寒中の北陸・金沢。例年通り、寒い冬になっています。天気予報で雪予報が出ると、いったいどの程度の雪になるのか。そんなことが気になる毎日です。
そんな中で、心和むことも。フランスや香港から新年を祝うメッセージが届きました。コロナ禍で、海外とは、ほとんど往来が途絶えた昨今。先方から私たちは元気ですよ、との知らせにこちらも大いに元気づけられました。
(フランスからメールで届いたお便り)

フランスからのお便りは、リヨンのご一家から。このご一家のご夫婦は2014年12月に、あかつき屋にお泊まりになったのがきっかけで交流が始まりました。このご夫妻は金沢にご滞在中、偶然、あかつき屋の近所の男性に道案内の親切を受けられたのがご縁で、こちらと親密となり、その後、毎年のように年賀を交換しています。
ご夫妻の息子さんの妻が日本人という関係もあり、大の日本ファンで、互いに再会を約しています。
メールに添付して、ご家族のお写真が送られてきました。
(香港からのお便り)

もう一つのお便りは、香港のご夫妻から。昨年末にクリスマスカードを兼ねてエアメールが送られてきました。
お二人は、あかつき屋が開業した2011年にお泊まりになっています。そのご縁で、私たちは4年前に香港を旅行。ご夫妻から現地を案内して頂きました。
その後、香港のお二人は2020年2月に再びこちらにお越しになり、冬の金沢を楽しまれました。
海外との行き来の再開は、いまだ見通せませんが、このような交流が、私たちを和ませ、今日、明日生きるエネルギーを与えてくれています。
フランス・リヨンのご一家、香港のご夫妻の皆様、ありがとうございました。
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コロナ禍により、我が国と海外の間で見えない壁が立ちはだかる中、そこに風穴を空けるように、一筋の光明が差し込んで来ました。
二年前に、あかつき屋にお泊まりになったスイス人のご一家からお便りが届いたのです。
安否確認などのメッセージと共に添えられていたのは、チョコレートの贈り物。外国のみならず、遠方との往来がためらわれる風潮がある中で、この思いがけないギフトを前にすると、スイスの高原の風を感じた気分になりました。
(スイスから届いたチョコレートとお便り)

スイス・ジュネーブの田舎町で暮らす、このご一家は一昨年の7月にあかつき屋にお越しになり、延べ一週間ほどご滞在になりました。ゆっくりと金沢を楽しみたいというご意向があり、私どもも、お泊まりの間、いつしか裃(かみしも)を脱いだお世話をさせて頂きました。
あれから2年ほどが経過、世界は一変しました。お客様との間では、互いに安否を気遣うようになり、折にふれてお元気な様子がメール等で届けられると、うれしくなります。
今回のスイスからのお便りは、僥倖と言えるものでした。頂戴したチョコレートは、スイスの風土が染み込んだ味がしました。
「また、日本に来たい」とのメッセージも。本当に再会したいものです。
ご一家の皆さん、ありがとうございます。また、お会いしましょう。
うれしい年賀状が、今年もお客様からいくつもあかつき屋に届きました。メール全盛時代にあって、ハガキという手触りの通信ツールは、やはり他には代えられない、温かみと親近感があります。一期一会に留まらない、お付き合い。胸が熱くなり、改めて感謝の気持ちを表したいと思います。
その文面によると、ここに初めてお越しになった時は独身でしたが、その後、結婚され、昨年子供さんが生まれたとか、子どもさんも巣立ち、ご夫婦は今は悠々自適な生活を送っているなど、様々です。
(届いた立教大西川ゼミ様からの年賀状=写真掲載了解済)

その中で、
2年前に金沢でゼミ合宿された立教大学観光学部のゼミ生からのものがありました。コロナ禍の中でも、工夫を凝らして、積極的に研究活動を展開。収穫の多い2020年であったと記されていました。
【2019年9月のゼミ合宿風景】
(あかつき屋で市の担当者からのプレゼンを受ける)

(ゼミ合宿を終えての記念撮影)

(キャンパスで生き生き=2019年12月)

立教大のゼミは、西川亮先生が主宰しています。
このゼミは一昨年9月に金沢にお越しになり、あかつき屋で三泊されました。歴史的な資産をベースに観光のまちづくりを進める金沢を調査するため、市の担当者からレクチャーを受けたり、まちあるきを実施したりされました。とても熱心に勉強される学生さんだったとの印象があります。
頂いた年賀状によると、新型コロナに見舞われた昨年でしたが、オンラインでのゼミ活動の一方、埼玉県川越でのフィールドワークやアンケート調査の実施など、多彩かつエネルギッシュに研究活動を展開。大いに成果を挙げられたようです。
学生さんをここにお迎えすると、我が子のような、可愛さがあります。ご宿泊後、元気にやっていることが分かると、うれしくなります。
皆様、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
「友遠方より来る」の感でしょうか。今日懐かしい方が、4年ぶりにあかつき屋にお越しになりました。
アメリカ・ワシントン大学建築学部教授のオオシマ・ケン・タダシさんです。オオシマ教授は2015年3月にご自身が主宰する研究室の学生さんたちとともに、
あかつき屋を拠点に研究調査活動に取り組まれました。
今回の金沢訪問は、来年春に金沢市内で予定する作品展の打合せのためです。オオシマ先生は相変わらずエネルギッシュな活動をされています。
(4年ぶりにあかつき屋にお越しになったオオシマ教授)

オオシマ先生のご一行は4年前、三泊四日の日程であかつき屋に滞在し、歴史的建造物や最新の建築物の調査や金沢市のまちづくり担当者の講演などに臨まれました。その際、私も一部同行させて頂きましたが、学生さんらは大変熱心に学んでおられました。
今回の金沢入りは、来年春に市内の公共施設で予定する作品展の準備のためでした。
その作品展では、海外の気鋭の建築家の手による模型や映像、写真などが出品される予定で、その際には、研究室の学生さんたちも訪れる予定だそうです。
(縁側でお庭をご覧になるオオシマ教授)

金沢では一泊と慌ただしい日程でしたが、オオシマ先生は、あかつき屋では、緑豊かなお庭を楽しまれるなど、くつろいで過ごされました。
オオシマ先生、ようこそお越し下さいました。来春、学生さんらと再びお会いできることを楽しみにしています。
今年の冬。金沢は暖冬傾向であるものの、寒いことは寒い。立春まであとわずかとなったものの、春を待ち焦がれる気持ちは例年と変わりありません。
そんな日々の暮らしの中で、思いがけず、心があったかくなるシーンがありました。先日、あかつき屋の近所のおばあさんから、手作りのポーチを頂いたのです。「(あかつき屋の)お客さんにでも上げて下さい」。その言葉にびっくり。ここでのお宿業を温かく見守っていて下さったのです。感謝、感激でした。
このおばあさんのKさん。あかつき屋の数軒隣に住み、よくここの隣のクスリのアオキさんに買い物に行かれるので、顔見知りで、時々立ち話をすることもあります。
そのKさん。出会った際、「私、手仕事が好きで、暇な時に、小物入れ(ポーチの類)を作っているんやは。お客さんにでも上げてもらえんかしら」とおっしゃいます。
(近所のおばあさんが下さったポーチの数々)

予想もしないことを言われるので、びっくり。Kさんによると、(めいてつ)エムザの2階のスタイリストゴトウで布などの材料を買って来て、自宅で小物入れをこつこつとこしらえているのだとか。
戸惑いつつ、一度みてみたいと話すと、しばらくして、その品々を持って来て下さいました。
財布や小物入れとして使えそうなもので、キティちゃんや犬などの絵柄の生地で縫い合わされていました。かわいく、親しみやすい雰囲気。
そのご厚意をありがたく受け取り、材料費の一部を負担させて頂きました。
あかつき屋を開業して9年目に入りました。地元の方々のこうした後押しもあるので、地域の人も誇りのもてるお宿にしなければと心を新たにしているところです。
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