FC2ブログ

あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

前のお寺の逸話 歴史研究家が講演

あかつき屋の前の浄土真宗寺院・広済寺さんは、最近相次いで貴重な史実が明らかになっています。滋賀県・近江八幡に本家があり、約500年の歴史を有する広済寺さんは、金沢では格式のあるお寺ですが、これまで歴史学者らによって本格的な調査が行われていませんでした。

今回、地元の歴史研究者の調査によって、いくつかの貴重な出来事が確認されました。それを踏まえて、3月2、3日に広済寺さんで営まれた伝統行事・「法宝物開帳の御忌(ぎょき)」を利用して、その研究者による調査報告があり、門徒さんらが熱心に聞き入りました。

(広済寺の秘史について語られる中田さん)
0303nakatalecture.jpg

法宝物開帳の御忌は、蓮如とこのお寺を開いた実如上人を追悼する催しで、春の到来に合わせて、同寺で継承されている多くの宝物の御開帳も実施されます。長期間蔵にしまわれていた掛け軸などの虫干しも兼ねています。

このお寺の古文書などの調査に当たられたのは、長年、高校の日本史教師を務めた中田隆二さん(62)=金沢市高坂町=で、昨年秋以来、お寺の梵鐘や古文書を通じて新事実を明らかにされました。

(御忌が営まれた広済寺さん山門)
0303gyoki2.jpg

中田さんは、大晦日などに鳴らす鐘については、その表面に加賀の一向一揆の拠点・尾山御坊の時代からの歴史が漢文で刻まれているという事実を突き止めました。これによって、この鐘は滅却処分を寸前で免れました。

また、中田さんが近江八幡のご本家も訪ねて調査した結果によると、戦国武将浅井長政の異母兄弟に当たる近江国の僧侶、岡崎安休が、門徒の指揮をとったこと、さらには後年、このお寺の家紋「三つ葉葵」は、徳川家康から賜ったことなどが、判明しました。

2日に始まった御忌では、中田さんが、こうした貴重な史実を家系図などを配って詳しく説明されました。
門徒の方々は、興味深い逸話の数々に熱心に聞き入り、このお寺に秘められた数々の歴史ドラマに感銘を深くしておられるようでした。

スポンサーサイト

滋賀・近江八幡の広済寺さん訪問

慌ただしい師走の中、過日お休みを頂いて滋賀県近江八幡市まで遠出しました。ここに、あかつき屋の前のお寺・広済寺さんの本家筋に当たる浄土真宗本願寺派武作(むさ)寺・廣済寺さんがあり、そこを訪れるためでした。

金沢の広済寺さんについては先日、長年使用されてきた梵鐘の表面に、同寺が尾山御坊にあった時のことなどの史実が刻まれていることが分かったことから、その鐘が辛うじて処分を免れたという出来事がありました。

この鐘に記された文章の解読に当たった元日本史教諭中田隆二さん(62)=金沢市高坂町=が、広済寺さんの各種古文書を調査した際、このお寺の本家に当たる近江八幡の廣済寺さんに所蔵されている古文書を調べる必要性を感じ、近江八幡への訪問を計画、私もそれに同行させてもらったのです。

(近江八幡市の浄土真宗本願寺派武作寺・廣済寺)
1227musaderamain.jpg

(境内に建つ親鸞聖人像)
1227musaderashinnran.jpg

近江八幡の廣済寺は西暦593年、聖徳太子が地元の武河綱に命じて伽藍を建立したのが始まりとされています。浄土真宗本願寺派の中でも、枢要な地位を占める古刹です。

金沢の広済寺さんは、文亀元年(1501年)3月15日に蓮如上人の命を受けた近江八幡の廣済寺十代厳誓房祐念の二男祐乗坊が、本山の別院・尾山御坊の看坊職として派遣されたのが創立の起源です。

金沢の広済寺さんの古文書を紐解いて調べている中田さんは、こうした経緯を踏まえ、尾山御坊があった当時の金沢の宗教的状況を詳しく把握したいと、より広範な史料を求め、近江八幡行を思い立ったのでした。

近江八幡の廣済寺さんに到着すると、武(たけ)敏信ご住職が私たちを出迎えて下さいました。ご住職は、金沢の広済寺さんの坊守さんの実のお兄さんです。

(古文書を調べる中田さん=右と、廣済寺の武ご住職、そして奥様)
1227chousa.jpg

早速ご住職は私たちに各種古文書を見せて下さいました。中田さんは、それを広げて、真剣に見ておられました。広済寺さんの古文書に記載されていることが、このご本家にある古文書でも同様に記されていれば、様々な出来事の信ぴょう性が高まると、中田さんは考えています。

中田さんは、ざっと史料に目を通しただけで、今回の訪問の目的が達せられるのではないかと、手ごたえを感じたご様子でした。
中田さんは、このお寺で史料をじっくりと見る時間がないので、お目当ての文献をデジカメで漏らさず撮影されました。

一方、私はこのお寺周辺を散策。お寺が地域の中心的存在であることを示すように、一帯は「武佐町」という町名がつけられ、お寺の隣には、武佐小学校がありました。

    お寺の前の通りは旧中山道
(歴史的建造物が立ち並ぶ旧中山道の通り)
1227street.jpg

(本陣跡も)
1227honjin.jpg

そして、出色なのは、お寺の前の通りが旧中山道となっていることです。この街道の66番目の宿場で、「武佐宿」と呼ばれています。
その通りには、歴史的建造物が軒を並べ、古民家を利用した「いっぷく処」あり、本陣跡の建物ありで、落ち着いた雰囲気。観光客の街歩きのコースにもなっていると、本家・廣済寺のご住職が教えて下さいました。

かつて近江の商人が移り住んだことから、町ができたと言われる、現在の金沢・近江町市場界隈。この例を挙げるまでもなく、金沢は近江(滋賀県)とは、古くから結びつきがあります。
今回、近江八幡での訪問では、さらに宗教の面でのつながりが強いことを再認識しました。

近江八幡、そして金沢の二つの広済寺さん、この度は大変お世話になりました。ありがとうございました。

米でデザイン学ぶ若者ら広済寺さんへ

この週末、あかつき屋にアメリカ・オレゴン州と東京からお客様をお迎えしました。
いずれのお客様もデザインをお仕事にされており、意気投合。あかつき屋の前のお寺・広済寺さんの重厚な建物に興味を示され、朝みんなで拝観させて頂きました。

その際は、出来上がったばかりのお寺の英語版リーフレットが大いに役に立ちました。

(お寺を見学されたアメリカと東京からのお客様=写真掲載了解済、以下同じ)
0624kohsaiji1.jpg

アメリカから来られたのは、マシューさん。大学でデザインを学んでおられ、日本へは知人の方とともに来られ、東京でのデザイン関係のインターンシップを経て、金沢にお越しになりました。

マシューさんは日本の仏教にも関心をもっておられ、お寺のご厚意で中を見させて頂きました。
立派なけやきの柱、天女を配した金箔塗りの欄間、蔓葵のお寺の家紋。どれも珍しいものばかりで、興味は尽きませんでした。
一行は、英語版リーフレットを参考にしながら、お寺の立派な本堂や外観の手の込んだしつらえに感心しました。

(一同正座してお参りしました)
0624kohsaiji2.jpg

皆で手を合わせておまいり。この後、お客様はそれぞれに百万石の城下町の観光に出発されました。

広済寺さん英語版リーフレット完成!

あかつき屋の前のお寺・広済寺さんを外国人に紹介する英語版リーフレットが今日完成しました。
昨年後半にお寺さんの発案で英語版リーフレット作りがスタート、お寺の世話役さんや、当あかつき屋など関係者が総力を挙げて、リーフレット作りに取り組みました。

印刷会社から届いた刷り上ったばかりのリーフレットは、A4版を三つ折りしたもので、フルカラー。明るく上品な仕上がりになっており、一同は達成感と満足感に浸りました。

(完成した英語版リーフレットを眺めるお寺の住職さんと奥様、そして孫のゆいちゃん)
0622lief 01
(英語版リーフレット)
0622lief2 -01

リーフレットの内容は、表紙にお寺の本堂や山門を映し、お寺の歴史や、おちょぼ伝説を英文で紹介。見開くと写真をふんだんに配して、お寺の四季や、欄間などの建築美、阿弥陀様、ご本尊、宝物などを載せています。

作成に当たっては、お寺の世話役で元英語教師の山川さん、東京の会社で海外関係業務に当たる私の妹らが英訳に尽力しました。

また、ちょっと愉快なことですが、昨年の大晦日にあかつき屋にお泊りになった徳島のWさんにも、ご協力頂きました。
お寺でご一家で除夜の鐘をつかれたのですが、ご了解を得て、お父様が鐘をつくシーンでご登場頂きました。Wさん、ありがとうございました。

今夕、広済寺さんでは、住職さん、奥様、そしてお孫さんのゆいちゃんも加わって、出来上がったリーフレットを広げて見ました。きれいな仕上がりに皆さん満足そう。

小学校三年生のゆいちゃんは学校で英語を勉強しており、興味深げにリーフレットをご覧に。学校での英語活動の一端を紹介してくれ、きれいな発音で「I like cats.」と話されました。

外国人にお寺を紹介する際に活躍されそうです。

広済寺さん英語版リーフレット 原案完成!

昨年後半から作成作業を進めてきた広済寺さんの英語版リーフレットの原案ができました。
今日の午後、お寺では、お寺の奥さんや副住職の若さん、そしてお寺世話役で、このリーフレットの英語訳に当たった山川さんと私が集い、その内容について確認しました。

お寺に来ていただいた印刷会社の女性営業担当者さんに、リーフレットの内容について説明、その電子データを引き渡しました。
作業が順調に進めば、6月上旬にはリーフレットが完成するとのこと。完成したリーフレットを手に外国からのお客様に説明する日のことを思い描き、一同からは、安堵と喜びの表情が浮かびました。

(英語版リーフレットの原案を確認するお寺の皆様)
oterameeting.jpg

広済寺さんは、あかつき屋の前のお寺。このお寺は以前、ジャパン・テントの参加者を受け入れたり、娘さんが海外留学するなど、もともと国際交流に熱心なところがあります。

あかつき屋がオープン後、外国人参拝者が増えたこともあり、外国からの人にもお寺をよく知ってもらおうと、英語版リーフレットの作成を企画されたのでした。

英語訳は、お寺のお世話役で、現役時代、中学・高校の英語教師であった山川さんが当たられました。
私も、お寺を説明する英文の内容について検討するとともに、リーフレットのレイアウトや写真撮影などで協力させて頂きました。

また、アメリカ留学の経験があり、現在、東京の会社で海外関連業務に当たる私の妹にも力になってもらい、英文をチェックしてもらいました。

リーフレット作成作業が、いよいよ印刷段階に入ったことから、この日、関係者の心が弾みました。
お寺の奥さんや、若さんらは、お寺に外国人参拝者を迎えた時のおもてなしや案内などについて、早くも話が広がりました。

FC2Ad