あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

いよいよ秋に 茶屋街の夜

9月に入りました。朝夕は涼しくなり、大気は澄んできました。昼間、明るい日差しの下にあっても、どこか余裕をもって、受け止めることができます。大好きなSeptemberの到来です。

夜、お客様がお食事で外出されている間を縫って、散歩に出かけました。行き先は、ひがし茶屋街方面。あかつき屋から歩いて15分ほどで着きます。

(夜のとばりが下りたひがし茶屋街)
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ひがし茶屋街。日中の喧騒は嘘のように、人の姿は、まばら。お店の軒下に連なる灯りは、藩政期から続く家並みの風情を醸し出していますが、人待ち顔のようにも見えます。
柳の木がある広見で、しばし佇み、その場を離れました。

(梅の橋を望む。川面には、マンションの灯りが)
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浅野川のほとりに出ました。木でできた梅の橋付近。様々なテレビ番組でも登場する橋ですが、ここもいたって静か。
川面には、隣接する高層マンションの灯りが、落ちていました。

(主計町茶屋街も静かな佇まい)
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主計町に立ち寄りました。ここの茶屋街は、ひがしと違った趣があります。浅野川のすぐそばにあるだけに、心もち涼しく感じます。
通りには、いくつか名の通った鍋料理のお店がありますが、お店が活発になるには、時季がまだ早いよう。ひっそりとしていました。
魅力的なお鍋を楽しむ時は、もうしばらく先のようです。

清少納言は、枕草子で「夏は夜」と記しましたが、二つの茶屋街をはさむ浅野川界隈を歩くと、「秋は夜」とも言いたくなります。
川の流れ、風の音に、虫のさえずりも協奏し、昼の慌しさを忘れさせてくれます。

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冬の晴れ間 雪の寺院群美し

冬の真ん中、寒の日々。最低気温は零度を下回ることがあり、さすがに朝晩は、体の芯から寒さを感じます。
近年暖冬と言われていますが、今冬は昨年より雪が多く、雪かきする回数は多くなっています。雪国に暮らす人の宿命ですね。

それでも、毎日雪が降るわけではなく、晴れる日もあります。そんな日、大気は澄み、城下町金沢は、また格別の風景を見せてくれます。黒い屋根瓦を覆う白い雪。そのコントラストは鮮烈で、寒い日に味わった憂鬱さを吹き飛ばしてくれます。

(冬の晴れ間。兼六園そば八坂からの風景)
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あかつき屋が近接する小立野寺院群。その一帯はこの時季、冬の金沢を象徴するたたずまいを現します。金沢の人にも意外と知られていなく、隠れた名所と言えましょうか。

過日、お客様を兼六園にお送りした帰り道、八坂を下りて、小立野台の山裾に沿ってあかつき屋に帰りました。
松山寺、鶴林寺、安楽寺、そして永福寺と続く道。ふだんから人通りは少なく、この日は雪かきする男性の姿だけがありました。

(鶴林寺から松山寺へと続く道。雪かきする人の姿も)
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(安楽寺前。前方には小立野台地)
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空の青。広がる雪。その隙間を縫うように、木立ちや寺院の屋根瓦、石垣、源太郎川の流れがありました。日差しが強かったせいもあり、いずれも輝きを放っています。
日常親しんでいる散歩コースですが、新鮮な印象を受けます。

この金沢の地で暮らし、遠来の人をお迎えする生業(なりわい)。
照る日、曇る日、雨の日、雪の日。お客様とは、そんな季節感、生活感を共に味わいながら、毎日を過ごしていきたい。

雪の金沢、白川郷を熱写

大寒が過ぎました。金沢はこのところ雨の日はあっても、雪は降らず、街なかからほとんど雪が見えなくなりました。肌寒い日は続いていますが、季節は春へと舵を切ったようです。日照時間が長くなり、日差しに力強さが出てきました。

そんな中で、金沢や奥飛騨・白川郷の雪の風景をとらえた写真が、お客様から届きました。送って下さったのは、大晦日から元旦にかけて、あかつき屋にご友人と宿泊して頂いたマレーシアのJadeさんです。

(元日、雪の朝を迎えたあかつき屋)
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日本は初めて、もちろん雪を見るのも初めてというJadeさんは、穏やかだった大みそかから一転、激しい雪となった元旦は、昂奮しながら外の風景にカメラを向けられました。

(激しい雪の中の兼六園下交差点)
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この日、早朝に金沢駅から白川郷へ行くことになっていたのですが、駅までの移動中の車窓からも雪の景色を撮影されました。それは、私たち金沢に住む者にとっても見ることができないような、珍しい風景でした。特に兼六園下交差点付近の雪景色は圧巻でした。

(雪にすっぽり覆われた白川郷)
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さらに着いた白川郷でも、エネルギッシュに撮影されました。雪深い奥飛騨の秘境。すっぽり雪に包まれたそこは、幻想的で、神秘的でもありました。

Jadeさんが撮られた金沢と白川郷のお写真を紹介させて頂きます。

Jadeさん、素敵な写真をお送り下さり、ありがとうございました。
(Thank you very much,Jade-san. I am very excited to see your fantastic photos you sent by email)

金沢 八坂 冬景色

12月も半ばとなり、北陸・金沢は日ごとに冬の気配が濃くなっています。今年は12月にしては例年になく雪の日が多く、空を見上げながら、あかつき屋の回りの除雪に精を出す回数も増えています。

そんな中でも、金沢を訪れる観光のお客様は少なくなく、あかつき屋でも相変わらず忙しくさせてもらっています。お客様が決まって行かれるのは、日本三名園の一つ兼六園。あかつき屋から歩いて行けるので、時間が許せば、界隈の説明もしながら、兼六園までご案内させて頂いています。

その道中で圧巻なのは、兼六園手前の八坂。その坂の景観は四季折々に魅力的ですが、雪が降るこの時季の風景はまた見事で、観光客ならずとも思わずカメラを向けてしまいます。

(雪の日の八坂。水墨画のような幽玄、静寂な世界が広がります)
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雪にけむる前方の卯辰山、その手前に広がる城下町金沢の下町の家々。瓦屋根は雪で覆われ、周囲の風景とともに、清浄、静謐な世界をつくっています。

(青空が広がった日。雪の白さは、清涼感を醸し出します)
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こんな時もありました。先日、今冬の第一弾寒波の後にここを訪れた時は、晴れ間が広がっていました。青い空は、気持ちをほっとさせ、街も穏やかな表情を見せていました。

(周囲の水を集めて勢いよく流れるせせらぎ)
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坂の傍らにある側溝も、時々で様々な表情を見せます。先の日曜日の14日は雪が多く降った日で、周辺の水を集めて、勢いよく流れていました。音を立てて水しぶきを上げる様は、滝と言ってもよいほど迫力があり、通る人の耳目を集めていました。

(雪の日、融雪装置から噴き上がる水)
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坂の風景には欠かせないお隣のお寺・松山寺。その山門前には、融雪装置が備えられています。雪の日には、水が噴き出し、半円形を描きます。

雪国に住む人には、慣れ親しんだ光景ですが、暖かい土地から来られた観光のお客様には、これも心をとらえるもののようです。

心のオアシス 梅雨の夕景

「梅雨はいつ明けるのか」。そんな思いでここしばらく過ごしています。曇り空と蒸し暑さ。さすがに鬱陶しい気分にもなります。秒読みに入ったと思われる梅雨明け。数日我慢の時でしょうか。

そんな中で、心がほっとする時がありました。夕暮れ時、見事な風景と出会ったのです。日が傾き、やがて海に沈もうとする時間。日の光と空や雲の色。この時季ならではの美しい風景を描き出しました。

(のと里山海道から見た夕景)
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今日、所用があって能登から帰る、のと里山海道(自動車専用道路・旧能登有料道路)の道すがら。車窓から美しい夕景を見ました。雲間から光が差し込み、下界を明るくしています。
海は静かで、鏡のようにその光を受け止めています。

午前中は雨模様でしたが、午後からは天候が回復し、この時間になると次第に青空が広がっていきました。この自動車専用道路と別れ、金沢に近づいた頃、海には黄金の道ができました。

(6月下旬、武蔵ヶ辻の高層ビルから見た夕景)
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6月下旬。金沢・武蔵ヶ辻の商業ビル16階のレストラン。そこでお茶をする機会がありました。
大きなガラス窓のそばに席をとって一服。

窓は西に向いています。林立するビル群。その上方には、やがて海に沈もうとする太陽が明るく輝き、その周囲には、空や雲が日の光を受けて、アーティスティックな形象と色彩をつくっています。

カラッと晴れた夏空でもなく、どんよりした北陸の冬の空でもない、この時季の城下町金沢の空。移ろう季節の中で、心を落ち着かせるひとときでもありました。

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