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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

高浜はまなすマラソン がんばりました。

今回の福井県若狭訪問では滞在二日目の10月28日、福井の西端・高浜町で開かれた、はまなすマラソン大会10kmの部に挑戦しました。
マラソン大会参加は、一昨年の金沢市民マラソンに出場して以来、2年ぶり。
内心ちゃんと走り通せるだろうかと不安がありましたが、無事に完走、タイムは納得いかなかったけれど、自分に対してよくがんばったと、ほめてやりたい気持ちになりました。

(はまなすマラソンの開会式の会場)
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ゲストハウスを開業してからというもの、観光関連産業とあって週末が忙しく、これまでマラソン大会への参加は控えてきました。
しかし、そうしていると、走らなくなり、脚力を含めた体力も落ちてきているのではないかと気になり、この時期の大会を探して、はまなすマラソン大会に挑戦することにしました。
それに向けて、あかつき屋の夏の繁忙期が一服した9月後半から、スポーツクラブでにわかに走りこみを始め、大会に備えました。

マラソン会場の発着点である、はまなす公園は、海水浴場に隣接しており、遠くには若狭富士と呼ばれる青葉山が望める風光明媚なところ。
この日、最も気になったのは、天候。天気予報だと、雨ということなので、どしゃぶりになったら、体を壊す恐れもあるので、その時は勇気を出して、棄権しようかなとも考えていました。

ところがスタート前は、多少雨が降ったりしましたが、スタート直前は雨が上がったので、出場しました。
コースは、発着点から市街地を過ぎると、青戸入江という水辺と山のふもとの間の道を行き、大飯町との境を折り返す道のり。
アップダウンがなく、景色も良く、走りやすいコースと感じました。

しかし、折り返し地点から心配していた雨が降り出してきました。激しくはないものの、雨は雨でした。体が濡れてきた、いやな感じだなーと思いましたが、付近のランナーでレースを中断させる人はおらず、走れなくなるほどの天候でもなかったので、ひたすら腕を振り、足を前に出して、とにかくゴールを目指しました。

市街地に再び入った頃には、雨も上がり始め、後は気持ちで走り、何とかゴールにたどり着きました。タイムは、目標とした50分台前半には届かなかったけど、とにかく棄権せず、完走したことで良しとしました。
今後、またタイムを上げて行こうと、新たに目標を定めました。

(ゴールして見上げた美しい青葉山)
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ゴールをして、一息ついたところから見える青葉山。開会式のときは、ややかすみがかかっていましたが、閉会式の時は雨が上がったせいか、くっきりと美しい山容を見せていました。

(マラソンの疲れをいやした「湯っぷる」)
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帰り道、道の駅の隣にある入浴施設「湯っぷる」に立ち寄り、疲れをいやしました。

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若狭小浜で学ぶお宿と観光

この週末、お休みを頂いて福井県の若狭地方にお宿の研修に行ってきました。訪れたのは、小浜の海辺の民宿「さわ」さんで、ここで一泊させてもらいました。
このほか、観光拠点施設・道の駅「若狭おばま」などにも寄り、小浜の新たな観光の息吹にもふれました。

(泊まった民宿さわさんと、女将さん)
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(民宿の前がすぐ海です)
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あかつき屋も今度の年末で、開業丸二年を迎えます。お蔭様で、国内外の大勢のお客様にお泊り頂いていますが、ここで一度立ち止まって、振り返るのも必要かと考え、初めての泊りがけ研修をさせて頂きました。

宿泊したお宿の民宿さわさんは、目の前がすぐ海で、景色がとてもよろしいところ。ここで頂いた夕食は、小浜の海の幸が盛りだくさん。
キダイ(レンコダイ)の塩焼き、天然カンパチ、ヨコワ、アオリイカのお刺身、サザエの煮物、カワハギと季節の野菜が入ったお鍋、肉厚のアナゴなどのてんぷらなどが、食卓に並びました。

女将さんは「小浜の海は魚の種類が豊富。その上、水もきれいなんですよ」と説明して下さいました。「海の水は、滋賀県の山から滲み出して、100年かかって海に注いだもんなんですよ。だからお魚もきれいで新鮮なんです」とのこと。
「大都会の海では、食べにくいボラなんかも、ここのはきれいだから、ふつうに食べるんですよ」。
そんな話しをうかがうと、どのお料理もなおさらおいしく感じられました。

お宿のご主人や女将さんからは、地元のことや、お宿のことなど、いろいろとお話を聞かせて頂きました。特に興味を持ったのは、以前このお宿のご主人は材木の商いをしていて、さらにその前は大工さんだったとのことでした。

今の民宿の真新しい建物は、昨年7月に新築されたもの。それまでは、材木商を営んでいた時の建物を利用して民宿を開いていたのでした。
聞けば、小浜は、かつては木材の集積地だったとのこと。昔、駅の近くには、木材の集積所があり、数多くの木材が集められたとのことでした。
小浜には数多くのお寺があり、歴史の町というイメージがあっただけに、また別の顔を見る思いがしました。

また、このお宿のご先祖が大工さんだった頃は、打ち身などに効く自家製のお薬を販売していたというのは、興味深いエピソードでした。

家や地域には、表には出ない物語やエピソードが、いろいろとあるのだなと、感じたことでした。

(さばトラななちゃんと、その猫をお世話する小浜市の担当の男性)
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新たな観光スポットとして、昨年3月に誕生した道の駅「若狭おばま」も、楽しいところでした。
そこには、ゆるキャラで猫の「さばトラ ななちゃん」が、お客さんに愛きょうを振りまいていました。聞けば「小浜市の公認キャラクター」であるとのこと。

ななちゃんのお世話役の小浜市の担当者の方とおしゃべりしたり、ななちゃんとふれあったりしていたら、気持ちも明るくなり、楽しい気分で帰路につきました。

懐かしい友らと再会、加賀へ片町へ

過日こんな素敵なお客様があかつき屋にお越しになり、印象に残っています。
金沢市内の大学を卒業され、現在は各地でご活躍の3人のお嬢さん。久しぶりに金沢で再会することになり、あかつき屋にお泊り頂きました。金沢にご在住の恩師やご友人も交え、楽しいときを過ごされたようです。

(あかつき屋にお泊りになった3人のお嬢さん=写真掲載了解済)
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ご滞在中、天気も良かったので、加賀の方まで足を延ばされ、観光農園・加賀フルーツランドでぶどう狩を楽しまれました。たわわに実ったぶどう畑。明るい日差しを浴びて過ごした時間は、最高だったようです。

(加賀フルーツランドでぶどう狩を楽しまれました=お客様ご提供写真)
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夜は金沢に戻り、大学時代の恩師も交えて、片町でご会食。素敵な居酒屋さんだったそうで、久しぶりに集まった仲間たちとは、話しが尽きず、夜遅くにあかつき屋にお帰りになりました。

ご一泊されたあかつき屋の印象については、「初めてでも、ここに泊まると金沢の人になれますね」とのことでした。金沢の歴史と伝統が感じられる町家。そして、近くの温泉銭湯やパン屋さんなどのお店は、地元の人と気さくにおしゃべりできる場所であるとも感じられました。「飲みの場所」として片町も近いので、とのこと。

朝、あかつき屋でお庭を見ながらのひとときも良かったというお3人さん。「次来るときは、ここでもっとゆっくりと過ごす時間をもちたい」とおっしゃいました。

ありがとうございます。ぜひ、そうして下さい。お待ちしています。

タイからのお客様、那智石細工し贈り物

この度、タイから二組のご家族連れのお客様をあかつき屋にお迎えしました。二泊三日のご宿泊の間、お宿の中は、アジアンテイストの雰囲気に。
英語を使ってコミュニケーション、互いのお国のことや、家族のことなどを話し、楽しく過ごさせて頂きました。その中で最後の夜となった昨晩、お客様から二つとない贈り物を頂きました。那智石の小石に金を施し、ご自分の名前を記した置き物なのです。

(あかつき屋にご宿泊されたタイからのお客様=写真掲載了解済)
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今回のお客様、男性がタイで金や銀などの鉱石を扱う会社を経営されているのです。そのため、石については、ことのほかご関心があったようです。
ご宿泊中、お庭の石には興味を示され、手で触るなどして、材質を調べられているように見えました。

今回頂いた石の置き物、実はお庭に敷かれている黒っぽい那智石を使って細工されたのでした。「あなたの家のお庭の石を使って、金を塗ったんだよ」。私より二つほど上のBoonrodさんは、いたずらっぽい笑みを浮かべてそう言いました。その石の表面には、ご自分の名前が記されていました。
石に金を施した方法については、ここでは伏せておきますが、数時間もかけての作業だったようです。

(那智石を使って細工されたBoonrodさん)
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(金を施し、お客様のお名前が記された那智石)
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Boonrodさんが、お庭で那智石をいくつか手に取り、吟味していたなぞが、解けました。金を施しやすく、自分の名前を載せやすい、平べったいものを探しておられたのです。
思いがけない贈り物に驚くとともに、そのお気持ちにうれしさもこみ上げてきました。

Boonrodさんは、これまでお客様が手作りした折り紙が並べてあるテレビ台を指差して、この那智石の贈り物も一緒に置いて欲しいとおっしゃいました。早速そうさせてもらいました。

タイのお客様たち、金沢でのご滞在を存分に楽しまれたご様子で、今朝、ワゴン車で次の目的地・飛騨高山へ向かわれました。

ハロウインにちなんだパン いいね。

朝、あかつき屋のお客様と一緒によく行く材木町のパン屋「森長」さんに、思わず頬が緩むパンが棚に並んでいました。
今月末のハロウインにちなんで作られた、おばけかぼちゃクリームパンです。早速買って、あかつき屋で食べました。かぼちゃのヘルシー感とともに、クリームの甘みが何とも言えず、いつにもまして楽しいブレックファストとなりました。

(デビューとともに早速人気№1になった、おばけかぼちゃクリームパン)
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(ハロウインまでの期間限定のようです)
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お店では、このパンの前に、「New」のラベルが掲げてあり、新商品であることが分かります。にもかかわらず、「人気№1」の表示もあり、店頭に並べてすぐに人気に火が付いたのでしょう。
パンの表面には、ゆかいなおばけの絵がチョコレートとカスタードで描かれており、楽しい気持ちになります。

あかつき屋では、例によって、焼き立てパンを主食に、コーヒーそして簡単なフルーツで朝食を取りました。お店のラベル表示の通り、かぼちゃ本来の甘みのする餡で、ヘルシーさもあって、心地よい味わいでした。

パンの新商品開発にも余念のない森長さん。こんな発見と刺激もあるので、あかつき屋から森長さんまでの徒歩での道のりは、長く感じられません。

犀川 暮れなずむ頃

夕方5時頃、はっとした風景と出会い、思わずカメラを向けてしまいました。
犀川の下菊橋を通りかかった時、夕暮れ時を迎えた川原とその周辺は、茜色、雲の色、家並みの色、そして川の水と、様々な色が交錯し、何とも言えない風景を描いていました。
秋から冬へ。季節がドラマチックに動く、暮れなずむ城下町金沢の景色との邂逅とも言えるひと時でした。

(暮れなずむ犀川。思いがけず美しい風景と出会いました)
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昨年の晩秋、浅野川でも感じたことですが、川はこの時季、この時間、思いがけない美しい風景を見せてくれます。広々とした川の上方には、日の傾きとともに、刻々と変わる雲や空の色があり、川の両岸には、家並みがはっきりとその輪郭を現すからです。
川の水も、夜寒を感じさせる大気とともに、どこかしら冷気を帯びているようにも見えます。
今日の犀川は、明け方まで降り続いた雨の影響もあってか、流れは、ふだんより勢いがあるように感じました。

犀川のほとりに立つと、その雄大とも言える視界の広がりから、気持ちも晴れます。まして、一言では言い表せないような、スケールが大きく、かつ絶妙な風景を見せてくれるのですから。

そんな景色は、他の道行く人の心も打ったようです。下校途中の女子高生二人が、橋のたもとから下流に向かってケータイのカメラで写真を撮っていました。

私はこの先用事があったので、片時ここに留まった後、その場を離れました。

すっきり秋晴れ、21世紀美術館はアート

昼頃、用件があり街なかに出たので、金沢21世紀美術館へ立ち寄りました。折りしも今日は秋晴れ、空はすっきりと晴れ上がっています。
雲一つない空の下、斬新なデザインの21世紀美術館は、周囲の色づいた木々と調和し、それ自体アートでした。

(青空の下、美しい姿を見せる21世紀美術館)
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(周囲の紅葉とよくマッチしています)
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こんなにも天候が良いと、家の中にいるのがもったいなく、外出できる用件があると、うれしくなります。市役所や県立図書館などの隣にある21世紀美術館は、そんな所で用事を済ませた後、ふらっと立ち寄れるスポットとも言え、あかつき屋のお客様のみならず、金沢で暮らす人にとっても、とてもありがたい場所です。

いつ来ても、21世紀美術館は、良い刺激を与えてくれます。有名、無名、いろいろな人の手による意欲的な作品群。その発想、着想は、見る人に新鮮な印象を与えてくれます。

また、美のパーフェクトを追求する姿勢は、金沢の伝統的な町家のゲストハウスを営む私たちに、少なからず啓発するものがあります。「あかつき屋をいつも美しくしておかないと」と。

21世紀美術館界隈は、いよいよ真っ盛りの秋に彩られてきました。澄み切った空、進む紅葉、そして、曲線を描く21世紀美術館の建築物。それらは、渾然一体となって、一つの芸術作品でした。

(365日使うおしゃれな日用品を並べた作品展)
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    素敵な日用品の作品展楽しむ
地下1階では今日から始まった「365日Charming Everyday Things」というタイトルの作品展が開かれていました。
日めくりカレンダーのように、日付をうった一日ごとに、食器や文具、家具、バッグ、玩具などの日用品が展示されています。

それら一つひとつは、木や陶器、布などで作られており、シンプルな中にも、心地よいデザインを備えています。見ていて楽しいものでした。

そぞろ寒 秋の装いと冬への支度

あかつき屋のキッチンの壁面に掲げてある歳時記カレンダーには、今日の欄に「そぞろ寒」と記されています。
「秋の寒さは繊細」で、その寒さには「漸(やや)寒」「うそ寒」「肌寒」など幾種類もあるそうです。
そぞろ寒は、「晩秋のどことなく覚える寒さ」のことを言うそう。

ここしばらく秋日和が続いていますが、朝夕はひんやりとした空気も感じるようになりました。あかつき屋の前のお寺・広済寺さんでは、明日から始まる報恩講を前に、山門に極彩色の仏旗が掲げられました。
あかつき屋の掘りごたつには、底面に電気カーペットを敷きました。

(報恩講を前に仏旗が掲げられた広済寺さん)
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秋の深まりとともに、察せられる冬の足音。今がこの上ない季節と感じながらも、冬への備えをしていかなくては、いけないのですね。

仏旗が掲げられた広済寺さん。報恩講は、浄土真宗の宗祖・親鸞上人の遺徳をしのぶ、この宗派では、一年の大事な行事。真宗王国と言われるこの北陸の地では、晩秋を象徴する催しだけに、もうこんな季節になったのかという思いも抱きました。

(あかつき屋の玄関に生けたコスモス)
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秋たけなわのこの時季。あかつき屋では、いくつか装いを変えました。玄関の円窓の前には、今が見頃のコスモスを生けました。
紅色の花が、あたりをさわやかで、潤いのある雰囲気にしてくれています。

(掘りごたつの下に電気カーペットを敷きました)
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コミュニティ・ルームにある大きな掘りごたつ。お客様には、足元をあったかくして過ごしてもらおうと、電気カーペットを敷きました。もう一月ほどすると、この掘りごたつに、こたつ布団を掛け、電気こたつになります。電気カーペットは、その過渡的なものです。

(お若いカップルがお越しに。女性は素敵なお着物姿
                           =写真掲載了解済)
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  お着物姿の女性のお客様お越しに
そうした準備を整えた昼頃、あかつき屋に、心に残るお客様をお迎えしました。一組のお若いカップル。女性が、きれいなお着物姿なのです。

聞けば、金沢に来られるJRでの電車内でも、お着物姿だったとのこと。その姿が、なんとこの町家に映えること。街なかを歩くことをいとわず、兼六園や鈴木大拙館、ひがし茶屋街などを散策されました。

こんなお客様もお迎えし、心潤う週末になりそうです。

国際色豊かな山仲間、シリアの方もご宿泊

この三連休、天候にも恵まれ、快適で話題の多い日々となりました。
様々なお客様の中で、リピーターとなって来られたお客様グループは、メンバーにあかつき屋では初めて中東シリアの男性もいらっしゃり、新鮮な出会いとなりました。
このお客様グループは、名古屋を拠点に、全国各地をハイキングされるサークルで、メンバーには外国人も大勢加わっておられます。お宿は、おおらかで、明るい雰囲気に包まれました。

(名古屋からお越しになったハイキングサークルの皆様
                       =写真掲載了解済、以下同じ)
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このサークル様には、昨年5月に初めてあかつき屋に泊まって頂きました。ありがたいことに、その時の印象が良かったということで、その時泊まられた方が、今回別のお仲間を伴って、お越しになりました。

6日に金沢の医王山でキャンプされた後翌日下山し、あかつき屋に入られました。大自然の中でテントを張り、そこで一夜を過ごした後だけに、純和風の金沢町家である、あかつき屋でのご滞在は、心身が安らぎ、かつ刺激的だったようです。

(シリア人のお客様。アラビア語でお宿の感想を書いて下さいました)
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特に、名古屋の大学で学ぶシリア人男性には、格好のジャパン体験になったようです。その気持ちをアラビア文字と日本語の両方で、お宿の感想ノートに書いて下さいました。

アラビア語は、日本語とは逆で、右から横書きするものなんですね。書いていく様子をそばで見ていると、その字体とともに、不思議な気持ちになりました。

このサークル様については、ちょうどひと月前、また別の女性メンバーの方が、白山登山の前泊地として、あかつき屋を利用されています。今回と合わせ、このグループとは、すっかりおなじみに。
ごひいきにして下さり、ありがとうございます。

あかつき屋で浜松餃子と出会う「うまい!」

あかつき屋で、ご当地グルメとして名高い静岡県の浜松餃子(ギョウザ)と初めて出会いました。こちらで二泊されたお客様が持参され、夜の食卓に出されたのでした。
こんがりと焼き上がったばかりのその餃子を私も頂くことに。ふんわりと柔らかい皮、ジューシーな中身。餃子への認識が大きく改まりました。

(浜松餃子をメーンにした夕食を囲まれるお客様=写真掲載了解済、以下同じ)
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餃子は、現在住まわれているマレーシアから一時帰国されているお客様ご夫妻が、だんなさんのご実家のある浜松から買って来られました。ご購入先は、浜松では持ち帰り餃子の専門店として超人気店という丸和商店のものでした。

このご夫妻は、あかつき屋で浜松餃子をおいしく食べることを今回の旅の目的の一つにされていたようで、調理に使うためにホットプレートやごま油なども持って来られました。

(お客様の手によってホットプレートで焼かれる浜松餃子)
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(私もお言葉に甘え数個頂きました。「うまい!」)
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あかつき屋での最後の夜になった昨晩、一緒に来られたご夫婦のご両親やお友達らと一緒に食卓を囲まれました。その中心に置かれたのは、浜松餃子。ご夫妻は、慣れた手つきでホットプレートに餃子を載せ、プレートに蓋をして蒸す行程を経て焼き餃子を完成させられました。

ほどよく焦げ目がついた餃子は、見るからにおいしそう。「食べられませんか」とのお言葉に甘えて、数個頂きました。何とも言えない豊かな食感。即、浜松餃子のファンになってしまいました。

実を言うと、私は、餃子は、どちらかと言うと、食べ物の中ではこれまで得意な方ではなかったのです。が、こんなにおいしい餃子と出会うと、そんな気持ちはいっぺんに吹き飛んでしまい、浜松餃子について、詳しく知りたいなと思いました。

ところで、このお客様グループは、とても食にこだわりのある方々でした。金沢に着いた一日目は、近江町市場に数時間滞在され、金沢での二泊三日分の食材を買い込まれました。お米は持参されました。

それらは、あかつき屋のキッチンで調理され、ハマチのお刺身や、タコとワカメと豆腐のサラダ、ぶりのあらの煮物などの多彩な料理になり、お宿の朝夕の食卓を彩りました。

(お客様が立派に作られたお弁当)
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  お昼のお弁当も手作り
驚き、感心したのは、これらの材料を使って、お昼のお弁当も作られたことでした。その際は、山男も交じった男性陣が活躍。焼き鮭に、筑前煮、サラダ、梅干しなどを盛り合わせた立派な手作り弁当を仕上げられました。

そのお弁当は、昨日のお昼、青空の下、県中央公園のテーブル席で食べられたそうです。
「大人の遠足みたいなもんですね」。私がそう言うと、皆さん笑みを浮かべておられました。