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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

庭園文化観光に手ごたえ 小松でも発見と感嘆

県観光連盟の文化観光の一環として、あかつきツアー四季のページが企画・運営する「名園めぐりとグルメの旅 小松コース」を19日に実施しました。那谷寺や日用・苔の里などの著名な庭園から商家のお庭までをマイクロバスでめぐるツアー。紅葉のピークと重なり、参加された方々は、晩秋の季節感を心身いっぱいに感じられました。

このツアーは、単なるお庭観賞というのではなく、そこでは、ふだんお世話する庭師さんなどからお話をうかがうところが、キーポイント。庭師さんからは、予想を超える貴重なお話を聞けて、参加者は大満足。企画した私どもは、庭園文化観光の確立に向けて、手ごたえを感じました。

(日用の苔の里。高社長さんが説明)
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(美しい苔が広がる園)
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一行は午前9時に金沢駅前を出発。最初の訪問地の小松市日用集落にある苔の里に1時間で到着しました。
そこでは、この地で造園業を営む高造園の社長さんが出迎えてくれました。

やや山に入ったところにある集落。雨上がりのせいもあってか、空気は清々しく、ひんやりとしたものも感じました。
高社長は、この苔の里の成り立ちから説明。杉木立に囲まれたここは、適度な日陰と湿度があり、苔の生育に適しているのだとか。家々の瀬戸(裏庭)には、自生する苔を丁寧に育てているところも多く、そうした空間を整備して、この苔の里の完成に至ったのだそう。

そうした歩みの中で、苔の里推進の起爆剤になった出来事があったとのことでした。それは、秋篠宮殿下がこの地を訪れ、さらには、翌年ご長女真子さんも、お越しになったことです。

「皇族方が来られる。こりゃ大変だ」と住民の方は震えるほどに身が引き締まり、苔の里の整備に一段と力を入れられたのでした。苔の手入れに全力を挙げるとともに、敷地の横を流れる用水を石垣にするなどして、庭園をグレードアップしたのです。

今となっては笑い話のようですがと、高社長さんは振り返られましたが、過疎化が進み戸数はわずか7軒、住民は20人ほどになった小集落にとっては、大変な大仕事だったことは、容易に想像がつきました。

ですから、美しい苔の里の維持管理には、大勢の人の手が当然必要となりますが、「その確保には、苦労が絶えないです」と内情を語られました。
こうした集落の事情や、日々のご苦労を聞いていると、とても浮かれた物見遊山の気分にはなれませんでした。
雨のしずくをつけて輝く苔の広がりを前にして、一行は、言葉にならない感動が胸の中に広がりました。

(紅葉が見頃を迎えた那谷寺)
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この後、苔の里から近い、那谷寺へ。ここは、ちょうど紅葉の真っ盛り。ふだんは特別拝観となっている琉美園を皮切りに、参道を歩き、奇岩遊仙境付近までを散策しました。

紅葉は心をとらえ、さらには、その借景とも言える崖地、岩肌は迫力があり、一帯は絶景・絶佳と言える風景です。地元ボランティアガイド団体「ようこそ」の男性の話もそつがなく、あっという間に時間がたちました。

(一行は季節のうどん鍋を賞味)
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(会長さんからお庭の手入れについてうかがう)
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昼食会場は、小松うどんの名店・中佐中店へ。一行はほどよくお腹が空き、カニうどん鍋コースや加賀丸芋うどん鍋コースなどを賞味しました。

このおうどん屋さん、実は、きれいなお庭があるのもセールスポイント。このお店の会長さんが、ふだんから熱心に手入れしており、雑草や枯れ葉一つない見事なお庭になっています。

「今年の暑い夏の日は、一日に朝、昼、夕方と3回水をやった」「水道の水は良くなく、山の水が苔にはいいね」。会長さんはそう話し、毎日一時間ほどかけるお庭の手入れについて、明るく語ってくれました。

おうどんを食べながら、窓越しに素敵なお庭を眺める。このお店の醍醐味と言えるでしょう。

その後は、最後の訪問地・小松の旧市街竜助町にある滝本茣蓙店へ。小松はかつてはイ草の産地で、畳表が特産品になっていました。今は、その畳表生産者は、一軒だけになったそうです。藩政時代から高度経済成長期前頃までは、このお店はイ草を材料にした茣蓙を中心に商いをされていましたが、ライフスタイルの変化に合わせて今は生活小物やインテリア品など幅広く扱うようになり、住空間の設計まで手がけておられます。

(滝本茣蓙店で歴史ある店内について説明を受ける)
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店主の女性が、私たち一行を出迎えて下さいました。およそ240年の歴史をもつこのお店のことやお庭などについて紹介して下さいました。

「お庭の真ん中にある松の木には、実はエピソードがあるんです。100歳で亡くなった私の祖母が、ここにお嫁に来る前、このお庭を見た祖母の父が、こんな立派な松がある家なら間違いない」と結婚に太鼓判を押したのだという秘話を話されました。

店主さんは小学校3年生の時は、小松伝統のお祭り・お旅まつりでは、子ども歌舞伎に出演した経験もあり、その当時の写真の何枚かをパネルで紹介して下さいました。そこには、長寿で他界された祖母と一緒に映ったものもありました。

店舗は堅固な町家造りをしていますが、昭和初期に大火に遭い、建て直しという曲折もあったそう。今は、古い家並みが続くこの竜助町にあって、シンボル的なお店として、意気軒高なところを見せておられます。

北陸新幹線の延伸で数か月後には、小松にも新幹線駅が誕生します。「この街にも金沢の何分の一かでもいいから、お客さんが来てくれたらうれしいですね」と店主。この地に生まれ、古くからの生業(なりわい)を守り、今は街を元気にしようと尽力される姿に、一同は心から応援したくなりました。

庭園は、一見静的なものに見えますが、そこは、人の手と知恵と根気が凝縮された空間であることをも知ったツアーとなりました。庭園美と味覚と人の気概や情熱にふれた旅。これらが庭園文化観光のエッセンス、コアではないかとの思いを抱きました。

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庭園文化観光 金沢市内からスタート

あかつきツアー四季のページでは、石川県観光連盟から新たな文化観光の事業として認定を受けた庭園文化観光のモニターツアーを金沢市内を会場に実施しました。
兼六園を皮切りに、名だたる名園から、一般家庭のお庭までをも立ち寄り先としてコースに組み込んだ街歩き旅。ランチは、市内で声価が高い玉泉邸で会食するなど、秋の季節感の中に、リッチ感も織り込んだ内容としました。

参加された方々は、紅葉に彩られた名園の風情を楽しむとともに、玉泉邸でのランチでは、創意が凝らされたお料理の数々を堪能されました。お庭を基軸にしたこのツアー、庭師の方の説明も直にうかがえるという新たな試みも実施。参加者からは、ふだん見慣れたところにも、いくつもの発見があったと、うれしい評価を頂きました。

(兼六園・唐崎松前で庭師から雪吊りの仕方の話を聞く)
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(雪吊りを待つ横たわった支柱の前でも説明を受ける)
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兼六園では、市内で老舗の造園業を営む村瀬造園社長さんの案内で各所を回りました。
色づき始めた木々を視野に入れながら、ゆっくりと園内を散策。村瀬社長からは、園内で目下真っ最中の雪吊りの作業の手順や難しさなどを庭師の立場から話して頂きました。

根上がりの松の前では、その生長の有り様や地中の根の張り方などについての説明があり、参加者は興味深く聞き入りました。

(玉泉邸で四季の素材を生かした料理に舌鼓)
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兼六園小立野口横の坂道を降りた先にあるのは、玉泉園。そこは、兼六園より古いお庭で、池の周りを回遊できます。この時間は、あいにくの雨となり、先に隣接の玉泉邸でランチを取りました。

市内に住んでいても、ここを訪れることのなかった人もおり、四季の旬の素材をふんだんに使った和風創作料理は、そのお味とともに目をも楽しませてくれ、ここが数ある金沢の魅力の一つをつくっていると実感されたようです。この後、雨の中でしたが、お庭を散策しました。

(優美な着物が展示されていた加賀友禅会館)
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昼食後は、玉泉園隣りの加賀友禅会館へ。館内では、優美な加賀友禅のお着物が展示されており、エレガントな雰囲気に包まれました。地階にある売店でお土産を買う方もいました。

(松山寺では、ご住職から境内の樹木や苔についての話が)
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この後、八坂横にある曹洞宗の古刹・松山寺を訪問。境内にそびえ立つ一対のモミの木を仰ぎ見ました。この木は、金沢市の保存樹に指定されており、知られざる名木スポットであるとの思いに。

ご住職からは、お寺が加賀八家の一つである横山家の菩提寺であるとの話をうかがい、その横山家が後年、小松の尾小屋鉱山を開き、財をなしたという興味深い話もうかがいました。

ここでは、最後に座禅堂で座禅体験に臨みました。初めて体験する人も多く、初め戸惑う人もありましたが、ご住職の丁寧な説明もあり、抵抗なく足を組んで、その形に。「やってみたら、すがすがしい気持ちになった」と意外な発見でもしたような表情を見せる方もいました。

(あかつき屋では雪吊りが施されたお庭を観賞)
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最終目的地は、国登録有形文化財のここあかつき屋。ご一行は、雪吊りが施されたお庭を観賞。私の方から、ふだんのお庭の維持管理について話させてもらいました。最後に、参加者の方にアンケートをお願い。参加者の間で感想を述べ合う時間も設け、お庭に対するそれぞれの思いを知ることができました。

このツアー、企画、運営した立場からすれば、実験的な部分もありましたが、雨に降られた部分を除けば、参加された方々からは、楽しく有意義だった、と評価する声を頂き、こちらとしては、少なからず手ごたえを感じました。

参加者の皆様、ありがとうございました。また、このツアーにご協力下さった関係者の皆様には、心から感謝申し上げます。

庭園文化観光をスタートさせます!

あかつき屋グループの一つとして昨年立ち上げた旅行事業「あかつきツアー四季のページ」(以下:あかつきツアー)はこの度、石川県観光連盟から文化観光支援事業の認定を受けました。石川県は令和5年度、新たな観光振興策の柱として、本県に根づく豊かな文化風土を基礎として、文化観光の推進を掲げています。その推進策として基金を活用した支援事業を企画し、県内の団体、企業にその事業案を公募しました。

あかつきツアーではこの公募に対して、「庭園文化観光の創造」をテーマにした企画を提案したところ、幸いにも認定を受けることができました。28日には、北國新聞交流ホールで行われた認定書交付式に堀田哲弘代表が出席し、飛田秀一会長から認定書を手渡されました。

石川県は、庭園、お庭資源が豊かなところと言えますが、兼六園などメジャーなところばかりに注目が集まり、市井の優れたお庭にまで十分な評価と注目がなされていないところがあるようです。

あかつきツアーでは、そうしたお庭にも視線を注ぎ、新たな庭園文化観光を確立しようと、本事業を立案しました。その具体化を図る本ツアーでは、庭師さんらにも登場して頂き、お庭の見方、考え方や維持・管理について語って頂くことにしています。

11月中に2本のツアーを実施する予定で、12日(日)に金沢市内、19日(日)に小松市内を目的地として行います。
詳細は本チラシご参照下さい。

【庭園文化観光のチラシ】
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あかつき屋グループでは、これまで県内外の観光名所に出かけ、そこのお庭を観賞し、見聞を広めてきました。この文化観光支援事業の認定を受けたことは、私どもにとっては、新たな一里塚と受け止め、気持ちを新たにしているところです。
関係者の皆様には、ご理解とご協力をたまわりますようお願いいたしますとともに、ツアーには大勢の方のご参加をお待ちしています。

金沢の坂道 様々な表情、撮影ツアー実施

あかつきツアー四季のページの主催で「金沢の坂道撮影体験ツアー」を実施しました。撮影で訪れたのは、小立野台界隈に立地する大乗寺坂、嫁坂、そして、あかつき屋から近い兼六園横の八坂。いずれも周囲の景観とも相まって、それぞれに美しい風景を見せています。

新緑がまぶしい中、天候にも恵まれ、参加された方々は、軽やかに歩を進め、思い思いに被写体にカメラを向けられました。撮った写真は、合評会会場のあかつき屋で披露されました。優れた着眼と個性が感じられる作品群。参加者の興味をひきました。

昼食会場は町家レストラン「睦(あつし)」さん(小将町)。創作系料理はおいしく、参加者を十分満足させるものでした。

【金沢の坂道撮影体験ツアー】
(大乗寺坂)
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これは、ある固有のテーマを設定して行うツアーで、参加者は写真愛好家に限らず、気軽に街歩きを楽しみたいという人をも対象とした催しです。石川県主催の昨年のモニターツアーとして開催した「金沢水スポット撮影体験ツアー」の続編に当たります。

(嫁坂)
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(八坂)
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当日は午前10時過ぎ、本多町3丁目の北陸放送さん付近から出発。まず、大乗寺坂に到着しました。
新緑に包まれた坂道。休日とは言え人影は少なく、参加者は、落ち着いてポイントを定め、緩やかに曲がる坂をカメラに収めていました。

嫁坂もいくつかの屈折が、独特の美観をつくっている所。沿道の木々や花に目を留め、被写体に選んでいる方が少なくありませんでした。坂のふもとの唯念寺さんも優れた景観資源と言え、その付近も撮影スポットとなりました。

最後は、八坂。ここは、あかつき屋の近くなので、私どもにとってはお馴染みの坂。ここからは、卯辰山の丘陵が望めます。坂は、曹洞宗・松山寺さんと隣接しており、その土塀が上下に続きます。城下町金沢を象徴する風景の一つに数えられます。

(あかつき屋での合評会)
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あかつき屋での合評会では、参加者がお気に入りの作品3点を選び、それらは上映機器に映し出されました。地元のカメラマン中西優さんに講師を務めて頂き、合評会を開催。

同じコースを歩いていながら、撮る写真は様々。皆さん各作品を観賞しながら、写真の魅力と奥深さを感じ取っているようでした。

(睦さんでランチ)
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ランチ会場の睦さんでは、華やかで、盛り沢山のお料理を準備して頂きました。参加者の方々は、気さくに語らいながら賞味。撮影行の疲れをいやしたように、満足げの表情を浮かべておられました。

薫風に吹かれた中でのツアー。訪れた坂道は金沢在住でもご存じない人もあり、新たな発見と出会いがあったと、参加された方々からは、うれしい感想が寄せられました。

皆様、ご参加ありがとうございました。今後も、楽しく、魅力的な撮影ツアーを開催したいと思いますので、どうぞお気軽にご参加下さいませ。