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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

町家に初夏の息吹 新茶と新緑と

ゴールデンウイーク後半、ゲストハウスあかつき屋を営むこの町家に初夏の息吹が広がりました。
お茶の本場・静岡の新茶の香りが漂い、お庭では新緑が一段と輝きを増したのでした。あかつき屋で休日を過ごされたお客様は、春から夏へと移る季節をゆったりと感じておられるようでした。

(お土産で頂いた静岡の新茶と東京の人形焼)
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静岡の新茶は、5月6日にあかつき屋にお越しになった東京のご夫妻がお土産に持ってこられたものです。奥様のご実家がお茶屋さんをしているとのことで、静岡から取り寄せられた摘みたての新茶とほうじ茶を持参されました。
ご主人は、東京・日本橋の企業にお勤めで、勤務先そばの重盛永信堂から東京名物・人形焼を携えてこられました。

新茶は、先の4月25日に摘み取ったものだそうです。今年は春の低温傾向のため、摘み取りが例年に比べ5日ほど遅くなったとの由。それでも早速新茶を味わったところ、独特の純で清新な香りと味わいがありました。初夏の息吹を身体でたんのうしました。

(あかつき屋のお座敷からからお庭を望む)
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   お庭の新緑輝く
あかつき屋のお庭では、松やツツジなどの緑が、いよいよ輝きを増してきました。掘りごたつがあるコミュニティルームやお座敷からお庭を見ると、心がぐっと引きつけられる風景です。引き戸を開けると、お庭が一幅の日本画のように、和風の景観を見せてくれます。

寒い冬の時期はかないませんでしたが、これからは、お庭に面する戸を開け放ち、お客様に和風庭園の魅力にふれて頂くことにしています。

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浅野川で鯉のぼり泳ぐ

3連休初日の5月3日、近くの浅野川で「鯉ながし」と銘打った催しがありました。
鯉のぼりを川の中で泳がせるもので、数多くの鯉のぼりが水の中に浮かぶ姿は壮観。子どもたちの健やかな成長を願いました。

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浅野川界隈の各種団体でつくる実行委員会が毎年催しているもので、今年で11回目になるそうです。
この地域では、金沢の伝統工芸である加賀友禅が盛んで、友禅の布地を川の水につけて糊や余分な染料を落とす友禅流しが行われていることから、これにちなんで浅野川での鯉ながしが始まったようです。

川を渡す8本のロープにつながれ、数珠つなぐになった鯉のぼりは、水の中でものも言わずに泳いでいます。鯉のぼりが大きく口を開けていると、水の上に顔を出して息をしているように見えました。
川辺の子どもたちは、好奇心いっぱいといった表情で、見ていました。

(梅ノ橋に吊り下げられた鯉のぼり)
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梅ノ橋には、たくさんの鯉のぼりがつるされていました。こちらは、気持ちよさそうに風に揺られていました。

(兼六中学校吹奏楽部の軽快な演奏)
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川原では、兼六中学校吹奏楽部の演奏があったほか、数多くの売店が並び、家族連れらでにぎわっていました。




国際色豊かに黄金週間入り

ゴールデンウイーク(GW)に入りました。ゲストハウスとして開業して初めてのGWなので、どれぐらいお客様に来て頂けるか不安だったのですが、お陰さまでGW2日目の30日、満室となりました。
それも東海地区から来て頂いたグループは、遠路イタリアからお越しのご夫婦もおられ、国際色豊かな一日となりました。

(あかつき屋に来られたイタリア人夫妻も交えたグループ=写真掲載了解済み)
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このグループは、愛知県や岐阜県のご家族で構成され、そのご家族のうちの女性の方が、イタリア人男性と結婚されています。そのご縁で、イタリア人男性のご両親が、日本のGWを利用して、初めて金沢に来られたのでした。

あかつき屋としては、初めてのイタリア人のお客様。はなから、イタリア語は分からないので、お客様のご家族に通訳をお任せし、専ら宿内の掃除や寝具などのセッティングを中心にお世話させて頂きました。

日本人のご家族によると、イタリア人のご家族は、ふすまや障子など、紙でできた建具に大変興味をもたれ、ふすまの前で記念写真を撮られていました。
浴衣を着るのもお楽しみだったようで、私が浴衣を着たイタリア人のお母さんと宿内で出くわした時、そのお母さんは、照れくさいのか、思わず笑みを浮かべられ、私は「ビューティフル」と笑顔で応じました(でも、後で知ったのですが、英語はお分かりにならなかったそうです)。

(広済寺を見学されるお客様グループ)
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あかつき屋の前のお寺・広済寺にも興味津々のようで、市内観光に向かう前に境内に入らせていただきました。お寺の住職さん、奥様は突然のお客様にもかかわらず、気持ちよく迎えて下さりました。
ふだんは、閉じられている正面の本堂の扉も開けて下さり、本堂に上がらせて頂きました。
住職さんは、500年余りに及ぶお寺の歴史について、説明して下さり、お客様たちは、その重厚な歴史にイタリア人ならずとも感銘を深くされたようでした。