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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

「稼げる」山里に 食堂開き羊放牧

地理的ハンディを克服して、山里ににぎわいをもたらそうと、果敢に挑戦する若者グループがいます。場所は、白山ろくの木滑集落。そこでこの度、食堂を開き、肉の販売を目指して羊の放牧を始めました。

山間地ビジネスを立ち上げたのは、里山総合会社・山立会(やまだちかい)の有本勲代表ら。有本さんはこの白山ろくの地を「稼げる」場所にしようと、山の素材を活かしたいくつかのビジネスを立ち上げ、仲間とともに奮闘しています。
私たちは、5月末にオープンして間もない、同社の山立会食堂を訪れ、そこならではのお食事を楽しみました。

(白山市木滑にある山立会食堂)
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この食堂は、白山市木滑の国道360号沿いにあります。訪れた時は、既に若者グループが席に着いていました。
私たちが注文したのは、この日おススメのみそ豚バラ丼とナメコとろろ丼、そしてデザートのナメコアイス。
いずれも丁寧に作られており、おいしく、お腹いっぱいになるランチとなりました。

【頂いたお食事】
(みそ豚バラ丼)
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(ナメコとろろ丼)
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(ナメコアイス)
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(店を切り盛りする有本代表・右と学生さんスタッフ)
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店内には、山立会が生産するナメコやイノシシ、クマ、シカのジビエのお肉の販売コーナーもあります。ドライバーが立ち寄り、買い求める姿がありました。

(放牧されている羊たち)
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同社はこのほか、野生動物の調査や野菜の栽培など、幅広く事業を展開しています。その中で、羊の飼育は、食肉販売のほか、将来的には、この一帯を羊観光の場「白山ラムパーク」へと発展させることを構想しています。そのスタートアップとして、昨年には、クラウドファンディングで資金募集も行いました。

私たちが彼らと共に時間を過ごすのは、多くの人がチャレンジしてかなわなかった山間過疎地の活性化に向けて、少しでも力になればとの思いもあるからです。

心づくしの山里料理を頂き、その食材のもつ魅力、エネルギーとともに、何にも代えがたいヒューマンパワーも吸収することができました。

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白山ろくで育つ羊と仲間たち

天高く馬肥ゆる秋ならぬ、羊たちが、加賀・白山ろくの木滑地区ですくすくと育っています。耕作放棄地を利用した放牧地。子羊を中心とした10頭ほどが、秋晴れの下、草を食みながら、大きくなっていっています。

この羊たちをお世話しているのは、合同会社・山立会の皆さんです。会社の代表は、有本勲さんです。有本さんは里山で様々なビジネスを起こし、ここが自立していける地域にと、精力的に活動をなさっています。私が参画する白山ろくぼたん鍋プロジェクトのメンバーでもあり、かねてからお付き合いがあります。

有本さんを中心とした仲間たちの挑戦。ぜひ成功してもらいたいと、陰ながら応援しています。

(放牧されている羊と有本さん)
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木滑地区での羊の飼育は以前、県立大学と地元木滑集落の住民らでつくった協議会が行っていたもので、今春、その事業を山立会が引き継ぎました。将来的には、ここで育てた羊の肉(ラム肉)の生産と販売を目指しています。

山立会ではこの事業の立ち上げに当たって、クラウドファンディングを利用して資金を募集、あかつき屋では、多少ですが、協力させてもらいました。

有本さんは京都府出身で、進学した東京農工大学時代、9年間にわたりツキノワグマの生態を研究し、農学博士の称号を取得されています。羊の飼育については、そんなに詳しくなかったと思いますが、果敢に新分野に挑戦し、単なる飼育にとどまらず、商品開発や流通をも包含したビジネスとして軌道に乗せようとしている姿は、まさにフロンティアです。

(山立会から届いたナメコ)
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先日、こちらにナメコの詰め合わせパックが届きました。クラウドファンディングの返礼品です。
山立会が木滑地区の生産工場で栽培したナメコで、それら特大サイズのナメコ(でけえなめこ)と普通サイズのナメコは、おみそ汁や、鍋料理にして、おいしくいただきました。

コロナでどこか憂鬱な空気が漂っている中で、有本さんらの取り組みは、一服の清涼剤で、周りに元気を与えてくれます。
メンバーの皆さん、体に気をつけて、頑張って下さい。また、遊びに行きます!