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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

節分 恵方巻で朝食

二月に入って、空の様子が変わってきました。零下を記録した一月後半と比べ、天候は穏やかになり、晴れ間が見える時間が増えてきました。この調子で春に向かってほしい。偽らざる心境です。

そして、今日は節分。あかつき屋のお客様は、春まだ浅い城下町金沢の風情を味わいながら、この町家でのステイを楽しまれました。

(恵方巻とかぶら寿司などが並んだ朝食)
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今回、お泊まりになったのは、北海道・十勝地方にお住いの女性です。
ご出発の朝、朝食の食材購入を兼ねて、まだ訪れていないという近江町市場をご案内しました。ダイヤモンド食品さんへ。

ここには、いろんな食材が所狭しと並んでいますが、節分とあってまず恵方巻を購入。このほか、カップみそ汁や煮物などを買いました。

あかつき屋に戻って、掘りごたつのテーブルの上に食材を並べました。太巻きが一本あるだけで、節分の季節感が醸し出されました。北陸の郷土料理のかぶら寿司も添えて。

【ご実家の様子=ご提供写真】
(酪農業を営む。牛の世話に当たる弟さんの姿も)
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(白い子牛が生まれました)
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お泊まりになったこちらの女性。地元の十勝地方で酪農業を営んでおられる家の方です。北海道の大地で約700頭の牛を飼う大規模酪農家で、その牛の世話に当たっておられます。

冬は、マイナス10度以下にもなる土地柄で、厳しい寒さは肌に痛いほど。一年を通して牛とともに暮らしておられますが、その中で、年に何回か行うご旅行がご一家の楽しみなのだそう。今回飛行機を乗り継いで、羽田経由で金沢にまでお越しになったことに、感激しました。

(数羽の丹頂鶴が佇む=十勝平野)
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日頃のお仕事の中では、子牛の出産のお世話もしておられ、その生命の誕生に立ち会うことは、大きな喜びであると話して下さいました。また、丹頂鶴も身近に見ることができ、その暮らしは大自然と一体となった感があります。

     近づく春。生け花の梅の花咲く
近づく春。日は長くなり、次第に雪が溶けだし、アスファルトの路面が広がってきました。気持ちも軽くなり、除雪で振るうスコップの動きも軽快に。

(梅の花が咲く=あかつき屋玄関)
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あかつき屋の中では、玄関に生けていた梅の花が開花。清楚な花は、辺りを清純な雰囲気にしてくれます。
一直線に春へと向かうことはないでしょうが、喜びを禁じ得ません。

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成人式前撮り 美しく華やかに

小春日和の午後、あかつき屋がひと際、華やかな雰囲気に包まれました。お宿の内と外で女性の成人式の前撮りが行われたのです。

振り袖姿の大学生3人さん、カメラマンの注文に応じてポーズをとり、笑顔を見せられました。人生で美しく、輝く時。晴れの場を提供させて頂くことを光栄に思い、私どもも幸せな気分に包まれました。

(成人式の前撮り。お庭で)
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地元のお知り合いの方のご依頼を受けて、国登録有形文化財のこの町家を使って頂きました。その方のお嬢さんと大学生のご友人2人の計3人が撮影に臨まれました。

明るい空の下、この時季ならではの澄んだ空気が満ちる中で撮影は行われました。
緑に包まれたお庭で、床の間に書の掛け軸や色紙などが配された10畳間、花嫁のれんが掛かる上がりの間などで女子学生さんはカメラのレンズに向かわれました。

(花嫁のれんを背後にして)
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カメラマンは、プロのモデルさんに注文するかのように、体の向きや表情に指示を出しましたが、そうした声に臆することなく、彼女たちは、素敵な笑顔を見せられました。

(あかつきの間。自撮り撮影も)
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撮影は終始、和やかにてきぱきと進み、あっという間に1時間余りが過ぎました。
終われば、しばし歓談。天候に恵まれたことを共に喜び合い、私たちはこの出会いに感謝しました。

女子学生さんたちの今後の人生に幸多いことをお祈り申し上げます。また、遊びに来て下さいね。

初夏にさわやか お庭で着物姿

緑と花が色鮮やか初夏・五月。その時季にこれ以上ない出で立ちで、お客様が相次いであかつき屋にお越しになりました。いずれも若い女性のお着物姿です。

ここのお庭は、新緑がまぶしく、その中で、ツツジが順に花を咲かせています。素敵なお着物で宿に到着されたお客様は、お庭が最高のステージでもあるかのように、のびやかなポーズで写真に納まられました。
お客様はうちとけた笑顔を見せられ、その瞬間は、この町家にとっても至福の時となりました。

(お庭でポーズをとられるお嬢さん=写真掲載了解済、以下同)
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(神秘的な雰囲気を醸すシルエット写真
           =あかつきの間)
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22日にお泊まりになったのは、お母様と中学生のお嬢様の二人連れ。
お母様はカメラの仕事をされており、お嬢様はお母様の注文にこたえて、様々なポーズをとられました。お嬢さんの可憐なポーズは、お庭をさらに清新なものに見せてくれました。

2階のあかつきの間でも。そこでは、照明を落として撮影。障子戸をバックにお嬢様の横向きの姿が、鮮やかなシルエットとなりました。プロのカメラマンは違う。私も参考にさせてもらいながら、カメラを向けさせてもらいました。

(お庭を望む縁側で佇む大学生のお二人)
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(あかつきの間で仲良くポーズ)
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23日は大学生のお二人がお昼頃、やはりお着物姿でお越しになりました。高校の同級生だそうです。
お庭は、格好の撮影の空間。お二人は縁側に腰を下ろして、お庭を眺められました。

日差しは強く、まぶしそうでしたが、それにも増して、お庭でのお着物姿は、格別の体験だったようで、さわやかな笑顔を見せて下さいました。

日中観光をされ、お宿に戻った後、あかつきの間でも撮影。床の間をバックにしたお写真からは、お二人の仲の良さがあふれ出ていました。

皆様、ご宿泊ありがとうございました。この町家で、思い出の時間を刻んで下さり、感謝の気持ちでいっぱいです。

町家点在 朝の下町散歩楽しく

今回のGWは、コロナ前のような繁忙感を味わったばかりでなく、もう一つあかつき屋ならではの特質を再認識する機会でもありました。それは、お客様の中に、建築、デザイン関係の人が少なくなく、国登録有形文化財であるこの建物に興味を惹かれてお越しになっていることが分かったことです。そうした人たちは折々に、建物やお庭に関して質問され、私どもは喜んで答えさせて頂きました。

そんな方々のニーズをくみ取って、こちらでは、お泊まりになった翌朝、お客様を周辺の街歩きにご案内し、点在する町家について説明させてもらっています。お客様は大変関心を示され、有名な景勝地を前にしているかのように、カメラを被写体に向けられています。

(散歩中、古民家に視線を注がれるお客様=材木町内)
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あかつき屋では、2011年の創業当初から、ここが古い通りに家々が軒を並べている立地を踏まえて、都合がつけば朝にお客様を付近の散歩にお連れしています。題して「あかつき太郎がご案内 城下町金沢・下町散歩♫」。それ用に、周辺のポイント的景観を写真に収めたフリップ集も準備しています。

(お客様向け説明ツールであるフリップ集の表紙)
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(フリップの一部)
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この度のGWでは、数回このフリップを携え、お客様を扇町、横山町、材木町周辺の街歩きにご案内しました。

「この町家は、毎週火曜の午後に地元NPOが野菜市をしているところで、付近のお年寄りらの交流の場になっています」
「ここは、あかつき屋と同様に間口が狭く、奥行きがありますね。奥にはお庭があります」
「この家のお庭は、雪が降る冬は、雪吊りが施されます」
「ここは以前素敵な町家がありましたが、今は取り壊され、老人ホームと駐車場に変わりました」等々。

あかつき屋界隈は古い町だけに高齢化と少子化が進み、近年空き家が目立ち始めました。それに伴って、その跡地は新築住宅や駐車場へと変貌を遂げつつあります。

そんな街の変遷についての説明をお客様は、神妙な表情で聞き入っておられます。いわゆる物見遊山の観光とは一味違う体験になっているようです。

それぞれの時代の波に洗われ、長年の人の営みの結果として、今日の家並みがあり、固有の景観がある。それらにふれて頂くのも、金沢ステイの価値の一つではないのでしょうか。
そんな思いを抱きながら、お客様をおもてなしさせて頂いています。

GW 3年ぶりにぎやかにスタート

ゴールデンウイークがスタートしました。昨年、一昨年はコロナ禍の中にあり、閑散とした雰囲気の中で過ごしましたが、今回は緊急事態宣言等の行動規制がなかったこともあり、あかつき屋は連日家族連れらでほぼ満室となっています。

ここ数日天候は晴れ、雨とジグザク模様となっていますが、お客様は、またとない機会とあって、城下町金沢、そしてここあかつき屋において、和の風情を心ゆくまで楽しんでおられるようです。こちらも忘れていたものを取り戻した感があり、テンションが上がっています。

(ツツジが満開となったお庭)
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(玄関も彩り豊か)
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あかつき屋の緑と花のエリアは、今が盛りとばかりに美しさが際立っています。
お庭は、ツツジが満開となり、玄関の軒下では、寄せ植えの花などが彩り豊かです。お客様には、それらの花々を折にふれて楽しんでもらっています。日頃お世話している甲斐がある。そんな思いを抱くひとときです。

(関西からお越しになったお客様=写真掲載了解済)
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(お庭を楽しまれる親子さん=同)
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西から、東から。北陸・金沢の地で笑顔が交錯する空間。GW後半に向けても、気を引き締めて日々努めさせて頂きます。