fc2ブログ

あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

山形のまちづくりの現場を訪ねる旅

ちょっとユニークな二泊三日の旅をしてきました。行き先は山形県の庄内地方の海岸部。そこでまちおこしを行っている現場を訪ねたのです。

山形県南部・鶴岡市の小堅(こがた)地区というところ。海辺の小さな地区で、ここも過疎の問題と向き合っています。住民の方々は何とか人が訪れ、地域ににぎわいをつくっていこうと、遊休家屋をシェアハウスにリノベーションし、さらには、かつての廃校校舎が今はコミュニティセンター(コミセン)として使われている建物二階を子供たちの遊び場として整備するなど、新たな活性化の拠点をつくり、成果を挙げているのです。

そこには、住民の方々の地域を守り、盛り上げていかないといけないという情熱が感じられ、こちらも大いに元気づけられました。

【小堅ランド】
(小堅ランドが入るコミュニティセンター)
1201kogata1.jpg

(ランドの遊び場を事務局長さん=左=の案内で見学)
1201kogata0.jpg

(各種の遊具)
1201kogata2.jpg

1201kogata3.jpg

あかつき屋は、企業理念の一つに「地域の活性化に貢献する」ということを据えており、今回の視察旅行は、その一環です。
私の大学院時代の後輩が、酒田市にある東北公益文科大学で教鞭を執っている鎌田剛先生で、鎌田先生がここ数年、小堅地区の支援に当たっており、その先生の橋渡しで今回の鶴岡入りが実現しました。

鎌田先生の車の先導で私の運転するレンタカーは小堅地区に到着。途中海岸線を走っていたら、波の花がフロントガラス前で舞っているのを目撃。びっくりしました。

昼下がり、小堅コミュニティセンターに到着。小林隆広事務局長さんが笑顔で迎えて下さいました。
事務局長さんから二つの集落からなる地区の概要について、説明を受けました。ここも少子高齢化や人口の流出が進み、現在は約220世帯で、人口は約820人ほど。

こうした地域の実情に危機感を抱いた子どもをもつ世代が、地域を何とか盛り上げようと活性化策を模索。東北公益文科大の支援を受けながら、地元住民が参加したワークショップを何回か実施。

その議論の結果、具体策として提案されたのは、遊休家屋を利用した「シェアハウス&キッチンこがたん」とコミセン内での子どもたちの遊びと集いの場「小堅ランド」の整備でした。
コロナ禍の期間と重なりましたが、地元行政の鶴岡市の支援も受けて、ここ数年で両施設を完成させました。

小堅ランドは訪れた日が平日のため、子どもの姿はありませんでしたが、そこは木をふんだんに使った施設。ジャングルジムやボルタリングなどの遊具が、かつては教室だった部屋に配されており、休日は大勢の子どもたちがのびのびと遊んでいるのだとか。
壁面に自由にお絵描きできるスペースや、子ども向け絵本などが置いてある和室もあり、若いママさんらには、交流の場にもなっているのだそう。

こうした廃校利用施設は、他のモデルにもなると視察が相次いでいるという話は、十分うなづけました。

【シェアハウス&キッチンこがたん】
(シェアハウスの外観)
1201share0.jpg

(二階窓越しに日本海を望む)
1201shareview.jpg

(キッチンスペース)
1201share1.jpg

(入居者が作られたシーグラスとアクセサリー)
1201share2.jpg

この後、シェアハウスへ移動。入居する女性とおしゃべりしました。
ここは、やや高台にある木造2階建てで、部屋からは日本海が望める、絶好のビュースポット。折にふれてイベントが催され、地元民らの交流の場にもなっています。現在3人が住んでおられます。

面会した女性は千葉県出身で、シェアハウスで一定期間暮らすと、実家のある千葉に戻るなど、山形と行き来しながらのライフスタイル。今注目の二地域居住を体現されています。

女性は工芸作家さんの顔をもち、海岸で拾ったシーグラスをイヤリングや指輪などのアクセサリーにしておられます。削ったり、磨いたり、彩色・コーティングしたりの加工作業を経て仕上げた作品は、透明感のある素敵なもの。日々の生活の充実ぶりがうかがえました。

その夜は、紹介された坂本屋さんで宿泊。こちらは、江戸時代享保年間に創業されたという老舗旅館。
「庄内浜の旬を訪ねる宿」をキャッチフレーズにしており、海の幸や山の幸を豊かに味わえるお料理が自慢。多彩な魚料理を賞味させて頂きました。
お食事中は、女将さんや若主人さんらからお話をうかがうことができ、土地の歴史や風土に理解を深めることができました。

駆け足の視察でしたが、住民の方々の地域にかける熱い思いと、それを背にして拠点施設などで奮闘する人の姿を目の当たりにして、こちらもエネルギーをもらいました。

      酒田では本間美術館など見学
今回の旅では、鶴岡から車で30分ほど北にある酒田市にも足を延ばしました。藩政時代は、石川と同様に北前船の寄港地であり、港は庄内米の集積地でありました。

(本間美術館の庭園)
1201honmagarden.jpg

そうした風土の中でこの地域で財をなした本間家の収蔵品を集めた本間美術館も訪ねました。その敷地にある庭園が素晴らしいものでした。

あいにくの雨でしたが、それでもその庭園は紅葉に彩られ、十分見ごたえがありました。
あかつきツアー四季のページでは、庭園文化観光の確立を目指して活動を行っており、良い参考事例になりました。

この旅では、鎌田先生はじめ、様々な方にお世話になりました。この場を借りて厚くお礼を申し上げます。

スポンサーサイト



蒸し暑い日も 水辺で潤いのひと時

金沢百万石まつりが終わり、街は落ち着いたムード。先日梅雨入りとなり、観光関係のお仕事に就く人にとっては、梅雨明けまで少し時間的余裕が生まれる時季です。

という訳で、過日福井県大野市を訪れました。ここは名水の町として知られており、至る所に湧水スポットがあります。蒸し暑い日でしたが、満々とたたえられた水場に、心身共にいやされました。

(大野市の御清水。名水百選に選ばれています)
0612ohnomain.jpg

(結ステーションの水辺)
0612ohnosub.jpg

環境庁の名水百選にも選ばれた御清水(おしょうず)。古くはお殿様のご用水として使われていたことから、殿様清水とも呼ばれているそうです。
立ち寄った時、年配の人たちが、円形の水くみ場に集い、涼をとっていました。

近くの越前おおの結ステーションというところにも足を運びました。観光や街歩きなどの拠点となる公共施設です。そこにも、水辺があり、女の子たちがそこで水に親しみ、遊んでいました。

梅雨入り後、信州・乗鞍高原へ仕事関係で日帰り出張しました。
空いた時間に車を走らせ、一の瀬園地を訪れました。そこは、かつて牛が放牧された所で、高度経済成長が始まった昭和30年代に観光施設として整備されたそうです。

(乗鞍高原一の瀬園地を流れるせせらぎ)
0612norikuramain.jpg

0612norikurasub.jpg

白樺の木立があり、いかにも高原といった感じ。周囲の山の佇まいと合わせ、洗練とした雰囲気が漂い、北陸にはない景観です。バーベキュー施設もあり、レジャーには持って来いの場所です。

ここにも、自然のせせらぎがあり、涼感を醸し出していました。純な山の緑と水辺。再度訪れ、このそばで仲間とバーベキューなどしたら楽しいだろーな、と思ったことでした。

万緑の椿山荘庭園を散策

都心にあるとは思えない、豊かな緑が広がる絶佳な景観でした。東京・文京区にある「ホテル椿山荘東京」を初めて訪問、その庭園を散策しました。
万緑の中に、三重塔あり、石灯ろうや滝ありと、壮大さを備えた純和風庭園。心安らぐ、潤いのひと時を過ごしました。

(豊かな緑に包まれたホテル椿山荘東京)
0527chinzanmain.jpg

東京に住む家族に慶事があり、息子の仲介により椿山荘でお食事会を開きました。それを終えて、庭園をそぞろ歩きました。
そこは、1300年代の南北朝の頃から「つばき山」と呼ばれ、明治に入ると、元勲・山県有朋公爵がその土地を購入し、起伏ある地形を生かした名園を造り上げたという歴史をもちます。

(三重塔「圓通閣」を望む)
0527chinzansannjyuutou.jpg

(涼感あふれる滝)
0527chinzanwaterfall.jpg

(水鉢のそばで花咲かすガクアジサイ)
0527ajisai01.jpg

その日は、暑い一日でしたが、緑陰は涼しく、静やか。三重塔「圓通閣」は濃い緑に包まれ、凛とした雰囲気。その塔へと続く散策路には滝があり、豊かな水量の水を落としていました。
丘を登り切った三重塔近くには水鉢があり、そのそばには、早くもガクアジサイが清楚な花を咲かせていました。
この日は、金沢から朝早い出発だったので、そばの長椅子でしばし憩いの時を過ごしました。

(池袋のサンシャインシティで水族館見学)
0527pengin.jpg

    ペンギン空飛ぶ水族館へ
帰りの新幹線までまだ時間があったので、ほど近くにある、池袋のサンシャインシティへ。エレベーターに乗り、屋上のサンシャイン水族館に行きました。

お目当てのペンギンが空を飛ぶプールへ。噂通り、幾羽ものペンギンが高層ビルや青空を背後に、気持ちよさそうに泳いでいました。水族館には、お気に入りのカピバラもおり、楽しかったです。いい一日でした。

東京は青空 六義園紅葉美しく

あかつき屋はこの週末お休みをいただいて、首都圏を訪れました。日本海側とはうって変わって暖かく、空は青空。別の国に来たかのよう。前から気になっていたあちこちを訪ねました。

その中で、JR駒込駅近くにある、国の特別名勝・六義園を散策しました。ちょうど紅葉は、今が真っ盛り。他の観光客に交じって、初冬の風情を楽しみました。

(広大な六義園=東京・駒込)
1204rikugien3.jpg

六義園に行こうと思ったのは、日経新聞「何でもランキング 専門家が選ぶ 昼も夜も紅葉を楽しめる庭園東西10選」(2016年10月1日付)で、東のトップになっていたから(ちなみに西の一位は我が金沢の兼六園)。

(ピークを迎えた六義園の紅葉)
1204rikugien1.jpg

1204rikugien2.jpg

徳川5代将軍・綱吉の側用人、柳沢吉保が7年の歳月をかけて作り上げた回遊式築山泉水庭園。約560本あるというモミジは今がちょうど見頃を迎えており、ひと際鮮やかでした。

歴史的な佇まいの茶屋も趣があり、見ているだけで落ち着いた気分に。ここがとても大都会のど真ん中にあるところとは、思えませんでした。
東京って、あちこちに緑と水のオアシスがあり、人込みから離れて、そんなスポットへ行くと、身も心もいやされます。

(青空の下、そびえ立つ東京タワー)
1204tokyotower.jpg

その日は、東京タワーのふもとへも足を運びました。そこで会食があったからです。
木立ちの中から仰ぎ見る、タワー。高さは、東京スカイツリーに譲りましたが、その威容は富士山を見るように、神々しいほどでした。

秋、琵琶湖湖畔を行く

過日、あかつき屋は、お休みを頂いて、ちょっと遠出をしました。出かけた先は、滋賀県の琵琶湖の北部、湖北と呼ばれるところです。

日本一大きい湖の琵琶湖。そこは、見渡す限り湖面が広がっており、心が解き放たれた気持ちになります。空模様の変化とともに、変わる風景。秋の深まりも感じる時間となりました。

(道の駅「湖北みずどりステーション」付近から臨む琵琶湖)
1001kohoku1.jpg

1001kohoku2.jpg

琵琶湖へは車で出かけました。湖北地方は、金沢からは案外近く、2時間ほどで着きます。その長浜市北部を訪ねました。

道の駅「湖北みずどりステーション」に着いた時は、夕暮れに近かったこともあり、琵琶湖は、日の光や雲の形状の変化もあり、様々な表情を見せてくれました。
遠方には、比叡山に連なる山並みがあり、その前方に広がる湖。
穏やかに浮かぶ竹生島も望めます。

風は、ほとんどなく、波はいたって静か。
刻々と変わる空模様とともに、湖もその色合いを変え、いつまでも見ていても飽きが来ません。

(南浜水泳場近くの湖畔から)
1001biwako1.jpg

1001biwao2.jpg

ちょっと南下して、南浜水泳場付近の水辺を訪れました。そこは、ある大手メーカーの保養施設のそばで、家族連れらの姿がありました。

釣りをする人、散策する人。いずれの人も、湖にすっかり溶け込んでいる感じです。
ここに来ると、また景色が変わり、そばの保養施設と相まって、リゾート地的な趣もあります。

ご愛敬というのか、そばの休憩施設を住みかにしている猫があちこちにおり、人とふれあっていました。とても幸せそうでした。

(思いがけず素晴らしい夕景と出会いました=国道365号から)
1001kohokuyuukei.jpg

この湖畔を後にしての帰り道。思いがけず、見事な夕映えと出会いました。広がる雲をキャンバスにして、映し出される色のグラデュエーション。
その至高の風景は、一分にも満たないほどのわずかな時間でしたが、強烈に心をとらえました。