢のめいてつ・エムザ8階催事場で今日開幕した第24回いしかわ四季の花協会展に出品されました。
ざん新さと、さわやかな雰囲気が漂う作品。見ているだけで気持ち良くなりました。
(生け花「風と唄う」の作品=めいてつ・エムザの会場)

この作品に使われた流木は、友人のYさんから昨年夏に提供されたものです。Yさんは白山ろくのダムにお勤めで、そのダム湖で見つけた流木を生け花の花器にしてほしいと、あかつき屋を通じて華道教師の角尾宏子さんに贈られたのです。
思いがけず、貴重な花器を手にした角尾さんは、今回満を持して、生け花の作品に取り組まれました。しだれくわ、いたやかえで、カラー、バラ、オクロレウカ、スチールグラスなどの花材を使って、季節感あふれる作品を作られました。
(Yさんとジョイントされた角尾さん)

深い味わいのする流木の上に、カラーの白やバラの赤、そして緑が軽やかに、のびやかに五月を謳歌しています。流木、そして花々は、時と所を得て、いっそう命を輝かせています。
素敵なジョイントに関わることができて、幸せなひとときを得ました。ありがとうございます。
この週末、魅力的な若者たちをあかつき屋にお迎えしました。東京都内の大学を卒業されて現在はそれぞれに活躍する4人の方々。その中に現在、岐阜県の飛騨・河合地域(旧河合村)で地域交流コーディネーターとして、村を元気にしようと奮闘されている女性がいらっしゃいました。
川辺冬希さんで、川辺さん手作りの広報紙「河合通信(仮)」を持参され、河合地域のこと、日々の活動のことなどを話して下さいました。
今回のお客様は、東京都内の大学にご在学中にコーヒーの会をつくって、あちこちのカフェーを訪ね、コーヒーの味を吟味しながら、楽しいひとときをもたれた仲良しグループです。
昨年大学を卒業された後、社会人や大学院生として、それぞれにがんばっておられます。今回の金沢へのご旅行には、それぞれお住まいの地域からお越しになりました。
(大学時代にコーヒーの会をつくられたお客様。右端が川辺さん=写真掲載了解済)

川辺さんはこの4月に飛騨市河合地域振興事務所所属の地域交流コーディネーターに着任され、「河合の方々がもっと嬉しく楽しく健やかに!」(川辺さん)なれるよう、知恵を絞りつつ、地域を駆け回っておられます。
「先月、村の春祭りでは、獅子舞に笛吹きとして出ました。今は村に古くから伝わる歌舞伎の練習もしているんですよ」。川辺さんは村に来て早々、住民の方々と一体となって、大車輪の毎日のようです。
(川辺さん手作りの「河合通信」)

今月1日には、手書きの「河合通信(創刊号)」を発行されました。ご自身の自己紹介のほか、河合町地域振興協議会、地域を回って気づいたことなどをこの通信に書いておられます。
(川辺さんがお土産に持って来られた飛騨の地酒・蓬莱とお菓子豆つかげ)

あかつき屋には、この通信とともに、飛騨・古川の地酒「蓬莱 蔵元の隠し酒」とお菓子「豆つかげ」をお土産に持って来られ、夜はみんなでそれをつまみながら、楽しい時間を過ごしました。
皆さん、健康に注意して、がんばって下さいね。
初夏の気配が漂うここ数日ですが、思い残すことなく春の味覚をたんのうしたくて、金沢産の竹の子を使って初めてお刺身と炒飯(チャーハン)を手作りし、食しました。
これが思いのほかおいしく出来上がり、その味に大満足、気持ちよく、新たな季節を迎えることができそうです。
(生産農家から直接買った竹の子)

竹の子は、金沢市南部の生産農家から直接購入しました。その農家の前を歩いて通りかかったら、その家のご主人が納屋で昼取りの竹の子の出荷準備作業をする光景に出くわしたので、小さめのものを買ったのでした。
新鮮な竹の子は、それにふさわしく食べるのが一番と考え、お刺身にすることにしました。
実は竹の子料理については(他もそうですが)、ずぶの素人。早速インターネットで調理法を調べました。
お刺身ですから特段難しいことはないのですが、竹の子はアルミホイルで蒸し焼きにした後、皮をむき、お湯でゆでて仕上げました。
(調理した竹の子のお刺身=右と炒飯=左)

ゆで上げた竹の子は、すべてお刺身にしたら多すぎるので、どうしようかと思案。竹の子ご飯を作るには時間がかかるので、はっと思いついて、残り3分の一の竹の子は炒飯の具にすることにしました。
竹の子のほかに、冷蔵庫にあったネギ、キャベツ、そしてハムを加えて、即製の竹の子炒飯を作りました。
竹の子のお刺身と炒飯は、一時間ほどで出来上がりました。これが想像以上のおいしさ。竹の子は旬の上に、取れたてであることが、決め手になったようでした。
サクサク感と、竹の子特有のほのかな苦味が、口内に何とも言えない清涼感となって広がりました。特に炒飯では、ご飯にやや水分が多かったのが幸いして、竹の子は柔らかめのご飯にしっくりとなじんで、とても食べやすかったです。炒飯というよりピラフみたいな出来上がりでした。
竹の子本来の味がストレートに伝わったお刺身。そして、竹の子の風味が全体に広がった炒飯。いずれもヘルシー感満点の郷土料理となりました。
あかつき屋は素泊まりのお宿なので、竹の子料理はお客様にお出しすることはないのですが、個人的には竹の子の素材についてより具体的に知ったこと、また、図らずも、さわやか風味の炒飯(創作料理!?)を作り得たことは、大きな収穫でした。
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