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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

ひな人形飾りや菜の花、春の準備進める

立春が過ぎ、三月も間近になると、一気に春めくかと思っていると、朝方は雪に。黒い瓦屋根には、白く雪が積もりました。昼頃には溶けだしましたが、白と黒のコントラスは鮮やか。金沢ならではの、この時季の風景です。

肌寒さは感じるものの、あかつき屋では、少しずつ春の準備を進めています。玄関から入ってすぐの上がりの間には、ひな人形を飾りました。玄関の円窓の前には、菜の花や桃の花などを配した生け花を備えました。
本格的な春には、いましばらく時間がかかりそうですが、お客様には、早春の息吹を感じ取ってほしい、と思っています。

(上がりの間に飾ったひな人形)
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(玄関には、春の花を配した生け花)
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ひな人形は以前に関東の親戚筋から頂いたもの。華やかで、優雅なその姿は、毎年見ていてもけっして飽きることはなく、その飾りつけは、苦になりません。威風も備えた、その佇まいは、お客様の目を和ませています。

(明け方雪が降りました。二階窓から)
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今冬は、暖冬傾向で推移し、いっときは、春本番を思わせるような暖かい日もあったので、このまま春にとの思いをもちましたが、やはり楽観はできません。雪が降れば、草木の芽吹きも足踏みといったところでしょうか。

粛々と一日、一日心を尽くして過ごしていこう。そんなことを自らに言い聞かせることでした。

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謹賀新年、地震 あかつき屋は無事

謹賀新年 旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします。

元日ののんびりムードを突然の揺れが吹き飛ばしました。能登を中心とした最大震度7の地震が発生しました。珠洲市、輪島など奥能登は大変なことに。多数亡くなられた人がいらっしゃり、いまだ行方不明者が多数おり、心が痛みます。

金沢は、丘陵部で複数の住宅が倒壊しましたが、市街地は目立った被害がなく、平穏を取り戻しています。ここあかつき屋でも、棚の物が落ちるなどしましたが、目立った損傷はなく、ひとまず胸をなでおろしています。正月三が日は、休業させて頂いており、事故、トラブルは発生しませんでした。

ありがたいことは、地震発生当初から、国内外のお客様からご心配、お見舞いのメールが相次ぎ届き、感激、感謝しているところです。私たちは、無事です。ありがとうございます。

(上がりの間に飾った正月花)
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ただ、発生当初と比べ少なくなりましたが、軽微な余震があり油断せず、ふだんにもまして体制を整えて、お客様をお迎えしたいと考えています。

例年通り、あかつき屋では、お正月の飾りつけをして、初春を迎えました。
私どもの友人の華道家・角尾宏子さん(金沢市)には、おめでたい正月花を生けて頂きました。若柳、しだれ柳、梅、ラン、いぶき、つげ、千両、小菊、ヒノキの九品の花材を上がりの間に華麗に生けられました。見るだけで、幸せな気分になります。

(中村元風さん作の龍の飾り皿)
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(同じくプラチナ箔を散らした日本酒)
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その隣には、龍を描いた飾り皿を置きました。現代美術家として意欲的な創作活動を展開する中村元風さん(加賀市大聖寺)の作です。
元風さんは以前陶芸家という称号で作陶活動を行っていましたが、近年アートを根本から見つめ直し、独自の世界観をつくり、斬新な作品を世に送り出しています。

その一環として今回は、プラチナ箔を散らした特別な日本酒を創作されました。地元の酒造会社とのコラボ作品で、ラベルのデザインも自作のもので、きらびやか。年齢的には古希が視界に入っている時期になりましたが、年齢を超越した気概を感じさせます。私にとって刺激を大いに受ける人のお一人です。

それにしても、今回の地震の被害が心配。私どもの周囲には、能登の人が数多くおり、被災者の救出活動が思うに任せない状況は、辛く、いてもたってもいられない心境です。とにかく、ご無事で、一刻も早く平穏が戻るよう祈るばかりです。

寒さがさらに募る時季。皆様もご自愛下さい。この一年が良い年でありますように。

再生、再会の年 感謝胸に新年へ

いよいよ年が押し詰まってきました。今年一年の片づけと新年準備をしつつ、慌ただしく日々を過ごしています。

令和5年。私たちにとっても、現代史においても、意義深い年になったと思います。コロナ禍を抜けた一年。様々な事柄が戻ってきて、貴重な再会がいくつもありました。

(アメリカのCoreyさんご夫妻から頂いたカード類)
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インバウンド観光が再開した年。その中で、コロナ禍中は、来日がかなわなかったアメリカのCoreyさんご夫妻とそのご友人らが、あかつき屋に再びお越しになったことは、極めて印象深い出来事でした。

アメリカ・東部にお住まいのご夫妻。この10月に、4度目の金沢入りを果たされました。それ以前にも、こちらへの訪問を計画されましたが、波状的にやってくるコロナ禍によって来日を断念された経緯があります。

久しぶりの再会に互いに感激し、喜び合いました。Coreyさんらをお迎えした日々は、今も温かい余韻となって残っています。

(香港のお客様から届いたクリスマスカード)
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過日、香港からクリスマスカードが届きました。Lorettaさんからです。Lorettaさんご夫妻は、2020年の初頭に二度目のあかつき屋訪問をされましたが、その後、コロナ禍に世界が飲み込まれ、互いに行き来ができなくなりました。

Lorettaさんらは無事元気でお暮らしのご様子。うれしく、心強く思いました。

健全に、円満に生業を営むことで、実現する人との再会と交流。ただただ感謝するばかりで、今、刻む時間をかけがえのないものとして、新年に向かいたいと思います。

猛暑の中、あかつき屋Tシャツ一新

金沢では連日35度前後の暑い日が続いています。テレビで「危険な暑さ」と注意喚起されているのですが、これも毎日続くと、その危機感も麻痺してしまいそうなくらい。この暑さ、終わりがあると信じて、日々歯を食いしばっています。

そんな中で、あかつき屋では、夏のユニホームと言える、お宿のネーム入りのTシャツを新調しました。真新しいシャツを着ると気分もフレッシュとなり、頑張っていこうと気合が入ります。

(新調したあかつき屋Tシャツ)
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このTシャツは、ここののれんを製作してもらった奥田染色さん(金沢市)に作ってもらいました。創業からやがて丸13年。Tシャツの更新は、3、4度目くらいになります。

今朝、奥田染色さんの営業担当の方が出来上がったシャツを届けて下さいました。あかつき屋の文字が鮮明になった、真新しいTシャツは見ていても気持ちのいいものです。この後、早速袖を通しました。

(夏のれんなどが掛かる玄関)
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あかつき屋では、内外で夏仕様になっています。玄関では、これも奥田染色さんに作ってもらったのれんが掛かっています。水色の生地は、目にさわやか。

その横には、南部鉄器の風鈴が軒下に吊り下がっています。その鈴の下には、「旅の空」と毛筆で記された短冊が風で揺れます。
お客様にとって、一服の清涼剤になっていればうれしいです。

伝統工芸・加賀繍の作品に感嘆

あかつき屋では、国登録有形文化財のこの町家の空間を利用して、金沢に息づく伝統工芸の作品を紹介したいと考えています。その一環として、この度、加賀繍(ぬい)の作品をここのギャラリースペースで展示させて頂きました。

出品して下さったのは、喜多雅美さん(金沢市)で、加賀繍の老舗工房「加賀繍IMAI」に所属されています。四季のパネルや干支を題材にした額、スマホ入れなどの20点を出品して下さいました。

(加賀刺繍の作品についてご友人に説明する喜多さん(右))
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この日は、喜多さんのかつての職場仲間数人が、作品を見てみたいと会場に足を運んで下さいました。
心を込めて刺繍された一点一点は、華やかさと優美さを備えたもの。ご友人の方々は、ふだん接することのない、加賀繍の魅力をも知ったようでした。

喜多さんの加賀繍との出会いは、5年前。子どもの頃から、美術や手を動かして何かを作り上げることが好きで、伝統工芸の継承の一端をも担えればと、加賀刺繍の工房を訪ねたのが始まりでした。

(加賀刺繍の作品の一部)
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「いい気分転換にもなる」(喜多さん)と制作に打ち込み、今は第一線で活躍されています。「細々でも長く続けていきたい」と今後について語る喜多さん。今は人生の新たな柱になっているようです。

そんな喜多さんのご様子に、ご友人たちは、喜多さんの新たな一面を見たようで、刺激をも受けたようでした。
喜多さん、ありがとうございました。
作品は20日頃まで展示しています。