fc2ブログ

あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

一気に春! ひな人形、雪吊り外し

二月も最終日に。明日から弥生三月。金沢は朝から青空が広がり、暖かく。昼頃には、気温が15度を超えました。まだかまだかと、春の日を待ち望んでいただけに、うれしい気持ちで一日を過ごしています。

あかつき屋も春の装いに。上がりの間では、ひな人形を飾り付けました。お部屋は、華やかな雰囲気に満ちています。
お庭では、植栽の雪対策の縄外しを行いました。雪害から守るため、これまで枝を縄で縛っていたのですが、それを解き放つと、樹木は、のびのびとした様子になりました。木たちも、春の到来を喜んでいるようです。

(上がりの間にしつらえた雛人形飾り)
0228ohinasama0101.jpg

ひな人形は、関東の親類筋から以前に頂いたものですが、冬の時季は、押し入りの箱の中で眠っていました。先頃、そこから取り出し、玄関から入ってすぐの上がりの間に飾りつけを行いました。
優雅さと風格を漂わす一対の雛人形。おのずからお客様の目に留まり、カメラを向ける方がいらっしゃいます。

(お庭で低木の縄外しを行いました)
0228yukitsurihazushi0101.jpg

(雪をかぶった松の木=1月21日)
0228yukitsuri0101.jpg

陽光に誘われるように、今朝、お庭の木に縛った縄外しをしました。松の木の方は技術が必要で、そこは植木屋さんに任せることにし、ツツジやサツキ、アオキなどの低木を中心に。鎌で縄を切って、枝を本来の姿に戻しました。

今冬も、激しく雪が降った日は、松の木などは、雪の重みで枝折れするのではないかと、はらはらする時がありました。長かった冬のトンネルも出口を迎え、木たちも喜んでいることでしょう。
木の周りに広がる苔も、明るい色合いになり、春の訪れを告げています。

スポンサーサイト



旅行業に進出 四季の恵み味わって♫

正月は新年の計を立てる時ですね。ここで皆様にご報告があります。

あかつき屋は、観光関連事業の一環としてこの度、石川県の認可を得て、旅行業に進出させて頂きました。旅行業の商号は「あかつきツアー 四季のページ」です。北陸・金沢の地にあって、四季折々の美しい自然、風物の中で、心に残る、感動的な旅を創出し、提供していこうというのが基本コンセプトです。

私どもは数年前、国家資格の国内旅行業務取扱管理者の資格を取得しましたが、ここ数年のコロナ禍で、旅行業への進出を見合わせてきました。しかし、時代はWith コロナへと舵を切りつつあり、人々の旅行に対する意識も変わってきており、時節到来と決断しました。ただ観光は今、冬のオフシーズンに当たりますので、本格始動は春頃を考えています。当面はそのための準備期間となります。

【昨年秋に実施した水スポット撮影体験ツアー】
(鈴木大拙館の水鏡の庭)
0925photo101.jpg

(国立工芸館付近)
230117photo3010101.jpg

(古刹・高源院から市街地を望む)
1016kougeninview01.jpg

筆者は前職の時代、北陸三県のまちづくり業務などに携わり、その後、2011年からこの国登録有形文化財の町家宿「あかつき屋」を創業し、経営に携わってきました。女将も仕事の傍ら長年、石川県内の社会動向、情勢を注視してきました。

そうした中でここ数年、石川県、金沢市観光協会が主催するモニターツアーに参画しました。金沢市内の隠れた名所をコースに含む、いわゆるマイクロツーリズムを企画。お陰様で、この徒歩でのまち歩き観光は各回とも参加された方々から好評を頂きました。

私どもはそうした経験を踏まえて、この地の歴史・風土を十二分に咀嚼、吟味し、これからの時代のニーズにこたえる旅行商品を世に出していきたいと考えています。そのキーワードとして考えているのが、「自己実現」「人との出会い・ふれあい」「地域の発見・創造」「地域への貢献」などです。

もちろん、お宿あかつき屋は、これまで通り、手を緩めることなく、運営します。その一方で、「あかつきツアー 四季のページ」を展開します。この二つの事業が、互いに良い相乗効果を生むように、企画、運営において細心の注意を払っていきます。

なお、主に旅行事業においては、一時的ではありますが、ボランティアを含めたスタッフ体制の拡充を図る必要があるかと思います。観光関係活動に興味のある方は、その際、こちらに、メールあるいは電話等でお申し込みして頂ければ幸いです。

新年もよろしくお願い申し上げます。
                                                             あかつき屋 代表&女将

大みそか 慌しさの中に新たな息吹

大みそか。明日から新しい年となりますが、ご宿泊のお客様のお迎え、お見送りや新年準備に当たっていると、感慨にふけっている暇がありません。とにかく、今日一日を乗り切ること、その先に明日があるという心境です。

あかつき屋の新年の飾りつけも恒例ではありますが、その内容は毎年多少なりとも異なるので、新鮮な雰囲気を出していると思います。それらの調度類の中で、あかつき屋は華やかさを醸しながら、ウサギ年を迎えます。

(新年の飾りつけを行った玄関)
1231entrance01.jpg

玄関には、既存の寄せ植えをアレンジした門松を置きました。「謹賀新年」「あけましておめでとうございます。」の短冊を添えて。玄関上には、定番の松飾りを据え付けました。

(清新さと華麗さを備えた正月花)
1231flowers01.jpg

(ウサギを描いた絵皿)
1231gannpuusan01.jpg

上がりの間には、正月花を置きました。毎年お世話になっている生け花講師・角尾宏子さん(金沢市)の手によるものです。
若松のほか、千両、シンビジウム、白百合、梅で構成されています。清純さと華やかさを備えた作品になっています。
角尾さんには、玄関に万年青も生けて頂きました。

(小机に置いたウサギのマスコット)
1231rabittdoll01.jpg

陶器の逸品も置きました。来年の干支ウサギの絵皿です。これは、新たなアート世界の創出にまい進する現代美術家中村元風さん(加賀市)の作品です。
ウサギは、月の使者、豊穣の象徴とされ、その図柄の意図するところは、「月への飛躍のために思いを巡らす姿」(中村元風さん)とのこと。
明るく伸びやかな作風で、新年にふさわしいと感じています。上がりの間の小机には、かわいらしいウサギのマスコット人形も置きました。

新年の飾りつけにご協力を下さった皆様、ありがとうございました。

     レコード大賞にセカオワ
一つ自慢話をさせて下さい(^_^;)。昨夜、TBSで放送されたレコード大賞の番組。大賞曲は「SEKAI NO OWARI」(セカオワ)の「Habit」に決まりました。

私は、この曲が大賞になるのではと、事前に家族に話していました。何といっても歌詞が斬新で、秀逸。既成の概念を打ち破る世界観をつくっています。初めて聞いた時、その軽快なメロディーと相まって、とても驚きました。

実は、セカオワ。デビュー当時は、その名前などから、違和感を感じ、疎遠に感じていました。ところが何年か前にセカオワのファンクラブの方々が、セカオワのコンサートが金沢にあるということで、あかつき屋に宿泊されたのです。

そこからセカオワを知り、にわかに彼らの世界に魅力を感じることになりました。不思議なもんです。
セカオワの皆さん、おめでとうございます!

そして、今年一年、あかつき屋にお泊まりになったお客様、支えて下さった皆様方に心から感謝申し上げます。
良い年をお迎え下さい。

いよいよ師走 寒さと慌ただしさと

令和4年(2022年)もついに師走入り。暖かかった11月から一転、寒さが増してきて、その上、北陸特有の雨空が多くなりました。本格的な冬の到来を前に、覚悟をもって毎日を過ごしています。

冬支度を急ぐ一方、今年度の決算期とも重なり、慌ただしさも増してきました。とにかく、いい形で一年を終えたい。そんな心持ちでお宿業に勤しんでいます。

(シクラメンの苔玉を玄関に置きました)
1210hikuramen101.jpg

shikuramen201.jpg

(鮮やかなハボタン「光子」)
1210mitsuko01.jpg

寒さをかこつのではなく、少しでも明るく、温まるものをと、この度、お宿の内外で、しつらえを整えました。
新たな趣向として、シクラメンを配した苔玉を玄関に置きました。苔玉作りを趣味とする妻の手作りの品。辺りは、一気に華やかになりました。

軒下には、ハボタンの新品種「光子」を置きました。これまでのハボタンのイメージを覆す、光沢のある赤黒系。見る人に鮮烈な印象を与えます。

(コミュニティルームでは掘りこたつを冬仕様に)
1210kotatsumikan01.jpg

コミュニティルームでは、こたつを冬仕様に整えました。畳一畳分の大きさの掘りごたつに、畳一畳を上回る大きなこたつ布団を掛けました。ここで今冬もお客様の気さくな団らんが生まれることでしょう。

(日本海にかかった見事な虹)
1208nijiniji01.jpg

      日本海に見事な虹
8日に思いがけない風景と出会いました。車で里山海道を走っていたら、海に大きな虹がかかっていました。こんなに太く、鮮やかなものは、初めてではないかと思ったほど。

高松サービスエリアで車を止めて、写真に納めました。これも初冬の風景でしょう。一服の清涼剤となりました。

外壁を一新 ススキが秋の風情

秋へ真っすぐに向かうかと思ったら、台風の北上がフェーン現象を生じさせ、金沢は35度ほどにまで気温が上がるなど、定まらない天候に戸惑いを覚えるほど。空には、夏の残がいがいまだあるのでしょうか。

そんな中で、あかつき屋は秋へ着実に衣替えをしつつあります。この度、建物の外壁をリニューアルしました。真新しい装いに。お客様には、喜んで頂くばかりでなく、私どもも気分が一新し、秋の観光シーズン入りに当たって、テンションは高まっています。

(建物の外壁をリニューアルしました)
0919wallrenewal01.jpg
(玄関も趣深く)
0919entrance01.jpg

外壁の塗り替えは先週、約一週間ほどかけて行われました。真夏のような暑さの中、職人さんたちは終日、壁と向き合い、ローラーを使って丁寧に塗り進めていかれました。

こげ茶に塗り上げられた壁面を見ると、この建物が約90年が経過したものとは思えないほどに、つややかになり、存在感が一段と増しました。近所の人からも「きれいになりましたね」との言葉を頂きました。

(上がりの間にススキ)
0919susuki01.jpg

      頂いたススキを生ける
この初秋の日ぐらし。うれしいことがありました。内灘町に住む方から、素敵なものを頂きました。
「うちのお庭で育ったものですが」と、ススキを一束下さったのです。

早速、上がりの間に生けました。一気に秋の雰囲気に。お客様も野趣に富んだその草木に秋の訪れを感じ取っておられます。
Yさん、ありがとうございました。