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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

地理研の生徒さん あかつき屋で勉強合宿

今月6日から7日、あかつき屋は学校の夏休みらしい風景が生まれました。横浜の中学生の団体さんが金沢町家を勉強したいと、あかつき屋に全室貸切で宿泊されたのでした。

何と言っても好奇心が旺盛な年代、金沢町家の特徴を鮮明に残している、このあかつき屋の建物が珍しいらしく、生徒さんらは興味津々で、建物の細部にまで目を凝らされていました。

(朝の打合せに臨む慶應義塾普通部地理研究会の生徒さんと先生
                           =写真掲載了解済、以下同じ)
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お越しになったのは、横浜に学び舎がある慶應義塾普通部の地理研究会の生徒さんと顧問の先生ら。
先生によると、地理研には、幅広い生徒さんが所属され、通称「鉄ちゃん」と呼ばれる鉄道ファンや、都市の用水路や暗渠(きょ)を研究している人、日本の地図を初めて作った伊能忠敬に関心をもち、測量技術を学ぶ人などもおられるとのことでした。

ご一行が到着された夜、私は、早速この町家について、説明させて頂きました。玄関の円窓や二階の天井の高いお座敷、広い床の間など、金沢町家ならではの造りは、生徒さんにとっては、刺激的でさえあったようでした。

一泊されて、生徒さんらは「日本らしさ、日本の文化を感じた」とか、「アットホームで暖かな雰囲気だった」などと感想を述べられる一方、「日本の優れた文化の発信地としてのこのお屋敷の意義がよく分かり、応援したくなりました」などと、今後に期待する声まで頂きました。

(鉄道ファンの生徒さんが描かれた金沢駅と電車の絵)
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毎日ここで過ごしていると、鈍感になりかねないところですが、少年の感性や知性で受け止めた率直な印象や意見は、大変うれしく、お宿経営の今後の励みにもなりました。ありがとうございます。

ところで、この生徒さんらと夜おしゃべりする機会があったのですが、個人の興味ある分野にかなり精通されているのには驚かされました。

鉄道ファンの生徒さんは、電車やレールなどのハード面だけでなく、鉄道経営についても見識をもっておられ、乗客減少でピンチに陥った地方鉄道の再生事例を紹介されました。

用水路や暗渠が気になる彼は、まずあかつき屋に着いた時、周辺の水路が東京では考えられない姿であるのに、びっくりしたと言いました。
「あかつき屋の横の側溝や裏の用水路が開口していますよね。東京では、安全面や匂いなどに配慮して全部暗渠になっています。金沢の特徴の一つですね」
全く思いがけない指摘でした。

今朝、地理研の生徒さんらは、お宿の前で、以前に山形大学医学部のテニスサークルの学生さんらがとった能登半島のポーズをまねて記念撮影をした後、百万石の城下町の探訪に繰り出されました。

真夏の夜のホットなアート・トーク

暑い毎日。その真夏の夜に、あかつき屋では、お客様の間でホットなトークが繰り広げられました。
楽しいおしゃべりの時間を過ごされたのは、いずれもあかつき屋に連泊された東京からご家族を中心としたお客様と、ヨーロッパ・チェコからお越しになったご家族連れらです。

お互いにもちろん初対面ながら、アート談義などに花を咲かせながら、有意義な一期一会となりました。

(チェコのアニメなどについて語り合ったお客様=写真掲載了解済、以下同じ)
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この二組のお客様も、アートを仕事にされたり、現在大学で学ぶなどされている方々でした。特に、あかつき屋で初めてお迎えしたチェコからのお客様は、この中の女性が数年前に日本の美術系大学で留学のご経験があり、今回プラハにお住まいのおさななじみと、そのご家族を伴って日本旅行のため再来日されたのでした。

(東京からお越しになったお客様)
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(チェコ・プラハからお越しになったお客様)
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チェコは、知る人ぞ知るアニメーションが盛んなお国。コミュニティ・ルームでは、チェコのアニメーション芸術の動向や産業などについて、英語で意見を交換されました。

また、チェコ・ビールやチェコの国技とも言えるアイスホッケーなどについても話題が広がり、笑い声が絶えない一夜になりました。

軽快に さわやかにギャラリーめぐり

城下町・金沢は、今日もまぶしい日射しが降り注ぐ暑い日に。そんな中、あかつき屋に連泊されている東京ご出身のご夫婦は、公共レンタサイクルまちのりの自転車を駆って、まちなかをエネルギッシュに回って来られました。

お目当ては、「工芸未来派サテライト」と題して、市内とその近郊にある12のギャラリーで開かれている企画展を見ること。夕方帰って来られたお二人は「様々な発見や出会いがあり、とても楽しかった」と振り返っておられました。

(市内のギャラリーが図示されたリーフレット)
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工芸未来派サテライトは現在、21世紀美術館で開催中の作品展「工芸未来派」と連動したもので、参加する12のギャラリーでは、陶芸や漆器、ガラス、金工など幅広い分野の作家の意欲作を展示しています。

あかつき屋にお泊りのご夫妻、ご主人はガラス工芸、奥さんは陶芸に携わっておられ、今回の金沢旅行の目的は、金沢に息づく伝統工芸や現代アートにふれることでした。

昨日は金沢21世紀美術館や県伝統産業工芸館などを回られ、今日は、主に若手作家の作品が集まる「工芸未来派サテライト」を見に行かれたのでした。

あかつき屋に戻られたお二人、ギャラリー6個所を訪れ、いろいろと感じることがあったようです。
「金沢のまちの規模で、これだけ多くのギャラリーがあるなんて驚き」
「若い作家さんをまち全体が応援しているのが分かりました」
金沢の文化土壌の豊かさを実感されたようです。

また、あるギャラリーでは、直接漆芸作家と出会い、おしゃべりできたそうです。
「その作家さんの独特の技法についても聞けて、勉強になりました」

きのうの朝、金沢駅に着いて、まずその駅舎のざん新なデザインに驚かれたお二人。街に出れば、あちこちにアートが展開する、百万石の城下町・金沢。

二泊三日で回ったこの街は、美と心地よさと、ほどよい刺激を旅人に与えてくれました。各所のギャラリーはまた炎天の外界と違って涼しいものでした。
金沢ステイは、お二人にとっては、心身がリフレッッシュされ、創作活動に新たな情熱を生む契機にもなったようでした。