明けましておめでとうございます。昨年中は、大変お世話になりました。令和3年もよろしくお願いいたします。
大晦日から元旦。今年もあかつき屋では、お客様と迎えることができました。テレビで紅白歌合戦を見て、前のお寺・広済寺さんで除夜の鐘つき。そして、お神酒と郷土料理で新年を迎えたことのお祝い。毎年の恒例行事ですが、気持ちが改まります。
厳粛に、和やかに、新たな年のスタートを切りました。
(大晦日を迎えたあかつき屋)

大晦日にここにお越しになったお客様は、二組。一組は息子さんが地元金沢の大学に遊学中のご家族連れ。もう一組は、年末年始のお休みを利用して、北陸三県の旅をされている男性のお二人でした。
午後11時45分頃、紅白を見終えて、あかつき屋のお客様は広済寺さんへ。雪が舞う中、地元の人らに混じって、鐘つき堂で順に鐘を鳴らしました。
ゴーンと大きな音が響きわたります。その荘厳な響きは、いっとき寒さも忘れるほどです。
続いて、本堂内に設置されているお賽銭箱に浄財を入れ、手を合わせました。
(お客様も臨んだ除夜の鐘つき)

(鐘つき後、お寺からポッキーを頂きました)

この後、再びお宿に戻ります。あかつき屋では、一年の感謝の気持ちを表したいと、ささやかですが、郷土料理のかぶら寿司などと、地酒でおもてなしをさせて頂いています。
今回準備した
かぶら寿司は、押水特産直売所で購入したものなどで、わずかですが、おせち料理も添えました。お酒は地元酒造メーカーのお神酒です。
一同、真ん中にコロナ対策のビニールカーテンを設置したほりごたつを囲んでお祝いの会。「あけましておめでとうございます」と唱和して、かぶら寿司などを賞味しました。
一年最後の日にあかつき屋へお越しになった思いをお尋ねすると、一様に、この建物が国登録有形文化財に指定された趣のある佇まいであることに惹かれた、とのことでした。
ありがたいことです。先に住まわれた方や、ここを建てられた方、さらには、日頃からここを支えて下さっている地元の方々に対して、感謝の思いを新たにしました。
あかつき屋は創業丸10年を経過し、11年目に入りました。10年の大きな節目を終え、正直安ど感が無いわけでは、ありませんが、先日NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場された黒柳徹子さんの言葉ではないですが、「高度な知識と技術を備え、情熱をもって継続的に期待に応えていきたい」との思いに尽きます。
新年もよろしくお願いいたします。
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黒ダンスなどの家具や玩具など、昔懐かしい品々を各所に配している、ここあかつき屋。その中の一つ、玄関に置いている竹下駄が思わぬ土地の人とつなぎ、ご縁が生まれました。
それは、山形県庄内地方に住む年配男性です。竹下駄の写真を探してネット検索をしたところ、
本ブログを見つけたというのです。どうぞその写真をお使い下さい、と快諾しました。
(玄関に置いている竹下駄)

男性によると、この竹下駄は、庄内地方では以前、竹ジョンバと呼んだいたそうで、女の子の冬の遊び道具だったそう。その遊び方は、女の子が数人でこれを履いて肩に手をかけ連なって道路を滑り歩くのだそうです。それをジョンジョロ連と呼ぶのだとか。
私の子ども時代の雪遊びは、落ちた屋根雪で滑り台を作り、竹スキーやそりなどで、そこから滑り降りることでした。それなりにスリルのある遊びでした。
あかつき屋に置いている、この竹下駄。履いて歩くと、とても甲高い音がし、近隣に迷惑かと思い、お客様には、この家のそばだけで使って下さい、と話しています。
ともかく、図らずも、このブログがきっかけで山形の庄内地方の昔の風習を知ることになり、頂いたご縁をしみじみかみしめています。
冬の足音が感じられる中、あかつき屋の界隈がホットな雰囲気に包まれました。ご近所のお寺で婚礼があったのです。
この地元で生まれ育ったお寺のお嬢さん。晴れの日を迎えられました。仏式の結婚式を終えた後、披露宴会場に向かわれます。笑顔満開の花嫁さんと花婿さんに、近所の方々から温かい祝福の言葉が送られました。
(婚礼の式を終えられた笑顔の新郎新婦)

結婚式が執り行われたのは、扇町の浄土真宗の寺院・西方寺さんです。午前にお寺で仏式の婚礼の儀式が行われ、午後1時過ぎに参列者が披露宴会場へと向かうことになりました。
その時間前には、新郎新婦の新たな門出を祝うために近所の人が大勢集まりました。
笑顔がこぼれるお二人。周りから、「おめでとうございます!」「素敵」「きれい」の声が、次々とかけられました。
(お二人は雨の中、迎えの車へ)

(最後まで笑顔が絶えませんでした)

とりわけ花嫁さんの華やかな表情は印象的で、境内で記念撮影を行った後、降る雨も気にならないといったご様子で、披露宴会場へと向かう車に乗り込まれました。
私たちも幸せを分けてもらった気分でした。お寺の益々のご繁栄とお二人の末永い幸せをお祈りします。
明けましておめでとうございます。旧年中はお世話になりました。ありがとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
2019年の幕開け。正月三が日、あかつき屋はお休みを頂きました。この三日間は、身も心もリフレッシュし、清める行いをしました。
元旦は、地元の氏神様である椿原天満宮を参拝。大勢の人が列をつくる中、長い坂の階段を登って、拝殿前で拝礼し、この一年の無事をお祈りしました。
(2019年を迎えたあかつき屋の玄関)

翌日は、参拝の旅へ。バス会社が企画する、島根県の出雲大社への一泊二日の旅行に参加しました。
出雲の国は、神の国・神話の国として知られています。その中心に位置する出雲大社は、大国主大神をまつっており、広く全国の人々から崇敬を集めています。
しかし、この金沢の地からは遠く、なかなかそこを訪れることは、かないませんでした。でも、今回バス会社が企画した出雲の旅を見つけ、初めて彼の地を訪問することが実現しました。
(念願だった出雲大社を参拝しました)

出雲大社を訪れたのは、三日朝。正月も三日となると、思ったほど混んでなく、拝殿、本殿、神楽殿など各社(やしろ)をスムーズに参拝できました。
たまたま地元の集落の人たちとみられる一団が、参拝する姿と出くわしました。神楽を舞うような衣装を身に着け、笛を鳴らしながら、ゆっくりと歩を進めていました。思いがけず、出雲の伝統的な習俗を見聞できました。
日本海に面する山陰・出雲の地。神々が宿るとされる、その大社は、素朴な山々の緑と家々に包まれていました。
無事参拝できたことを喜び感謝し、再び大型バスに乗車。40人を乗せたそれは、いくつもの集落や田園風景を横目にしながら、金沢へと向かっていきました。
平成最後の大晦日。新年の準備をしながら、今年最後のお客様をお世話させて頂きました。あかつき屋にとっては、開業からちょうど丸8年が経過しようとする日。少なからず感慨を胸に、年が変わる瞬間に臨みました。
様々なお客様が、脳裏に浮かびました。また、地元の人、友人、知人、行政など関係団体の方々には、随分とお世話になりました。この場を借りて、心からお礼を申し上げます。
(上がりの間に飾られた正月花、角尾さんの作品)

(中村元風さん作のイノシシの飾り皿)

新年の仕度では、今年も私たちの友人である華道家角尾宏子さん(金沢市泉野町)に力になってもらいました。玄関に面する上がりの間では、立花をしつらえて頂きました。
若松、しだれ柳、白梅、水仙、伊吹、つげ、小菊、椿が花材です。清純な中にも、華やかさが漂う作品です。
玄関には、いつまでも青々としていることから、縁起の良い「万年青(おもと)」を生けて頂きました。
二つの生け花で一気に迎春ムードが生まれました。
上がりの間では、長年の作陶活動をベースに、さらに幅広い創作活動を目指す現代美術家中村元風さん(加賀市)の手による干支イノシシの飾り皿を置きました。
描かれたイノシシは、愛らしく、元気の良い作品。年齢を重ねられても、挑戦の意欲が衰えない元風さんらしい絵柄です。
(雪化粧したあかつき屋のお庭)

ここ数日の雪模様で、街は、うっすらと白く。あかつき屋のお庭も白くなり、美しい雪景色を見せています。
そうした中、北関東からお越しになり、二泊されたお客様は、最後の夜近所のまるよしさんで、お食事。ブリ、香箱ガニ、梅貝のお刺身やお寿司、おでん、白子酢、地酒など、北陸の幸をご満喫。
まるよしさんの女将さんが、同じ北関東のご出身とあって、地元話で盛り上がり、痛快な夜になったようです。
そのお客様とは、深夜零時前、あかつき屋の前の広済寺さんで除夜の鐘をつきました。
その後、お宿に戻って、地元の郷土料理かぶら寿司を肴に、地酒で乾杯。新年をお祝いしました。
皆様、今年もよろしくお願い申し上げます。
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