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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

晩秋の中 華やかさと温かさ

11月に入り、金沢は穏やかな天候が続いています。小春日和と言っていいような好天もあり、気持ちの良い日々を送っています。

暦の変わり目は、季節の変わり目。気候に合わせて、あかつき屋では、館内の模様替えを行いました。一つには、金沢などの風習である花嫁のれんを飾ったことです。玄関から入ってすぐの上がりの間に飾りました。そこは一気におめでたさと華やかさに満ちました。

(上がりの間に飾った花嫁のれん)
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(大きな掘りごたつに布団をかけ、冬仕様に)
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花嫁のれんは、母の嫁入り道具の一つです。母は今月89歳になったのですが、その67年前に父と夫婦になった際、持参したものです。
経済的には、けっして裕福でなかった時代。早くに夫を亡くした母の母(私の祖母)が、苦労してねん出したお金であつらえた品です。
描かれた鶴亀や松竹梅の絵柄の中に、友白髪の老夫婦が配されており、ともに仲良く、添い遂げてほしい、との祖母の願いが込められています。

父は90歳で昨年他界しましたが、両親はそうして人生を共に歩んだと、家族は受け止めています。
お客様に花嫁のれんを説明する際、そんなエピソードも添えています。

コミュニティルームの掘りごたつを冬仕様にしました。特注した大きなこたつ布団を電気こたつの台にかけました。
こたつ布団の表面には、無数のだるまの絵が描かれています。

(イルミネーションが点灯され、街は華やかに)
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冬になると、ここがお客様の団らんの場となり、中には、ここでお鍋パーティーをされるグループもいらっしゃいます。そんな和やかな姿をそばで拝見するのも楽しみです。

過日、中心街に出ました。街路樹に設置されたイルミネーションの点灯が始まり、街は明るく、幻想的に。寒さを忘れさせてくれる冬の風物詩です。

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アケビ、山栗 秋のしつらえ

9月が慌ただしく過ぎ、10月を迎えました。金沢は記録的な猛暑だった夏の日々も遠のき、秋風が吹く中、心地よい日々を過ごしています。

10月。この時季になると、一年の終わりが近づいていることも感じることになり、足元を見直すことにもなります。ふだんできなかった書類等の整理を行う一方、あかつき屋の中のお部屋のしつらえの更新も行っています。
館内に飾ったアケビや山栗、唐辛子。いずれの山里の幸も、秋の色を表し、お部屋に快いアクセントとなっています。

(コミュニティルームの掘りごたつの上に置いたアケビ)
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(かわいらしい山栗も)
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午前の空いた時間。富山県との県境付近にある、農産物直売所に向かいました。もりの里、金沢大学横を通って車で20分ほどのところにあるところ。そこは、里の野菜や山の果実などが安価に買うことができるからです。

求めたのは、アケビや山栗等々。早速あかつき屋に戻って、お部屋などに飾りました。
お客様が交流するコミュニティルームには、アケビを。口をぱっくりと開けたものがあり、どこかユーモラスな感じ。茎についている幾枚かの葉が目にやさしい。

同じ部屋の小机には、山栗を置きました。通常の栗より一回り小さいサイズ。直売所の女性店員によると、山栗の実は、これ以上大きくならないのだとか。見てて、かわいい。

(お庭に面する軒下には、唐辛子の実を吊るしました)
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渡り廊下の外側、お庭に面する軒下には、ひもで一列に編んだ唐辛子を吊るしました。金木犀の芳香が漂う中、日がたつにつれて、さらに赤みを増し、秋の深まりを感じさせてくれることでしょう。

街を歩いても、人の表情には落ち着きが見られます。一年で最もいい季節。
お客様には、あきたけなわとなった城下町金沢、そして国登録有形文化財のあかつき屋で至高の時を過ごして頂けたらと考えています。

夏は夜 あかつき屋の夜景

夏は夜。清少納言が『枕草子』で綴った言葉。今年ほど、このセンテンスに説得力ある時はないと感じます。連日の猛暑。日中は屋外に出ることが、はばかられるのですから。

その夏の夜。あかつき屋は、ここならではの風景を現します。お客様は、昼間のうだる暑さを忘れ、ひととき町家の夜を楽しまれています。

(一階のお部屋で見られる、和の趣あふれる夜景)
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一階の夜景は、見ごたえがあります。玄関の円窓は、月のように、ぽっかりと浮かび上がり、上がりの間では和紙で作られた行燈が静かに夏の夜を演出します。お客様は、思いがけない風景に息をのんで眺めておられます。

(先日発行された「金沢日和」)
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(あかつき屋の紹介部分)
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この風景は、このほど発行されたJR西日本の広報誌「金沢日和」(Summer 2018)で紹介されました。この風景の写真が納められています。ありがたいことです。

(ライトアップされたお庭)
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あかつき屋の夜の見どころは、ほかにもあります。
代表的なものにお庭が、あります。夜、折にふれて、ライトアップしています。昼とは違って幻想的な風景が現れます。縁側は、絶好のヴューポイントです。

(夜のあかつき屋の前景)
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あかつき屋の前景も素敵です。灯りと格子戸が織りなす風景は、昭和の時代にタイムスリップしたようなレトロな雰囲気があります。その家屋の中で、お客様は、思い思いに過ごしておられます。

朝、夕に彩り豊かなお庭楽しむ

5月も最終日。金沢は、春から夏へと季節が移ろいつつあることを実感する日々。空の青。木々の緑。そして空気感。心地よさの一方で、時に梅雨入りを思わせるような蒸し暑さを感じることもあります。

兼六園近くにある、あかつき屋。そのお庭は、日々に表情を変えています。緑は一層光沢を増し、お庭を覆うよう。花は、ツツジに続いて、今サツキが満開になりました。
お庭は朝、夕が特に見ごたえがあり、お客様は縁側に佇むなどして、憩いの時間を過ごされています。

(雨上がり、サツキが満開となり彩り豊かなお庭)
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(苔は厚みを増し、見ごたえがあります)
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お庭には、サツキが幾株もあり、5月後半から順に咲き始めました。紅色が鮮やかで、お庭に華やかさを加えています。

雨が上がった今朝。二泊されたドイツからのお客様も、お庭を観賞されました。
雨に濡れた木々の緑や苔、そして、サツキの花々。母と娘さんのお客様は、欧米にはない様式を備えた和風庭園に目を細められました。

(ドイツからお越しになった母と娘さんのお客様
                  =写真掲載了解済)
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こちらのお客様。ドイツ西部のルール地方にあるGelsenkirchen・Buerにお住まいで、日本では三週間の長旅をされています。
Gelsenkirchenは人口30万弱の中都市で、落ち着いた街。しかし、第二次大戦では、激しい空襲を受け、歴史的建造物も甚大な被害を受けたそう。今はすっかり復興しています。

ご出発の朝、Buerの名所を収めたはがきを見せて下さり、説明して下さいました。今日は、金沢駅からサンダーバードに乗り、山口県岩国まで向かうとのこと。旅の平安を祈り、お送りしました。

初夏 さわやかな装いに

5月半ば。金沢はゴールデンウイークのにぎやかな雰囲気は去り、街は比較的静かなムードに包まれています。季節は、本格的な夏へと向かっており、新緑は一層濃く、輝きを増しています。

あかつき屋でも、初夏の装いを整えており、玄関にユリなど季節の花を生けました。時に蒸し暑くなる時季、その花々は清涼感があり、訪れるお客様の目を楽しませています。

(円窓前に生けた季節の花々)
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あかつき屋の玄関には円窓があり、このお宿の代表的な佇まいの一つです。そこの前では、生花を中心に四季折々の演出をしております。この度もスカシユリ、ヒペリカム、カスミソウの三種の花を飾り、一気にさわやかな雰囲気に包まれました。
スカシユリが、気温の上昇とともに、少しずつ花を開かせていく様は、見ていて心地よいものです。

(新緑が濃い並木道=広坂)
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(百万石まつりの提灯が吊るされている広坂商店街)
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数日前、市中心部に足を運びました。旧中央公園横の並木道は、新緑が濃く、生気を放っていました。
広坂通りの商店街の軒下には、6月1日から始まる金沢百万石まつりの提灯が提げられていました。

初夏の城下町金沢。5月の街角。そぞろ歩きが、快い季節です。

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