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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

町家の夏点描 庭のナンテンに実

真夏とは言え、ここ数日30度を下回り、しのぎやすくなっています。そのため、毎日のように行う庭の草むしりは、幾分やりやすくなっています。その作業では、お庭の変化に目を凝らしています。
今日ナンテンに目を向けたところ、赤い実をたくさんつけて、青空に向かって枝を伸ばしていました。ついこの前、ナンテンは、白い花をつけていただけに、ちょっと驚きました。
(赤い実をつけたお庭のナンテン)
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最近日が暮れるのが早くなりました。暑い暑いと言っても、季節は少しずつ動いているのですね。ナンテンの実は、秋への序章でしょうか。

ナンテンは、「難転」とも書き、難を転ずる意味があり、おめでたい庭木とされています。
今年は、東日本大震災の余韻がさめやらないうちに、ここ1、2日の集中豪雨で新潟、福島の両県は、甚大な被害を受けています。我が国の歴史において、今年は未曾有の自然災害に見舞われた年になったようです。
お庭のささやかなナンテンの木にも、このような逆境を反転させる願いを込めずにはいられません。
(Kさんの手による玄関の生け花)
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  玄関 華やかに彩り豊かに
今日、あかつき屋にうれしいお客様がありました。友人の華道教師のKさんが、ご友人とともに、花を携えて来られました。
Kさんは、ボランティアで花器に手際よく花を生けて下さいました。花材は、百合(カサブランカ)、からまつ草、サファリ・サンセット、ヘリコニア、オンシジウム、パイナップルリーフの6種類。
玄関の円窓の前は、華やかに、彩り豊かになりました。玄関は、いっぺんにぜいたくな空間に。
そして、あかつき屋にとっては、とてもぜいたくな助っ人であるKさん、ありがとうございます。






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早朝のひがし茶屋街 清らかな静けさ

早朝のひがし茶屋街を散策しました。午前6時過ぎ、そこはひっそりとした静けさに満ち、空気は清らか。通りは、観光客はおろか、地元の人もまばらで、昼には大勢の人でにぎわう金沢の代表的な観光地は、しんとした表情を見せていました。

(早朝のひがし茶屋街と散策を楽しむNさんご夫妻=写真掲載了解済)
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実は、あかつき屋にご一泊されたNさんご夫妻(前日のブログで記載)が、この日、福井県内の東尋坊など2個所の観光地を回る予定を立てられており、時間的な都合から、ひがし茶屋街をあえて早朝に訪れることにしたのでした。

私にとっても、朝早いその茶屋街は歩いたことがなかったので、その様子を一度見てみたいと、Nさんご夫妻をお連れしたのでした。

この時間帯、もちろん通りのお料理屋や喫茶店、土産物店などの戸は、固く閉ざされています。人影はまばらで、時折、行き違うのは、犬を散歩する人や、早朝ウオーキングする年配者などです。

Nさん夫妻には、やや“無謀な(?)”茶屋街行きでしたが、この静謐さは、格別だったようで、「落ち着いて街を見られていいね。京都に似ているわね」などと語らいながら、歴史的な建築物を写真に収めたり、掲示物に目を向けたりされていました。
(道の真ん中でたたずむ猫)
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目抜き通りから一本横に入った通りでは、一匹の猫が、自分を煩わせるものは何もないといった顔つきで、道の真ん中でのんびりとたたずんでいました。
(浅野川の浅瀬で過ごすカモたち)
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例によって、あかつき屋から、ひがし茶屋街へは、賢坂辻から浅野川大橋付近まで、横山町、材木町の通りを歩いて行きました。途中、お店の大半が閉まっているなか、パン屋の「森長」さんや、高山豆腐店さんは、お店が開いており、家の人たちが忙しく動いておられました。

浅野川大橋から、せせらぎに視線を落とすと、浅瀬にカモが数羽留まっており、やはり雑踏のない時間が心地よさそうでした。

白川郷、スーパー林道通って あかつき屋到着

世界遺産・合掌造り集落の里白川郷と白川郷から石川県白山市へと続く白山スーパー林道の夏の表情が届きました。今日お泊りになったお客様と夜なべ談義をしていた時に、おしえて頂いたお話です。前回のブログに続き、お客様が撮られた写真から、北陸の観光スポットの最新の情報を提供させて頂きます。

(白川村荻町の展望台から合掌造り集落を見た風景=Nさんご夫妻の撮影。以下同じ)
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本日チェックインされたお客様は、奈良県内から車で来られたNさんご夫妻です。昨日奈良のご自宅を出発し、その日は東海北陸自動車道を通って岐阜県白川村にご宿泊、今日は白山スーパー林道を通って金沢入りされました。

ご夫妻は、白川村の合掌造りの家屋は、ひんやりとした空気の中、「家が大きくて、のんびりして優雅。縁側がいいですね。静かで、のんびりした感じで、そこに住みたいほど」とすっかり気に入ったご様子でした。
白川村の荻町の集落の展望台から、合掌集落を眺められましたが、「絵画のようで素晴らしい風景。田んぼの具合と家のバランスが見事」と感嘆されていました。
(白山スーパー林道の白川郷展望台を途中下車し、ブナ林を散策。自然の息吹を満喫。写真はNさん)
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白山スーパー林道に入られ、途中何箇所か止まられ、風景を楽しまれました。白川郷展望台で下りられ、ブナ林に入られました。
ブナの300年の巨樹も間近にされたそうです。ブナの木々は濃い緑ではなく、芽吹いて時間がそうたっていないためか、若々しく新鮮な緑をしていたそうです。
「自然そのものという感じ。大自然の力を感じました」とブナの森の印象を語られました。

引き続きスーパー林道を走られ、石川県内にある「ふくべの大滝」で車を止められました。落差86㍍の滝の迫力に心がとらえられたそうです。
(白山スーパー林道の「ふくべの大滝」をご覧に。豪快な水しぶきを眺め爽快な気分に)
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今回ご夫妻は、お知り合いの結婚式に出席のため、金沢に来られたのですが、「今度また近いうちに観光に来たい。カニのおいしい時期に来たいです」とご夫妻は話されておりました。





夏の白山を活写 お客様ご夫妻が登山

この夏の生の白山を間近にとらえた写真を見ることができました。あかつき屋に連泊された東京のご夫妻が本日、日帰りで初めての白山登山に挑戦し、山の表情を撮って来られたものです。
朝夕雨に降られるなど、天気はもう一つだったものの、お二人は元気に帰ってこられ、霊峰白山の様子を写真で紹介して下さいました。霧がかかった風景もあり、幽玄な雰囲気が漂うものもありました。
(白山室堂付近=お客様のご夫妻撮影、以下同じ)
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お二人は午前5時過ぎにあかつき屋を出発、金沢駅前を5時半に出発するバスに乗り、白山の登り口である別当出合へと向かわれました。
(小雨にけむる白山の下山道)
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(霧に包まれた吊り橋)
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午前7時半過ぎに別当出合に到着した頃は、雨模様でこれからの道のりが案じられたそうですが、二人は気持ちを合わせ、助け合いながら登山道を登ったそうです。

山頂近くの室堂には午後1時頃に着いたそうです。この頃には青空が広がり、室堂付近は見通しが利き、山頂付近も視界に入り、ところどころに雪が残っていたそうです。
ただ、帰りの道、別当出合のバスの出発時間が午後5時のため、山頂への挑戦は断念し、室堂には15分ほどとどまっただけで、下山したそうです。

幸か不幸か、下山中は小雨混じりの霧がかかっていたため、幽玄な景色にも出会ったそうです。吊り橋を渡らねばならないところがあったそうですが、二人はおそるおそる霧の中に吸い込まれるように渡ったそうです。

東京では高尾山などに登ったことがおありだそうですが、「白山はハイキングのようなわけに行かず、これは本当の登山ですね」と多少手ごわかった白山登山を振り返りながらも、表情は充実感に満ちておられました。

お二人は、金沢滞在の最終日の23日、ひがし茶屋街などを回られ、帰京されるそうです。




この時期はウナギ、絶品蒲焼きに感無量

夏バテを防ぐには、力のつくものを食べるのが一番と、ウナギの蒲焼きでは定評のある近所の魚屋「越吉」(扇町)さんを訪ねました。ガラスのショーケースには、蒲焼き数本が並んでおり、このうち大きめのものを買い求めました。
夕食でうな丼にして食べたところ、肉厚のウナギがほっこりと焼かれている上、たれがほどよくのった身は、何とも言えない後味の良さがあり、幸せな気分になりました。

(越吉さんの店頭。奥に女将さん、手前がお嫁さん)
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(越吉さんの蒲焼きをのせたうな丼)
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越吉さんは、歴史的風情のある町並み「こまちなみ」の一角にあり、このお店も町家造りです。お隣には、今は空き家になっていますが、金沢で最後まで残った桶屋さんもありました。

今日午前に越吉さんを訪ねた時は、店には女将さんとお嫁さんがおられ、魚をさばくなどしていました。
ここには、暑くなってからというもの、焼き魚などを買いに行く機会が増えたので、すっかり顔なじみになりました。

自分でも実感していることですが、越吉さんのウナギの蒲焼きや魚の色付けは、おいしいと評判です。そこら辺の事情について聞くと、女将さんは、「タレは、(先代の亡くなった)おばあさんが、レシピに書いてくれて残してくれたんで、その通りにしているだけなんよ」と言って、店の奥の方に行って、姑さんが書いたというレシピの一枚紙を持ってきて、私に見せてくれました。

私は突然のことに驚き、「(タレは)企業秘密みたいなもんやけど、見ていいんですか」と聞き返しました。
その紙を一瞥したところ、醤油や砂糖などの材料と、その分量がメモ書きされていました。
意外とシンプルな内容でしたが、見てはいけないものを見ているような気がしたので、「(片付けられて)いいですよ」と話し、それを写真に撮ることもしませんでした。
(越吉さん製の鯖の色付け)
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以前に、鯖やホッケの色付けをこのお店から買い、おいしく頂いたのですが、その味の秘密は、この一枚のレシピに隠されていることが、分かりました。

このレシピは鉄壁のようで、女将さんは「いつもこの(レシピの)通りに作っているので、作ったの(色付け等)は、味見もしとらんがや」とおっしゃいます。
このお店のファンは、今も先代の女将さんの味に親しんでいることになるんですね。今は女将さんにその味は守られ、そしてお嫁さんに引き継がれるということでしょうか。

今日、ウナギの蒲焼きといえば、スーパーなどで手軽に買い求めることができますが、この越吉さんのそれは、表面にべたつきがないにもかかわらず、口の中でうまみがいつまでも残り、こんな蒲焼きもあるんだと新たな発見をした心境になりました。

あかつき屋の近くに、職人気質の個人商店があるのは、とてもありがたいこと。今後ともよろしくお願いします。









近隣にある湧水 お客様と馬坂不動尊へ

真夏日が続く中、あかつき屋に連泊されたお客様のご要望で、近くの馬坂不動尊へ歩いていきました。そこは、坂の山肌から湧き水が流れ出ているところ。そこで、ひしゃくに水をくみ、いっとき涼感を楽しみました。
坂を登りきったところには、小立野寺院群のひとつであるお寺「高源院」があり、お参りさせて頂きました。

(馬坂不動尊で霊水をくむお客様=写真掲載了解済)
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お客様は、神奈川県からお越しになった娘さんとお母様の親子で、金沢は初めてとのことでした。
娘さんがこのブログをご覧になり、ブログで以前にふれた馬坂不動尊へ行ってみたいとおっしゃったので、ご案内したのでした。
途中、扇町や天神町の歴史的街並み「こまちなみ」も紹介しながら、馬坂の坂を登り、その中腹にある不動尊に着きました。東屋風の木造の建物の奥に進み出ると、上のほうから水が流れ落ちていました。見ると、竜の口から水が出ているのでした。
(竜の口から湧き水が流れ落ちています)
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その娘さんとお母様は、ひしゃくで水をすくって、手を清められました。そんな時、娘さんは突然声を上げられました。
「あ、カニがいる!」と足元の水がたまっているところを指差されました。
「え?本当ですか」。私は、その方向に顔を向けましたが、カニは直前、土の中に身を隠したあとでした。
そんな自然もここには、残っているんだ。新たな発見をしました。

眼病に効くという言い伝えがあり、霊水とされているこの不動尊にしばらくたたずんだ後、さらに「く」の字の坂を上がって、加賀藩主・前田家ゆかりの「高源院」さんへたどり着きました。

町家の夏 点描 風鈴とトンボと

梅雨が明けると、連日真夏の暑さが続いています。あかつき屋では、お客様に少しでも涼しく感じてもらおうと、家の調度に一工夫したりしています。その一つに、玄関に風鈴を吊るしました。
一方、家に“珍客”が訪れ、気持ちをゆるませてくれることもありました。台所にトンボが迷い込んできたのです。
多少とも、涼しくしてくれる町家の夏のあれこれを拾ってみました。
(玄関の軒下に吊るした風鈴)
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風鈴は、妻の友人がプレゼントして下さったものです。岩手県水沢産の南部鉄器です。
玄関の軒下に吊るしたところ、短冊が風に揺られ、風鈴独特の音を奏でます。その音は、意外と軽やかで品があり、正直驚きました。もっと大きな音が出るのかと思っていたものですから、おとなしめなその音は、洗練された雰囲気さえありました。
お客様や近所の人の耳をなごませてくれているようです。
(台所に迷い込んだトンボ)
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数日前、台所でカサカサと音がするので、窓辺に目をやると一匹のトンボがバタバタと羽を動かしていました。天気がいいとお庭に面する引き戸を開けているので、そこから入ってきたようです。
トンボが家の中に入ってきたのは初めてのことで、ほっとするような気持ちになりました。

しかし、しばらく見ていると、羽根を上下に動かすだけで、立ち往生しているようです。
「このままにしておくと、弱るだけだな」
トンボの胴体をそっとつまみ、お庭に逃がしてやりました。



梅雨明け 涼求め笠舞の清水(ショウズ)へ

梅雨明けが待ちきれないといはんばかりに、真夏の日差しが急に降り注ぎ始めました。早くも連日の30度超えと熱帯夜に戸惑うほどですが、湿気の多い気候よりは、暮らしやすいのかもしれません。
でも、さすがにこの暑さのなかでは、片時でも涼を求めたくなり、笠舞地区で「清水(ショウズ)」と呼ばれる、湧き水が出ている水辺を訪れました。

(善光寺坂下の大清水)
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小立野台の犀川側のふもとに位置する笠舞地区は、金沢市内でも有数の湧き水が出る個所が多いところ。特に段丘状の小立野台の側面は、水が湧きやすい地形になっているようです。

そんなことを知ったのは、妻が笠舞生まれであることが理由にあります。
妻は子どもの頃、暑い時期、ショウズでよく遊んだと言います。
「ショウズには、(山肌から)水がたくさん出てきていて、海水浴に近いことをしたことがある。カニも出てきたわ」
そんな思い出を話す妻の案内で、太陽が高くならないうちの今日午前に、笠舞の名水スポットに足を運びました。

その中で圧巻だったのは、地元では「善光寺坂下の大清水(オオショウズ)」と呼ばれるところでした。
ショッピングセンター赤坂プラザ(パレット)の裏手にありますが、家と家との間にある細い用水伝いの奥にあり、ちょっと分かりにくいところです。
しかし、着いたら思わず声を上げてしまいました。きれいとしか言いようがない、透明度100%の水が、台形状に広がっているからです。底がはっきり見えるので、水深がとても浅く感じます。
そこには先客があり、近くの主婦が、慣れた手つきで洗い物をしていました。
(大清水の表示板)
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そばには、この清水について説明する表示板があり、それによると、「非常に冷水で、寒中の時、この霊水で口中をすすぐと、冷気が激しく、まさに鼻も欠けるかのように感じる」ために、「はなかけ清水」とも言われているそうです。

この清水の純粋さと神秘さを目の当たりにすれば、人に知られず、そっとしておいてあげたいという気持ちになりました。

(暗がり坂のショウズ)
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妻が子どもの時に、よく水遊びしたというのが「暗がり坂のショウズ」で、笠舞本町にあります。
やはり山肌から水が流れ出ており、炎天下では、文字通りオアシスです。
以前は、この水辺にホタルが数多く舞ったそうですが、今は水量の減少とともに、その数はまばらになったようです。
ただ近くに青々と苗を伸ばした水田があり、この付近は市街地の近くにありながら、農村風景も残している地域と言えそうです。


笠舞のショウズ探訪は、小立野台地に沿っての徒歩行でしたが、途中、熱心にショウズの変遷について語る地元の人とも出会いました。
(石引温泉前坂道下のショウズ)
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石引温泉前の坂道の崖下では、配管口から水が出ていました。
そのショウズのそばに長年住む年配の男性は「前はもっと水が出ていたけど、新しく道を造ったりすると、水の流れが変わるのかなー」と少し残念そうな表情で話されました。
それでも、ここが行政が関わって整備された場所であることから、工事の当時は何とか自然の湧水を残そうと、いろいろと知恵を絞ったのかもしれません。
(Aコープ笠舞店裏のショウズ)
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笠舞1丁目のAコープ裏手にもショウズがあります。ここも土手の擁壁に手を入れ、湧水を流しています。
無機的な水の流れですが、ペットボトルがそばに置いてあるところを見ると、ふだんその水を利用する人がいるようです。

エコとか、景観保全が盛んに言われる昨今の世に生きる身の上なので、個々のショウズを間近にすると、いやが上にも、いろんな思いが胸の内に去来しました。












近江町市場も七夕の彩り

そんなに意識している訳ではないけど、この時期、街を移動していると、七夕飾りが目に留まります。
今日、近江町市場では入り口のカフェテラスに七夕飾りの竹がいくつか立っていました。さわさわと風にゆらめき、涼しげでした。

(七夕飾りで彩られた近江町市場入り口)
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通った時は夕方近くだったので、日中の暑さは幾分和らいだ頃。カフェテラスでは、女性がくつろいだ感じでお茶を飲んでおられました。

(「むさし七夕まつり」を知らせる看板)
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そばでは、「むさし七夕まつり」というイベントを知らせる看板が立っていました。
武蔵ケ辻界隈では、週末の8日、むさし夏の感謝祭(七夕キャンドルナイト・会場:金沢スカイホテル)、9日に浴衣ナイトや、むさし食堂(いずれも近江町いちば館広場)、近江町七夕夜まつりなどが開かれるそう。

涼味豊かな催しが、梅雨の不快指数を減少させてくれそうです。

石浦神社 タラ葉で七夕の願い

3日朝、石浦神社の前を通りかかったら、境内はカラフルに彩られていました。
拝殿前には6月30日に行われた夏越の大祓・茅の輪くぐりの茅の輪が残され、上方には、色とりどりの七夕の短冊が吊るされていたのでした。
梅雨空が続く中、境内に広がる七夕飾りは、辺りに光彩を放っていました。

(七夕飾りで彩られた石浦神社)
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境内の中に歩みを進めてみると、短冊に願い事を書くコーナーが設けられていました。
ここで興味をひいたのは、タラ葉という葉っぱの裏側に割りばしで願い事を記すことです。

(タラ葉の短冊に願い事を書くコーナー)
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(願い事を記されたタラ葉の短冊)
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すぐそばには、将来の夢や家族の無事などを祈る言葉をつづったタラ葉の短冊が、数珠つなぎになって吊るされていました。紙の短冊でなく、葉っぱのそれは、みずみずしい感じでした。

先を急いでいたので、タラ葉には願い事を書けませんでしたが、心の中でお宿の無事と繁盛を祈りました。