時空を超えて、この場に存在していることの不思議さと心地良さ、そして、ときめきを心身に感じる体験でした。金沢城で開幕したチームラボの「金沢城 光の祭」。金沢城という歴史的な遺構に、光と色と音が、絶妙なハーモニーをつくり、来場者を魅了しました。
いしかわ百万石文化祭の行事の一環として始まったこのイベント。歴史都市・金沢に新たなページを刻む催しとなりました。11月26日まで開かれています。
(様々なアートが展開した「金沢城 光の祭」)



デジタル技術を駆使して、新たなアート世界を創造するチームラボの作品展示は以前に金沢21世紀美術館で開かれ、それを見て非常に感銘を受けました。今回は金沢城を舞台にそのプロジェクトを展開するということで、迷わす来場を決めました。
石垣や建造物などに映し出される様々な映像。それは、カラフルで、動きや点滅を伴うものです。
「千と千尋の神隠し」を思わせるような、寓話的な世界や象や鳥たちが行きかい、交歓する心和む動画、そして、数多くの卵型のオブジェがカラフルに明滅する空間もあり、全く飽きさせない場となっています。
10月に入り、暑さもやんで、お城の一帯には、虫の声が響き渡り、それらは、会場に流れる軽やかなBGMとちょうどよい感じで音のハーモニーをつくっていました。
城下町金沢のど真ん中に現出した、幻想的で斬新なアート空間。
このまちの魅力と可能性を改めて認識したひと時でした。
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オートバイで太平洋側から日本海沿岸・羽咋の千里浜までツーリングする「SSTR2023」が実施されました。初夏のさわやかな風を全身に受けて、快走する国内最大級のバイクイベント。9日間にわたって行われたこの催しには、全国から延べ2万人ほどのライダーが、日本列島を縦断して、砂浜をドライブできることで有名な千里浜を目指したのでした。
このツーリング・イベントの参加に合わせて、幾組かのライダーさんたちが、ここあかつき屋にお泊まりになって下さいました。長旅の疲れも見せずにここに到着された参加者の皆さん。一夜の宿となりましたが、金沢町家の風情を楽しまれたようでした。
(愛知県内からお越しになったご夫妻)

(仲良く千里浜にゴールイン=ご提供写真)

このイベントは今年で11回目を数えます。昨年の大会に際しても、
ここあかつき屋に宿泊されたライダーさんがいらっしゃり、初夏の恒例イベントになりました。
イベント開幕日の5月20日に金沢入りされたのは、愛知県内のご夫妻。スタート当初、アクシデントがあったとのことでしたが、翌日はご夫妻そろって無事に千里浜にご到着。全国で唯一車で走れる千里浜なぎさドライブウェイを心地よく走ることができたそう。「来年も、ここにまた戻ってきたい」と再チャレンジを誓っておられました。
(神奈川県内からお越しになったお二人)

最終の出走日の27日に、あかつき屋に到着されたのは、神奈川県内の男性お二人。千里浜では、俳優の高橋克典さんらによるトークショーが行われ、会場は盛り上がったそうです。
夕日を見終えた後に、金沢に到着されたお二人。あかつき屋の近所の温泉銭湯で長旅の疲れをいやし、その後、近所の居酒屋で海の幸を賞味されました。
様々な形で、全国各地の人が、石川の魅力にふれて下さることに、地元民として、とてもうれしく思います。
皆様お疲れさまでした。ご宿泊ありがとうございました。
またお会いできることを楽しみにしています。
わくわく、ドキドキというのか、不思議な気持ちに浸ってきました。「ポケモン×工芸」展が、近くの国立工芸館で開催されており、出かけました。
会場には、ポケモンの様々なキャラクターが、陶芸や漆芸、象嵌(ぞうがん)、染織など、多様なアート作品となって展示されており、目を見張りました。アートの新たな可能性を感じました。
ポケモンについては正直詳しくないのですが、あかつき屋のお客様の幾組が、この作品展を目当てに金沢にお越しになっており、一度その世界にふれてみようと、足を運びました。
作家20人が約70点を出品。その作家さんたちは、人間国宝から若手まで様々で、このうちの大家は、ポケモンをよく分からない中で作品依頼があり、戸惑いながら創作に取り組んだ人もいたそう。
立場は違っても、その作品はいずれも渾身のものと分かるものです。作品群はユーモラスなものあり、時に軽快、時に優美と多彩で、見るものを十二分に楽しませてくれました。
実は、遠方に住む保育園児の孫もポケモンに打ち込んでおり、この作品展を見せたい、と思ったことでした。
【ポケモンを題材にした作品群】


加賀野菜の一つ加賀れんこんの魅力を丸ごと体感する小さな旅を実施しました。れんこんの生産の現場から加工品、さらにはそれを素材にしたお料理など、様々な角度かられんこんに注目し、その魅力にふれました。
加賀れんこんを取り扱う農家さんは、脱サラした若手起業家。その方のお話も刺激的で、調理されたレンコンのお味は、格別なものとなりました。
(れんこんの収穫風景=河北潟干拓地)

(加賀れんこんについて話す川端さん)

この小さな旅は、私どもが参画する異業種交流グループが企画しました。身近な食材に着目し、地域農業に理解を深めようと行いました。
訪ねた加賀れんこんの生産農家は、農事組合法人・蓮だより代表の川端崇文さん。河北潟干拓地にある川端さんのれんこん畑を訪れ、その収穫風景を見学させてもらいました。
作業に当たる人は、ぬかるむその圃場に腰までつかりながら、ポンプからの水を泥中にかけて、泥を吹き飛ばしてれんこんを一本一本掘り出していました。
その近くで、川端さんが加賀れんこんについて説明。寒くなってからは、れんこんに粘りが出て、一段とおいしくなることや、れんこんの栽培過程では、カモの被害があるなどの苦労についても紹介されました。
(並べられた加賀れんこんの加工品)

その後、才田町にある蓮だよりさんの事務所兼加工場に移動。ここでは、れんこんチップスやれんこんピクルス、能登牛入りれんこんそぼろなどの加工品が並べられていました。
いずれも初めて見る品で、参加者にとっては興味深く、迷わず購入しました。
れんこん汁も試食でき、楽しみな時間となりました。
川端さんは20代後半に一念発起して脱サラ、これまで縁遠かったれんこんの生産にチャレンジしました。れんこん農家に弟子入りして栽培方法学んだ半年間は、無給だったと言います。
今は、生産が軌道に乗り、新たな加工品作りに向けて構想を練っておられます。
(濱田さん=中央=から畑の子の創業の経緯についてうかがいました)

(れんこんご飯などが盛られた特製加賀野菜弁当)

参加者はこの後、あかつき屋に移り、加賀れんこんなどを素材にした特製弁当を味わいました。
作って下さったのは、今年3月に本多町でオープンした畑の子さん。そのお弁当には、れんこんご飯のほか、新鮮野菜が盛りだくさんで、参加者は、ヘルシー感いっぱいのその食事に満足しました。
この席では、畑の子の代表の濱田友紀さんから創業までの経緯などをうかがいました。
結婚を機に東京から能登・羽咋に移住した濱田さん。持ち前の明るさと才覚でコメ・野菜農家から、農産物の販売、さらにはお食事処開業にまで事業を発展させました。
こうしたお話を聞いて頂いた手作り加賀野菜弁当は、ひと際輝いて見え、私たち自身の中に新たなパワーが生まれるのを感じました。
川端さん、濱田さん、貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
9、10月の2回にわたって計画した水スポット撮影体験ツアーが終了しました。いずれの回も秋晴れの好天に恵まれ、参加された皆様は、のびのびと水を切り口にした被写体にカメラを向けられました。
その作品はいずれも個性的で、見る人の心をとらえます。参加者の秀作群は現在、あかつき屋館内の展示スペースで紹介させてもらっていますが、私どもにとってはツアー当日の熱気をリアルに伝えるもので、これまで準備作業に当たった時の多少の苦労も吹き飛ばしてくれました。
(目を引いた松風閣庭園の湧き水スポット)

今回のツアーでは、新たに発見した場所がいくつかあり、参加者にとっては驚きつつ、新たな被写体を得たという手ごたえも感じるものになったようです。
その一つが鈴木大拙館隣の松風閣庭園です。そこには、井戸の上部を切ったような湧き水スポットがあり、訪れた人は「こんな所があったとは」と驚きつつ、様々な角度から写真を撮っておられました。
(高源院ではご住職から貴重な話をうかがいました)

(高源院の裏手から見える絶景は参加者をとらえました)

参加者にとっては、曹洞宗の古刹・高源院も新発見の場所でした。一ツ灸で知られるこのお寺。ご住職によるお寺の由緒や、お寺が管理する湧き水スポット・馬坂不動尊についてのお話は興味深いものでした。
さらに、出色だったのは、新たな眺望スポットとの出会いでした。お寺の背後から西側には、金沢の市街地が広がり、胸のすく思い。左側前方には、金沢城も見えます。
折から涼やかな風がそよいでおり、参加者にとってはツアー気分を一気に高めるものでした。
(参加者に手ほどきする中西先生・真ん中=兼六園)

様々な人との出会いも、このツアーの醍醐味でした。写真を愛好する人が多かったのですが、初心者の方も臆せず、撮影に参加。それぞれ写真とのかかわりをフリートークなどの場で語って下さいました。
また、講師を務めて下さったフォトグラファーの中西優さんも、撮影方法などについて、優しく、分かりやすく手ほどきして下さり、ツアーを和やかなものにして下さいました。
(参加者は合評会で感想を語り合いました)

フォトジェニックな景観と素敵な人たちとの出会いに満ちた今回の水スポット撮影ツアー。改めて参加された方々をはじめ、支えて下さった方々に心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
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