FC2ブログ

あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

限りない創造的アート空間に感嘆

金沢21世紀美術館の存在感と可能性を再認識する機会となりました。8月初旬から、この美術館で開かれた展示会「チームラボ 永遠の海に浮かぶ無常の花」。これは、様々な最新のテクノロジーを駆使したアートの催し。限りない創造性と圧倒的な迫力を感じる作品が並び、9月1日までの会期中、12万人を超える来場者を記録しました。

市の中心部に立地するこの美術館。このような、ざん新な企画展を数々開催し、様々な人たちをアートへと誘い、街の魅力を高めることにも一役買っているのでした。

(チームラボのアート空間となった金沢21世紀美術館)
090121bi.jpg

チームラボは、アート、サイエンス、テクノロジー、デザイン等と様々な専門家がコラボレーションし、かつてないアート空間を創出しています。

同イベントは、4つのコーナーがあり、海や花をモチーフにしたもののほかに、毛筆を縦横無尽に使って描いたような作品や、点滅する数多くの球体の中で、色鮮やかな球体が秩序をもって移動するものなど、明と暗、動と静、色彩とモノクロが絶妙に交錯し、何とも言えない美的な空間を現出させているのでした。

(魅力的な作品の数々)
0901art1.jpg

0901art2.jpg

0901art3.jpg

0901art4.jpg

私は会期中に一度訪れたのですが、会場前は長蛇の列ができており、一時間ほど待つこととなりました。でも、中に入ると、その魅惑的空間に一気にのみ込まれ、作品に心身が引きつけられました。
「待ったかいがあった」「これだけの人を引きつける、理由が分かる」。そんなことを胸の中で、つぶやいていました。

このようなアートイベントをさりげなく(?)開催する21世紀美術館。その底知れぬプロデュース力とネットワーク力にも感嘆。
ここが、絶え間なく市内外の人を引きつける大きなプラットフォームであることを実感した日々でもありました。

スポンサーサイト



アカペラ 感動のステージで幕

金沢アカペラタウン2018が26日、二日間の日程を終えて閉幕しました。全国各地から大学生らのアカペラグループが金沢に集い、ストリートライブを披露、聴衆から盛んな拍手が送られました。

このイベントの会期中、アカペラタウン実行委員会が招待したシンガポールのグループ「Micappella(マイカペラ)」があかつき屋にご宿泊。昼の出番を終えて、しいのき緑地特設ステージでは、ファイナルステージがあり、力感あふれるステージを見せ、アカペラファンを魅了しました。

(ファイナルステージで熱演するマイカペラの皆さん)
0827finalconcert.jpg

あかつき屋にとって、このアカペラタウンの催しは、一年の大きな節目を感じるイベントです。お盆休みが終わり、9月が目前の催し。
季節が変わろうとしている中で、若者たちの熱のこもった歌声とパフォーマンスは、心に響くものがあります。

今年招待されたマイカペラの皆さん。当初、金沢の暑さに戸惑っていましたが、いずれのステージも素晴らしい歌声を披露。アカペラ界では、世界屈指の実力派の評判通り、パワフルで洗練された歌唱と身のこなしで聴衆を彼らの世界に引き込みました。

ファイナルステージでは、マイカペラを含めた8グループが最後の熱唱。暮れなずむ中でのその歌声は、秋の気配を感じさせる金沢の風景と絶妙なハーモニーを描きました。

(ご宿泊されたマイカペラとスタッフの皆さん。一部は都合により早めにご出発)
0827singaporegoodby01.jpg

マイカペラのメンバーは、あかつき屋では、リラックスして過ごされました。ハードなスケジュールの中にあっても、兼六園に出かけられ、夜は、評判のおでん居酒屋で美味を賞味するなど、金沢の魅力を満喫されました。

マイカペラの皆様、ご宿泊ありがとうございました。今度は、オフモードでお越し下さいね。
実行委員会様、今年もありがとうございました。感謝。

ジビエも具材 ソーメンバイキング

食というのは、無限の可能性を秘めているものですね。この日曜日、白山ろく木滑地区で、様々な山の幸を具材にしたソーメンバイキングの催しを開きました。イノシシやシカなどのジビエの肉をはじめ、ナメコ、カタハの団子などがソーメンとともに食されました。

野趣に富んだソーメンは、絶妙なお味。参加者は珍しいソーメンをどん欲にほおばり、大満足。外の猛暑を忘れ、痛快な時間を過ごしました。

【ソーメンバイキングの具材】
(下の段、左から。陸ワサビ、岩魚の昆布締め、鱒(マス)、猪肉、鹿肉。
中段。地物なめこ、おろしキュウリ、カタハ団子、焼き茄子。
上の段。トウモロコシ、刻みネギ、ミョウガ、ヤングコーン)

0722guzai01.jpg

この催しは、私が参画する白山ろくぼたん鍋プロジェクト(以下「プロジェクト」という)が主催しました。地域資源の発掘や活用を目指して、様々な活動を行っており、昨年はジビエを使ったバーベキュー大会を行い、反響を呼びました。

(参加者は積極的に箸を進めました)
0722eating.jpg

今回は、初めてソーメンバイキングに挑戦しました。この料理を準備して下さったのは、プロジェクトの会長で、中山旅館のご主人の中山明設さんです。
中山さんは料理のエキスパートで、様々な創作料理にも挑戦されています。今回のソーメンの具材では、イワナの昆布締めやカタハの団子なども食卓に並びました。

(谷川散歩。せせらぎのそばは涼しく)
0722tanigawa.jpg

会食では、約15人の参加者は、興味津々といった表情で、あれこれ具材を箸で取り、マイソーメンを仕上げました。地元の天然ワサビやミョウガが薬味にされ、一層味を際立たせました。

(羊の放牧場の見学も)
0722hitsuji.jpg

この日は、会食の前に、ワサビやミョウガ、カタハが自生する吉野集落の谷川を散歩。しばし涼感を味わいました。
会食後、木滑地区の耕作放棄地で、地元と県立大学が共同で行っている羊の飼育場を見学。幾頭もいる羊に子どもたちは歓声を上げていました。

心温まる地元の人の手作りの旗

(前回のつづきです)
奥能登国際芸術祭の様々な作品を観賞した中で、いつまでもほのぼのとした余韻が残った作品がありました。それは、日置(ひき)地区の廃校になった小中学校の中庭に展示された旗(フラッグ)の数々でした。

これらの旗は、地元のお年寄りらが、この芸術祭の一環のワークショップで作成したものだそう。旗は中庭で円形に並べて掲げられていました。

(廃校舎の中庭に並んだ旗の作品群)
1017hiki1.jpg

(校歌を記した作品も)
1017hiki2.jpg

会場は丘の上にあるのですが、海に近いことから、海に題材を採ったものが多くありました。タコやカモメなど海の生き物をかたどったもの。漁船や岩ノリ取りする女性など、海辺の仕事にちなんだもの、珠洲を代表する景勝地・見附島と付近の海水浴場を絵にしたものなど、様々。

この会場付近の集落にお住まいの私たちの友人のお母さんは、廃校になった日置小中学校の校歌を旗に貼り付けました。
「海より出でて海に入る 日影たださす 丘の上 産土(うぶすな)の森 ほど近く わが学び舎は そびえたり」
ご高齢になっても変わらない母校への愛着と愛情が、じんわりと伝わってきました。

作品を作った大半の人が、高齢者だそうですが、どの作品も明るく、おおらかで、この奥能登の地で元気でお暮らしであることが、想像できました。

(会場敷地にある日置小中学校閉校記念碑)
1017hiki3.jpg

奥能登については、簡単に過疎や少子高齢化の地と描写されがちですが、そうした環境の中にあっても、日々前向きに、仲良く暮らしておられる方が大勢いることも分かりました。

奥能登国際芸術祭。地元行政が主導して、初めて開催した一大プロジェクトですが、訪れる人はもとより、地元の人にも様々な成果を残しました。
とかく来場者数でイベントの成否を判断されがちですが、数字に表すことのできない手ごたえは、そこに訪れた人誰もが感じたことでしょう。                    (奥能登国際芸術祭の項 終わり)

海辺に映える 斬新な作品群

(前回のつづきです)
奥能登国際芸術祭を見学するために訪れた珠洲。市街地・飯田から海岸線沿いに車を走らせ着いたのは、珠洲北部に位置する木ノ浦湾。ここでは、海辺を生かして、斬新な作品が展示されていました。

能登半島の最先端の海岸。夏のにぎわいが終わった時季なので、本来は寂寞とした雰囲気が漂うところですが、独創的なアート作品を見に観光客が数多く訪れているため、活気がありました。海の絶景とアートの融合は、訪れる人の目を引きつけました。

【木ノ浦湾岸】
(楽しいお魚のオブジェ)
1017umibe1.jpg

(風を受けて回転する作品「船首方位と航路」)
1017umibe2.jpg

海を背後にお魚のオブジェが展示されています。身近にある生地などを使って制作したらしく、その表情と相まって、親しみがもてる作品です。背中には、いくつも風車が付けられており、風を受けて回る仕組み。海辺に楽しいアクセントが加わりました。

アメリカのアーティストが手掛けた作品は、「船首方位と航路」。ボートの先端に、ヨーロッパの大きな船にある船首像を取り付けています。日本海の風を受け、船がゆっくりと回転しており、動く彫刻作品。景観を一層スケールの大きなものにしました。

(海を間近に望む「茶室」)
1017umibe3.jpg

この海岸に観光客が集う小屋がありました。それは「茶室」で、若者らが、憩いの時間を過ごしていました。
一昨年に公開された映画「さいはてにてーやさしい香りと待ちながら」の撮影セットの小屋を利用したものだそう。「海上のさいはて茶屋」とネーミングされていました。

(バス停がアート作品に)
1017busstop.jpg

海岸線の幹線道わきに何やら風変わりな建物が。これは、ロシアの建築家がバス停を飾り付けた作品。アルミの角材を格子状に組み合わせて、バス停を取り囲みました。隣に刈り取った稲を天日干しにするため掛けるハザがあり、面白い取り合わせです。

最果ての海の風景といい、個性的な作品群といい、退屈しない海岸ドライブとなりました。