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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

近づく春 輝く白山、犀川河畔のどか

文字通り、陽光に誘われてといった外出でした。朝から、春が来たかのような暖かさ。外は日差しにあふれ、こんな日は、中にいるのがもったいないと、家人と特に当てもなく、車を走らせました。

広々とした所に行こうとなって、向かった先は、金沢を南下し、小松・木場潟。その潟の周辺には、いくつも公園があり、東側の中央園地に広がる丘陵地は、開放感満点。家族連れや若者、高齢者と老若男女が、お弁当を食べたり、グラウンドゴルフに興じたりと、思い思いに過ごしていました。

(木場潟から望む白山の絶景)
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北園地では、湖畔からの白山の眺望が抜群。潟を背後に、日本三名山の一つ白山が、堂々と横たわっており、その美しさに思わず声を上げてしまいました。陽光に輝く白山。近づく春を実感しました。

小松は、これまでの仕事の関係もあって、土地勘はある方ですが、実は、メディアに再三取り上げられてきた木場潟から見る白山は、今回が初めてでした。
ゆったりとした山容を見せる霊峰。その手前には、穏やかに波立つ木場潟が広がります。水鳥たちが、不安な様子もなく、のんびりと佇む姿は、そこを昔から、棲みかとしてきた証でしょう。

(国道8号付近からの白山。手前には、建設中の北陸新幹線の高架)
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ここから場所を少し移動させ、国道8号沿線へ。前方には、白山の手前に福井・敦賀まで延伸される北陸新幹線の高架が連なっていました。開通したあかつきには、車窓から、白山の絶景が望めることでしょう。

金沢への帰途。白山市内の田園地帯からは、また別の白山の表情を見ることができました。日が傾いたせいもあって、山肌に黒っぽい影が映り、山の輪郭が浮かび上がります。その景観は、神々しさを感じさせます。
里人たちは古来から、この山を崇め、その風景の変化とともに、農作業に従事し、一年を刻んできたのでしょう。

(夕暮れ時。のどかな風景を見せる犀川河畔)
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昨日は、お客様をお送りした後、犀川河畔に足を運びました。気温も暖かく、のどかに一日を閉じようとしている時。
ランニングする人、ベンチで語らう二人連れ。芝生が広がる河原では、愛犬家たちが集い、ふれあっていました。

陽気とともに、膨らんだ「春」をからだいっぱいに受け止め、感じようとしているかのよう。
マスク姿が多いのは、ご時世ですが、穏やかに、春を迎えようとする光景に、自身も幸福感に包まれ、河畔を後にしました。

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立春 花嫁のれんで晴れやかに

二月に入り、今日は立春。暦の上では、春ということですが、金沢は明るい日差しが差したかと思えば、風花が舞い、時に吹雪いたりと肌寒い日になりました。まだ、本当の春を実感するには、もうしばらく時間がかかりそうです。

でも、一年の節目であることには、変わりありません。二月に入ったのに合わせ、あかつき屋は館内を模様替え。上がりの間には、花嫁のれんを飾りました。友白髪の老夫婦や、鶴、亀、そして松竹梅が配された絵柄は、明るく晴れやか。気分一新しました。

(上がりの間に飾った花嫁のれん)
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この花嫁のれんは、今年92歳になる実母の花嫁道具の一つ。70年ほど前に、母の母(私の祖母)が、娘の婚礼に合わせて、仕立てたものです。今その品が、この町家のお宿で、国内外のお客様をお迎えする役目を果たすことになり、感慨深いものがあります。

三週間ほど前には、北陸は3年ぶりの大雪に見舞われましたが、今回の雪は、降り方が激しくなく、積雪を記録するほどでもないよう。もちろん油断はできませんが。

(変わりやすい天気。時折吹雪くことも)
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(お庭には、雪の吹き溜まりが)
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ただ、気温が低く、気楽に外出するという感じでは、ありません。あかつき屋にお越しになったお客様は、雪国の方ではないので変わりやすい天気に戸惑いながら観光されています。

でも、冬は冬の楽しみがあり、「今日は、カニやお寿司を食べました。後は、おでんも楽しみですね」と話され、三連泊の一日目を終えられました。

大寒 青空、黒瓦、雪の河原に清流

今日は、大寒。一年で最も寒くなるとされる日。金沢は、マイナス1℃余りを記録しました。路面は、アイスリンクのように、ツルツルに氷り、まさに金沢の方言で言うところの「キンカンナマナマ」の状態となりました、

今冬は雪が多く、一日中雪かき(雪すかし)に追われると、正直、ここを恨めしく感じる時もあるのですが、この日は、雲一つない青空。スカッと晴れ渡り、素敵な雪の城下町が、広がりました。

(大寒の日のあかつき屋)
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(軒下に下がるつらら)
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金沢の伝統町家である、ここあかつき屋。屋根の下につららが下がり、陽光に照らされた黒瓦は、明るく輝きました。いっとき除雪の手を休めて、その風景を楽しみました。

(雪の河原の中を流れる浅野川)
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ふだんの散策コースにある、浅野川河畔。河原は、雪に覆われているものの、日が高くなるにつれて、気温は上昇。川は雪解け水を集めて水かさが増し、流れはいつもより速くなっています。

清冽な、その流れは、周囲の雪を洗うように、川下、そして、日本海へと向かいます。この時季、観光客は、まばらですが、冬の金沢の魅力の一つでしょう。

(青空の下、視線を奪うメタセコイアの並木=太陽が丘)
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     圧巻の美しさ、メタセコイアの並木 
さらに、もう一つ、金沢の新百景に数えられるスポットがあります。東側の丘陵地・太陽が丘にある、メタセコイアの並木道です。
新緑、紅葉の時季が特に美しく、金沢では知る人ぞ知る、ストリート。

今は、木々はすべて葉を落としています。青空の下、整然と並ぶその姿は、凛々(りり)しさを感じさせます。所用で出かけて、その風景と出会うことに。いつまでも心に留まる美景でした。

心和ます桜並木 -桜花点描-

朝から晩まで、巷を覆いつくす新型ウイルスの情報。見えない敵であるだけに、もどかしさと不安感が付きまとう毎日です。

そんな中で、気持ちを和ますのが、花の佇まいが満開へと向かう桜。兼六園のみならず、あちこちに桜並木があり、その美しさに歩を止めることがあります。

(並木町、梅の橋付近の夜桜)
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浅野川をはさんで、ひがし茶屋街の対岸にある並木町。ここは夜の散歩コースでもあります。
年度末の節目の夕食を終えて、しばしこの道を歩きました。河畔には、満開に近い桜が。花々はライトに照らされて、光彩を放っています。

今年は、そのウイルス渦で、桜を愛でる空気は後退していますが、やはり美しいものは、美しい。見ているだけで、気持ちが一気に明るくなりました。自粛ムードもあり、桜を観賞する人は減っていますが、桜は例年通りの見事さです。
この界隈は、家並みや木造の梅の橋もあり、和の趣にあふれるだけに、この花見のチャンスは、逃すのは惜しい、と思います。

兼六園はこの時期、無料開放され、金沢城の桜も際立っています。城下に織りなす桜絵巻は、少なくともあと一週間は、続きそうです。

絵心かきたてる 秋のお庭

10月は、ビッグイベントの金沢マラソンがあり、その数日間は、あかつき屋はマラソン一色になりましたが、ふだんの日常では、個々のお客様がこの金沢町家のお宿の個性や魅力をゆっくりと味わわれる姿がありました。

フランスからお越しになったご夫妻。奥様が絵画をたしなんでおられ、ここの縁側でお庭の絵を描かれました。お庭の絵を描くお客様はこれまで大勢おられ、それぞれに個性的で、その女性が仕上げた絵も、なかなかに見ごたえのあるものでした。

(お庭の絵を描かれるフランス人女性。隣はご主人
                    =写真掲載了解済)
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(出来上がった作品)
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その奥様は、ご出発の朝、お庭を望む縁側で憩っておられる中で、思い立って絵を描き始めました。スピーディーにクーピーペンシルを走らされ、わずかな時間で力感あふれるお庭の絵を完成されました。

松の木を大きく描き、石灯籠や踏み石、かん木など、お庭を構成する重要な要素を象徴的に記されました。簡潔ではありますが、とても印象に残る作品です。

(お二人、笑顔でお宿を後にされました)
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2年前にも若いフランス人カップルがお越しになり、お部屋からお庭を望む絵を描かれましたが、また違う味わいです。
同じお庭でも人によって見え方が異なるのだなと、感じ入っています。

フランスのご夫妻。素敵な絵、そして、ご宿泊ありがとうございました。