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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

消防適合通知書届く、気持ち高まる

金沢市中央消防署から消防法令適合通知書が届きました。あかつき屋が、旅館業法の消防面において承認を頂いた訳で、気持ちの高ぶりとともに、厳粛なものを感じます。

やはり紙の通知書を手にすると、気持ちの面でずっしりとしたものを感じます。一つの関門をクリアした安堵感もあります。同時にその使命と責任を自覚し、安全、安心のお宿づくりに全力を注ぎたいと思います。

言うまでもないことですが、私の力というよりは、建築士さん、工務店さんらの尽力によるもので、心から感謝しております。

法的な面では、金沢市の建築指導課さんから許可の内示を受けており、市保健所さんからは年明け早々に許可が頂けそうです。

お宿のハード面はほぼ完了、今後はオープンに向けて引き続き備品の整備などを行っていきます。

なお、ブログは年末年始のため、しばらくお休みを頂きます。よろしくお願いします。


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新年前にうれしい贈り物

友人のSさんからうれしい地場産品の贈り物を頂きました。
来年のえとのウサギにちなんで、瓶にウサギの絵柄が入った清酒と、特撰ぶるーべりー酒「竹葉」。いずれもしゃれた容器に入っており、見ているだけで幸せな気分になります。

(左側が清酒「卯ボトル」の酒瓶とそのケース。右側がぶるーべりー酒)
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Sさんは、お仕事が農林業関係の公務なだけに、お酒の分野にも詳しいようです。
清酒は、きれいな伏流水が豊富な白山市に酒蔵をもつ吉田酒造店の「卯ボトル」大吟醸本流手取川です。
ウサギの絵柄が入った瓶はスマートで、とてもおしゃれ。
冷やで味わい、ウサギにあやかり来年は跳びたいですね。

もう一本のぶるーべりー酒は、能登町にある数馬酒造が手がけたもの。能登・柳田産のブルーベリーを100%使用しており、「純米酒のふくよかな味わいと、ブルーベリーのさわやかな風味が調和してやさしいぶるーべりー酒になりました」と表示されています。
ブルーベリーが材料ですから、飲めば目が良くなるのでしょうか。期待したいです。

*金沢町家ゲストハウスあかつき屋のホームページを作成しました。ご覧下さい。




ホームページ完成、予約受け付けます!

あかつき屋のホームページが完成しました。町家のリニューアル工事の完了に次いで、大きな節目を迎えました。
公的機関の検査も終わりました。
これらによりオープンは、来年1月15日(土)に決めました。同時に、予約受付を開始します。どうぞよろしくお願いします。

(あかつき屋ホームページのトップページ)
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様々に検討した結果のホームページの内容は、施設内容、料金、アクセス、予約等の定番のほか、あかつき屋をお宿にして、金沢を2泊3日で回る際のコース例について提案している「あかつき屋発金沢ステイ」やあかつき屋から近い兼六園の魅力を写真で紹介する「兼六園」のコーナーが特徴になっています。

ホームページのアップに合わせ、ブログのテンプレート(レイアウトデザイン)を変えました。気分一新です。

真冬の中のスタート。いわゆるシーズンオフといわれる時期だけに、不安がない訳ではありません。
しかし、まず店開きすることが肝心と考えました。いろんな人に知ってもらうことも重要ですから。

なお、あかつき屋の電話番号とEメールアドレスは、下記の通りです。
℡ 076-255-0140 
E-Mail info@akatsukiya.jp



雪のお庭もいいですね。

明け方に激しい降雪があったらしく、朝、あかつき屋の前は、雪で真っ白。早速スコップを手に除雪に奮闘することになりました。ご近所の方も、家の前に出ておられ、それぞれに前の道をあけるのに精を出しておられました。

長年雪国に住んでいても、人によって完全にアスファルトを出すまで几帳面に雪を取り除く人もいれば、車が通行できる程度でおさめる人もいて、雪かきの仕方はさまざま。

また、効率良く雪かきできる器具をそろえている人もおり、除雪の技においても知見や熟度があるのだな、と妙に納得したりしました。私の場合は、残念ながら「要努力」というところです。

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さて、雪かきの後、午後は外出などで慌しく過ごし、あかつき屋に夕方戻りました。お庭は案の定、雪に覆われていました。ライトを点けると、雪をかぶった石灯籠やつくばいが、浮かび上がっていました。

この夏は猛暑の中、汗だくで草むしりをしましたが、お庭は今は純白の雪の中。見事な四季の変化に、今さらながら感じ入っています。

オープンへチラシ作りました。

ゲストハウスへと生まれ変わる町家のリニューアル工事がほぼ完了し、1月のオープンが秒読み段階に入ってきました。
今日は、あかつき屋のPRチラシを作りました。

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チラシは、表面にはお化粧直しした町家の全景を大写ししたもののほか、円窓のある玄関、2階客室の写真を中心に構成しました。
裏面は、あかつき屋の位置図のほか、施設内容、お部屋の料金などを記載しました。
今後、関係先へお届けする予定です。

これと並行して現在、ホームページも作成中です。近日中に完成の見通しです。
さらに、公的機関の検査も行われています。

これらが終われば、正式にオープン期日をお知らせできると思います。

2升瓶の灯りでクリスマス

暮れの大掃除という訳でもないのですが、町家のリニューアル工事によって縁の下から見つかった2升瓶2本を洗いました。
この瓶、光を通して幻想的な雰囲気を出すことを発見したので(11月26日付ブログをご参照下さい)、洗った後、ロウソクの光を背後においてみました。すると、ゆらゆらと揺れる炎が映し出され、何とも言えない神秘的なムードに。どこにもない灯りを見つめながら、クリスマスのひとときを過ごしました。

(汚れを落としきれいになった2升瓶)
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この2升瓶は見つかった当初、汚れがひどかったので、きれいにするのが簡単でないのではと思っていたのですが、お湯で洗うと簡単に汚れが落ちました。中も水ですすぐと、すっかり透明になりました。

きれいになると見ているだけで楽しいのですが、初めて見つかった時のことを思い出し、光を通してみようと企てました。
光源は、9月にこの町家を訪ねてくれたアメリカ人からお土産に頂いたアロマキャンドルを使いました。
まず火をつけたキャンドルを2升瓶の背後に置きました。キャンドルの火が映り、それなりの雰囲気がありました。

(キャンドルの火を映し、神秘的な光を放つ2升瓶)
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今度は、瓶に水をいっぱい入れて、背後にキャンドルを置いてみました。すると映し出された灯りが、だ円状になり、それがゆらゆらと揺れていました。水がレンズの役割をし、灯りが大きく見えるのでしょうか。
その上、キャンドルのまろやかな香りが辺りに広がり、ミステリアスな雰囲気になりました。

この2升瓶が本来は酒瓶であることをすっかり忘れてしまいました。身近なものも工夫次第で部屋を素敵に演出してくれることを知りました。






「焼まん」でクリスマスイブ

クリスマスイブの夕方、近江町市場を訪ねました。店頭には、正月用の飾り花が並び始め、新年への足音がひたひた。私は、ケーキならぬ、大きな「焼まん」を買って帰りました。

近江町へは、あかつき屋から近いバス停「小将町」から、ふらっとバスに乗って行きました。この日が雪模様の上、クリスマスイブのせいか、橋場町付近から渋滞が激しくなり、バスはのろのろ運転。運転手さんは「名鉄(エムザ)の駐車場がいっぱいで、入れない車もあり、道が混んでいるのでは」と話していました。

(店頭に並ぶ松花や葉付きみかん)
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近江町市場市場の花屋さんでは、新年が近くなったこともあって、松花や葉付きみかん、橙などが並んでいました。「あかつき屋でも正月飾りを準備しないと」と思いましたが、また改めて買うことにしました。

(ビッグサイズの酒まんじゅう)
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越山甘清堂さんのお店がありましたので、この店自慢の「焼まん」のビッグサイズを買いました。これは、直径15㌢もある酒まんじゅうで、パッケージには「金沢名物孫土産 三百年の自慢もの」と書かれ、まんじゅうの表面は、石川門が焼き上げられていました。

クリスマスケーキならぬ、クリスマスまんじゅうで聖夜を過ごしました。






夜、ほのかに浮かぶ「あかつき屋」

この町家が夜、日中と違って別の魅力的な表情を見せます。家の中の灯りが障子に映り、そこが淡く明るくなるのです。格子戸の間から光がもれ出るものですから、幻想的と言うか、幽玄の色を帯びているようにも感じます。見ているだけで、今や遠くなった昭和の時代に入り込む感覚になります。

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このような夜の魅惑的な景色は実は、前の広済寺さんの奥様に教えていただいたのです。リニューアル工事中、作業が夜にまで及ぶと、電燈が点けられるので、奥様は前述したような町家の夜の表情について、認められたのでした。
奥様は「夜町家に灯りがともされるのは、おばあさんが一人で住んでいた時以来でないかしら」とおっしゃいました。奥様は、その夜の景色もさることながら、灯りによって人がいることのぬくもりをも感じておられるようでした。

(2階客室のレトロな電燈=左と、行灯=右)
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灯りの風情は、町家の全景だけに表れるものでは、ありません。
2階西側の客室では、レトロな電気の傘が掛かっており、中から二股ソケットに付けられた白熱電球が、穏やかな光を放っています。

東側の客室の床の間では、行灯が置かれており、これもスイッチが付けられると、時代がかった雰囲気を醸しだします。

お客様には、この町家で夜の風情も楽しんでいただければと思います。





石川門、美しくなって再びお目見え

石川門が化粧直しして再びお目見えしました。壁面が白く塗り直されたようで、白壁は以前と比べるとぐっと輝きを増しました。
青空が広がった昨日の午前、その秀麗な姿は、ひと際目立ち、石川門はやはり観光・金沢のシンボルとの思いを強くしました。

(姿を現した石川門・沈床園側=左と 兼六園下側=右)
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石川門をはじめとした金沢城の外回りの修復工事は、今年の夏の終わりごろから始まったかと思います。石川門のそばを毎日通りますので、工事の様子は、通るたびに見てきました。
石川門は、いっとき周囲をすべてシートに覆われたときもありました。

(修復工事に着手された石川門=今年9月初旬)
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シートを取り除かれた石川門は、床屋さんにでも行ってきたかのように、すっきり、さっぱりしました。兼六園下側と、沈床園側の両方向から眺めた場合、それぞれに味わいがあるのですが、兼六園下側の小公園から望むと、木々の雪つりとマッチして、秀逸な風景でした。

年内に修復工事は終わると聞いていますので、石川門に続く長土塀も工事を終えて姿を現すと、金沢城はいっそう観光客らを引きつけることでしょう。



「あかつき屋」 看板掲げました。

晴れ間が広がった本日午前、町家に看板「あかつき屋」を掲げました。この家でこれまで壁の塗り替えや畳の表替えなど様々な改装工事が行われてきましたが、看板の設置は従来の工事とは印象ががらりと違いました。
いくらここは商売を営む場所と思っていても、周辺の方々からすれば、その外見から住居としか見えません。今ここで看板を掲げた途端、事業を行う場所ということが外にも鮮明になり、緊張感が生まれるとともに、ある種の高揚感もありました。

(兼六大通り側のメーン看板)
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(クスリのアオキさん側のサブ看板)
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看板は、兼六大通り側と、クスリのアオキさん側の2個所の壁面に付けました。製作に当たっていただいたのは、リーズナブルの料金でいい仕事をされるということで、達磨堂看板(能美市)さんにお願いしました。

看板については、できるだけ手作りで行おうと、あかつき屋の題字は、妻が毛筆で書きました。材料の板については、クスリのアオキさん側の小さめの看板は、この町家の屋根裏部屋に残っていた板を使い、大通り側のメーン看板は、達磨堂看板さんに厚手の材料を探してもらいました。

題字の字の配置により、看板は正方形になりました。メーン看板は70㌢四方とそんなに大きくもないのですが、正方形という形がユニークなせいか、大きさ以上に存在感がありました。
達磨堂看板さんには、地板への下塗りや漆を材料にした字の塗り付けなどを上手にやって頂いたおかげで、背後のこげ茶の板壁とマッチし、良い仕上がりになりました。

看板を掲げることによる気持ちの変化は、どう説明したらいいのでしょうか。それは、生まれて間もない自分の子どもに名前を付け、役所に届け出る感覚とでもいうのでしょうか。
胸に温めてきたものを世間に提示する。そこには、生みの喜びがある一方で、これからしっかり育てていかないといけないという責任感も生まれます。ネット上のブログで書き連ねているのとは、全く別の次元ですね。

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  試みにのれんも吊るす
達磨堂看板さんには、玄関に掲げるのれんの取り付け器具も作ってもらいました。趣のある木製の器具で、試みにのれんを下げると微風に揺られ、いい雰囲気を出していました。

いくら兼六園から近いとは言え、この界隈は基本的には下町風情を残す住宅街。それが築80年の町家に看板と、のれんを掲げると、一気にムードが変わり、ここが観光地になったみたいでした。