あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

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東博ボランティアの方々と夜なべ談義

この週末、また素敵なお客様をお迎えし、楽しいひとときを過ごさせて頂きました。
お越しになったのは、東京国立博物館(略称:東博)の生涯学習ボランティアの方々。研修旅行で冬の金沢に来られ、あかつき屋に全室貸切でお泊り頂きました。
お客様と夜なべ談義、江戸時代の文化や人々の暮らしなどについて話が及び、楽しくも有意義なひとときとなりました。

(お客様の東博ボランティアの方々。研修旅行で来られました)
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東博(トーハク)は、日本で一番古くて大きい博物館で、東京・上野にあります。今回お越しになったお客様は、そこの生涯学習ボランティアで、来館者のご案内をされる一方、館の内容について紹介する東博の「たんけんマップ」を作られた人たちです。

(お客様が描かれたトーハクのロゴマーク)
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金沢にご到着後は、酒蔵や武家屋敷などを訪問、夜は観光ガイドまいどさんによる「ライトアップバス」で金沢城周辺を見学された後、チェックインされました。

歴史や文化にご関心や造詣が深い方々。夜、大きな掘りごたつのある部屋では、江戸時代のことに話の花が咲きました。浮世絵のこと、歌舞伎のこと、さらには当時の幕府の治世や民心の状態についても思いを交わすこととなりました。
時間はあっという間にたち、私も東京国立博物館へ行き、この日来られたお客様のご案内で、館内を見て回りたいと強く思いました。

お客様は、金沢ならではの食文化にもふれられたようです。
片町のお食事処では、加賀野菜の金時草のおひたし、近江町市場では、どじょうの蒲焼きも食べられたそうです。

(お客様が作られた雪だるま)
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また、ご出発の朝、あかつき屋の周辺に積もった雪に歓声を上げられ、早速雪だるまを作られた女性の方もおられました。
ご一行様は雪の城下町金沢を満喫されたようでした。

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寒の中、かきもち作り忙しく

連日寒い日が続きます。そんな中、「雪が降ってよかった」とおっしゃる方がいらっしゃいます。
近所の和菓子屋「山本観音堂」さんです。今、このお店では、かきもち作りがピークを迎えています。一年で最も寒いこの時期が、もち作りに適しているからです。

(観音堂さんではもちつきが盛んに行われていました)
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気温が低い寒の時期は、雑菌が繁殖しにくいため、もち作りには最適なんだそうです。大寒以降の寒の水は、もってこいだそうです。

今朝あかつき屋のお客様とお邪魔した観音堂さんの作業場では、ご主人がもちつき機の前で、懸命についたもちを手返しされていました。このもちには、昆布や豆、えび、塩、黒砂糖などを混ぜて、つきあげられます。
続いて、「とぼ」と呼ばれる木枠に入れられて型をとり、固まった後、かきもちサイズに切られます。
一方、せいろで蒸す段階で赤や黄などに染めて、つきあげる場合もあります。

かきもちサイズにされたもちは、麻縄に編んで、納屋の天井に吊るして、ふた月ほど乾燥させると出来上がります。かきもちを麻縄に編みこむ作業は、観音堂さんでは、知り合いの女性の方にしてもらっているそうです。

(とぼに入れられたつきあがったもち=左)(赤、黄に染められたおもち=右)
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このように、かきもち作りは、どうしても人の手が必要になるため、手間隙がかかる分、値段は他のお菓子に比べてやや割高感があるかもしれません。

(麻縄で編まれたかきもち=左)      (出来上がったかきもち=右)
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観音堂さんでは、自前でかきもちを作るほか、ご近所の方から、もち米を託され、かきもちにしてほしいと依頼を受けたり、乾燥させるのは自分でするから、その直前までしてほしいなど、お客さんからいろいろと注文を受けて、それに応えておられるそうです。

(かきもちを試食されるお客様=写真掲載了解済)
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女将さんから一連の工程の説明を受けた後、出来上がったかきもちを試食させてもらいました。かりかりっとした食感、香ばしい風味、家の天井にかきもちが吊るしてあった、遠い子どもの日のことを思い出しました。

雪降りしきる、晴れ間の日差しに力強さ

今日は、この冬一番の大雪となりました。朝起きると、雪が降りしきっており、外は、一面真っ白。一晩で30㌢ほど積もりました。

この日は、あかつき屋周辺の除雪がメーンの仕事に。スノーダンプを使って、ひたすら雪かきに精を出しました。そんな中、雪がやんで青空がのぞいたひとときがありました。その日差しには、力強さがあり、近辺の景色を美しく見せてくれました。寒中とは言え、春の足音が少しずつ近づいています。

(お寺・広済寺のザクロの木。枝に残った実に独特の味わいがあります)
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雪の日は、どことなく落ち着かない日になります。戸外で、ご近所の方が雪かきをしている音が聞こえると、家の前の雪をほうってはおけず、とにかく除雪道具を持って、外へ出ねばと気がせきます。

今日も、外出から帰ると、横の駐車場付近で雪かきをする男性がおられ、何はさておき除雪をと、スノーダンプを手に、積もった雪をそばの用水や、側溝に捨てる作業にその方と一緒になって取り組みました。

朝方あれだけ激しかった雪も、昼頃にはいったんやみ、空は明るくなりました。澄んだ空気の中、ふだん見ている何気ない風景も、雪をかぶり、この時期ならではの独特の趣がありました。

前のお寺・広済寺では、ザクロの枝が、いくつかの実を残して、土塀からせり出しています。雪がない季節は、冬枯れの風景に見えたのですが、今、白い雪をかぶっていると、ザクロの実はまた違った存在感があります。

お寺によると、このザクロは以前、美大生の写生の題材になったこともあるそうです。街中にあって野趣を醸しているので、うなずける話です。

(あかつき屋のお庭の松の木の雪吊り=左)(お庭の灯ろうと手水鉢=右)
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あかつき屋では、お庭が雪に染められ、いい雰囲気を出しています。
松の木の雪吊りや灯ろう、手水鉢の佇まいを見ていると、冬もまんざら悪くないな、と思ってしまいます。

明るい おいしい 研究熱心な串焼き屋さん

観光のお客さんが大半を占めるあかつき屋。その多くの人が、食事では日本海の幸を求められるのですが、中には、お肉系を食べたいという方もおられます。そんな方にお薦めするお店の一つが、近所の串焼き屋さん「上々南々(じょうじょうなんなん)」です。
明るい店内、おいしい焼き鳥、そしてマスター、ママさんらが親切に接して下さるので、お客様の満足度は、ピカ一です。

(お店のスタッフ。左からマスター、美保ママ、そしてアルバイトの皆さん)
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「おもてなしの心を大切に」をモットーに、オープンして、もうじき丸6年というこの串焼き屋さん。今、脂がのっているといって言いほど、あらゆる点で充実していると感じます。

串焼きをはじめ、サラダや、なすびチーズ、アスパラ巻、ししゃも焼などの一品料理、そして、とりそぼろご飯や、たまごかけご飯などのご飯物など、どれをとっても、しっかり調理されており、おいしく頂けます。
例えば、看板メニューの一つである手羽揚げは、味にほど良いインパクトがあり、心地よい食後感があります。

ここのマスター、なかなか研究熱心で、この度食事に行った時、「新年から一部串焼きの出し方を変え、新メニューをつくりました」とおっしゃいました。
その一つが、焼いたお肉を串で出さずに、皿盛りしていること。「この方が、火がお肉にまんべんなく通り、やわらかく仕上がるんです」。

(おいしく出来上がった串焼きや一品料理)
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また、お肉の焼き方も工夫を凝らしており、私の好物である極シロの場合は、噛み切りやすいように調理した上で、串で出すようにされています。
なかなか噛み切れず、苦労するシロも、ここのお店の場合は、柔らかいので、とても食べやすいのが、ありがたいです。

新年から登場したメニューの一つが、<女子会プラン>。明るく、きれいな店内は、女性に好評のようで、そのニーズに応えたメニューです。一人2千円で、その内容は手羽揚げ1本、炙り焼2品のほか、お好み料理や締め物一品(とりそぼろご飯等)、デザートセットで構成されており、妻も試してみたいと言っていました。

マスターの従業員教育がしっかりしているのも、特長。食事中、時々アルバイトの店員さんに、手短に指示する声が耳に入ります。
店内にみなぎるピーンとした空気が、お店への信頼感にもつながっているようです。

ぶり大根 作ってみました。

今日、北陸の郷土料理・ぶり大根作りに挑戦しました。
あかつき屋のお客様が、金沢ならではの食に興味を示される方が多く、それに刺激を受けたのが作るきっかけです。材料の買い出しから行いましたが、出来上がりは、思いのほかおいしいものに仕上がり、味覚を通じて北陸の魅力を実感しました。

(手作りしたぶり大根。おいしかったです)
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あかつき屋に来られるお客様は、金沢の食に関心が高く、これまで「かぶら寿司のおいしいお店はありますか」とか、治部煮や金沢おでん、金沢カレーを食べられるお店を尋ねられることが、よくありました。
その都度、自分も足を運んで納得がいったお店をご紹介してきました。

今回新鮮な大根を身内からもらったことに加え、プロから指導を受ける機会もあったので、この時季ならではの郷土料理ぶり大根に挑戦することにしました。

材料のぶりの買い出しには、近所のスーパーあかつき市場に出かけました。鮮魚売り場でぶりを探していたら、ありがたいことに、「ぶり大根用」と記されたものがあり、養殖でない天然物を買いました。ぶりとは言うものの、残ならそんなに高くないのですね。

(鍋で大根をしっかりとゆでるのがポイントのようです)
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プロから頂いたレシピを基に、ぶりは塩を振って熱湯に通し、大根は米のとぎ汁を入れた水でゆでるなどの下ごしらえをしました。

このぶりと大根を適当な分量の水を入れた鍋に入れ、砂糖や酒、そしてしょうゆ、みりんを加えて、ぐずぐずと数十分煮ました。
煮上がったぶり大根を器に盛り、しょうがの千切りをのせて仕上げました。

夜の食卓。一口食べたところ、自分で言うのも何ですが、とてもいいお味。時間をかけて煮たのが良かったのか、大根はやわらかく、味が中に十分しみこんでいました。ぶりは、くさみがなく、これも口の中で、ほわっとした感じで、風味が広がりました。家族も「おいしい」と好評でした。

あかつき屋は、素泊まりのお宿なので、ぶり大根をお客様にお出しすることはないのですが、実際に郷土料理を作ってみることは、いろんな点でいい経験になりました。

椿原神社の左義長へ、花嫁のれん飾る

以前の暦で言えば、今日は成人の日。地元の氏神様である椿原神社で左義長があるので、正月飾りなどを携えて訪れました。
あかつき屋では、上がりの間に花嫁のれんを飾りました。正月ムードも少し薄らいだこの頃、装いと気持ちを新たに、お客様をお迎えします。

(椿原神社。左義長が行われました)
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椿原神社では、大勢の人たちが拝殿へと続く階段を上がっていました。拝殿前でお参りした後、左義長が行われている階段途中の広場を訪れました。そこでは、正月飾りなどが燃やされており、私もあかつき屋玄関に飾っていたお飾りを火に入れました。火の近くは、あったかく、しばらくそこにいたいほどでした。

(母の嫁入り道具だった花嫁のれん)
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あかつき屋に戻って、上がりの間のしつらえを変えました。母が嫁入り道具として、実家から持ってきた花嫁のれんを飾りました。
晴れやかな、衣の帯。去年初めて飾った時のことが思い出されました。

冬の快晴、美しい医王山や白山

今日は朝からすっきりと晴れ上がりました。あかつき屋から少し離れた場所からは、医王山(いおうぜん)の山容が、きれいに見えました。
白く雪におおわれた山。改めて新年に見ると、その美しさに気持ちが洗われます。

(雪をかぶった医王山。小立野台から望む)
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数日前、加賀市内に出かける機会がありました。そこからは、日本三名山の一つである白山が望めました。
雪にすっかり包まれた白山は、その名の通り白い山。やや傾いた日の光を受けて、神々しくさえありました。

(日本三名山の一つの白山。加賀平野から望む)
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冬の北陸は、寒い、とは言うものの、自然は折にふれてこんなにも素敵な風景を見せてくれます。

お客様 金沢土産はビーバー

遠来のお客様を通じて、金沢のことを発見、あるいは再発見することがよくあります。
今回認識を新たにしたのは、地元産の米菓。先日あかつき屋に二泊された首都圏からのお客様は、お土産に米菓「ビーバー」を買って帰られました。それは、お客様の職場の同僚女性のアドバイスがあったからとのことでした。

(お客様が買われたビーバー=クスリのアオキ暁店の売り場、写真掲載了解済)
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お客様があかつき屋を後にされる朝、私にこんなことをきかれました。「この近くでビーバー、売っているお店ありますか?」
「ビーバーって、あのあられ風米菓のこと?」。それなら、隣のクスリのアオキさんにあります。それも、どの棚のどこにあるかも承知しています。

お客様によると、今回の金沢への旅については、お客様の都内の勤務先の同僚女性が事前にアドバイスしてくれたのでした。
その女性、実は金沢ご出身の「いくえちゃん」で、食事や観光する場所などをお客様に出発前に情報提供されていました。そして、金沢のお土産ならビーバーということになっていたのでした。

そのお客様は、私とともにクスリのアオキさんのその売り場に直行し、早速いくえちゃんの分も含めて、ビーバーを5袋ほど買われました。
ビーバーは、金沢市郊外、今は白山市になっている松任地区のその名も(株)ビーバーという食品会社が製造されています。このお菓子が、その会社の大黒柱になっているから、会社名にもなっているのでしょうか。

(食欲をそそるビーバー)
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袋には、「北陸産の特選水稲もち米を原料とし、日高昆布と鳴門の焼塩を使用し、杵つき餅を永年研究開発したブレンド油で揚げました」と記されていました。

そのお客様は、職場にビーバーを持っていき、ご同僚にお分けしたら大好評だったそうです。今回私も改めて、ビーバーを買って食べたみたら、食欲中枢をわしづかみにされ、口に入れたら止まらないお味でした。

やっぱり、ビーバーはビーバーです。

徳島のお客様、地元で「まるよし」風おでん

先日、あかつき屋で年越しされた徳島県のお客様Wさんご夫妻から、メールが届きました。
そのメールには、おでんと大きな川の写真が添付されています。おでんの写真は大晦日の夜、あかつき屋の近所のおでん屋さん「まるよし」で食べたおでんがとてもおいしかったとかで、地元徳島で、それに習って作ったおでんだというのです。見るからにおいしそうなものです。

(徳島のお客様が作られたまるよし風おでん=写真掲載了解済、以下同じ)
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そのお客様はリピーターで、今回はそれぞれのご両親を伴って再訪されました。あかつき屋に2泊目の夜は、まるよしさんで食事をされました。
その際、食べたおでんが満足のゆくものだったそうで、お客様は徳島の自宅に帰って早速、まるよし風おでんに挑戦されたそうです。
味は薄味にし、豆腐には、とろろ昆布とネギをのせて、アクセントを付けられました。
メールには「なかなかおいしく出来ました」との感想が添えられていました。

徳島のお客様が来られた時のまるよしさんのお客様への力の入ったおもてなしも、その後知りました。お正月に合わせ、金沢の郷土料理えびす(べろべろ)を特別に作られ、安価でお出しされたのです。
徳島のお客様は図らずもその夜、金沢の伝統的な食文化にもふれられたのでした。

お客様は、金沢にご滞在中、同じく金沢の伝承料理かぶら寿司も味わう機会があり、これも美味だったということで、帰りの高速道のサービスエリアで、かぶら寿司をお土産に買われたそうです。

(吉野川の河口風景。川幅が広いのに驚きです)
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メールに添付されたもう一つのお写真は、お客様の自宅近くの吉野川を写したものでした。
石川県にはない、広々とした風景。川幅は、1㌔もあるとのことでした。中州は、国内有数の水鳥の飛来地で、それらしきものが点在しています。

また、川面にたくさんの竿が立っています。これらは、これに網を張って海苔を養殖するものなんだそうです。河口でのりを育てるなんて、驚きです。

Wさん、楽しいお写真をありがとうございました。

ちりめんの獅子頭 愛らしく -新春点描-

今朝、年が明けて初めてパン屋の森長さんを訪ねたところ、店内に愛らしい獅子頭とこま犬らしき置物があります。
女将さんに尋ねたところ、神奈川県内に住む女将さんのお姉さんが手作りした、ちりめん細工だそうです。新春にふさわしく、見ているだけで心がなごみました。

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森長さんへは、朝食のパンを買い出しに、首都圏からのお客様とともに訪れました。店の入り口のショーケースの上に、雄と雌が対になった獅子頭の置物があるものですから、新年のごあいさつもそこそこに、このマスコットについての話題となりました。

これらは、女将さんのお姉様が手作りされたとのこと。生地の柔らかな風合いが、見る人の気持ちもやさしくさせてくれます。ちょっとした飾り付けが、お店の雰囲気をも変えます。

パンを買い、おめでたい気分になって、あかつき屋へと戻りました。

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