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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

金沢と能登で輝く浜松美人

このゴールデン・ウイークに連泊されているお客様の中に、静岡県浜松市からお越しになった姉妹がおられます。
とても仲の良いごきょうだい。お二人はカメラが趣味で、あかつき屋にご宿泊中、城下町金沢のほか、能登にも足をのばされ、精力的に写真を撮ってこられました。

(能登金剛・「義経の舟かくし」をバックにした、ごきょうだい)
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その中には、お二人が互いにカメラのレンズを向けて、城下町の町並みや能登の大自然で輝く姿を収めたものがいくつもありました。お二人のご協力を受けて、姉妹のナイスショットを紹介させて頂きます。

題して、「金沢と能登で輝く浜松美人」。

(お姉さん=主計町で・その1)
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(お姉さん=主計町で・その2)
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(妹さん=ひがし茶屋街で)
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(妹さん=あかつき屋のお庭で)
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黄金週間、気持ちよくスタート

ゴールデン・ウイークが始まりました。
これまで何回となく観光シーズンを経験していますが、一年のうち最も人が動く最繁忙期とあれば、やはり緊張感があります。

初日の28日は、首都圏と東海地方から三組のお客様をお迎えし、スタート。青空の下、お客様は気持ちよさそうに城下町を散策され、その熱気をあかつき屋に持って来られました。
私も、お客様の楽しそうな表情に接すると、元気が出て、早くもエンジン全開となりました。

(お泊りのお客様が一堂に会した朝食)
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一夜明けた今日。三組のお客様は朝、あかつき屋のコミュニティ・ルームに集まりました。
朝食の食材は、皆で買い出しに行った材木町のパン屋「森長」さんの焼きたてのパン。お宿のコーヒーとともに食事を取りながら、お客様たちは、気さくに旅の情報交換をされていました。

(上がりの間に飾った武者人形)
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ゴールデン・ウイークに合わせて、あかつき屋の装いを初夏仕様に変えました。
上がりの間には、武者人形を飾りました。これは、25年前、息子の誕生祝いに妻の母が贈って下さったもの。その息子から今日、息子の勤務先のある東京から、あかつき屋が登録有形文化財に確定したことのお祝いの胡蝶蘭が届きました。

花開き、緑輝き 黄金週間へ

今日、空は明るく晴れ渡りました。いよいよ明日から、ゴールデン・ウイーク(黄金週間)。お客様を歓迎するような空模様となりました。

あかつき屋のお庭では、ツツジが花を開かせました。庭の緑も明るい日差しを受けて、輝きを増しています。東京に住む妹からは、クレマチスが贈られてきました。早速、玄関に飾りました。

「一期一会。お客様には心潤う、あかつき屋ステイを」。そんな思いを胸に秘めて、精一杯のお世話をさせて頂きます。

(あかつき屋の庭で花開いたツツジ)
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毎日、あかつき屋のお庭の変化には目を凝らしているのですが、昼過ぎ、ツツジが花を開かせたのには、正直驚きました。気温が一気に上がったからでしょうか。
花びらの色は、淡く、ういういしい。見る人の気持ちを清らかにしてくれるようです。開いた花のそばには、続いて今にも咲きそうなつぼみが、いくつか頭をもたげていました。

(妹が贈ってくれたクレマチス=真ん中)
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東京在住の妹からは、タイムリーな花の贈り物。この度、あかつき屋が、国の登録有形文化財に確定したことのお祝いを兼ねてのプレゼントですが、このクレマチスには、「旅人の喜び」という花言葉があります。

空高く、風そよぎ、緑輝き、そして、お客様の笑顔が広がる。そんな連休の日々にと、願っています。

タイガー計算機という事務機知りました。

タイガー計算機という事務機器があることを知りました。電卓が普及する以前に、会社の事務所などで、会計処理に活躍した手動の計算機なのだそうです。

私は、電卓の前は、そろばんかと思っていたのですが、そうではないのでした。あかつき屋の近所の保険代理店「加能商事」さんの若主人太田治彦さんが、この古い機械をお宿にもってきて、紹介して下さいました。

(あかつき屋で展示したタイガー計算機)
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太田さんとは、近所なのでよく顔を合わすのですが、以前、昔の話をしていた際、太田さんがお店にあるタイガー計算機のことをおしえて下さり、このほどあかつき屋にレトロな計算機を持ってきて下さいました。

調べてみたら、元々は鉄鋼所だった大阪の企業が、大正12年にこの計算機を発明したとのこと。
右側にあるハンドルを手回しして操作する卓上計算機で、10桁までの桁数の足し算・引き算をする機能をもち、この計算を連続して行うことで、掛け算・割り算をも行えるのだそうです。

(タイガー計算機について説明される加能商事の太田さん)
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このタイガー計算機、加能商事さんが関係する大手保険会社が数十年ほど前、事務所を整理した際、もう使わなくなったので、太田さんのお父さんが、この会社から譲り受けました。

昭和25年頃に製造されたとみられるこの計算機、両手で持つとかなり重く、後ろ側には、これを所有したその保険会社の什器番号を記したシールが貼られていました。
計算機は、太田さんのお店では使うことなく、お店で展示していた時期があったとのこと。

今、あかつき屋の上がりの間に置かせて頂いていますが、うちのお客様は比較的若い人が多いので、「これは何?」と首をかしげられ、私も分からないなりに説明すると、時代がかった計算機を熱心にご覧になっています。

春本番、鳥たちも生き生きと活動

気候が暖かくなるのは、自然の生き物たちにとってもうれしいことのようです。ここ数日、金沢のまちなかを歩いていると、鳥たちが気持ちよさそうに過ごしている姿を目にしました。

花見で活気づいた後の城下町、鳥たちが思い思いに活動している様子に、どこかほっとした気分になりました。

(辰巳用水にたたずむカモたち)
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先の日曜日。石川護国神社前を友人と歩いていた時のことでした。道沿いの辰巳用水に鳥らしきものが。近づいてみると、つがいと思われる二羽のカモでした。

二羽は、ゆるやかな川の流れの中で、静かにたたずんでいました。

  カラスが電柱で巣作り
ここ一、二日ほど、あかつき屋の玄関先に、木の枝が散乱しています。なんだろう。風で飛ばされてきたのかしら。不思議に思いながら、その都度拾い集めて、ごみとして始末していました。

玄関に出るたびに、小枝が、前の道や側溝に落ちています。あまりにも不思議なので、そばにある電柱の上の方を見上げてみました。

(あかつき屋そばの電柱に作られたカラスの巣)
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案の定、電柱のてっぺんには、鳥の巣がありました。鳥が巣を作っている時に、木の枝を落としたようです。何の鳥だろう。しばらく見ていると、巣からカラスが上半身を出しました。

カラスがここ二日ほど、熱心に巣作りしていたのでした。カラスは、木の枝を集めにいくためか、金沢城方向へと飛び立っていきました。

有形文化財確定から一夜明け 一層の責任感 

あかつき屋の国の登録有形文化財への登録確定から一夜明けました。あかつき屋には早々に、お祝いの来客があったほか、電話や花が届き、お宿の中は、晴れやかなムードが漂いました。

(お祝いに頂いた胡蝶蘭を玄関に飾りました)
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地元紙の北國新聞には、登録文化財関連の記事が掲載され、あかつき屋は県内の他の3カ所とともに紹介されていました。

(登録有形文化財などに関する記事が掲載された北國新聞)
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この町家の誕生からおよそ80年、不思議なめぐり合わせに改めて感慨を覚えると同時に、貴重な町家をあずかる立場として、一層の責任をかみしめています。

この日は、大阪などから、お客様がお見えになりました。お客様は、玄関に飾られたお祝いの花・胡蝶蘭に目を留められるので、簡単に趣旨をお話しました。

私の説明を聞かれると、お客様は家の内外に目を凝らされ、写真を撮るなどされていました。

あかつき屋 国登録有形文化財に

文化庁の文化審議会が今日開かれ、町家ゲストハウスを営むこの「あかつき屋」が新たに登録有形文化財(建築物)として登録されるよう、文科大臣に答申されました。

今回全国で166件の建造物が新たな答申の対象となりましたが、あかつき屋がそのうちの一件となりました。

昭和8年に建てられたこの町家。金沢の町家の特徴を鮮明に残しながらも、随所に建築に携わった大工さんのこだわりや、粋を感じさせるこの家屋。それも極めて良好な状態で保全されている点が、評価されたようです。


縁あって、この町家のオーナーとなり、昨年1月から町家のゲストハウスとして活用させて頂いているのですが、このような称号を頂くことになるとは、この町家と出会った時は、夢にも思いませんでした。

町家の保全・利活用に尽力されている金沢市をはじめ、石川県、国などの関係者の方々が、その建築的、歴史的な価値を認めての有形文化財への登録という運びになったのでした。

この文化財登録は、言うまでもなく、昭和初期にこの町家を建てられた施主さん、施工の大工さん、家が完成後、大切に住まわれてきたご家族のお心が、結実したものです。

私たちは、その歴史に深く思いをいたし、この貴重な町家を良好な状態で維持し、大勢の人に親しんで頂こうと、今、心を新たにしています。

あかつき屋どら焼き 作りました。

あかつき屋ではこの度、宿の名前が入ったオリジナルどら焼きを作りました。屋号が入った関連グッズは、Tシャツに続いて第二弾。
このどら焼きを通じて、多くの人に、少しでもお宿あかつき屋に親しんでもらえればと願っています。

このどら焼を作るきっかけは、昨年のゴールデンウイークにさかのぼります。この時、あかつき屋にお泊まりになった大阪府・枚方からのお客様が、地元に「あかつき」というどら焼きがあることをおしえて下さいました。
(この度作った「あかつき屋」どら焼き)
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そのどら焼きを、枚方市内の製造・販売元の「呼人堂」さんから取り寄せ、食べたところ、とてもおいしいものでした。

あかつき屋にも、こんなどら焼きがあると楽しいだろうな、そう思い、オリジナルどら焼きを作ることにしたのでした。

構想から一年。製造は、近所の和菓子屋「山本観音堂」さんにお願いしました。どら焼きの焼き印の文字「あかつき屋」は、看板の題字を書いた妻によるもの。

そのどら焼きのお味は、あんこと蜂蜜がほどよくミックスされて、上品な甘さになっています。

お客様がきっかけを作ってくださった「あかつき屋」どら焼き。
貴重なご縁に感謝しつつ、お宿業にがんばっていきます。

家族の思いこもるしだれ桜 今年も美しく

あかつき屋の前のお寺・広済寺さんでは今、近所の人の目を楽しませてくれるものがあります。
それは、境内にある、しだれ桜。地面に向けて垂らす長い枝には、ピンクの花がいっぱい着いています。

この桜の木、聞けば、お寺のご家族の特別の思いがこもった木なのでした。春を迎えた喜びを感じると同時に、来し方行く末に思いをいたす、よすがにもなっているのでした。

(ご近所の人の目も楽しませてくれる広済寺さんのしだれ桜)
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(木の下から眺めるとすごい迫力)
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お寺によると、このしだれ桜は10数年ほど前に植えられました。先代の住職さんが病を得て、毎年春に楽しみにしていた兼六園への花見に行けなくなったので、ご家族が、その住職さんに、お寺の中で桜の花を見てもらおうと、このしだれ桜を植えられたのでした。

住職さんは数年、この桜の花を楽しんだ後、残念ながら他界されたとのことでした。
でもこの桜の木、お寺の土に合っていたのか、生長が早く、今ではお寺の外から眺められるほどに、背丈が高くなり、毎年春には、濃いめのピンクの花を咲かすようになりました。

近所の人や通行の人ばかりでなく、ありがたいことに、あかつき屋のお客様も、この桜の花を愛でておられます。

お寺によると、このしだれ桜は毎年、近くの兼六園の桜が満開になって、しばらくして満開になるそうですが、今年は冬が長かったせいか、兼六園の桜とほぼ同時に満開になりました。

兼六園の桜を楽しみ、広済寺さんのご家族が思いを寄せられる桜もいっしょに楽しむ。広済寺、あかつき屋界隈は今、春らんまんのムードに包まれています。

桜満開の城下、まちのりチャリでスイスイ

今日、金沢は桜がちょうど満開となりました。近くの兼六園をはじめ、あちこちの桜は、これ以上ないほど見事な花を開かせました。

あかつき屋のお客様は、そんな桜の美しさを見ようと兼六園などへ出かけていかれました。このうち若者三人グループは、金沢市がこのほど開設した公共レンタサイクル・まちのりの自転車(通称チャリ)を利用、軽快に市内を移動し、春本番を迎えた百万石の城下町を満喫されました。

(まちのりの自転車で桜満開の城下町を楽しまれたお客様たち=写真掲載了解済)
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まちのりについては、あかつき屋では、お客様の金沢観光の便宜を図ろうと、レンタサイクルの受付窓口となりました。

あかつき屋でのまちのりの第1号のご利用になったのは、大阪からお越しになった前川さんら3人の若者たち。あかつき屋で、まちのりチャリの簡単な手続きを済まされた後、3人は意気揚々と街へ出かけて行かれました。

3人は、昼下がりに戻って来られました。「桜はきれいだし、天気もいいし、最高の日でしたね」。満面の笑みで、そう振り返られました。

(お客様が撮られた桜満開の街・以下同じ=尾山神社)
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チャリを使えば、短時間でどこへもスイスイと行けます。3人は兼六園、金沢21世紀美術館を見学後、21世紀美術館のある「広坂」の自転車乗り場(略称ポート)でチャリを借りられ、新竪町→竪町→尾山神社→(あかつき屋近くの)兼六園下のコースで回って来られたのでした。

(金沢城と、しいのき迎賓館の間)
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(金沢城と兼六園の間)
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暑くもなく、寒くもない、ちょうどいい気候。3人は「とても気持ちが良かった」と、さわやかな表情で、今日一日のことを話して下さいました。

移動中、尾山神社から金沢城と、しいのき迎賓館の間の道を通って、兼六園下までの桜が、とても美しかったとのことで、撮った写真を披露して下さいました。

本当に、きれいな桜がいっぱい。その間、私はお宿の仕事をしてたので、居ながらにして、満開の桜を楽しませてもらいました。

3人は、あかつき屋の掘りごたつでひとしきりおしゃべりされた後、「また来ますね」と言い残し、遅い昼食を取りに、車で次の目的地・もりの里の第7ギョーザへと向かわれました。