足早に金沢に上陸した今年の桜前線。早くも4月上旬で花は満開を迎えました。そうした動きを予想したかのように、3月下旬から4月初めにかけて、ここあかつき屋には、国内外のお客様が相次ぎ、昼に夜にと、桜花観賞に出かけられました。
私も今月2日午後に、お客様のご案内を兼ねて、歩いて兼六園を訪れました。桜は今が見頃とばかりに咲き誇り、いっとき観光客になった気分を味わいました。
(花見橋付近に広がる満開の桜)

兼六園には、いくつか花見エリアがあり、そのうち最も優れた景観を見せていると思われるのが、花見橋周辺です。私どもがふだん利用する園の小立野口からは近い場所にあります。
せせらぎにかかる花見橋。その橋にかぶさるように、桜の枝が伸びており、花は青空にひと際映えます。
来園者は、ここが絶好の撮影スポットとばかりに、こぞって花にカメラを向けていました。
その中で、とりわけ印象深かったのは、若いご家族が、お子様を高い高いをするかのように掲げて、写真を撮っている姿でした。背後の満開の桜は、そのご家族の幸せな時を演出し、祝うかのように輝いていました。
(せせらぎの両岸に連なる美しい桜並木)

花見橋の下を流れるせせらぎの両岸には、桜並木が続きます。満開の桜は、水面に映し出され、ところどころには、花びらが浮かんでいるのが見えます。その水辺をおのずから、そぞろ歩きしたくなる風景です。
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3月の陽気になったかと思えば、雪模様の空模様になったりと、一進一退で季節は進んでいきます。春を待望する気持ちは人一倍。でも、焦っても仕方がないと、日々粛々と過ごしています。
依然、辛抱の時季ですが、それでも、心が華やぎ、明るくなる、ひと時がありました。近くの兼六園で、夜間のライトアップが行われていたのです。庭園は黄金に光り輝き、雪吊りを施された松や灯篭は、一気に存在感を増していました。
城下町金沢の中心部でお宿業を営む至福を感じました。
(ライトアップされた徽軫灯籠一帯)

先日、三重県出身のカップルのお客様が、このライトアップが良かったとおっしゃっていたので、冬の風物詩を体感しようと、私どもも歩いて出かけました。
(唐崎松。躍動感さえ)

(霞ヶ池の水面は鏡のように名松を映し出しました)

兼六園を代表する徽軫(ことじ)灯籠付近では、撮影を待つ人の列ができていました。それに並んで、慌ただしくシャッターを切りました。
名木として声価が高い唐崎松も、格好の撮影スポット。松が波打つように連なるその姿には、躍動感さえ感じました。
また、別の場所でもカメラを向ける姿が。霞ヶ池べりです。その池の水面には、向こう岸で屹立する唐崎松が、鏡に映したように現れているのです。その美しさに、言葉はいりません。
目が覚める絶景に、包まれた時間でした。
金沢で桜が開花宣言した後の最初の日曜日の午後、近くの兼六園へ歩いて出かけました。この日は、兼六園の無料開放が始まった日ともあって、園には大勢の人が訪れていました。
桜はまだ4、5分咲きぐらいでしたが、園は華やいだムードに包まれ、長かった冬の終わりを実感。新年度スタートの意欲を新たにしました。
(桜は4、5分咲き。兼六園側から金沢城方面を望む)

(せせらぎ沿いの桜。兼六園内)

兼六園の花見は一昨年、昨年はコロナ禍の影響が強く、人出が極端に少なかったのですが、今年はそのムードも薄らぎ、人は待ちかねたように名園に繰り出しました。私たちにとっても、観桜期に園に出かけるのは、毎年の定番となっています。
桂坂入口から徽軫灯籠付近に通じる園路や眺望台付近、せせらぎなどには、桜の木が多く、大勢の市民や観光客らが花を愛でていました。
(結婚式の前撮りのカップルの姿も)

その中で目を引いたのは、幾組かのカップルが結婚式の前撮りをしていたことでした。カメラマンの指示に従って、笑顔で顔を近づけたりする姿は、微笑ましかったです。
(梅林の花もまだ見頃でした)

園の梅林にも寄りました。驚いたのは、紅梅、白梅の花がまだ十分楽しめることでした。3月後半の低温傾向が影響したのでしょうか。桜の花が咲けば、梅の花は終わっていると思っていただけに、得した気分になりました。
その中で、濃い紅梅の花の色は印象的で、名園散策の魅力を倍加させていました。
あかつき屋に桜をデザインしたのれん
あかつき屋では毎年3月中旬から、桜花をデザインしたオリジナルののれんを玄関に掲げています。お泊まりになったお客様はご出発の朝、そののれんをバックに記念撮影されています。そばで私どもは、春到来の歓びを共に味わっています。
なお、兼六園の無料開放は今月9日までで、あかつき屋の桜のれんの掲出は今月いっぱい頃まで予定しています。
皆様のお越しを心からお待ちしています。
例年に比べ、10日ほども早くなった桜の開花。満開になるのも早く、城下町金沢の春の代表的な風景を見逃すまいと、あかつき屋のお客様のみならず、自分たちもその名所を訪ねています。
2日は、兼六園・金沢城の無料開放の最終日。夕食を終えた後、夜桜見学のために、兼六大通りを歩いて、名園界隈を訪れました。紺屋坂付近には、既に観桜客の人波ができており、春の訪れを満喫したいという思いの人が大勢いることを実感しました。
ライトアップされた桜の木々は、幻想的な美しさを見せており、華やいだ雰囲気に包まれました。
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(石川門付近)
この日は、国連が定める「世界自閉症啓発デー」とあって、石川門は、そのシンボルカラーであるブルーにライトアップされました。

昨年の4月は、初めて遭遇する新型コロナの不気味さにおののいて、花見のシーズンも、「ステイホーム」の掛け声の下、一歩も外に出られないような雰囲気がありましたが、今春は「マスク着用」「三密回避」「ソーシャルディスタンス」などの行動指針の広がりもあって、コロナの深刻感は薄れ、兼六園ゾーンの観光客もこのところ目立ってきました。
「with コロナ」時代の観光シーズンの幕開け。私たちも身近な観光名所で片時花見を楽しんだ次第。金沢城散策でのスナップ写真を紹介させて頂きます。
(五十間長屋と、お堀そばの桜)

(お堀に沿った桜並木)
季節は、春本番に向けて足早に向かっています。金沢では、桜が3月23日に開花。気象台によると、平年より12日も早かったそうです。そして今は、ほぼ満開となりました。
あかつき屋から歩いて10分ほどにある兼六園。ここからは、兼六園の森が望め、その中でピンク色になった桜の木立ちも見え、気持ちまで華やぎます。先の週末、お客様はそこを目指して歩いて行かれ、観桜を楽しまれました。
【桜が見頃となった兼六園】
(真弓坂付近)

(人目を引きつける桜の名木)

(花見橋からせせらぎを望む)

今朝、8時半頃に途中の八坂を登って兼六園に到着。桜は満開の佇まいで、その付近には、人波がありました。真弓坂の一帯、卯辰山に面した斜面、せせらぎの両岸は特に美しく、そのそばでいったん立ち止まって、桜のオーラを身体いっぱいに浴びました。
先の週末。あかつき屋にお泊まりになったカップルさんやご家族連れのお客様は、兼六園へ歩いて行かれ、ちょうど見頃となった桜を楽しまれました。
(桜を背後に撮影されたお客様=ご提供写真)

(あかつき屋のお庭でもごゆっくりと
=写真掲載了解済)

このうちの一組のお二人さん。地元金沢の大学を卒業され、今はまだ初々しい社会人です。お二人は金沢はよくご存知ですが、この伝統町家でのご一泊は、旅気分を味わうには、十分だったご様子。
兼六園で花見を満喫された後、あかつき屋ではご宿泊後の朝、縁側で木々が放つ清新な空気を味わわれました。
お客様と歩む春夏秋冬。ともに健やかに日々を刻んでいけたらと念じています。
皆様、ご宿泊ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。
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