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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

8年ぶり南米から 三夜連続カニ面

冬の金沢の食の大冒険といったところでしょうか。あかつき屋にお泊まりになったお客様。三夜連続違う飲食店で金沢おでんの一押しの食材カニ面を食されました。地元の人でもカニ面をそう頻繁に食することはないのに、それを三日連続ですから、ただただ驚くばかり。

「いずれのカニ面も絶品でした」とそのおいしさを激賞。そう語ったのは、8年ぶりにここにお越しになった男性で、今回はご夫婦ではるばる南米ブラジルから北陸の地に足を踏み入れたのでした。あかつき屋に三泊されました。

お客様のご主人は8年ほど前に首都圏にお住まいで、当時は勤務先のご同僚とあかつき屋にお越しになりました。その際に記憶に残っているのは、お客様は金沢土産に「職場の金沢出身の女性の薦め」(お客様)で、米菓ビーバーを何袋も買われたことでした。
その後、ブラジルへご転勤。ご結婚を経て、今回は奥様とともに久しぶりのご帰国。お二人の結婚記念日を祝う旅でもありました。

【お客様が食されたカニ面=ご提供写真】
(あまつぼさんのカニ面)
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     (飛さんのカニ面)
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(三幸さんのカニ面)
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この度の金沢旅行の目的の一つは、金沢の冬の食の魅力を存分に味わい尽くすことでした。特に力を入れたのは、これも金沢通の職場のご同僚の紹介で、金沢おでんの具材カニ面へのチャレンジ。

お二人が三夜連続で訪れたお店は、順に「あまつぼ」さん(柿木畠)、高級寿司店「飛(とび)」さん(尾山町)、「三幸」さん(片町)でした。どのお店のカニ面も趣向が凝らされていました。カニ足、卵、カニ味噌がカニの甲羅の中に絶妙に配され、おでんのつゆなどをベースにした、そのお出汁も独特のもので、お口に入れると思わずうなってしまったそうです。

(カニ面についてお宿ノートにレポートされたお客様)
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その一品、一品について、お二人はご出発の朝、お宿ノート「自由帳」に写真付きでレポートして下さいました。私どもにとっても、新たな知見を得た格好です。

お二人は今回の旅も「お土産にビーバーをたくさん買いました」(笑)とのことでした。今年NBAで活躍する八村塁選手(富山県出身)が、チームメートに配って大ブレークした(白えび)ビーバー。最高のお土産になったようです。

O様、8年ぶりにお越し下さり、感激しました。ありがとうございます。再びブラジルに戻った後も、元気でお過ごし下さいませ。

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あかつき屋 夜の団らんに香箱ガニ

日ごとに寒さが感じられる中、あかつき屋の夜の団らんの場が一気に明るく、活気づきました。6日に日本海のズワイガニ漁が解禁となり、近江町市場の鮮魚店の店頭に並んだ香箱ガニが、早速ここの団らんの場に登場したのです。

東京からお越しになったお客様グループが買ってこられたのです。外でのご夕食後、二次会の酒の肴としてテーブルに並びました。お客様は初めて目にする冬の日本海の味覚に感嘆の声を上げられ、夜のご歓談が一段と盛り上がりました。

(食卓にお目見えした香箱ガニ)
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近江町市場は、ズワイガニ漁が解禁となり、最初の土曜日とあって、市場は混み合っていたそうです。お客様は、話題のメスの香箱ガニを「とりあえず一匹買ってきた」のだそう。

しかし、初めて見る香箱ガニ。そのさばき方も、食べ方もご存じなく、どうすればいいのかと思案顔でした。
そのご様子に、さすがに看過できず、私は台所に立ち、既にゆでてあったそのカニの甲羅をパカっと開け、中の身を食べやすいようにしました。殻が付いて硬いカニ足に包丁を縦に入れ、切り口をつくり、身を取り出しやすいようにしました。

実は、私がカニをさばくのは、初めて。子どもの時から食べて来たカニですので、家族が調理するのをそばで見てきた程度です。ですから、お客様が持ち込まれた香箱ガニを前にした時は、少し戸惑いました。でも、私以外に手ほどきする人がいなかったので、気合でそのカニを処理しました。

(初香箱ガニを楽しまれたお客様=写真掲載了解済)
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お客様には食べる時は、カニのお腹の下に付いている三角形のフンドシと呼ばれるものなど以外は、食べられるとお話ししました。カニ足はもちろん、お客様には不案内だったオレンジ色の内子やカニ味噌などは、特に美味であることを紹介しました。

お客様は、近所のふじた酒店さんで地酒とおかきなどを買い、カニとともに召し上がられました。言うまでもなく、懇談は盛り上がり、尽きない話に楽しい一夜となりました。

私にとっても愉快なことでしたが、振り返れば、カニの実を付ければ風味がより豊かになる酢醤油を作って差し上げれば良かったなと思いました。次回に活かします!

散居村で伝承料理を賞味

(前回のつづき)
今回の砺波・散居村視察については、もう一つ大きな目的があります。それは、この地に伝わる伝承料理を学ぶことと、伝統的な散居村家屋について理解を深めることでした。

伝承料理については、砺波市大門(おおかど)集落に、この地の風土で育まれたお料理を提供する農家レストラン大門があり、昼食会場としてそこを訪問。私ども一行は、良質なお味の地元料理の数々を賞味しました。

(農家レストラン大門の正面)
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(頂いた散居村の伝承料理)
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お食事した大門は、散居村独特の「アズマダチ」の建物。大きな三角の妻面に太い梁と束、貫がマス目に組まれ、その間が白壁となっている切り妻造りが特徴です。
外からは堂々とした佇まい、中に入ると、冠婚葬祭が十分に行える、広々とした空間となっています。

そこで頂いたコース料理。がんもどきをじっくり煮込んだ丸山や、いとこ煮、ゆべす、よごし、三色くずきり、季節の天ぷらなどが、輪島塗のご膳の上に綺麗に並びます。
そして、大門と言えば、名物大門素麺もお椀に入って出されました。

(料理を頂きながら女将さんの話を聞く一行)
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女将さんの境さんが強調されました。「うちのお料理は、化学調味料は、一切使っていないんです。だからとても時間がかかるんです」。
おっしゃる通り、どのお料理も材料の自然の味が遺憾なく感じられ、体にとてもいい感じ。
「力仕事をしている人は、味が薄く感じられるかもしれませんが、私たちは、本当においしい味はこれだと思って作っているんです」。
そう説明されましたが、私たちは、全然物足りないことはなく、体にしっくりと馴染む、上質な味と感じました。

この農家レストランのもう一つ特筆すべきところは、空き家を活用している点です。世代交代等で住む人がいなくなったこの家を境さんのご主人が購入。地域活性化を目指す地元砺波市の働きかけもあって、北陸新幹線が開業した2015年3月にオープンしました。
そして、女将さんの境さんを中心に、地元の主婦らも参加して、運営されています。

数年前にテレビ朝日の「人生の楽園」で全国放送されたこともあって、知名度が格段にアップ。今は週末を中心に大勢の人が訪れています。散居村に新たな観光スポットが生まれた形です。

(大門素麺資料館も見学)
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このレストランのお隣には、昨年開館した「大門素麺資料館」があります。館内には、大門素麺の歴史や、製造工程などについて、写真パネルや各種道具などで紹介しています。

一行は、そこも見学。ここの素麺の歴史は江戸時代後期、能登・輪島で製造されていた素麺について、売薬さんからもたらされた情報がきっかけだそう。その後、石川県かほく市高松の素麺職人を大門に招いて、地元の人数人が製造の技術を習得したことで普及が本格化したのだそう。とても興味深い事実で、インターネット全盛の今日と異なり、人から人へと情報が伝わる、当時の食文化の伝播について、思いをいたすこととなりました。

農家レストラン大門の皆様、この度はありがとうございました。

魚津の新名物・バイ飯を堪能

(前回のつづきです。)
今回魚津を訪れたのには、もう一つ目的があります。それは、最近注目を集めている魚津のご当地料理バイ飯を食べることです。バイ貝を炊きこんだのがバイ飯だそうで、どんな味かと金沢を出発する前からワクワク。

立ち寄った「海の駅蜃気楼」の食堂のメニューになっているバイ飯定食を食べたところ、バイ貝の出汁がほどよく染みたそのご飯はとても美味。これを食しただけで、ここに来たかいがあったと満足しました。

(バイ飯定食)
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「海の駅蜃気楼」はその名の通り海のそばにあり、魚津埋没林博物館に隣接しています。
魚津は昔から漁業が盛んなところで、バイ飯は、そのバイ貝を獲る漁業者が賄いで作って家で食べていた「漁師飯」がベースになっているそうです。

(海の駅蜃気楼)
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これを地元のソウルフードとしてブランド化に力を入れ、このほど「魚津バイ飯」が特許庁に地域団体商標として登録されました。古くて新しいご当地グルメです。

このバイ飯は、その海の駅でバイ飯定食のメーン料理として頂きました。出汁汁がちょうど良い具合に染みたご飯、その中に散らされたバイ貝の食感は良く、満足のいくお味でした。

一緒に出された貝のおつゆと、二枚も載った魚のフライも食べ応えがあり、1,300円のお値段以上の価値がありました。

食には、無限の可能性があり、なんと人を幸福にしてくれることでしょう。そんなことを思ったランチタイムでした。

金沢おでん 奥深いカニ面

近年注目度がアップする金沢おでん。この地元グルメに対して造詣が深くなる機会がありました。そのおでんの代表的な具材である金沢おでんについて、あかつき屋のお客様を通じてあれこれ学んだのです。

そのお客様は、山梨県の富士山のふもとのまち富士吉田市からご家族でお越しになり、あかつき屋に二泊されました。その二日間の夜、違った店でおでんのカニ面を召し上がられ、それぞれ特色があることが分かったのでした。

(あまつぼさんのおでん。車麩と大きなシイタケが目を引きます
                  =ご提供写真)
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(あまつぼさんのカニ面)
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このご一家のFさん、地元の富士吉田に金沢出身のご友人がいらっしゃり、金沢に行くなら、おでん屋でカニ面をぜひ食べたらいいと勧められたそう。それで早速あかつき屋に着いた途端、カニ面が食べられるお店はありますかと、尋ねられました。

私は、まず繁華街にある老舗のおでん居酒屋あまつぼさんを紹介いたしました。そこで、大きな車麩などが入ったおでんとともに、漁が解禁になって間もないズワイガニのうちの香箱ガニのカニ面をご注文。おいしく食されたそうです。

翌日は、あかつき屋の近所のまるよしさんへ行かれ、再びおでんに挑戦。ここでもカニ面を注文されました。

(まるよしさんのカニ面)
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二つのお店で知ったことをこちらに説明して下さいました。
一日目のあまつぼさんでは、カニ面は、おでんのつゆをかけて食べたそう。また、かにの一つの甲羅には、カニ足の実、子の塊とともに、カニ足本体が載せられ、ワイルド感がありました。

一方、翌日のまるよしさんでは、カニ足と子の塊は別々の甲羅に入れられていました。だしについては、店主や居合わせた地元客とのやりとりで、ポン酢やお酒をかけて食べるとおいしいと教わったそうです。

私は毎年、香箱ガニは数度食べますが、カニ面のスタイルで食べたことがありません。今回この方面の知識を得たので、近々挑戦しようと思います。

(Fさんご一家=写真掲載了解済)
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(ライトアップされた兼六園)
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    幻想的な兼六園のライトアップ
なお、Fさんご一家、兼六園の夜間ライトアップにも出かけられ、素敵な写真を撮ってこられました。
ご宿泊ありがとうございました。息子さん、来年から社会人ということですが、健康に気をつけて、ご活躍下さい。