あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

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五月の空と緑と水 鈴木大拙館に憩う

あかつき屋のお客様が観光に出かけられた後、天気が良いこともあって、外出しました。訪れたのは、本多町にある鈴木大拙館。静かに時を過ごすにはうってつけなので、久しぶりに訪問しました。

金沢はこの日は、朝から快晴。大拙館は、五月の空の下、周囲の緑はまぶしく、水鏡の庭に満ちる水は、涼しげ。五月の自然の恵みを金沢が生んだ世界的な宗教哲学者の美術館で享受しました。

(五月の空と緑に包まれた鈴木大拙館。水鏡の庭にて)
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大拙館は高名な建築家谷口吉生氏が設計した、斬新な建築物であることから、建築やデザインなどを仕事とするあかつき屋のお客様はよく訪れています。同館では現在、企画展「大拙つれづれ草」が開催されていることもあって、足を運びました。

晴れわたる空の下、シャープな外観の大拙館は、視界に鮮烈な印象を与えます。思索をするというよりは、散策を楽しむというスタンスで各部屋を回りました。

(企画展「大拙つれづれ草」の展示物)
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開催中の企画展「大拙つれづれ草」。会場には大拙の数々の随筆を収めた著書や新聞の連載記事が紹介されていました。生前、思索の傍ら、変動する社会や世界の動向とも向き合った大拙の姿を垣間見ました。

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石川の伝統工芸ずらり 獅子頭も

「兼六園で獅子頭を見てきました」。最近あかつき屋でそんなお客様がいらっしゃいました。正確に言えば、兼六園には、獅子頭がありません。

兼六園と隣接する県伝統産業工芸館のことです。ここで現在お正月特別企画「我らが加賀獅子頭展」が開かれており、そのお客様は、その会場に足を運ばれたのでした。

今日私もそこで見学させてもらいました。重厚で迫力のある獅子頭がずらりと並んでおり、見ごたえがありました。

(県伝統産業工芸館の外観)
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県伝統産業工芸館は、兼六園の小立野口のすぐそばにあり、あかつき屋から八坂を上がって兼六園へ行くときには、必ず目にします。あかつき屋にとっては、身近にあるミュージアムです。

(迫力のある獅子頭。背後にはトンネルのような長い獅子舞の蚊帳)
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そんなこともあって、先のお客様は「兼六園で獅子頭を見てきました」という言葉になったのかもしれません。私も今日見た獅子頭は、白山市鶴来地区の知田工房さんの協力を得て集められたという鶴来や金沢、津幡のお祭りで使う獅子頭がずらりと展示されていました。
一角には、トンネルのような長い獅子舞の蚊帳もあり、中に入り、くぐってみたところ、わくわくして面白かったです。

(牛首紬をご覧になるお客様)
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(かわいらしい加賀人形や加賀八幡起き上がりなどの郷土玩具)
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ここは、石川県内の伝統工芸36業種が常設展示されています。
金沢金箔や加賀友禅、九谷焼、輪島塗、山中漆器等々。金沢の郷土玩具として、加賀人形や加賀八幡起き上がりなどかわいい工芸品もあります。

ここを訪れれば、石川県内の工芸の世界がいっぺんに概観できます。意外とご存知でないお客様もいらっしゃるので、お客様のニーズに合わせてご紹介しています。

能楽美術館、能面を着けてみると…

先週の日曜日、お客様をお送りした後のオフの時間、グループで広坂にある金沢能楽美術館を訪れました。
この美術館は先月リニューアルされ、新たな趣向が加わりました。その一つが「能面・能装束装着体験」。友人や私も能面などを試着、いっぺんに人格が変わってしまうみたいで、おもしろかったです。

(まいどさんの手助けを受け、友人が能装束の装着を体験)
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能面・能装束装着体験は、一階のコーナーで実施されています。金沢の観光ボランティアガイドまいどさんが、装着を手伝ってくれます。

まず、まいどさんから、金沢の能楽の歴史について話を聞いた後、メンバーは能面・能装束装着体験に臨みました。ふだん絶対に着ることのない衣装やお面。友人らが着けると雰囲気ががらりと変わり、近寄りがたい感じになりました。

(様々な能面が並び、これから選んだ能面を着けます)
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(能面を着けた妻・左と友人Iさん・右)
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妻と友人のIさんは、能面を試着。その感想は、控えておきます。実は私も能面を着けてみました。鏡に映った姿を見て、人格までががらりと変わってしまったような感覚になり、空恐ろしい(?)気持ちになりました。

この後、様々な能面が展示されている二階に上がり、各種の能面を見学しました。

  今月27日は、研修のためお休みに
 ところで、今月27日(土)は、あかつき屋の社員研修のためお休みを頂きます。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。

雨上がりの玉泉園 お庭みずみずしく

昼ごろ、兼六園そばのお店で用事を済ませた後のあかつき屋への帰り道、県指定文化財(名勝)の西田家庭園「玉泉園」に立ち寄りました。

兼六園の樹林を背景とし、山際の斜面を利用した上下二段式の池泉回遊式庭園で知られるこのお庭は、雨上がりとあって、緑はみずみずしく、一服のお抹茶を頂きながら、忙中閑を楽しみました。

(雨上がりの後、みずみずしい緑を見せる玉泉園の本庭)
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兼六坂に面した外側からは、なかなか推し測りにくいのですが、お庭を含めた総面積は2,370㎡(約720坪)はあるという玉泉園の敷地は広大。その庭園には、樹齢330年といわれる朝鮮五葉松やモミ、ヒバなどの老樹のほか、水芭蕉、金木犀、山茶花、カキツバタなど、合わせて数百種の草木が育っているとのことでした。

受付では、観覧券とともに抹茶サービス券を購入。敷石を踏みながら最初に案内されたのが、西の間。このお部屋でお抹茶のおもてなしを受けました。

(最初に通された西の間)
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(頂いたお抹茶と水羊羹)
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西田家の奥様が立てて下さるお抹茶と、添えられた、吉はしさんの水羊羹はおいしく、気持ちが満たされました。掛け軸がかかり、円窓のあるお部屋は、整然とした和の美しさを見せています。西庭を眺めながら、いつまでもそこにとどまっていたくなりました。

お茶を頂いた後、園内の散策へ。梅雨どきですが、園内は風が吹き渡り、心地良ささえありました。木々は、雨にぬれてしっとりとした落ち着きがあり、みずみずしい生命感を感じました。

 倒れたカエデの老木を目撃
ところで、散策中、思いがけないシーンと出くわすことに。園の上の方で樹齢250年とも見られるカエデが横倒しになっていたのでした。
昨夜来の強風が、老木にはかなりの負担だったようです。

木の根元を見ると、空洞も見られ、かなりの歳月が感じられました。木は相当弱っていたのかも知れません。
相次いで訪れる報道関係者らに対して、ご主人が穏やかに応対されているのが、印象的でした。

雪の城下町歩き、和菓子作りや兼六園散策

クリスマスに合わせて、あかつき屋に連泊中の二人連れの女性のお客様は今日、雪の城下町を歩きながら、和菓子手作り体験や兼六園散策などをして帰って来られました。
特に県観光物産館で開かれた和菓子手作り体験は、プロの菓子職人の指導の下、金沢ならではの上生菓子を実際に作り、出来上がった品を持ち帰れるとあって、お客様にはことのほか印象深かったようです。お二人は笑顔でお宿に戻ってきて、きれいに作り上げた和菓子を披露して下さいました。

(お客様が手作りされた和菓子。あかつき屋に携えて来られました)
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(和菓子手作り体験で準備された材料や道具
             =県観光物産館、お客様撮影・写真掲載了解済、以下同じ)
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この日の体験教室は、市内の和菓子屋さん「うら田」の職人さんの手ほどきで進められました。
へらなどの道具は準備されているものの、ほとんど手作業で、40分ほどかけて、餡や求肥(ぎゅうひ)などの材料を粘土細工するように、平らにしたり、丸めたりしながら、3個の和菓子を仕上げたそうです。
お土産として、プロの職人さんが作った和菓子1個が付けられました。

お客様にとって、うれしかったのは、上品に出来た和菓子もさることながら、1200円の体験料を払いながら、500円のお買い物券が付いている点でした。

お二人は「上生菓子はもともと高いもの。それなのに(お買い物券が付き)500円分得した気分。せっかくなので、観光物産館で、お買い物券も使って、お土産を買いました」とのことでした。

お二人はこの後、観光物産館からすぐ上の兼六園を散策されました。間断なく雪が降る天候だったものの、大勢の観光客が来ていたそうです。

(雪化粧した兼六園の唐崎松)
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(雪吊りされているものの、松は雪をはねのけるだけのたくましさを備えていると感じました)
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雪をかぶった唐崎松など、冬の名園の風情を撮影されていました。そのうち、私は、雪をかぶった松の木をアップにした写真に心が引きつけられました。

一見すると、雪吊りの縄が、雪をかぶった松を支えているように思えます。が、確かに縄の力を借りているのかもしれませんが、松の枝や葉自体が力をもち、雪の重みに抗しているいるように見えるのです。暖かな季節に力を養ったかいあって、厳しい冬になった時でも、雪をはねのけるだけの、しなやかさと強さを備えている。

葉や枝には、そんなことを感じさせる、若々しいほどの生気が認められました。

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