気温35度前後の暑い日が続き、今年ほど夏が長く感じる時は、ありません。立秋が過ぎても、終わらない夏。記憶にも、記録にも残る夏になっています。
そんな中で、夏休み期間中とあって、あかつき屋では、ご家族連れのお客様が目立っています。お客様は、一様にここは北陸であることから「金沢って意外に暑いんですね」とおっしゃります。まさにその通りで、四季がはっきりしていると言えば、それまでですが、体力勝負の日が続きます。
それでも、観光を楽しむお客様の笑顔にふれると、元気が注入され、今日も頑張ろう、といった気持ちです。
(パズルなどを楽しまれたご家族連れ=写真掲載了解済)

お盆過ぎにお越しになったのは、栃木県宇都宮にお住まいのご家族。お昼頃こちらに着いてお荷物をおかれた後さっそく観光に出かけられました。
このご一家、あかつき屋には事前に城下町ガイドをリクエストされており、うちのスタッフが街歩きの案内をいたしました。
兼六園から金沢城、そして尾山神社界隈までのコースを各所のポイントを説明しながら同行しました。
お客様のお子様たちは、加賀藩の歴史に興味を示され、ガイドスタッフは、頼もしく、手ごたえを感じたと話しておりました。
あかつき屋の館内では、町家の雰囲気を楽しみながら、子どもたちは、木のパズルや折り紙に興じられました。屋外での活動の疲れを感じさせないほど、パズルなどに打ち込み、「とても楽しかった」と感想を話されました。
一夜明けて向かったのは、寺町寺院群の中にある通称・忍者寺(妙立寺)。仕掛けの多いこのお寺に目を丸くされたことでしょう。ご宿泊ありがとうございました。
(鮮やかな花を咲かせたバラ)
玄関にバラの花咲く暑い、暑いと言っても、季節は、確実に動いているようです。玄関に置いてあるバラが一輪花を咲かせたのです。
ひまわりの黄色い夏から、赤色が彩る秋へ。その季節は目前。今が正念場と言い聞かせ、気持ちを奮い立たせます。
スポンサーサイト
コロナ禍による“鎖国”が解け、金沢の街なかには、欧米系の外国人の姿が目立つようになりました。街を歩いていると、時間帯によっては、外国の人の方が多いのではないかと思うほど、いわゆるインバウンド入込客が増えてきました。
ここあかつき屋でも、そうした方のご来訪が増え、その方たちがご滞在時に醸すオーラが、この町家の純和風な趣を一段と際立たせるようです。私どもも、忘れていたものを取り戻したかのように、気持ちを昂らせて、お世話させて頂いています。
(あかつき屋に二泊されたフランス人カップル)

この度、お越しになったのは、フランス人ご夫妻で、ここに二泊されました。ちょうど桜が満開の時で、グッドタイミングの金沢ご訪問でした。
まず兼六園へ。あかつき屋から歩いて、八坂経由でご案内しました。園は大勢の人であふれていましたが、ある茶店の取っておきの花見スポットを紹介させてもらいました。
お二人は、おそばとお酒などを召し上がりながら、窓外の満開の桜を楽しまれました。
(春のお庭も楽しまれました)

あかつき屋では、お庭にも満足されました。明るい緑に包まれたお庭を縁側でご観賞。苔もきれいに生えており、「よく手入れされてますね」とおほめの言葉を頂きました。
お食事は外食の一方、近隣のお店でも食材を調達。近所のふじた酒店さんでゆず酒を購入。夜は、水入らずでその美味を堪能されました。
春の陽気に包まれた二泊三日。次の旅先は、「日本海に面した舟屋群で有名な京都・伊根に向かいます」とここを後にされました。いい旅を続けて下さい。
ご宿泊ありがとうございました。
金沢では、桜が今月23日に開花宣言が出されました。昨年より7日も早く、暖かくなることはうれしいことですが、正直戸惑うほどです。足早にやってくる春。それと歩調を合わせるように、観光も活発化してきました。
外国の方(インバウンド)の観光客も増えてきており、あかつき屋でもこの度、ヨーロッパから相次いでお客様がお見えになりました。宿泊先として、国登録有形文化財に指定された純金沢町家を希望されておられ、こちらもそのお気持ちに沿って、心尽くしのおもてなし。ご滞在中は、書道体験の機会をつくらせて頂きました。
【お客様の書道体験】
(ノルウェイのご友人同士のお客様)

(オーストリアの父と息子さん)

お越しになったのは、ノルウェイとオーストリアからで、いずれも二泊三日の町家ステイをされました。
こちらでは、お客様向けに様々な体験メニューを準備しており、今回は、スタッフの指導による書道体験をして頂きました。
書道アクティビティでは、お客様には、お好きな言葉を英語で書いてもらい、それを日本語に訳して、毛筆にしたためてもらいます。
お客様が選んだ言葉は、ノルウェイの男性お二人は、「未来」と「自然」で、オーストリアの父と息子さんは、お父様の方は、愛妻家と見えて、ご夫人の名前の「ガブリエル」で、息子さんは「成功」の文言でした。
まず、お客様は、スタッフが書いたお手本を見ながら、新聞紙上で練習した後、本番では色紙にその言葉を書きました。筆を持つのも初めてで、文字の書き順もご存じないのですが、真剣な表情で色紙に文字を書き上げました。
それぞれ、心のこもった立派な出来栄えでした。
(色紙に書き上げた書道作品)

楽しくも、緊張感のある時間。夜になると外は肌寒さが感じるのですが、この時ばかりは、室内は熱気があふれました。お客様たちは、精魂込めた作品に、満足げな表情を浮かべておられました。
新年度から、書道も含めた様々な体験メニューをこのホームページ上で紹介する予定で、体験を希望のお客様は、お気軽に申し込んで頂ければと思います。
今回お越しになった、ヨーロッパからのお客様、ご宿泊ありがとうございます。また、来て下さいね。
二月に入って、空の様子が変わってきました。零下を記録した一月後半と比べ、天候は穏やかになり、晴れ間が見える時間が増えてきました。この調子で春に向かってほしい。偽らざる心境です。
そして、今日は節分。あかつき屋のお客様は、春まだ浅い城下町金沢の風情を味わいながら、この町家でのステイを楽しまれました。
(恵方巻とかぶら寿司などが並んだ朝食)

今回、お泊まりになったのは、北海道・十勝地方にお住いの女性です。
ご出発の朝、朝食の食材購入を兼ねて、まだ訪れていないという近江町市場をご案内しました。ダイヤモンド食品さんへ。
ここには、いろんな食材が所狭しと並んでいますが、節分とあってまず恵方巻を購入。このほか、カップみそ汁や煮物などを買いました。
あかつき屋に戻って、掘りごたつのテーブルの上に食材を並べました。太巻きが一本あるだけで、節分の季節感が醸し出されました。北陸の郷土料理のかぶら寿司も添えて。
【ご実家の様子=ご提供写真】
(酪農業を営む。牛の世話に当たる弟さんの姿も)

(白い子牛が生まれました)

お泊まりになったこちらの女性。地元の十勝地方で酪農業を営んでおられる家の方です。北海道の大地で約700頭の牛を飼う大規模酪農家で、その牛の世話に当たっておられます。
冬は、マイナス10度以下にもなる土地柄で、厳しい寒さは肌に痛いほど。一年を通して牛とともに暮らしておられますが、その中で、年に何回か行うご旅行がご一家の楽しみなのだそう。今回飛行機を乗り継いで、羽田経由で金沢にまでお越しになったことに、感激しました。
(数羽の丹頂鶴が佇む=十勝平野)

日頃のお仕事の中では、子牛の出産のお世話もしておられ、その生命の誕生に立ち会うことは、大きな喜びであると話して下さいました。また、丹頂鶴も身近に見ることができ、その暮らしは大自然と一体となった感があります。
近づく春。生け花の梅の花咲く近づく春。日は長くなり、次第に雪が溶けだし、アスファルトの路面が広がってきました。気持ちも軽くなり、除雪で振るうスコップの動きも軽快に。
(梅の花が咲く=あかつき屋玄関)

あかつき屋の中では、玄関に生けていた梅の花が開花。清楚な花は、辺りを清純な雰囲気にしてくれます。
一直線に春へと向かうことはないでしょうが、喜びを禁じ得ません。
小春日和の午後、あかつき屋がひと際、華やかな雰囲気に包まれました。お宿の内と外で女性の成人式の前撮りが行われたのです。
振り袖姿の大学生3人さん、カメラマンの注文に応じてポーズをとり、笑顔を見せられました。人生で美しく、輝く時。晴れの場を提供させて頂くことを光栄に思い、私どもも幸せな気分に包まれました。
(成人式の前撮り。お庭で)


地元のお知り合いの方のご依頼を受けて、国登録有形文化財のこの町家を使って頂きました。その方のお嬢さんと大学生のご友人2人の計3人が撮影に臨まれました。
明るい空の下、この時季ならではの澄んだ空気が満ちる中で撮影は行われました。
緑に包まれたお庭で、床の間に書の掛け軸や色紙などが配された10畳間、花嫁のれんが掛かる上がりの間などで女子学生さんはカメラのレンズに向かわれました。
(花嫁のれんを背後にして)

カメラマンは、プロのモデルさんに注文するかのように、体の向きや表情に指示を出しましたが、そうした声に臆することなく、彼女たちは、素敵な笑顔を見せられました。
(あかつきの間。自撮り撮影も)

撮影は終始、和やかにてきぱきと進み、あっという間に1時間余りが過ぎました。
終われば、しばし歓談。天候に恵まれたことを共に喜び合い、私たちはこの出会いに感謝しました。
女子学生さんたちの今後の人生に幸多いことをお祈り申し上げます。また、遊びに来て下さいね。
| ホーム | 次のページ