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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

青のりで朝ごはん 「おいしい!」

今朝、あかつき屋のコミュニティルームに海の香りが広がりました。
お客様が、近江町市場で買ってこられた青のりをおかずに、朝ごはんをとられたのです。ごはんに海苔(のり)のつくだ煮、そしてインスタント味噌汁と極めてシンプルな食事ですが、海苔の風味は抜群で、とても豊かな朝食となりました。

この日のお客様は、東京から来られた大学生の3人グループ。観光に近江町市場を訪れた際、海産物店前で立ち売りのお兄さんに呼び止められ、海道屋の青のりを試食しました。
一口食べたところ、おいしかったので、青のりワンパックを買ってこられたのでした。

(朝食に出された青のり)
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実は近江町市場で私も以前に同様な形で青のりを買ったことがあり、このお客様が立ち寄られたのも、私が買ったのと同じ店のようです。

(青のりをおかずに、朝ごはんをとられるお客様の学生さんたち。写真掲載了解済)
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この学生さんグループは前日夜に、あかつき屋の近所のお店で翌日の朝食用にと、レトルトパックのご飯とインスタント味噌汁を買っておられたのでした。
この日朝、電子レンジで暖めたレトルトのご飯とインスタント味噌汁を掘りごたつのテーブルに並べた後、青のりのパックを開きました。

学生さんたちは、のりをご飯の上にのせてほおばりました。学生さんたちは「おいしい」「おいしい」と声を上げられました。私も一口頂くことに。青のりは新鮮で、とてもいいお味。

おいしいものを食べると元気が出てきます。食事の品数は少なく、一見粗食の印象があるのですが、一つ地場産の優れた食べ物があると、食事全体が魅力あるものになる。そんなことを発見した朝の時間でした。

雪模様 八坂へ行く道、帰る道 -新春点描-

北国の冬らしい天候になっています。そんなに激しくなくても、折々に雪が降り、街は雪景色に。
そんな中、あかつき屋のお客様の多くは、近くの兼六園に行かれるので、時間が許せば最短ルートの道案内かたがた園までお連れさせて頂いています。

その時、必ず通る八坂は、周囲と同様に雪をかぶり、白くなっています。その付近の風景とそこからの視界は、観光客ならずとも目を奪うほど見事なもので、この冬の時季もいいものだと思います。

(八坂の中腹から卯辰山方面を見下ろす。雪景色は水墨画のよう)
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お客様を兼六園まで道案内するというより、八坂を知ってほしくて、八坂からすぐの兼六園までお連れしているといってもいいかもしれません。そこは、四季折々に様々な表情を見せてくれるのですから。

今、八坂は冬ならではの美しい風景を見せてくれています。階段は、雪が積もって真っ白に。その上には、人が歩いた足跡が、規則正しく並んでいます。

振り返れば、卯辰山が白く雪をかぶっています。ただ、大雪ではないので、木々は水墨画のように、淡く雪をのせているように見えます。手前の家々の黒い瓦屋根も、今は白くなっています。

晩秋から初冬にかけての樹木が落葉した季節と違って、この時季のモノトーンの光景は、雪の白さがベースになっているので、心地よささえあります。冬の歓びの風景と言えましょうか。

(松山寺側に設置された融雪装置。すぐ横の側溝からも水が勢いよく流れていました)
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坂の傍ら、松山寺側では、融雪装置から水が噴水のように上がっていました。路面の雪を溶かす融雪は、冬に見慣れた風景。でも、暖かいところから来られたお客様には、珍しいもののようで、写真を撮られるなどして、北陸の冬のひとコマを記録にとどめておられます。

お客様 こたつで辻占楽しむ -新春点描ー

お正月、あかつき屋では、お客様に金沢ならではの和菓子に親しんで頂いています。
これは辻占と呼ばれる砂糖菓子で、その中には、おみくじ状の紙切れが丸められて入っており、それを開くと、短いフレーズやセンテンスが記されています。
お客様は、その文面を互いに見比べながら、談笑するなど、掘りごたつで心なごむひとときを過ごされています。

(金沢のお正月のお菓子「辻占」)
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辻占が入っていたパッケージには、次のようなことが書かれていました。
「藩政時代、金沢城下には辻に立って占いをする人がいて、『辻占』といわれて、町衆の人たちから親しまれていました。菓子『辻占』はしんしんと雪降る、音なき一夜、炬燵に入り、『辻占』をひらき、心静かに、その中に書かれた文字を読み縁起物を楽しむものです」(一部要約)

この和菓子は、やさしい色合いで、花の形をしています。お客様は、この花びらを開いて、中に入っている紙切れを取り出します。

(お菓子の中に、おみくじ状の紙切れが入っています=左)(紙には、様々な言葉が記されています=右)
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紙を開いてみると、「ことしは あたりどし」とか「よいことがかさなる」などのおめでたいことの一方で、「早くきめなさい」「怒るなかれ」などと、人を諭すような、戒めるような言葉が書いてあるものもありました。

あるカップルは、紙を開いて思わず、顔を見合わせました。紙には、それぞれこんなことが記されていました。
「わたしや あなたの心任せ」「いまさら いやとは」

「これ、当たっているのかな~」。「やっぱり、そうかしら」
お二人は、ちょっと微妙な苦笑を浮かべながら、そう話し、おとなしい甘さのこの砂糖菓子を味わっておられました。

コロッケ会 あかつき屋で同窓会

明けまして おめでとうございます。
旧年中は、大変お世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます。

年明け早々、あかつき屋は若いエネルギーと笑顔で明るいムードに包まれました。2日に、20代前半の若者たちが、あかつき屋に泊りがけで集い、同窓会を開かれたのです。高校時代ともに机を並べた彼ら。夜遅くまで話は尽きず、外の寒さを吹き飛ばすほどに、お宿の中は、熱気に満ちました。

この若者たちは、小松市内の高校を卒業した方々です。3年間クラスが一緒だったそうで、当時学校からの帰り道、お店でコロッケを買い、ともに食べて語り合ったので、自分たちの集まりをコロッケ会と名づけたそうです。

(お泊りになったコロッケ会のメンバーのお客様、写真掲載了解済)
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今は学校を卒業して、社会人になった人、進学した人と進路はそれぞれだそうですが、皆各分野で元気いっぱいにがんばっておられるようです。

数ヶ月前にあかつき屋で同窓会を開けないかと、幹事を務めるコロッケ会代表のYさん(女性)が下見と打合せにこちらに来られ、段取りを決められました。

2日夕は、県内のみならず、県外に住んでいる人も合わせて10人が、あかつき屋に集合されました。いったんお荷物を置いて、片町の居酒屋へ向かわれ、そこで一次会を済まされました。
その後、お宿に入られました。もちろん、お酒、スナック、アイスクリームなど二次会用の食材を持ち込まれました。

話は尽きないようで、それぞれの近況を語り合ったり、今後のことを語り合ったりされたようでした。翌朝は、すっきりとした表情で起きてこられ、お宿のコーヒーや紅茶と持参されたパンなどを食べながら過ごされました。

コロッケ会代表のYさんは「(コロッケ会の集まりは、あかつき屋が会場なので)いつもと違う雰囲気でドキドキしながらも、とても良い思い出となりました」とご感想を寄せて下さいました。

ご宿泊、ありがとうございました。皆様のご健康と今後のご活躍をお祈りいたします。


お客様と除夜の鐘つく 新年迎える

大晦日から新年へ。感慨深く、気持ちの高ぶりを胸に秘めながら、2012年を迎えました。その夜、あかつき屋のお客様とNHKの紅白歌合戦を見終えた後、前の広済寺さんで除夜の鐘をつきました。

月や星がきれいに見えるほど空気が澄んだ夜、一人ひとりが順に撞(しゅ)木を振るいました。打ち鳴らされた音色は、心の奥に響くような重いもので、厳粛な気持ちに。引き続いて、お寺本堂に入り、住職さんらの読経が流れる中、手を合わせました。

(除夜の鐘をつくお客様の親子=広済寺)
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(お客様は鐘をついた後、お寺本堂でおまいりしました)
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この夜は皆で紅白歌合戦を観賞。その番組が終わった途端、お寺から鐘の音が聞こえ始めました。テレビ画面では、行く年来る年の映像が流れ始めており、それと相まって心持ちはにわかに静かなものになりました。

(NHK紅白歌合戦を見るお客様)
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お寺へ行くと、既に何人かが鐘をつくために並んでいました。順番が来ると、お客様は一人ひとり鐘つき堂に上がって、鐘を鳴らしました。鐘の音は闇夜に響き渡り、雪の街にしばらく余韻が残りました。

この後、お客様らは、本堂に入りました。住職さんらはお経を朗々と読み上げており、それに聞き入りながら、気持ちを新たにしました。

(徳島県からお越しになったご家族グループ。あかつき屋での朝の団らん)
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この日のお客様は、私どもにとって、とても意義深い方々です。このうちの6人は、昨年9月に来られた徳島県のご夫妻がそれぞれのご両親を伴われて、2泊3日の日程で再訪されたのでした。
あかつき屋で年を越されるなんて、何と光栄なこと。それも、ご両親とともにですから、感謝感激です。

今回お会いしたご夫妻は、二度目とあって、初めてお客様をお迎えするような、一種の不安や緊張はなく、遠方の友人と再会するような、懐かしさと親しさがありました。その分コミュニケーションはスムーズで、夜は掘りごたつを囲んで、ざっくばらんなおしゃべりをさせて頂きました。

もう一組は東京からの親子で、車でお越しになりました。4歳のお嬢様がご一緒で、徳島のお客様と一緒に掘りごたつに入って過ごされました。皆が一緒にこたつに入ると大家族のようで、ご年配の徳島のお客様が、そのお子様に注がれるまなざしが、家族を見るような温かなものだったのが、印象的でした。

 皆様に心から感謝、今日から新たな一歩
平成23年1月15日に、あかつき屋をオープンしてはや一年。無事に年を越されることができたことに感無量です。これも様々な人に支えていただいたお陰と、心から感謝しています。

この一年、いろいろな方にお泊り頂きました。行き届かなかったところもあり、お客様から学ぶことも少なからずありました。そして様々な地域から来られたお客様との出会いと、ふれあいは、私たちにとって計り知れない元気の源となりました。

ありがとう皆様。私たちは、さらに愛されるお宿を目指して、今日から新たな一歩を踏み出します。
除夜の鐘が響いた大晦日の夜は、そんな心境にさせる時間となりました。