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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

遠来の親戚迎えたような一夜 出会いに感謝 

遠来のご親戚をお迎えしたような一夜を過ごしています。この日あかつき屋にご宿泊されたお客様は、滋賀県大津市から来られたMさんご夫妻。
実はMさんの奥様は、先の大晦日にあかつき屋で年越しされた徳島県のご夫妻のいとこに当たる方です。その徳島のいとこIさんから、あかつき屋のことを聞かれて、この週末、観光に金沢にお越しになったのでした。

(おでんを楽しむ滋賀県大津から来られたMさんご夫妻。左はまるよしのご主人
  写真掲載了解済、以下同じ)
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Mさんご夫妻は事前に徳島のご家族から、あかつき屋のことや、周辺のお店についてお聞きになっておられたようです。夜は、徳島の方たちの過ごし方にならって、近所のおでん屋「まるよし」さんで食事をとり、その後、やはり近くの温泉銭湯へ行かれました。

お二人があかつき屋におられる間、宿の中は、明るい笑い声が絶えません。私もお客様とは、初対面と思えないような、楽しい時間を過ごさせて頂いています。


 あかつき屋に来られて初めて知った徳島のお客様のご親戚 
Mさんご夫妻については実は、先日あかつき屋に家族ぐるみで年越しされた徳島の方々のご親戚であることを、ここに来られて初めておしえてもらいました。

そうと分かったとたん、一気にボルテージが上がりました。徳島のこと、滋賀県内のことと、いろいろと話が弾みました。

お食事は、ご親戚間で話題に上った、おでん屋まるよしさんへ。お二人は、二時間ほどして、あかつき屋に笑顔で帰ってこられました。
早速、このお店でのことを話して下さいました。

お二人は、金沢ならではのおでんのネタ・ばい貝を初めて食べられたそうです。
「貝がおでんにあるなんて、驚き。でもとてもおいしかったわ」と奥様。「(お店の)常連さんともおしゃべりしました。たくさん飲んで食べたので、お腹がいっぱい」とご主人は満足そうでした。

(徳島県のいとこのIさんと電話で話すMさん。右はご主人)
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そんなおしゃべりの中で、奥様は携帯電話を取り出し、徳島にお住まいの、いとこのIさんへ電話をかけられました。今日あったことのご報告です。

奥様はしばらくしたら、私に「電話口に出て!」と携帯電話を渡されました。
「えーっ!」。何を話したらいいんだろう。私は、どぎまぎしました。

ひと言、ふた言、まとまらないことを言った後、最後に、こう結びました。
「素敵な出会いをありがとうございました!」

兼六園の梅開花、菓子店に花見団子 -早春点描-

春は一進一退を繰り返しながらも、確かにやってきています。

兼六園では、わずかですが梅の花が開花、あかつき屋の近所の和菓子店「山本観音堂」さんでは、店頭に花見団子が並びました。そんな自然や街角の変化に心をなごませ、お客様とのやりとりや、ご来客の準備に勤しんでいます。

(わずかに花が開いた梅=兼六園)
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八坂を登って着いた兼六園。料金所の女性に梅林の梅の花の様子を尋ねましたが、声を落としがちに「(この冬の寒さのせいで)花は半月ほど遅れていますね」とのことでした。

それでも園内には、わずかですが、ほころんでいる木がありました。枝のところどころ見える白い花。園の人にお聞きすると、その梅の品種は「白加賀」とのことでした。
花の姿は、かれんで清純。そして、どこか遠慮がちに見えました。

(近所の和菓子店の店頭に並んだ花見団子)
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近所の和菓子店の「山本観音堂」さん。ガラスケースに花見団子が並び始めました。
他のお菓子を買うために立ち寄ったところ、このお団子を見つけたのでした。

紅と白、そして、よもぎの三種が一本の串にさされています。女将さんが「ちょっと形の悪いのがあるので、それでも食べてみませんか」との言葉に甘えて、一個頂くことに。
柔らかな食感、口の中に、ほどよい甘さが広がりました。

このお店では、兼六園の桜の花見シーズンが終わる頃まで、この花見団子を作り、お店に出すとのことでした。

近江町に春の息吹、ふきのとうや野ぜり

今日、近江町市場に寄ってみました。青果店の店頭には、待ちに待った地物のふきのとうが並び始めました。
金沢の庶民の台所にも春の息吹。お店の人の表情もどこか明るかったです。

早速、ふきのとうを買って、夜、これを材料に初めて、ふきのとう味噌を作りました。出来上がりをおにぎりにのせて食べると、口の中に“春”が広がりました。

(近江町市場に並び始めた能登産のふきのとう=上、と野ぜり=下)
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ふきのとうは能登産で、初々しくパックに収まっていました。その隣には、これも同じく能登産の野ぜりも並んでいました。
お店の人は「(ふきのとうや野ぜりは)雪がとけたら、次々と出てくるもんやね」と、市場から能登の里山の変化を感じとっているようでした。

私はこのはしりのふきのとうをとにかく1パック買い求めました。

さて、自宅で何を作ろうか。ネットで調べたら、素材の風味をそのまま味わえ、比較的手軽にできそうなので、ふきのとう味噌を作ることにしました。

(できたふきのとう味噌は、おにぎりにのせて食べました)
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一時間ほどで、ふきのとう味噌は出来上がりました。これをおにぎりにのせて食べることに。
ふきのとう独特の、ほろ苦さはあるものの、どこかさわやか。この清涼感さえある風味には今、どんな調味料もかないません。

あかつき屋は、素泊まりのお宿なので、ふきのとう味噌をお客様にお出しすることはないのですが、「ふきのとう体験」は私にとって、これからの春の行楽シーズンに向けて、気持ちがきりっと引き締まる、きっかけになりました。

「冬乗り越えたね」 松や葉ボタン

朝方の雨もやみ、暖かくなった午後、あかつき屋の庭の様子を見てみました。庭の雪はすっかり溶け、ここにも春の訪れを感じます。

その中で、小さな松は穏やかにたたずんでいました。実はこの松、私が見よう見まねで雪吊りしたものだったんです。拙い雪吊りにもかかわらず、枝折れせずに大雪だったこの冬を乗り越えてくれました。
「よくしのいでくれましたね」。その頑張りに感謝しつつ、枝をしばっていた縄をほどき、支柱の竹を外しました。

(冬を乗り越えた庭の小さな松=上
 外した雪吊りの縄と支柱の竹=下)
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庭の二本の松のうち、大きなものは植木屋さんに雪吊りをお願いしましたが、小さい松は、これも勉強と自分で初めて雪吊りをほどこしてみたんでした。
この雪吊りは、プロのようにうまくいかず、縄の一部はやや緩みが見られたところもあったのでした。

そのため冬、大雪が降った時は、この松は大丈夫かと、はらはらしました。雪が激しく降った時には、枝折れしないように、この松に積もった雪をはらうなどしたりしました。

三月もこの時季になると、もう大雪にはならないでしょう。今日は、その松の雪吊りをほどきました。この松は、縄を解かれたせいか、気持ちよさそうでした。

(冬を乗り切った家の前の葉ボタン)
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家の前の葉ボタン。この花も無事冬を乗り切ってくれました。実は、大雪の時、雪の中に埋もれていた時期もあったのです。
適切なお世話もできず申し訳なく思っていたのですが、ほとんど冬の痕跡を残さず、春を迎えてくれました。

派手さはなく、どちらかと言えば、地味めな冬の花。どこに、大雪をもしのぐ生命力があるのでしょうか。

春は行きつ戻りつ、広済寺で法宝物御忌

あかつき屋の前のお寺・広済寺で法宝物御忌(ぎょき)が今日から二日間の日程で始まりました。門前に、極彩色の仏旗がはためくなか、大勢の門徒さんらがお寺を訪れ、おまいりされました。

昨年もこの御忌を見聞しましたが、毎年この日は決まって雪が降ったりして肌寒くなるそうです。今年は、雪は降らなかったものの、昨日から一転して雨模様の肌寒い一日となり、春は行きつ戻りつ、やってくるのだなと感じたことでした。

(広済寺の御忌でお参りされる門徒さんら)
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御忌は今朝、お寺の鐘の音とともに始まりました。お寺の世話役さんによって打ち鳴らされる鐘。「ぐわ~ん」と厳かな響きは、この前の大晦日の除夜の鐘以来の音。
ふだん聞き慣れない、深く重厚な響きは、身体の芯にまでしみわたります。

(おまいりが始まる前に、合図の鐘が打ち鳴らされました)
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この後、お寺の本堂では、住職さんらによって、読経が始まり、門徒さんらは手を合わせておまいりされていました。

本堂前方には、寺宝とされる年代物の阿弥陀如来像の掛け軸や仏像などが並べられていました。これらのお披露目は、冬が終わったのに合わせて、虫干しする意味もあります。
門徒さんらにとっては、一年ぶりのご対面で、ありがたい表情で目を遣っておられました。