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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

百万石まつりへ 街角の準備急ピッチ

昼頃、金沢駅前にいくつか用事があり、金沢市の公共レンタサイクル「まちのり」の自転車を駆って軽快に移動。
街角では、6月1日に開幕する金沢百万石まつりに向けて、準備が急ピッチで進められていました。

金沢駅東口の広場では、梅鉢紋入りの幕やのぼり旗、草花などで作られたPRオブジェが設置されていたほか、もてなしドームの天井から懸垂幕が下げられていました。

(百万石まつりをPRする飾りつけ=金沢駅)
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(もてなしドーム天井から懸垂幕が下がっていました)
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金沢城公園付近では、お堀通りに面して観覧席の準備が整う一方、作業員によって雑草の刈り取りが行われていました。
一瞬目を奪われたのは、石垣の草をも取る作業員の姿。石垣のてっぺんから下げたロープで体を支えながら、手で石垣の間に生えた草をむしり取っておられます。

(金沢城公園では、石垣の草むしり。まるで登山のよう)
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かなり危険な感じで、まるで登山をしているよう。こんな方々のご尽力によっても、百万石まつりは、支えられていることを知りました。

ところで、今日は、お昼前うれしいご来客がありました。先の冬にあかつき屋にお泊りになったSさんが、ほぼ半年ぶりにあかつき屋に訪ねて来られたのです。

Sさんは現在、アジアの赤道直下の国にお住まい。お土産に、その国で販売されているクッキーを持って来られました。変わらずお元気そう。

(Sさんからお土産に頂いたクッキー)
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街が雪に覆われていた前回の訪問と違って、今回は気候が良く、「やっぱりこの時季だと、ほっとしますね」と、素直な感想を述べておられました。

Sさん、おいしいお土産をありがとうございました。

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観光協会の総会に出席しました。

金沢市観光協会の通常総会が市内のホテルで開かれ、出席してきました。
あかつき屋は、市観光協会の会員であるのです。その協会事業の恩恵にあずかりながら、これといった貢献もしていないので、せめて総会には出席し、その取り組みや社会情勢も知っておく必要があるのではと思ったからです。

オーソドックスな議事進行で、一時間ほどで会合は終わりましたが、感ずるところもあり、意義がありました。

(市内のホテルで開かれた金沢市観光協会の総会)
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台湾・台南市の旅行団体と金沢市観光協会との友好交流協定締結をはじめ、東日本大震災後の金沢市をめぐる観光情勢、北陸新幹線開業に向けた取り組みなどの報告がありました。

また、配布資料には、各種ツアー企画などを紹介するパンフレットなどがありました。百万石の伝統の上に立つ城下町金沢は観光資源が盛りだくさんです。

(配布された各種資料)
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ふっと思ったことです。これだけ、いたれり、つくせりの観光資料を見ていると、なんか労せずして、お客さんが来てくれるのではないかと錯覚しかねないことです。

ビジネスの原点、出発点というのか、まず足下を見つめ、自分の二本足でしっかり立つこと。時に逆風も吹きますが、それに負けない、お宿としての力(魅力)や企業体質をつくること、この大切さ、必要性について図らずも考えてしまいました。

組織に属していると、組織が何かやってくれるのではないかという、依存心や他力本願の気持ちが生まれかねないところがあるようです。

その前に、「自分たちが、まずやるべきことをしっかりやること」という思いが胸中に生じました。手綱は緩められません。

夏のアカペラ・タウン、138チーム参加へ

8月に開催される金沢アカペラ・タウン2012。その参加グループが確定しました。
今年は、昨年より1チーム多い138チームが出場します。

東は被災地・宮城県から、西は広島県までと、全国各地の若手アカペラ・グループが8月18日に、歴史と伝統の香り高い城下町金沢の街角に立ち、美しいハーモニーを響かせます。

(金沢アカペラ・タウンの人気が高まり、手ごたえを感じる実行委員の方々)
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今日の午後、あかつき屋で開かれた金沢アカペラ・タウン2012の第5回実行委員会でおしえて頂きました。
5月13日に募集を開始してから、順調に応募があり、「あっという間に定数に達しました」(実行委員)とのことでした。

年ごとに反応が良くなっていくことに、実行委員の方々は、大きな手ごたえを感じ取っているご様子。それもあってか、この日の実行委員会では、メンバーの方々の表情は明るかったです。

今日実行委員会では、今週末に予定するアカペラ・タウン2012のプログラム作りの準備作業に当たられました。本番当日の楽しいステージを思い描いているのか、打合せ中しばしば笑い声が上がっていました。

近所からのお客様、遠来のお友達とご宿泊

この週末、アットホームな雰囲気でお客様をお迎えしました。
お客様は、あかつき屋からすぐ近所のお嬢さんと、そのお友達。うちお一人は愛知県内からお越しになりました。
二泊三日のご宿泊。ふだん顔を合わすことが多いお客様だったので、必要以上に気負うことなく、おもてなしをさせて頂きました。

(お泊りになった近所のお嬢さんとそのお友達=写真掲載了解済、以下同じ)
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近所のお嬢さん、県外のお友達にあかつき屋のことを紹介して下さり、今回のお泊りになったのでした。感謝、感激です。
そのお嬢さん、いつもあかつき屋の前を通っておられますが、中に入ったことはなかったので、部屋に入られると「木や畳のにおいが、すごくしますね」と、第一印象を話されました。

そのお嬢さんは、ご自宅が歩いて一分とかからない場所にあるので、昨日の朝は、お母さんが手作りされたタケノコご飯やお味噌汁を自宅から運ばれ、あかつき屋の掘りごたつでお友達と、朝食をとられました。
とても家庭的な雰囲気。こんなあかつき屋の利用のされ方も、いいもんだなと、拝見して感じました。

(お客様が訪れた内灘海岸=お客様が撮影、以下同じ)
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(白つめ草を摘み、指輪を作られました)
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三人のお客様はご宿泊中、あかつき屋から自転車をこいで、内灘海岸まで行かれました。このところの好天で、浜は早くも夏の海の風景。

三人は、海岸で白つめ草を摘み、それを指輪にして、指にはめられました。内灘海岸での思い出になりました。

あかつき屋にサギソウの絵 さわやか

あかつき屋で今日、野生ラン・サギソウの日本画を飾りました。妻の幼なじみのお父様Nさんが描いて下さったもの。
白鷺が空を舞うような姿をしていることから、その名がついたという花。
清楚な白い花は、最近暑さが増してきた中で、お部屋に清涼感を与えてくれています。

(1階上がりの間のサギソウの絵)
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サギソウは、日本を代表する野生ラン。我が国では九州から東北にかけての低地の湿原に自生しているそうです。
妻の幼なじみのお父様は、そのランの花を自宅で大切に育てておられます。
そのお父様、長年、日本画を趣味としてこられ、各種の展覧会にも出品されるほどの腕前です。

(2階あかつきの間のサギソウの絵)
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この度、あかつき屋の彩りになればと絵筆をとって、色紙二枚にサギソウの絵を描いて下さいました。
そのうち、一枚を玄関上がりの間の衝立に、もう一枚を二階10畳のあかつきの間に飾らせて頂きました。

涼味と気品を兼ね備えたこのサギソウの絵。これからお客様の目を楽しませてくれそうです。
Nさん、素敵な絵をありがとうございました。

わくわくドキドキ 金環日食の朝

今日、日本の太平洋側を中心に、金環日食が起きました。
あかつき屋では、お客様は起床後、どこか落ち着かない様子。世紀の天体ショーは、テレビで見ることになりましたが、画面に、まばゆいほどの太陽のリングが現れると、歓声が上がりました。

(金環日食のテレビ中継をご覧になるお客様=写真掲載了解済、以下同じ)
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(画面には、鮮やかなリングが現れました)
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東京からお越しになったOL二人連れのお客様。起床後、材木町の「森長」さんへ足早に焼き立てパンを買いに行った後、早速テレビに見入りました。

午前7時37分頃、テレビ画面では、ちょうど太陽が月にすっぽり隠れ、ゴールデン・リングとなった時でした。
「うわー、すごーい」。彼女らから思わず歓声が上がりました。

森長さんへ行く途中、あちこちで、専用グラスや、半透明のごみ袋を細工したものなどを使って、太陽の方向を見上げている人に出くわしました。が、こちらは、とにかくパンを買って、あかつき屋で腰を下ろしてから、テレビで世紀の瞬間を見ようと、急ぎ足で森長さんまでの道のりを往復したのでした。

テレビでは、金環日食の時間に限って、雲が晴れ、金の輪が鮮やかに現れました。お客様は、前からこの瞬間を楽しみにしておられたらしく、その時間、目が画面に釘付けになりました。

この天体ショーが峠を越えた後、お客様は、ようやく買ってきたパンとコーヒーに手をつけられ、昂奮冷めやらない表情で、朝食のひとときを過ごされました。

(梅の橋でポーズをとられるお客様)
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ところで、今回お越しになったお客様のみきちゃんとえりちゃん、前日は夕暮れ時、歩いて、ひがし茶屋街へと行かれました。
途中、浅野川に架かる梅の橋がありました。「木の橋だー」。趣のある橋に、お二人は心がとらえられたご様子。早速、橋や川の流れを写真に納められていました。

(夕暮れ時のひがし茶屋街。百万石まつり近しを告げるちょうちんが下がっていました)
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対岸のひがし茶屋街に到着。街は、この時間は観光客が引いて、静けさが漂っていました。お店の軒下には、6月1日から始まる百万石まつりを知らせるちょうちんが幾つも吊るされ、淡い光を放っていました。

五芸祭で奮闘 愛知芸大バスケ部のお客様

この週末、金沢市内では「第58回五芸祭」という催しが開かれました。
国公立の芸術系五大学が、文化やスポーツ活動などで交流する催しで、金沢美大がある金沢市内の各会場で多彩な活動が繰り広げられました。

あかつき屋にはこの期間中、バスケットボール競技に参加された愛知県立芸術大学のバスケットボール部の大部分のメンバーがお泊りになりました。
にっちゅう大会に参加された後、お宿で団らんや食事、休養などで過ごされています。
三連泊中、お宿の中は、はつらつとした空気にあふれ、甲子園球場に近い高校球児のお宿もこんな雰囲気なのかなと思ったりしました。

(五芸祭で奮闘された愛知県立芸術大学バスケットボール部の皆さん=部員の方が撮影、写真掲載了解済、以下同じ)
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五芸祭に参加するのは、地元の金沢美大のほか、愛知県立芸大、沖縄県立芸大、京都市立芸大、東京芸大の五大学。
今年は、金沢美大が当番校となり、美大のお世話の下、市内で8種目の体育交歓会や文化交歓会が繰り広げられました。

バスケットボール競技の会場は、鳴和台市民体育館。18、19日の2日間、お泊りの愛知芸大のバスケットボール部のお客様は、元気いっぱいにプレーしてこられました。

今は、社会人になっている私の息子も、小学校のミニバスから大学に至るまで、バスケットボールに打ち込んできたので、お泊りのバスケ選手たちも、我が子のような感覚で、「がんばって来いよ」と会場へと送り出しました。

(掘りごたつを囲んだ朝食風景=上、とアイスキャンディを食べ、くつろぐお客様=下)
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選手たちは、あかつき屋では、リラックスして過ごされています。掘りごたつを囲み、パン屋「森長」さんのパンとコーヒーでとった朝食では、食卓が、とてもにぎやかなので、女性から「ホームパーティーみたい」との声が上がりました。

今日二日間の競技が終わりました。掘りごたつの周りでは、選手たちが、アイスキャンディーを食べながら、ほっと一息ついておられました。

「選手のみなさん、お疲れさまでした。十分疲れをとって、また制作や演奏活動にがんばって下さいね」

広済寺さん英語版リーフレット 原案完成!

昨年後半から作成作業を進めてきた広済寺さんの英語版リーフレットの原案ができました。
今日の午後、お寺では、お寺の奥さんや副住職の若さん、そしてお寺世話役で、このリーフレットの英語訳に当たった山川さんと私が集い、その内容について確認しました。

お寺に来ていただいた印刷会社の女性営業担当者さんに、リーフレットの内容について説明、その電子データを引き渡しました。
作業が順調に進めば、6月上旬にはリーフレットが完成するとのこと。完成したリーフレットを手に外国からのお客様に説明する日のことを思い描き、一同からは、安堵と喜びの表情が浮かびました。

(英語版リーフレットの原案を確認するお寺の皆様)
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広済寺さんは、あかつき屋の前のお寺。このお寺は以前、ジャパン・テントの参加者を受け入れたり、娘さんが海外留学するなど、もともと国際交流に熱心なところがあります。

あかつき屋がオープン後、外国人参拝者が増えたこともあり、外国からの人にもお寺をよく知ってもらおうと、英語版リーフレットの作成を企画されたのでした。

英語訳は、お寺のお世話役で、現役時代、中学・高校の英語教師であった山川さんが当たられました。
私も、お寺を説明する英文の内容について検討するとともに、リーフレットのレイアウトや写真撮影などで協力させて頂きました。

また、アメリカ留学の経験があり、現在、東京の会社で海外関連業務に当たる私の妹にも力になってもらい、英文をチェックしてもらいました。

リーフレット作成作業が、いよいよ印刷段階に入ったことから、この日、関係者の心が弾みました。
お寺の奥さんや、若さんらは、お寺に外国人参拝者を迎えた時のおもてなしや案内などについて、早くも話が広がりました。

初夏の千里浜 波と風と砂と戯れ

兵庫県神戸からあかつき屋に車で来られた若者5人のお客様。午後3時ごろ、チェックインされて向かった先は、能登の千里浜。
ここは、全国でも数少ない車で砂浜を走れる海岸線。お客様は、千里浜に到着後、車で渚を走ったり、波や風、砂と戯れたりと、解放的な時間を過ごされました。

夜遅く、あかつき屋に戻って来られたお客様は、楽しかった千里浜でのひと時の余韻が身体からあふれていました。早速、撮った写真を見せて頂き、そこでの様子をおしえてもらいました。

提供して頂いたお写真で、そのシーンを紹介させて頂きます。

(あかつき屋にお泊りになった神戸からのお客様=上、とお客様の似顔絵=下)
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この若者グループは、昨年までアルバイトしていた神戸市内の居酒屋でのお仕事仲間です。そのメンバーの一人に金沢出身のハマちゃんがいたので、ハマちゃんに会いに方々一年ぶりに金沢で再会したのでした。

あかつき屋で荷物を下ろして、石川県内で最初に訪れた観光地が、能登の千里浜。
千里浜の第一印象について、コイちゃんは「波がキラキラしていて、めっちゃステキでした」とのことでした。話には聞いていたけど、車で砂浜を走れることに驚いたご様子。

(砂浜に映った5人の影)
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「窓の外は、すぐ海。車が海に浮いているみたいでした」と、昂奮冷めやらぬ表情で語って下さいました。
そして、強い風が吹く中、砂浜を走ったり、波に追いかけられたりと、子どものように我を忘れて、浜辺で遊んだそうです。

最後に、千里浜に来た記念に絵描きのバンビさんが、落ちていた棒で砂浜にハートマークを描き、その中に「千里浜 2012 5.12」と記しました。

(5人の千里浜での思い出の印)
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夕日の時間にはまだ早くて、太陽が海に沈むシーンは見ることができなかったけど、初夏の能登の海にふれただけで十分満足されたご様子。

「今度(千里浜に)来るときは、日が沈む頃に来るのもいいね」と、コイちゃんらは話しておられました。

近江町市場は初夏、そーめんや岩ガキ、山菜

今日のお昼に、近江町市場に立ち寄りました。市場はゴールデン・ウイークが終わって、いつもの落ち着いた雰囲気に戻っていました。

店頭には、地元産の岩ガキや天然の山うどなど、初夏の海、山の幸が並び、季節感いっぱい。汁物を店頭販売するお店では、冷やしそーめんやうどんを出しており、一杯頂くことに。身体で夏の到来を感じました。

(店頭に並んだ冷やしそーめん)
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実演販売していたお店は、食料品店「ダイヤモンド」さん。冬にここで、かす汁を食べた際、その場に居合わせた中高年の女性が「夏になったら、そーめんも出るんよ」と、ビギナーの私におしえて下さいました。
その通り、この日そのお店では、一杯150円で冷やしそーめんとうどんをお店の前に並べていました。注文すると、お店の人は、めんにつゆをかけて手渡してくれました。

ちょうどご飯時なので、涼感いっぱいのそーめんをおいしく頂きました。

(能登産岩ガキの数々)
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鮮魚店では、地物の岩ガキが並んでいました。お店の男性に聞けば、能登島、七尾産とのこと。やはり天然物として定評のある、羽咋・柴垣産の入荷見通しについて、その男性に尋ねると、「もうひと月ほど先になる」とのことでした。

(青果店では、山うど、たけのこなどが所狭しと並んでいました)
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(挑戦した山うどのからし酢味噌和え)
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青果店では、地物の山菜が、にぎやかに並んでいました。山うど、わらび、ぜんまい、かたは、こごみ、たけのこ等々。
ここしばらく山うどを食べていなかったので、能登産の天然物を一束買いました。

自宅で、お料理の先生がおいしいと薦めてくれた、山うどのからし酢味噌和えに挑戦しました。
山うどは、上手に短冊切りにできなかったので、ちょっと不格好になりましたが、食べてみたら、意外と繊維の硬さがなく、さくさくと食べられ、おいしかったです。

何といっても新鮮なのが、魅力。素朴で、さわやかな食感が、しばらく身体に残りました。幸せなひとときでした。