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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

心和ます桜並木 -桜花点描-

朝から晩まで、巷を覆いつくす新型ウイルスの情報。見えない敵であるだけに、もどかしさと不安感が付きまとう毎日です。

そんな中で、気持ちを和ますのが、花の佇まいが満開へと向かう桜。兼六園のみならず、あちこちに桜並木があり、その美しさに歩を止めることがあります。

(並木町、梅の橋付近の夜桜)
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浅野川をはさんで、ひがし茶屋街の対岸にある並木町。ここは夜の散歩コースでもあります。
年度末の節目の夕食を終えて、しばしこの道を歩きました。河畔には、満開に近い桜が。花々はライトに照らされて、光彩を放っています。

今年は、そのウイルス渦で、桜を愛でる空気は後退していますが、やはり美しいものは、美しい。見ているだけで、気持ちが一気に明るくなりました。自粛ムードもあり、桜を観賞する人は減っていますが、桜は例年通りの見事さです。
この界隈は、家並みや木造の梅の橋もあり、和の趣にあふれるだけに、この花見のチャンスは、逃すのは惜しい、と思います。

兼六園はこの時期、無料開放され、金沢城の桜も際立っています。城下に織りなす桜絵巻は、少なくともあと一週間は、続きそうです。

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絵心かきたてる 秋のお庭

10月は、ビッグイベントの金沢マラソンがあり、その数日間は、あかつき屋はマラソン一色になりましたが、ふだんの日常では、個々のお客様がこの金沢町家のお宿の個性や魅力をゆっくりと味わわれる姿がありました。

フランスからお越しになったご夫妻。奥様が絵画をたしなんでおられ、ここの縁側でお庭の絵を描かれました。お庭の絵を描くお客様はこれまで大勢おられ、それぞれに個性的で、その女性が仕上げた絵も、なかなかに見ごたえのあるものでした。

(お庭の絵を描かれるフランス人女性。隣はご主人
                    =写真掲載了解済)
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(出来上がった作品)
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その奥様は、ご出発の朝、お庭を望む縁側で憩っておられる中で、思い立って絵を描き始めました。スピーディーにクーピーペンシルを走らされ、わずかな時間で力感あふれるお庭の絵を完成されました。

松の木を大きく描き、石灯籠や踏み石、かん木など、お庭を構成する重要な要素を象徴的に記されました。簡潔ではありますが、とても印象に残る作品です。

(お二人、笑顔でお宿を後にされました)
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2年前にも若いフランス人カップルがお越しになり、お部屋からお庭を望む絵を描かれましたが、また違う味わいです。
同じお庭でも人によって見え方が異なるのだなと、感じ入っています。

フランスのご夫妻。素敵な絵、そして、ご宿泊ありがとうございました。

ドラマチック雪景色 冬の醍醐味

二月が秒読み。寒い冬は最終盤(と思いたい)。連日雪かきに追われ、今冬ほど春を待ち焦がれる年がないかもしれません。

でも、この冬を通じて、様々な雪景色を見ることができました。空模様や気温、雪の降り方によって、城下町金沢、そして金沢町家のあかつき屋は、様々な表情を見せてくれました。
ちょっと早いかもしれませんが、この冬を写真で振り返ってみました。

【あかつき屋】
(1月13日。大雪に寒さが加わり、軒下に長いつらら。前は広済寺さん)
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(1月12日。お庭の名木の松。
雪吊りに守られています。)
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【兼六園そばの八坂】
(平成29年12月20日。金沢の隠れた名所・八坂。前方に雪の城下町。)
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【絶景浅野川。天神橋たもとから梅の橋を望む】
(1月22日)
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(1月30日)
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内灘海岸夕景 飛行機雲、岸辺に海鳥

昼間能登方面での用務を終えて、車での帰り道。のと里山海道(旧能登有料道路)を降りる頃、ちょうど夕暮れ時にさしかかり、内灘インタチェンジを下りた後、内灘海岸に立ち寄ってみました。

小春日和の一日を終え、海辺も穏やかにこの日の幕を下ろそうとしています。日は雲間から見え隠れしながら、最後の光彩を放ち、周囲の雲や青空は、光の角度で秒単位で、色合いを変えていきます。空に音が奏でられているかのように、ドラマティックな風景です。

一筋の雲が大空を斜めに横切っていきます。ジェット機が空高くに飛んでいきました。シャープに夕空にトレースする飛行機雲です。
その形状は、爽快感さえあります。

(内灘海岸の夕暮れ。飛行機雲が、大空を斜めに横切っていきました)
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夏のにぎわいからは、遠くなったビーチ。しかし、そこは、寂しさが支配するのではなく、一種平和な空気が流れています。

車でやって来て、波打ち際に集う若者たち。
仕事を終えて立ち寄ったという若い女性のお二人も。段ボールの紙片を砂の上に敷いて腰を下ろし、夕空を眺めていました。

(波打ち際に数羽の海鳥。そぞろ歩く姿に心和ます)
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岸辺に近づきました。波の音が高まり、暮れなずむ海岸線の絶妙な効果音になっています。
よく見ると、小鳥が数羽波打ち際を歩いていました。
名も知らぬ鳥ですが、この鳥たちも夕暮れ時を楽しんでいるよう。どこか、ほっとします。

あと数分で日が沈もうとする頃。暗くなる前にと、車へ戻り、再びハンドルを握りました。

いよいよ秋に 茶屋街の夜

9月に入りました。朝夕は涼しくなり、大気は澄んできました。昼間、明るい日差しの下にあっても、どこか余裕をもって、受け止めることができます。大好きなSeptemberの到来です。

夜、お客様がお食事で外出されている間を縫って、散歩に出かけました。行き先は、ひがし茶屋街方面。あかつき屋から歩いて15分ほどで着きます。

(夜のとばりが下りたひがし茶屋街)
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ひがし茶屋街。日中の喧騒は嘘のように、人の姿は、まばら。お店の軒下に連なる灯りは、藩政期から続く家並みの風情を醸し出していますが、人待ち顔のようにも見えます。
柳の木がある広見で、しばし佇み、その場を離れました。

(梅の橋を望む。川面には、マンションの灯りが)
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浅野川のほとりに出ました。木でできた梅の橋付近。様々なテレビ番組でも登場する橋ですが、ここもいたって静か。
川面には、隣接する高層マンションの灯りが、落ちていました。

(主計町茶屋街も静かな佇まい)
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主計町に立ち寄りました。ここの茶屋街は、ひがしと違った趣があります。浅野川のすぐそばにあるだけに、心もち涼しく感じます。
通りには、いくつか名の通った鍋料理のお店がありますが、お店が活発になるには、時季がまだ早いよう。ひっそりとしていました。
魅力的なお鍋を楽しむ時は、もうしばらく先のようです。

清少納言は、枕草子で「夏は夜」と記しましたが、二つの茶屋街をはさむ浅野川界隈を歩くと、「秋は夜」とも言いたくなります。
川の流れ、風の音に、虫のさえずりも協奏し、昼の慌しさを忘れさせてくれます。