梅雨の真ん中とあって、蒸し暑さが続いています。
そんな中、あかつき屋のお庭では今、ギボウシが花を咲かせており、一服の清涼剤に。季節の花・アジサイも宿のお部屋のあちこちに生け、お客様に涼しさを感じて頂いています。
週末の忙しさの中にあって、突然のうれしいご来客もあり、笑顔と華やぎのある数日となりました。
(お庭で清楚な花を咲かせるギボウシ)

お庭で、ここ1週間ほどの間に、房状の花を咲かせたのは、ギボウシ。緑濃いお庭の中にあって、その白っぽい花は、放射状に伸びた幅広の葉とともに、清純なアクセントになっています。
お庭のほぼ中央にあるので、自然とお客様の目に留まります。お客様は、涼感と潤いを感じられているようです。
(玄関に生けたアジサイ。ススキも添えました)

梅雨の花と言えば、アジサイ。今が盛りのその花を玄関の円窓の前や、コミュニティ・ルームなどの各所に配し、季節感を演出させて頂いています。
金沢アカペラ・タウン ポスター出来ました!突然のお客様が、あかつき屋に涼風を運んで下さいました。
お一人は、金沢アカペラ・タウン2012実行委員会の宣伝隊長さん(?)。8月18日を中心に開催される今年のアカペラ・タウンのポスターができたので、持ってこられたのでした。
今年の催しでは会期中、初めてアカペラ・コンクールも開催するそうです。開催中、仕事の合い間を縫って出かけようと思います。
広済寺さんのご親戚もお越しにもう一組のお客様は、前のお寺・広済寺さんの奥様といっしょにお越しになりました。お寺のご親戚で、大阪にお住まいのご夫妻です。
何と私のブログを通じて、日頃から広済寺さんや、あかつき屋の動向を知っておられるとのこと。そんなこともあり、「一度あかつき屋に入ってみたくて」と今回のご訪問になったのでした。
チェックイン前の時間帯だったので、慌しく各お部屋をご案内させて頂きました。今度お越しの折は、コミュニティ・ルームでお茶でも飲みながらお過ごし頂ければと思います。
どうぞ、またお立ち寄り下さい。
スポンサーサイト
今朝、あかつき屋では、うれしい出来事がありました。
お泊りになった外国からのお客様が、お庭の絵を描いて下さったのです。それは、精密で、均整のとれた構図で、いつもお庭を見ているだけに、新鮮な印象を受けました。
(お泊りになったお二人。写真掲載了解済。以下同じ)

この度、あかつき屋に二泊されたお客様は、ドイツとフランスご出身のお二人。ドイツ人の彼は建築家で、フランス人の彼女は、造園・景観デザイナーでした。
あかつき屋では天気がいい時季は、お庭に面する縁側の戸は開け放つので、コミュニティ・ルームからは、緑豊かなお庭が鮮やかに望めます。
あかつき屋名物の一つで、お蔭様でお客様に喜んで頂いています。
(コミュニティ・ルームから望むお庭)

今朝、お二人は、朝食をとられている時、前方に見えるお庭に心とらえられたようでした。朝食の後、女性の方は、そばにあったご宿泊客の感想ノートを手元に引き寄せ、ペンを走らせ始めました。
お庭の絵を描き始められたのです。造園デザイナーだけあって、日本のお庭に強く関心をもたれたようでした。
(絵を描かれるフランス人女性)

(出来上がった作品)

その描き方には、感心しました。全体のフレームを決めて、まず四隅から対角線を引かれました。構図をしっかりとさせるためのようです。
後は、流れるようにペンを走らせていかれ、20分ほどで完成させられました。その絵は、画家の絵画というよりは、造園家のパースのようでもありました。
お庭の周囲の障子戸や、座卓、ふすまなども配したこの作品。その均整のとれた和の空間は、あかつき屋の新たな魅力の発見でもありました。
素敵な絵、ありがとうございました。
この週末、あかつき屋にアメリカ・オレゴン州と東京からお客様をお迎えしました。
いずれのお客様もデザインをお仕事にされており、意気投合。あかつき屋の前のお寺・広済寺さんの重厚な建物に興味を示され、朝みんなで拝観させて頂きました。
その際は、出来上がったばかりのお寺の英語版リーフレットが大いに役に立ちました。
(お寺を見学されたアメリカと東京からのお客様=写真掲載了解済、以下同じ)

アメリカから来られたのは、マシューさん。大学でデザインを学んでおられ、日本へは知人の方とともに来られ、東京でのデザイン関係のインターンシップを経て、金沢にお越しになりました。
マシューさんは日本の仏教にも関心をもっておられ、お寺のご厚意で中を見させて頂きました。
立派なけやきの柱、天女を配した金箔塗りの欄間、蔓葵のお寺の家紋。どれも珍しいものばかりで、興味は尽きませんでした。
一行は、英語版リーフレットを参考にしながら、お寺の立派な本堂や外観の手の込んだしつらえに感心しました。
(一同正座してお参りしました)

皆で手を合わせておまいり。この後、お客様はそれぞれに百万石の城下町の観光に出発されました。
あかつき屋の前のお寺・広済寺さんを外国人に紹介する英語版リーフレットが今日完成しました。
昨年後半にお寺さんの発案で英語版リーフレット作りがスタート、お寺の世話役さんや、当あかつき屋など関係者が総力を挙げて、リーフレット作りに取り組みました。
印刷会社から届いた刷り上ったばかりのリーフレットは、A4版を三つ折りしたもので、フルカラー。明るく上品な仕上がりになっており、一同は達成感と満足感に浸りました。
(完成した英語版リーフレットを眺めるお寺の住職さんと奥様、そして孫のゆいちゃん)

(英語版リーフレット)

リーフレットの内容は、表紙にお寺の本堂や山門を映し、お寺の歴史や、おちょぼ伝説を英文で紹介。見開くと写真をふんだんに配して、お寺の四季や、欄間などの建築美、阿弥陀様、ご本尊、宝物などを載せています。
作成に当たっては、お寺の世話役で元英語教師の山川さん、東京の会社で海外関係業務に当たる私の妹らが英訳に尽力しました。
また、ちょっと愉快なことですが、昨年の大晦日にあかつき屋にお泊りになった徳島のWさんにも、ご協力頂きました。
お寺でご一家で除夜の鐘をつかれたのですが、ご了解を得て、お父様が鐘をつくシーンでご登場頂きました。Wさん、ありがとうございました。
今夕、広済寺さんでは、住職さん、奥様、そしてお孫さんのゆいちゃんも加わって、出来上がったリーフレットを広げて見ました。きれいな仕上がりに皆さん満足そう。
小学校三年生のゆいちゃんは学校で英語を勉強しており、興味深げにリーフレットをご覧に。学校での英語活動の一端を紹介してくれ、きれいな発音で「I like cats.」と話されました。
外国人にお寺を紹介する際に活躍されそうです。
7月1日は「氷室の日」。で、暑気払いの意味もあって、今日の朝、一足早く氷室まんじゅうを買いに近所の和菓子店「山本観音堂」さんを訪れました。
観音堂さんでは、既に数多くの氷室まんじゅうの注文が入り、ご主人、女将さんは忙しくされていました。
氷室まんじゅうについては昨年、このお店でその製造工程をしっかり見せて頂きました。しばし氷室まんじゅう談義をしていたら、女将さんが急に思いついたように、「まんじゅうに、あかつき屋さんの名前を入れてみませんか」とおっしゃいます。
思わず「えー!」と声を出してしまいました。
この前、どら焼きに「あかつき屋」の文字を入れて、あかつき屋どら焼きを作ったばかりなので、それにならって、あかつき屋オリジナルの氷室まんじゅうを作らないかとのご提案でした。
「これは面白い」。私は即座に了承しました。
店の作業場から持って来られた「あかつき屋」の鉄製焼き印を手にした女将さんとともに、氷室まんじゅうのどこに「あかつき屋」の文字を入れようかと相談。
焼き印は、真ん中辺りに押すことにして、世界で一つしかないおまんじゅう作りを託しました。
午後3時頃、観音堂さんを再び訪ねました。
女将さんは、苦笑交じりの表情でいらっしゃいました。
「思ったようにいきませんでしたね」。ガラスケースの上の箱の中に、「あかつき屋」の名前が入った氷室まんじゅうが、いくつも箱に入って並んでいました。
(氷室まんじゅう。左上は試みに「あかつき屋」の文字を入れたもの)

しかし、文字の出方にばらつきがあり、人にお上げするには、不十分でした。
「どら焼きのようには、うまくいきませんね」と女将さん。
どら焼きと氷室まんじゅうとでは、生地に違いがあるため、焼き印との相性も異なり、加えて、まんじゅうの方が周囲が丸くなっているため、文字を載せにくいのです。
まんじゅうの表面には、あかつき屋の文字が比較的はっきり付いたものや、薄いものなど様々あり、ご主人の工夫のほどがしのばれました。
「思ったようにうまくいかないもんですね。でも勉強になりました」。私は、感謝の言葉を述べながら、無地の通常の氷室まんじゅうを買い求めました。
自宅に持ち帰って、家族で氷室まんじゅうを味わいました。生地にほどよく染み込んだどぶろく風味と、餡の甘さが渾然一体となったおまんじゅうは、とてもおいしいものでした。
6月には珍しく、日本列島に上陸した台風4号。当初の予想と違って、進路が外れたおかげで、北陸は幸い被害がなかった模様で、ほっと一息。
(ふだん通りの落ち着きを見せる賢坂辻界隈)

が、この台風、四国をかすめた後、本州に上陸、激しい風雨をもたらし、通過した地域を中心に、大きな被害が出たとテレビは報じています。
テレビで映し出された台風の進路になった都市や町村。そこは、あかつき屋にお泊まりになったお客様がお住まいのところも少なくありませんでした。
「○○さんは、無事だったかしら」。具体的にお名前とお顔が浮かび、安否が気遣われたことでした。何事もなかったことを祈るばかりです。
昨夜から本日朝にかけて、かなりの風雨が予想された金沢は今日、台風が東にそれたせいで、やや強めの風と小雨程度で済みました。
ふだん暮らす賢坂辻界隈。郵便局やお風呂屋さん、飲食店などは、ふだん通りの営業をしており、街は穏やかでした。
(あかつき屋のお庭のナンテン。白い花をいっぱい咲かせました)
ナンテン、白い花が咲くあかつき屋。お庭の緑は日ごとに濃くなっています。木々や草花は、順調に育っています。
ナンテンは、白い花をいっぱい付けた枝が空に向かって伸びています。
来月半ば頃には、赤い実をつけることでしょう。
お泊りのお客様をお送りした後の今日午前、あかつき屋に近隣からうれしいお客様をお迎えしました。
お越しになったのは、
馬坂のお寺・高源院の住職さん。
7月1日に高源院さんで行われる伝統行事・一つ灸のご紹介を兼ねてのご来館です。
高源院さんと言えば、霊水が湧く馬坂不動尊のお寺としても知られ、これまでお客様と何度も訪ねたことがあります。
そんなこともあり、楽しいおしゃべりをさせて頂きました。

一つ灸は高源院さんで明治時代から伝わる催しで、このお灸をすれば、病気の回復と息災延命がかなうという言い伝えがあります。
このお灸は7月1日の早朝5時から午後3時まで、実施されるそうです。
昨年7月に、神奈川県からあかつき屋にお越しになったお客様とともに馬坂不動尊を訪ね、霊水で身を清めた後、すぐ上の高源院さんをお参りさせて頂きました。
その日は暑い日でしたが、お寺の本堂はとても涼しく、急な坂道を登ってきたことを忘れるほどでした。
小立野丘陵にお寺があるので、本堂からの眺めが良く、眼下には卯辰山や浅野川界隈の町並みが広がっていました。胸のすく思いがしました。
この週末にあかつき屋にお泊りになった岐阜県からのお客様。この時季ならではの季節感あふれるひとときを過ごされました。
(岐阜県からお越しになったKさんご一家=写真掲載了解済、以下同じ)

金沢城公園のふもとにある白鳥路で「ホタル観賞の夕べ」が開かれ、ご家族で参加されたのでした。白鳥路のせせらぎには、ホタルが群舞しており、幻想的な雰囲気。ホタルの光の舞に、梅雨の蒸し暑さを忘れて歓声を上げられました。
白鳥路は、ホタル友の会の長年の保全活動のかいあって、金沢のまちなかでは有数のホタルの名所になっています。この日の催しでは、友の会会員さんらが運営に当たっておられました。
(白鳥路でホタルを観賞されたKさんご一家)

(この催しで配布された白鳥路のホタルについての資料)

この日、日中は雨模様でしたが、夕方以降は、雨が上がり穏やかな天候に。
白鳥路でのホタル観賞の夕べは、夜の8時に始まりました。既に水路付近には、数多くのホタルが舞っており、様々な光の帯を描いていました。
大勢の見物人に交じって、岐阜県から来られたあかつき屋のお客様も、木立ちの道をそぞろ歩き。あちこちに見られる美しいホタルの舞に感動の声を上げておられました。
金沢観光で、ホタルを見ることができるとは思っていらっしゃらなかったので、そのお客様のKさんは「街の中心部にこんなにたくさんのホタルがいるなんて驚きました。子どもにとっても、いい思い出になりました」と、感想を話されていました。
いつも通る道が、ガラッと変わった場所に見えました。
そこは、八坂。その坂道であかつき屋のお客様が、素敵なパフォーマンスを見せてくれたのでした。
女性5人が、モデルのように様々にポーズをとる。明るい日差しの下、躍動する姿。八坂は、いっとき野外ステージに変わりました。
(女性のお客様、八坂で様々なポーズを=写真掲載了解済。以下同じ)


八坂は、あかつき屋から兼六園まで歩いていく時必ず通る場所。その坂道は、四季折々の風情があり、お客さまにとっても、私にとっても、心地よい感情になります。
兵庫県姫路からお越しになった女性グループのお客様。今朝いつものように、歩いて兼六園へと向かいました。
が、八坂の前に着くと、「えーっ」という声が上がりました。
急な坂に驚かれたのです。
でも、難なく登っていかれました。で、途中、様々なポーズを決められ、写真を撮られるのでした。
両手を広げられたり、腰を折り曲げて顔を上げたりと、そのシャープな動きはまるでモデルさんのよう。
スロープは遠くに立つ人も視界に入れ、周囲の家並みや緑は絶妙な演出効果をつくります。
彼女たちのパフォーマンスは、梅雨の蒸し暑さを吹き飛ばしてくれるほど、スカッとさわやかなものでした。
前日の夜、このお客様は、姫路から車で来られた疲れを近所の温泉銭湯でいやした後、あかつき屋の掘りごたつのあるコミュニティ・ルームで楽しく女子会をされていました。
梅雨の晴れ間というのか、ここ数日、盛夏を思わせるような暑い日に。
そんな天候に合わせて、近所の魚屋「越吉」さんの店頭では、焼き魚作りが始まりました。
毎年暑くなると、越吉さんの女将さんが店頭で焼き魚作りを始めます。焼き方良し、たれ良しの評判の焼き魚は、私の夏の楽しみになっています。
(店頭でホッケを焼く越吉の女将さん)

(焼き上がった魚に先代の女将さん直伝のたれをかけます)

越吉さんのお店の前のガスバーナーの魚焼き機で焼かれるのは、ホッケと鯖、アマダイ。ホッケと鯖は、焼き上げた後、色付けにされますが、このたれが絶品。
先代の女将さん(今の女将さんの姑さん)直伝のレシピを忠実に守って、女将さんがたれを作り、焼き上がったばかりのお魚の身にたれをまんべんなくかけます。
目の前で作られるのを見ていると、たれは光沢があり、香ばしいにおいとともに、食欲がそそられます。
越吉さんでは、焼き魚は一日2回作られます。早朝の4時半頃とお昼の2時頃から。出来上がった色付けなどの焼き魚は、店頭で販売されるほか、ご主人らが行商に出て、家々の軒先で売られます。
私はこの日、ホッケの色付けを買いました。やはり色付けと言えば、ホッケと言いたくなるほど、ホッケのやわらかな風味に、秘伝のタレがかかったそれは、思わず頬が緩むほどのおいしさでした。
| ホーム | 次のページ