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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

風爽やか 五箇山・相倉の秋

敬老の日の午後、秋を感じたくて、車を山あいへと走らせました。向かった先は、越中・五箇山の相倉集落。言わずと知れた世界遺産の合掌造り集落です。

金沢からそこまで、高速道を使わず、下道で行きました。ほど良く沿道の風景を楽しみながら、一時間足らずで目的地に着きました。
三連休最終日の昼下がりですから、海外にも名がとどろく、その観光地も、観光客はそんなに多くなく、落ち着いて散策を楽しみました。

(稲刈りが間近な稲田。背後には合掌造り家屋)
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点在する合掌造り家屋。黄金色に色づき、頭(こうべ)を垂れる稲田がある一方で、刈り終わった田も見られ、農家の生業(なりわい)を感じることに。ススキもあちこちで風に揺られています。

(秋の深まりを感じる相倉集落)
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到着した頃は、じんわりと暑さを感じましたが、時間の経過とともに、大気が爽やかになっていくのを感じます。山里は季節が進むのも早い。そう感じたことでした。

(この日、集落は秋祭りの日でした。神社を参拝)
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村の山裾にある神社の鳥居の両側に長い旗が立っています。前方に進むと、その社には、御神燈と記された提灯や幕が掲げられています。秋祭りのようでした。
境内で地元の子どもたちが駆け回り、観光客が行き来する中で、私たちも拝殿の前で鈴を鳴らし、手をたたいて参拝しました。

相倉には、実は知人がおり、茶店で数年ぶりに近況を語り合うことに。流行り病のせいで、困難が続きますが、前向きに毎日を送っていこうと心を新たにしたことでした。

帰り道。城端方面へ向かう山あいの国道304号。前を突然カモシカがダッシュで横切っていくハプニングも。目が覚めました。

五箇山周辺は、交通の便が良くなり、思いのほか近く、金沢を訪れた観光のお客様には、ぜひ紹介したい土地。その良さを再認識した小さな旅となりました。

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心清(すが)しく カタクリ群生

この春、ぜひ実現したいことが一つありました。人に言いたくないような、でも、ひそかに伝えたいようなこと。それは、白山ろくにある自生のカタクリの群生地を訪ねることでした。

地元の人の協力も得て、この度それがかないました。斜面一面に広がるカタクリの花。さわやかな紫色の花の絨毯。心身が清められる光景。霊峰白山に連なる山あいにも、間違いなく春がやって来ました。

(斜面に広がるカタクリの群生地)
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その群生地は、一昨年の秋に、白山ろくぼたん鍋プロジェクトの活動の一環として、瀬波川河畔を散策した際に、地元関係者を通じて知りました。群生地は、瀬波川河畔のキャンプ場近くの登山口から歩いて5分ほど登ったところにありました。そこへ至る山道は、人一人が歩けるほどの道幅で、ごつごつとした素朴な地肌なので、危なっかしい感じもありました。

カタクリの花の園は、突然現れました。清く、可憐な花々が、斜面一面に広がっています。「わぁー、きれい」。思わず声を上げてしまいました。日々モニタリングを行う地元の人によると、花のピークは4月10日頃だったそうですが、それでも、そんなしおれた様子はなく、心から楽しめました。

このカタクリ群生地、ハイカーらの口コミで、近年人気が沸騰。花が見頃な時は、麓の林道が車で混み、群生地一帯がスポイルされるのではないかという懸念も出てきているのだそう。
私が、このブログで紹介していいのか、ためらわれるところもあるのです。観賞に訪れるのであれば、極力貴重な自然の保全を心がけることが求められます。

(新緑が爽やかな瀬波川の河畔)
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所々に残雪が見られるものの、この山あいにも春が本格的にスタートしたことが分かります。木々の緑は初々しく、爽やか。緑の斜面を縫って落ちるせせらぎの水音は心地よい。
半日足らずの白山ろくへの山行きは、心身に新たなエネルギーを注いでくれました。

木彫りと古寺の町・越中井波へ

百万石の城下町金沢は、北陸三県の中核都市であるのに加え、能登半島への観光の出発地という地理的特徴を備えていますが、一方で、越中富山や奥飛騨にも近接しており、その方面の要所とは昔から様々な交流が行われてきました。その点は、遠来から訪れた観光客には、あまり知られていないところでしょうか。

私どもは仕事が一段落ついた時、気分転換を兼ねて、車で一時間ほどで行ける、それらの場所へカジュアルに出かけることがあります。そして、この度足を運んだのは、富山県南砺市の井波町でした。私はそこは以前訪れたことがありましたが、観光的な訪問は初めて。井波別院瑞泉寺の壮大な佇まいや、その門前に連なる木彫り師の職人街は、重厚な歴史を感じるに十分な街並みでした。

(瑞泉寺の壮大な山門)
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(本堂も圧倒する大きさ。向かって左は太子堂)
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(境内に紅葉の木々も)
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瑞泉寺は、明徳元年(1390年)、本願寺5代綽如上人によって開かれ、その後、戦乱の時代の焼失を経て、現在の本堂は、明治18年(1885年)に再建されたものです。木造建築の寺院としては、日本でも有数の規模と技の粋を誇る建物とされています。

山門は、天明5年(1785年)、京都の大工によって建て始められましたが、京都本願寺の再建工事が始まったため、井波大工がその後を引き継ぎ完成したものだそうです。

圧倒的な迫力をもつ山門。それだけでもって、井波という町のイメージを決定的なものにします。地元の大工たちが全身全霊で造り上げた豪壮な門。この寺院への崇敬と、大工たちの気概をいやが上にも感じさせます。

本堂や太子堂にも足を踏み入れ、古文書や古い絵図にも見入り、この古刹の歴史をたどりました。
境内には、五月には、花が見頃となる藤棚があり、また、紅葉も目に留まり、行く秋の感慨にも浸りました。

(門前に続く木彫り職人の店や土産物店)
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(店内で作業する職人さん=写真掲載了解済)
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瑞泉寺前に展開する商店街。木彫の街とあって、木工製品を展示販売する店が目につきました。その店内では、職人さんが、鑿(のみ)などを使って、木彫り細工を熱心に作っている姿を見ることができました。木彫の町の息遣いが伝わる光景です。

観光客の賑わいが退いた後の訪問でしたので、街全体に静けさが支配していました。世界遺産の合掌集落が残る五箇山へと続く、井波の里。冬の足音をそこはかとなく感じる小旅行となりました。

喜多家のしだれ桜に感嘆 -最終・桜花点描-

春を迎える歓び。それは、雪が解け、寒さが和らぐだけではありません。様々な花が開き、街は彩り豊かになるからです。心がいっぺんに明るくなります。

その中で、桜花との出会いは、格別です。日本人が古来から、この花を愛好してきたからでしょうか。今回初めて目にした、かほく市上山田の「喜多家のしだれ桜」は、今春の桜物語に印象深い1ページを刻むものでした。

そのしだれ桜は、金沢のあかつき屋から車で20分ほどのところにあります。里山と呼んでいいところで、周囲は田んぼや丘陵地が広がっています。

(圧巻。喜多家のしだれ桜)
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そのしだれ桜はかほく市指定文化財となっており、高さ13㍍、幹回り1.6㍍、枝張り11㍍と立派なものです。
明治26年(1895年)に喜多家十五代善兵衛さんが兼六園から桜の種子を持ち帰り、現在地に植えたのが始まりだそう。辺りを覆うようにして垂れさがる桜の花々は、息をのむ迫力と美しさです。

県内では名の知れたしだれ桜なので、私たちが訪れた時には、すでに何人も見物客がいて写真を撮るなどしていました。夜はライトアップされるそうで、家の軒下には、照明器具が設置されていました。

(喜多家周辺の家でもしだれ桜が見頃でした)
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その桜の木とともに、面白いなと思ったのは、喜多家の近隣の家でも、しだれ桜が植えられていることで、時を同じくして、満開になっていました。近くに特設の花見団子の出店もあり、集落挙げて、花見のシーズンを楽しんでいる、といった趣でした。

北陸縦横無尽 ‟飲み仲間5人”

新型ウイルスでなんとなく世に漂う不安感を一掃するような、エネルギッシュな金沢ステイでした。男性5人のお客様グループ。ここあかつき屋に二泊されました。

二泊目は、レンタカーで能登へ福井へ。北陸ならではの景勝にふれ、完全燃焼の三日間となりました。

(福井・東尋坊で。「火サス気分」=ご提供写真)
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お客様は、千葉県内の居酒屋に集う「飲み友で、平均年齢35歳」(お客様)だそう。このうち一人は二年前に転勤となり、赴任先の奈良県内から金沢に駆けつけました。

二日目は、アクティブな一日に。レンタカーを借りた後は「八幡のすしべんで朝ご飯を食べ」(同)、能登羽咋・千里浜へ。そこで「カースタントをしました」。(危なくなかったかな。気をつけて、安全運転をね=筆者)。

その後は、高速に乗り、一気に県境をまたいで越前海岸・東尋坊へ。
「火サス(火曜サスペンス劇場)ごっこをしました」(同)。

(日本自動車博物館で=同)
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帰りは、小松の日本自動車博物館へ。日本の名車やオールドカーに目を見張りました。
「乗り物は男のロマンです」(同)。

(金沢駅で「オバショット」=同)
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金沢市内に入ると、スーパーどんたくに立ち寄り、地元民のようにお惣菜を買い、あかつき屋で地酒とともに二次会。楽しく夜は更けていきました。

(あかつき屋で最後の宴)
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躍動感にあふれる皆さんに接していると、もやもやした気分も吹き飛びました。ご宿泊ありがとうございました。
また、お会いできる日を楽しみにしています。