あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

「紅葉」 あかつき屋の室内にも

金沢は紅葉が真っ盛り。あかつき屋では、この時季にふさわしい飾りつけを行っています。

玄関に隣接する、上がりの間では、「紅葉」を題材にしたタペストリー(壁掛け)を飾っています。古着を材料にしたこの壁掛け。この町家の和の趣を一段と高め、お客様の目を楽しませてくれています。

(上がりの間に展示した壁掛け「紅葉」)
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作られたのは、金沢ご在住の和装工芸作家の玉木裕子さん。玉木さんは、あかつき屋に秋の彩りを加えたいと、いくつかの試作を経て、この作品を作って下さいました。

(制作された玉木さん)
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玉木さんは、幼少期から美術がお好きな方ですが、1999年金沢大学文学部ご卒業後、中国・北京の大学で中国語を学んだ後、帰国。
今は通訳業の傍ら、和装工芸の作品制作に取り組んでおられます。最近はポーチ、がま口、タペストリー(壁掛け)などの制作に従事されています。

あかつき屋に展示して頂いた作品「紅葉」は、深まりゆく秋を題材に、アンティーク着物をリメイクし制作されました。室内で「燃える秋」を演出しています。

玉木さん、素敵な作品ありがとうございました。

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町家に彩り 女性写真家作の衝立

城下町金沢の桜の開花に合わせて、あかつき屋に春らしい彩りが加わりました。この度、桜や桃、ツバキなど春の花の写真を配した衝立(ついたて)を上がりの間に飾りました。

これは、昨年6月にあかつき屋にお泊まりになった女性写真家田中紘子さん(福岡県在住)が、制作されたものです。田中さんは、ここにご宿泊中、夜の魅力的な佇まいに触発されて、今回この衝立作品の制作を思い立ったのでした。

(田中紘子さんが制作した春の花を配した衝立)
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この町家が若手作家の創作意欲を喚起し、これまで手掛けたことのなかった工芸品・衝立の制作へと進展し、今回の展示が実現。若手作家のこの町家に寄せる思いに対してうれしく思うと同時に、この町家のさらなる可能性を感じて、希望が膨らみました。

田中さんは1979年、九州・福岡にお生まれになりました。昨年春から写真家としての活動を本格化させ、個展を開催する傍ら、お仕事では全国各地のワークショップの撮影などを行っておられます。作品は写真誌「写ガール」に幾たびか掲載されています。

(写真家田中紘子さん=ご提供写真)
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昨年6月に金沢にお越しになった際、こちらで宿泊され、町家の雰囲気を楽しまれました。その中で、あかつき屋の夜の風景に心がとらえられたのでした。特に、玄関の電燈の光を受け止め、月のようにぽっかりと浮かんだ円窓が、印象深かったと言います。

私は田中さんがここにご滞在中、彼女の作品群をネットを通じて知り、その魅力を織り込んだ新たな作品制作を提案、田中さんは構想から一年近くの時間をかけて今回の衝立を手作りされたのでした。

田中さんは、この町家に展示することを意識して、木枠に貼られた和紙の上に、ご自身がこれまで撮影された桜や桃、ツバキ、カイドウなどの春の花とともに、幸せを運ぶ青いハチの写真を付けられました。

(衝立の夜の風景)
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この作品を上がりの間に置いた途端に、お部屋の雰囲気が一変しました。何とも言えない、優しく、初々しい雰囲気が醸し出されたのです。背後の襖や障子ともマッチし、気品と華やぎも生まれました。
夜、ライトアップすると、艶麗な色を帯びて、作品はまた違った存在感をもちました。

お泊まりのお客様らは、その斬新な作品に目をやりながら「町家に似合いますね」などと感想を話されています。

街なかに加え、町家の室内でも感じることのできる春。若手作家の意欲作を間近にしながら、新年度も心新たにと誓ったことでした。

作品は今後一カ月間ほど展示する予定です。

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