金沢では連日35度前後の暑い日が続いています。テレビで「危険な暑さ」と注意喚起されているのですが、これも毎日続くと、その危機感も麻痺してしまいそうなくらい。この暑さ、終わりがあると信じて、日々歯を食いしばっています。
そんな中で、あかつき屋では、夏のユニホームと言える、お宿のネーム入りのTシャツを新調しました。真新しいシャツを着ると気分もフレッシュとなり、頑張っていこうと気合が入ります。
(新調したあかつき屋Tシャツ)

このTシャツは、ここののれんを製作してもらった奥田染色さん(金沢市)に作ってもらいました。創業からやがて丸13年。Tシャツの更新は、3、4度目くらいになります。
今朝、奥田染色さんの営業担当の方が出来上がったシャツを届けて下さいました。あかつき屋の文字が鮮明になった、真新しいTシャツは見ていても気持ちのいいものです。この後、早速袖を通しました。
(夏のれんなどが掛かる玄関)

あかつき屋では、内外で夏仕様になっています。玄関では、これも奥田染色さんに作ってもらったのれんが掛かっています。水色の生地は、目にさわやか。
その横には、南部鉄器の風鈴が軒下に吊り下がっています。その鈴の下には、「旅の空」と毛筆で記された短冊が風で揺れます。
お客様にとって、一服の清涼剤になっていればうれしいです。
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あかつき屋では、国登録有形文化財のこの町家の空間を利用して、金沢に息づく伝統工芸の作品を紹介したいと考えています。その一環として、この度、加賀繍(ぬい)の作品をここのギャラリースペースで展示させて頂きました。
出品して下さったのは、喜多雅美さん(金沢市)で、加賀繍の老舗工房「加賀繍IMAI」に所属されています。四季のパネルや干支を題材にした額、スマホ入れなどの20点を出品して下さいました。
(加賀刺繍の作品についてご友人に説明する喜多さん(右))

この日は、喜多さんのかつての職場仲間数人が、作品を見てみたいと会場に足を運んで下さいました。
心を込めて刺繍された一点一点は、華やかさと優美さを備えたもの。ご友人の方々は、ふだん接することのない、加賀繍の魅力をも知ったようでした。
喜多さんの加賀繍との出会いは、5年前。子どもの頃から、美術や手を動かして何かを作り上げることが好きで、伝統工芸の継承の一端をも担えればと、加賀刺繍の工房を訪ねたのが始まりでした。
(加賀刺繍の作品の一部)


「いい気分転換にもなる」(喜多さん)と制作に打ち込み、今は第一線で活躍されています。「細々でも長く続けていきたい」と今後について語る喜多さん。今は人生の新たな柱になっているようです。
そんな喜多さんのご様子に、ご友人たちは、喜多さんの新たな一面を見たようで、刺激をも受けたようでした。
喜多さん、ありがとうございました。
作品は20日頃まで展示しています。
二月も最終日に。明日から弥生三月。金沢は朝から青空が広がり、暖かく。昼頃には、気温が15度を超えました。まだかまだかと、春の日を待ち望んでいただけに、うれしい気持ちで一日を過ごしています。
あかつき屋も春の装いに。上がりの間では、ひな人形を飾り付けました。お部屋は、華やかな雰囲気に満ちています。
お庭では、植栽の雪対策の縄外しを行いました。雪害から守るため、これまで枝を縄で縛っていたのですが、それを解き放つと、樹木は、のびのびとした様子になりました。木たちも、春の到来を喜んでいるようです。
(上がりの間にしつらえた雛人形飾り)

ひな人形は、関東の親類筋から以前に頂いたものですが、冬の時季は、押し入りの箱の中で眠っていました。先頃、そこから取り出し、玄関から入ってすぐの上がりの間に飾りつけを行いました。
優雅さと風格を漂わす一対の雛人形。おのずからお客様の目に留まり、カメラを向ける方がいらっしゃいます。
(お庭で低木の縄外しを行いました)

(雪をかぶった松の木=1月21日)

陽光に誘われるように、今朝、お庭の木に縛った縄外しをしました。松の木の方は技術が必要で、そこは植木屋さんに任せることにし、ツツジやサツキ、アオキなどの低木を中心に。鎌で縄を切って、枝を本来の姿に戻しました。
今冬も、激しく雪が降った日は、松の木などは、雪の重みで枝折れするのではないかと、はらはらする時がありました。長かった冬のトンネルも出口を迎え、木たちも喜んでいることでしょう。
木の周りに広がる苔も、明るい色合いになり、春の訪れを告げています。
正月は新年の計を立てる時ですね。ここで皆様にご報告があります。
あかつき屋は、観光関連事業の一環としてこの度、石川県の認可を得て、旅行業に進出させて頂きました。旅行業の商号は「あかつきツアー 四季のページ」です。北陸・金沢の地にあって、四季折々の美しい自然、風物の中で、心に残る、感動的な旅を創出し、提供していこうというのが基本コンセプトです。
私どもは数年前、国家資格の国内旅行業務取扱管理者の資格を取得しましたが、ここ数年のコロナ禍で、旅行業への進出を見合わせてきました。しかし、時代はWith コロナへと舵を切りつつあり、人々の旅行に対する意識も変わってきており、時節到来と決断しました。ただ観光は今、冬のオフシーズンに当たりますので、本格始動は春頃を考えています。当面はそのための準備期間となります。
【昨年秋に実施した水スポット撮影体験ツアー】
(鈴木大拙館の水鏡の庭)

(国立工芸館付近)

(古刹・高源院から市街地を望む)

筆者は前職の時代、北陸三県のまちづくり業務などに携わり、その後、2011年からこの国登録有形文化財の町家宿「あかつき屋」を創業し、経営に携わってきました。女将も仕事の傍ら長年、石川県内の社会動向、情勢を注視してきました。
そうした中でここ数年、石川県、金沢市観光協会が主催するモニターツアーに参画しました。金沢市内の隠れた名所をコースに含む、いわゆるマイクロツーリズムを企画。お陰様で、この徒歩でのまち歩き観光は各回とも参加された方々から好評を頂きました。
私どもはそうした経験を踏まえて、この地の歴史・風土を十二分に咀嚼、吟味し、これからの時代のニーズにこたえる旅行商品を世に出していきたいと考えています。そのキーワードとして考えているのが、「自己実現」「人との出会い・ふれあい」「地域の発見・創造」「地域への貢献」などです。
もちろん、お宿あかつき屋は、これまで通り、手を緩めることなく、運営します。その一方で、「あかつきツアー 四季のページ」を展開します。この二つの事業が、互いに良い相乗効果を生むように、企画、運営において細心の注意を払っていきます。
なお、主に旅行事業においては、一時的ではありますが、ボランティアを含めたスタッフ体制の拡充を図る必要があるかと思います。観光関係活動に興味のある方は、その際、こちらに、メールあるいは電話等でお申し込みして頂ければ幸いです。
新年もよろしくお願い申し上げます。
あかつき屋 代表&女将
大みそか。明日から新しい年となりますが、ご宿泊のお客様のお迎え、お見送りや新年準備に当たっていると、感慨にふけっている暇がありません。とにかく、今日一日を乗り切ること、その先に明日があるという心境です。
あかつき屋の新年の飾りつけも恒例ではありますが、その内容は毎年多少なりとも異なるので、新鮮な雰囲気を出していると思います。それらの調度類の中で、あかつき屋は華やかさを醸しながら、ウサギ年を迎えます。
(新年の飾りつけを行った玄関)

玄関には、既存の寄せ植えをアレンジした門松を置きました。「謹賀新年」「あけましておめでとうございます。」の短冊を添えて。玄関上には、定番の松飾りを据え付けました。
(清新さと華麗さを備えた正月花)

(ウサギを描いた絵皿)

上がりの間には、正月花を置きました。毎年お世話になっている生け花講師・角尾宏子さん(金沢市)の手によるものです。
若松のほか、千両、シンビジウム、白百合、梅で構成されています。清純さと華やかさを備えた作品になっています。
角尾さんには、玄関に万年青も生けて頂きました。
(小机に置いたウサギのマスコット)

陶器の逸品も置きました。来年の干支ウサギの絵皿です。これは、新たなアート世界の創出にまい進する現代美術家中村元風さん(加賀市)の作品です。
ウサギは、月の使者、豊穣の象徴とされ、その図柄の意図するところは、「月への飛躍のために思いを巡らす姿」(中村元風さん)とのこと。
明るく伸びやかな作風で、新年にふさわしいと感じています。上がりの間の小机には、かわいらしいウサギのマスコット人形も置きました。
新年の飾りつけにご協力を下さった皆様、ありがとうございました。
レコード大賞にセカオワ一つ自慢話をさせて下さい(^_^;)。昨夜、TBSで放送されたレコード大賞の番組。大賞曲は「SEKAI NO OWARI」(セカオワ)の「Habit」に決まりました。
私は、この曲が大賞になるのではと、事前に家族に話していました。何といっても歌詞が斬新で、秀逸。既成の概念を打ち破る世界観をつくっています。初めて聞いた時、その軽快なメロディーと相まって、とても驚きました。
実は、セカオワ。デビュー当時は、その名前などから、違和感を感じ、疎遠に感じていました。ところが何年か前にセカオワのファンクラブの方々が、セカオワのコンサートが金沢にあるということで、あかつき屋に宿泊されたのです。
そこからセカオワを知り、にわかに彼らの世界に魅力を感じることになりました。不思議なもんです。
セカオワの皆さん、おめでとうございます!
そして、今年一年、あかつき屋にお泊まりになったお客様、支えて下さった皆様方に心から感謝申し上げます。
良い年をお迎え下さい。
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