加賀野菜の一つ加賀れんこんの魅力を丸ごと体感する小さな旅を実施しました。れんこんの生産の現場から加工品、さらにはそれを素材にしたお料理など、様々な角度かられんこんに注目し、その魅力にふれました。
加賀れんこんを取り扱う農家さんは、脱サラした若手起業家。その方のお話も刺激的で、調理されたレンコンのお味は、格別なものとなりました。
(れんこんの収穫風景=河北潟干拓地)

(加賀れんこんについて話す川端さん)

この小さな旅は、私どもが参画する異業種交流グループが企画しました。身近な食材に着目し、地域農業に理解を深めようと行いました。
訪ねた加賀れんこんの生産農家は、農事組合法人・蓮だより代表の川端崇文さん。河北潟干拓地にある川端さんのれんこん畑を訪れ、その収穫風景を見学させてもらいました。
作業に当たる人は、ぬかるむその圃場に腰までつかりながら、ポンプからの水を泥中にかけて、泥を吹き飛ばしてれんこんを一本一本掘り出していました。
その近くで、川端さんが加賀れんこんについて説明。寒くなってからは、れんこんに粘りが出て、一段とおいしくなることや、れんこんの栽培過程では、カモの被害があるなどの苦労についても紹介されました。
(並べられた加賀れんこんの加工品)

その後、才田町にある蓮だよりさんの事務所兼加工場に移動。ここでは、れんこんチップスやれんこんピクルス、能登牛入りれんこんそぼろなどの加工品が並べられていました。
いずれも初めて見る品で、参加者にとっては興味深く、迷わず購入しました。
れんこん汁も試食でき、楽しみな時間となりました。
川端さんは20代後半に一念発起して脱サラ、これまで縁遠かったれんこんの生産にチャレンジしました。れんこん農家に弟子入りして栽培方法学んだ半年間は、無給だったと言います。
今は、生産が軌道に乗り、新たな加工品作りに向けて構想を練っておられます。
(濱田さん=中央=から畑の子の創業の経緯についてうかがいました)

(れんこんご飯などが盛られた特製加賀野菜弁当)

参加者はこの後、あかつき屋に移り、加賀れんこんなどを素材にした特製弁当を味わいました。
作って下さったのは、今年3月に本多町でオープンした畑の子さん。そのお弁当には、れんこんご飯のほか、新鮮野菜が盛りだくさんで、参加者は、ヘルシー感いっぱいのその食事に満足しました。
この席では、畑の子の代表の濱田友紀さんから創業までの経緯などをうかがいました。
結婚を機に東京から能登・羽咋に移住した濱田さん。持ち前の明るさと才覚でコメ・野菜農家から、農産物の販売、さらにはお食事処開業にまで事業を発展させました。
こうしたお話を聞いて頂いた手作り加賀野菜弁当は、ひと際輝いて見え、私たち自身の中に新たなパワーが生まれるのを感じました。
川端さん、濱田さん、貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
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9、10月の2回にわたって計画した水スポット撮影体験ツアーが終了しました。いずれの回も秋晴れの好天に恵まれ、参加された皆様は、のびのびと水を切り口にした被写体にカメラを向けられました。
その作品はいずれも個性的で、見る人の心をとらえます。参加者の秀作群は現在、あかつき屋館内の展示スペースで紹介させてもらっていますが、私どもにとってはツアー当日の熱気をリアルに伝えるもので、これまで準備作業に当たった時の多少の苦労も吹き飛ばしてくれました。
(目を引いた松風閣庭園の湧き水スポット)

今回のツアーでは、新たに発見した場所がいくつかあり、参加者にとっては驚きつつ、新たな被写体を得たという手ごたえも感じるものになったようです。
その一つが鈴木大拙館隣の松風閣庭園です。そこには、井戸の上部を切ったような湧き水スポットがあり、訪れた人は「こんな所があったとは」と驚きつつ、様々な角度から写真を撮っておられました。
(高源院ではご住職から貴重な話をうかがいました)

(高源院の裏手から見える絶景は参加者をとらえました)

参加者にとっては、曹洞宗の古刹・高源院も新発見の場所でした。一ツ灸で知られるこのお寺。ご住職によるお寺の由緒や、お寺が管理する湧き水スポット・馬坂不動尊についてのお話は興味深いものでした。
さらに、出色だったのは、新たな眺望スポットとの出会いでした。お寺の背後から西側には、金沢の市街地が広がり、胸のすく思い。左側前方には、金沢城も見えます。
折から涼やかな風がそよいでおり、参加者にとってはツアー気分を一気に高めるものでした。
(参加者に手ほどきする中西先生・真ん中=兼六園)

様々な人との出会いも、このツアーの醍醐味でした。写真を愛好する人が多かったのですが、初心者の方も臆せず、撮影に参加。それぞれ写真とのかかわりをフリートークなどの場で語って下さいました。
また、講師を務めて下さったフォトグラファーの中西優さんも、撮影方法などについて、優しく、分かりやすく手ほどきして下さり、ツアーを和やかなものにして下さいました。
(参加者は合評会で感想を語り合いました)

フォトジェニックな景観と素敵な人たちとの出会いに満ちた今回の水スポット撮影ツアー。改めて参加された方々をはじめ、支えて下さった方々に心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
あかつき屋では9月に実施した「金沢の水スポット撮影ツアー」の作品7点を上がりの間のギャラリースペースに展示しています。ツアー参加者の皆さんが鈴木大拙館や松風閣庭園などの水辺に目を凝らし、レンズを向けた作品群。いずれも卓抜したカメラアイに裏打ちされた秀作ばかりです。
あかつき屋のご宿泊客の方々もその作品に視線を向けており、この純和風の町家にクリエイティブな空間が生まれました。展示は今月16日に予定する次回2回目の水スポット撮影ツアーまで行う予定で、お泊まり客に限らず、作品を観賞したい方も、あかつき屋への来館ができます。
(水スポット撮影ツアーでの参加者の作品を展示)

私たち主催者側は、この水スポット撮影ツアーでは、よく似た作品が集まるのではないかと正直危惧していました。しかし実際、それはうれしい誤算でした。
参加された方々が撮った写真は、例えば鈴木大拙館の「水鏡の庭」では単に水面だけに視線を向けるのではなく、空模様や光の加減とのバランスにも気を配ってシャッターチャンスを狙ったものがありました。
また、松風閣庭園の池では、水面に映る木の葉を、実際のそれと対照させる形で撮ったものでした。
いずれの作品も、撮影者の被写体に対する鋭い観察眼と集中力を否応なく感じさせます。
今月の次回撮影ツアーでは、どんな作品が集まるのか、早くも期待がもてます。
館内に栗やアケビを配す(いが付きの栗の実。背後に花ナス)

(アケビの実も)

10月に入り、秋がさらに歩を進めたことを感じます。朝夕は、ひんやりした空気が漂います。
それに合わせて、館内に秋のしつらえを施しました。
いが付きの栗の実をコミュニティルームの小机に置き、アケビを上がりの間に備えました。
あかつき屋に秋の彩りが加わりました。月夜の時などは、静けさを一層感じます。
県主催の「いしかわ魅力開発民間プロジェクト応援事業」の一環である「金沢の水スポット撮影体験ツアー」を実施しました。青空が広がる好天に恵まれ、参加して頂いた方々は、小立野界隈の親水空間を軽快に歩いて訪れ、思い思いに被写体にカメラを向けられました。
企画、運営をさせて頂いたあかつき屋では、応募段階からすると数か月にわたる準備作業があり、今日このツアーを無事滞りなく終えたことに、少なからず達成感を味わうことができました。
参加された方々、そしてご協力を頂いた関係団体、機関の皆様に心から感謝申し上げます。
【水スポット撮影ツアー】
(鈴木大拙館の「水鏡の庭」にて)

鈴木大拙館を午前10時にスタート。ここでは参加者は「水鏡の庭」を中心に撮影。続いて、池泉回遊式庭園である松風閣庭園を訪れました。
(松風閣庭園にて)

このお庭は、鈴木大拙館がオープンしたのに合わせて一般開放されたお庭であることから、ここを訪れたことのない人も多く、参加者は、興味深く庭園の造りに視線を注がれました。その中で、井戸のような円形の湧き水スポットは、参加者の目を引きつけ、多くの人がレンズを向けられていました。
(美術の小径・辰巳用水の分流沿い)

美術の小径では、がけ地に流れる滝がビューポイント。その水しぶきや、水たまりに漂う落ち葉を被写体にされる方もおられました。その水辺の上に位置する辰巳用水の分流の用水も見どころ。屈曲した水路と背後に威風を見せる国立工芸館などとの風景は絶妙なハーモニーで、参加者は新たな絶景を発見したとの印象をもったようでした。
どんすきーさんでスペシャルランチを頂いた後、ウオーキングを再開し、曹洞宗の古刹・高源院さんへ。住職さんは、このお寺が夏に一ツ灸を行っていることなどを説明。続いて参加者は寺院から西側に広がる景色を眺め、その見事さに感嘆の声を上げられました。
このお寺の下側にある馬坂不動尊では、ご住職による、ここの湧き水が眼病に効くなどの言い伝えなどの話に耳を傾けました。
(中西さんを講師にした合評会)

最終地点は、ここあかつき屋。合評会を開き、参加された皆さんが撮られたお気に入りの写真3点をパソコン上に映し出し、講師の中西優さんがコメントされました。
また、中西さんも金沢市内や旅先で撮られた写真などをフォトフレームに映し出し、それぞれの場所での撮影ポイントを話されました。
参加者のベストの作品は後日プリント、額装した上で、あかつき屋のギャラリー上がりの間に展示する予定です。
あかつき屋では、技術的な点も含めて、いくつか初めてのことにも挑戦した本水スポット撮影ツアー。スムーズに終えられたことに加え、参加者の方々も満足されたようで、スタッフ一同ほっとしています。
このツアーは、10月16日にも実施します。
石川県が主催し、あかつき屋が企画、運営する「
金沢の水スポット撮影ツアー」についてですが、9月25日催行分はお陰様で定員に達しました。応募して下さった方々には、心から感謝申し上げます。
10月16日実施分についてはまだ若干余裕がありますので、希望される方はぜひお申し込み下さいませ。
(水スポット撮影ツアーのチラシ)

何でも初めてすることは、はらはらどきどきするもの。こんな企画を立てたら、一般の人は興味をもってもらえるだろうか、応募してもらえるだろうかと、心配になったりします。
今回のこのツアーでは、金沢市観光協会の「かなざわ自由時間」に紹介させていただいたのをはじめ、あかつき屋や関係者のホームページなどで告知し、チラシも作成して周知活動を進めてきました。
お陰様で反応は上々で、スタッフ一同手ごたえを感じています。お申込みされた方々はもちろん、告知に協力を頂いた方々にも感謝申し上げます。
イベントは、準備の完成度で本番の成否が決まると言っても過言でありません。引き続き、気を引き締めて準備作業を進めてまいります。関係者の皆様よろしくお願いいたします。
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