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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

消防署で心肺蘇生法学びました。

金沢市消防局で、宿泊施設のお客様を守ることを目的とした「金沢ゲストセイバー講習」が開かれ、参加しました。心肺蘇生法のほか、救急通報などを学びました。

心肺蘇生法の実習では、実際に人形相手にその手順を学習。先生役の消防署員から、お手本を見せてもらった後、トライするのですが、即、習った通りにはいかず、その難しさも感じました。

(消防署員から心肺蘇生など学びました=写真掲載了解済)
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今回参加した講習は、今年3月に開かれる予定のものでしたが、新型コロナウイルスの感染拡大でこの日に延期されました。
少人数で受けた講習。心肺蘇生法の学習では、胸骨圧迫や人工呼吸の仕方を教わりました。

胸骨圧迫による蘇生法では、周囲の安全確認や傷病者の意識確認などを行った上で、傷病者に対して、胸骨の下半分を重ねた両手で、強く、速く、絶え間なく圧迫しないといけません。体重をかけるように行います。

結構骨の折れる作業で、お年寄りなどは、その圧力で肋骨が折れることもあるそうです。1分間に100~120回の速いテンポで胸を圧迫する必要があるそうで、実際にやってみると、こちらが息が切れそうでした。

傷病者の口に、直接口から息を吹き込む人工呼吸法については、新型コロナの感染拡大以降は、望ましくないとされている、とのことでした。
このほか、AEDの使用法についても、実習しました。2枚の電極パッドを傷病者の胸と脇腹付近にそれぞれ貼り付け、心電図を解析、場合によって、電気ショックを与えます。これも時間との戦いになります。

(頂いた修了証やピンバッジ)
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数時間の講習後、消防局から受講修了証と普通救命講習Ⅰ修了証、そして「証明章」に相当するピンバッジを頂きました。
お宿内で実際に救命処置を施すケースがないようにしないといけない訳ですが、何が起こるか分からないご時世。今回の講習を無駄にしないようにと肝に銘じたことでした。修了証に恥じないように。

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観光協総会に出席 観光 分岐点に

金沢市観光協会の総会が金沢ニューグランドホテルで開かれ、出席しました。例年通りの議事進行でしたが、今回は新型コロナウイルス感染拡大という新たな大きな課題と直面する中での会合でしたので、会場には、緊張とも不安ともつかぬ空気が漂い、身が引き締まりました。

afterコロナ、withコロナの活路、打開策は、あるのか。様々な観光事業者が集った団体なので、コロナに対する危機意識は、尋常ではありません。今年創業10周年を迎えたあかつき屋にとっても、現状を見つめ、近未来に思いをめぐらす機会となりました。

(金沢市観光協会の総会)
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席上、総会資料が手元に配布されました。その協会の事業内容を見ると、不勉強を恥じずに言えば、こんなにも事業が広範にわたっているのかと、驚きさえありました。
金沢を軸とした広域連携、インバウンド対策、さらには、近年注目されるスポーツ・ツーリズム等々、様々な角度から観光振興を図っています。

しかし、今般のコロナ禍は、そのパワーは計り知れず、これまでの地道な営為を根底から吹き飛ばすほどの破壊力があり、言葉を失うほどです。
今後の方向性や戦略は、どうあるべきか。これまでの常識や取り組みにとらわれない、哲学や発想が求められているのかもしれません。

金沢は2015年に、北陸新幹線が開業。その後数年間は、観光ムードがかつてないほどに高まり、宿泊・飲食業の開業がブームとなりましたが、今はそれも沈静化。身近に、その浮き沈みが見られます。

あかつき屋はもちろん、そうした潮流や動向のただ中にあり、これまで以上に幅広に考え、観光の根本、在り方からも探っていくことが必要であると考えています。「コロナ」は図らずも、今の立ち位置や今後について、見つめ直す機会を与えてくれました。

(様々な観光資料を備えた金沢中央観光案内所)
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       金沢中央観光案内所がオープン
さて、総会会場のニューグランドホテルの裏手に、新たなスポットがこの度誕生しました。金沢中央観光案内所で、今回初めて立ち寄りました。数人のスタッフが配置され、フロアーには観光に関する様々な資料が置かれています。
この案内所近くでは、金沢城公園と尾山神社を結ぶ鼠(ねずみ)多門(たもん)橋が、今月中に完成します。案内所は、金沢観光のグレードアップに役割を果たしていくことでしょう。

2017年スタート 7年目に

北陸・金沢は、穏やかな空模様の下、新年を迎えました。

皆様、明けましておめでとうございます。旧年中は、大変お世話になりました。ありがとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

2017年スタート。あかつき屋は、開業7年目に入りました。
様々な感慨の中で、元旦を迎えました。
昨年は、北陸新幹線の開通翌年ということで、ご宿泊客数が注目されましたが、お陰様で順調に推移しました。
一つには、百万石の城下町金沢の魅力が上滑りでなく、地に足がついた底堅いものであったからだと思っています。ありがたいことです。

(2017年を迎えたあかつき屋)
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一方、あかつき屋については、一日一日全力投球でお宿業に臨んだ日々であったと振り返っています。より魅力あるゲストハウスにと、ハード、ソフトの両面で、充実、改善に努めました。

お客様のご感想、ニーズに謙虚に、虚心に耳を傾け、個性には磨きをかけるとともに、足らざる点は、速やかに補いました。
再度訪れるお客様には、あかつき屋の新たな魅力にふれていただけるものと考えています。

新春の装い。
玄関外側には、正月飾りと謹賀新年のごあいさつメッセージを掲げました。

(お正月花で清新な雰囲気に)
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上がりの間と玄関内には、若松、ぼけ、千両を配したお正花(しょうか)と万年青(おもと)をそれぞれ飾りました。私たちの友人で、生け花教授の角尾宏子さんに生けていただいたものです。清新な空気が生まれました。

(中村元風さん作の酉の飾り皿)
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同じ上がりの間には、干支の酉を描いた飾り皿を置きました。これは、加賀市大聖寺で創作活動に勤しむ中村元風さんの手によるものです。

(金沢ならではの紅白の鏡餅)
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そのお部屋の小机には、近所のお饅頭屋・山本観音堂さんがついた鏡餅を据えました。

晴れやかで、厳か雰囲気に、国登録有形文化財のお宿・あかつき屋は包まれています。
新春は、それにふさわしい趣向で、国内外のお客様をおもてなしさせて頂きます。

観光協会の総会に出席しました。

金沢市観光協会の通常総会が市内のホテルで開かれ、出席してきました。
あかつき屋は、市観光協会の会員であるのです。その協会事業の恩恵にあずかりながら、これといった貢献もしていないので、せめて総会には出席し、その取り組みや社会情勢も知っておく必要があるのではと思ったからです。

オーソドックスな議事進行で、一時間ほどで会合は終わりましたが、感ずるところもあり、意義がありました。

(市内のホテルで開かれた金沢市観光協会の総会)
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台湾・台南市の旅行団体と金沢市観光協会との友好交流協定締結をはじめ、東日本大震災後の金沢市をめぐる観光情勢、北陸新幹線開業に向けた取り組みなどの報告がありました。

また、配布資料には、各種ツアー企画などを紹介するパンフレットなどがありました。百万石の伝統の上に立つ城下町金沢は観光資源が盛りだくさんです。

(配布された各種資料)
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ふっと思ったことです。これだけ、いたれり、つくせりの観光資料を見ていると、なんか労せずして、お客さんが来てくれるのではないかと錯覚しかねないことです。

ビジネスの原点、出発点というのか、まず足下を見つめ、自分の二本足でしっかり立つこと。時に逆風も吹きますが、それに負けない、お宿としての力(魅力)や企業体質をつくること、この大切さ、必要性について図らずも考えてしまいました。

組織に属していると、組織が何かやってくれるのではないかという、依存心や他力本願の気持ちが生まれかねないところがあるようです。

その前に、「自分たちが、まずやるべきことをしっかりやること」という思いが胸中に生じました。手綱は緩められません。