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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

梅雨の晴れ間 野菜市に笑顔

梅雨入りすると、街なかは幾分トーンが落ちた感があります。ゴールデンウイークにどっと押し寄せた日本人観光客の客足は後退し、日中は外国人観光客の方々が街を闊歩する姿が目につきます。金沢のここ数年の特徴的な光景です。

そんな街にあって、あかつき屋に近い賢坂辻界隈でひと際、にぎやかな場所があります。毎週火曜日午後一時から開かれる「おしゃべり野菜市」(横山町)です。新鮮な野菜が並ぶとあって、近所の主婦らが大勢訪れ、お目当ての品を買って行かれます。

(近所の主婦らが集う、おしゃべり野菜市。右端はスタッフの女性)
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この野菜市は、旭町に事務所がある「NPO法人クラブぽっと」さんが2年前から金沢町家の古民家を会場に開いています。医王山のふもとの集落や旭町の農家が育てた野菜や加工品などを出荷しています。

この野菜市の魅力は、新鮮な野菜が並ぶだけではありません。近隣の人たちの憩いやふれあいの場としての利用も意図されており、ご近所の主婦らは、お買い物もそこそこに顔見知りの方とおしゃべりを楽しまれます。

(売り場に並ぶ野菜)
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梅雨の晴れ間のこの日も、女性たちが集い、スタッフの方を交え、談笑されていました。
私は、ここに立ち寄った際は、大根の酢漬けのお漬物を買うことにしており、今回もトマトとともにゲットしました。
スタッフの方は「先週末の雨でいい野菜が取れず、今日は品物が少なくて…」と残念そうでしたが、笑顔でお客さんに応対されていました。

このお店の前は毎日のように通っており、火曜日お店が開いているのを見ると、何となくうれしくなります。

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寒かったので「豚骨ラーメン」

ラーメンは、1週間か10日に一回食べているような気がします。今日も雪が降り、寒かったのでお昼にラーメンを食べようと心に決めました。

たまたまお昼頃に所用で犀川以南にいたので、久安にあるラーメン店岩本屋さんへと向かいました。豚骨ラーメンであったまろう、と思いました。

(岩本屋さんの豚骨ラーメン)
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お店に着いた時は、一時半頃でしたが、それでも店内はにぎやかでした。予定通り豚骨ラーメンを注文。ラーメンはやわらかめ、メンマの増量をお願いしました。
加えて、とろろご飯も頼みました。

(とろろご飯のセット)
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岩本屋さんは年に数回来ています。豚骨ラーメンの本格派といったところでしょうか。スープは雑味がなく、飲みほしたくなるほどです。ゆっくりと頂きました。
とろろご飯が、豚骨スープの脂っぽさを中和し、食事をヘルシーにしてくれます。

(岩本屋久安店さん)
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食べ終わって、初めてお会いした店長さんとしばしおしゃべり。何と店長さんは、あかつき屋から歩いて10分ほどのところにお住まいで「兼六中学校を出ました」とのことでした。このお店が、一気に身近に感じられました。

健康管理に食は重要。雪かきが日課となった今冬は、力のつく食事が、とりわけ恋しくなります。

新商品次々 金箔散らしたおぼろ月

小なりと言えどもお宿業を営む日々の中で、近隣の商店から刺激を受けることが多々あります。今回感心したのは、兼六園下交差点そばで和菓子店を開いておられる中島菓子店さんです。

お店は兼六園、金沢城のすぐそばという好立地なのですが、それに安住せず、新商品を絶えず開発しておられます。今日お訪ねした際、お目にかかったのは、金箔を散らした、おぼろ月「一(いち)」です。

(金箔を散らしたおぼろ月の「一」)
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おぼろ月は、中島菓子店さんの代名詞と言ってもいい和菓子。そのお菓子の表面に金沢の伝統工芸の一つ金箔を散らしました。それにより、お菓子に気品と高級感が生まれました。
その素敵なお菓子とともに、若いご主人の飽くなき商品開発意欲にも、大いに刺激を受けました。

中島菓子店さんは明治創業の老舗ですが、新商品の開発に余念がないのには、いつも敬服しています。端午の節句の時季には、鯉のぼりの形をした鯉のぼり最中を製造するなど、タイムリーな商品を世に出す一方、数年前には地元の高校とタイアップしてオリジナルなお菓子も製造されました。

(新商品を紹介する若女将さん)
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今回の金箔を散らした和菓子は、先日の金沢百万石まつりに合わせて作ったものだそう。生地に竹炭の粉末を練りこんで漆黒の夜空をイメージ。金箔が散らされた丸い形は、黄金のおぼろ月だそうです。

北陸新幹線開通で金沢は観光客は増えているのですが、そこにさらに新商品を打って出すアグレッシブな姿勢。お菓子作りを楽しむ店主のハートとともに、見習いたいところです。

街なかで「羊」と出会う -新春点描-

金沢は雪が降ったり、やんだり。寒い日が続きます。そんな中で心が温まるシーンがあります。

先日、あかつき屋のお客様と材木町のパン屋森長さんを訪ねた時のこと。商品の陳列棚を眺めていたら、見慣れないパンが。そのパンの下には、「ひつじパン」の商品札がありました。今年の干支にちなんだ新商品でした。
思わず買ってしまいました。

(棚に並んだ「ひつじのパン」)
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このパンについて話題にすると、お店の女将さんは笑いながら「中にカスタードクリームが入っているんですよ」とおっしゃいました。
早速あかつき屋に戻って頂きました。カスタードクリームの心地よい甘さが口内に広がります。そのクリームもさることながら、その回りのパンの生地がしっかりしたおいしさであることが、印象的でした。

(新年の飾り付けがされた森長さんの玄関)
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森長さんは、創業が大正時代にさかのぼり、パン屋さんとしては金沢でも老舗です。100年余りの古い歴史をもちながら、新商品への挑戦は怠りません。お店の飾りつけも、いつも気を配っておられ、いつ訪れてもフレッシュな空気が漂います。

お正月ムードの中、そんなお店を訪れても、心が新たになります。

饅頭屋さんの春仕事、よもぎ保存へ

お饅頭(まんじゅう)屋さんの春ならではのお仕事を見聞する機会を得ました。あかつき屋の近所の山本観音堂(以下「観音堂」)さんで、お饅頭の材料に使うよもぎの保存処理作業が行われていたのです。

よもぎが入っている草餅などは、その自然の風味が好きで折々に食べる好物の品。その生のよもぎを長期にわたって保存する作業をお饅頭屋さんで目の前で見学させてもらい、草餅に対する認識が大きく変わりました。これから頂くときは、きっと今日の作業を思い出しながら、口にすることでしょう。

(山本観音堂さんが確保した白峰のよもぎ)
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観音堂さんでは、よもぎは草餅のほか、草あんころ餅や花見団子、柏餅などに使われ、お饅頭づくりには欠かせない材料です。

毎年山の草木が勢いを増すこの時期、金沢市内の里山に出かけたり、時には親戚筋の方から頂いたりしながら、一年分のよもぎを確保しているそうです。
今年はこの度親戚筋から、白山ろく・白峰地区の山で自生していたよもぎを4㌔分ほど頂いたそうです。

今日はそのよもぎを長期保存するため、ゆでる作業が観音堂さんの作業場で行われました。
まずよもぎ以外の草や、よもぎの太い茎を取り除く下処理をした後、お湯が煮えた釜によもぎを入れます。

(雑草などを取り除いたよもぎ)
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(釜でゆでます)
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(灰汁を抜くため、重曹を入れます)
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(ゆでた後すぐ水に浸します)
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よもぎに十分お湯がしみ込んだ後、今度は重曹を入れます。ご主人は「重曹を入れることによって、よもぎの灰汁(あく)が抜けるんやは。これがあると、饅頭に苦味が出てしまう。それに、(重曹を入れれば)よもぎも色鮮やかになるし」。
重曹を加えることがポイントのようです。

ゆで上がったよもぎは、すぐに冷たい水で浸します。「急激に水に浸さないとだめ。熱いままにしておくと、よもぎが茶色くなってしまう」。
これも長年の経験に裏打ちされたコツのようです。

よもぎは一晩水に漬けておいた後、手でよく絞って、おにぎりよりやや大きめのサイズにして冷凍保存する流れです。
そして、饅頭づくりで必要な時に冷蔵庫から取り出し、解凍して使うのだそうです。

(店頭に並ぶ草餅・手前と草あんころ餅)
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店頭に並んでいる草餅を改めて見ると、そんなご苦労や苦心が詰まっているのかと思うと、これまでと違って見えました。
何より、野山で元気に育ったよもぎを食する訳だから、身体もヘルシーになるのは間違いなしとの思いを強くしました。