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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

秋空の下 あぶり餅神事や報恩講

秋たけなわ。暑すぎず、寒すぎず、快い天候が続いています。そうした中、金沢ならではの祭事が市内で相次いで執り行われました。

野町の神明宮(おしんめいさん)のあぶり餅神事と、あかつき屋の前のお寺・広済寺さんでの報恩講です。いずれも古い歴史のある行事で、この催しに接すると、季節がまた一つ進んだことを感じます。

(あぶり餅神事があり参拝者が相次いだ神明宮)
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(食用のあぶり餅)
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神明宮のあぶり餅神事は300年以上続くもので、悪事災難厄除のご利益があるとされています。毎年春と秋に行われており、秋は10月15日から三日間執り行われます。

秋空の下、お昼頃にその神社を訪問。若い女性も含めて、中高年の女性が数多く参拝していました。
いつもの例にならって、あぶり餅を買い求めました。これは、食用と、家守(いえまもり)と呼ばれる、お飾り用のものとの二種類があります。

(あかつき屋の玄関の天井に付けたあぶり餅)
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家守はあかつき屋に持ち帰って、玄関やお部屋の天井に取り付けました。吉報が舞い込み、災厄を除くとの言い伝えがあり、お客様にご利益があることでしょう。

(報恩講が執り行われた広済寺さん)
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広済寺さんの報恩講は14、15日の二日間行われました。浄土真宗の開祖親鸞聖人の遺徳をしのぶもので、真宗王国の北陸の地では、ほんこさんと呼ばれ、住民に親しまれています。

この二日間、門徒さんらは山門をくぐり、本堂で法要に臨まれました。
色鮮やかな五色の仏旗が山門に掲げられているので、あかつき屋のお客様は、けげんに思う人も。簡単に説明すると、合点がいったご様子。関東に住むお客様は、「うちは、曹洞宗なので」と話し、この地の風土に思いをいたされたようでした。

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残暑の中、観音院「四万六千日」へ

金沢は一時ほどではないものの、再び暑さが戻り、城下は明るい日差しの下にあります。行く夏を惜しむというのは、まだ先のことのようです。

そんな中、この日の午後、金沢らしい時間を過ごしました。卯辰山の山裾にある高野山真言宗「長谷山 観音院」へ出かけました。藩政時代から伝わる行事「四万六千日」があるからでした。お参りした後、トウモロコシを買い求め、あかつき屋に帰って軒下に吊るしました。

(「四万六千日」の仏事が執り行われた観音院さん)
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(ご利益のあるトウモロコシが販売されていました)
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金沢の寺社のいくつかには、季節ごとに独特の行事ごとがあります。
野町の神明宮さんでは、春秋に「あぶり餅神事」が、小立野の髙源院さんでは、七月に「一ツ灸」が執り行われます。それぞれ奇習と呼べるような、独特の行為、作法があります。

この観音院さんの四万六千日も、特色があります。
毎年旧暦の7月9日(今年は8月19日)にここでご開帳され、この日にお参りすると、四万六千日分のご利益があるとされています。この日に祈願されたとうもろこしを家の軒下に吊るすと魔除けとなり、商売繁盛や子孫繁栄になると言われています。

このお寺を訪ねたのは、夕方頃でしたが、参拝者は後を絶たず、境内は活気がありました。ご本尊に手を合わせ、拝殿を一回りして、日々の平安を祈りました。

(トウモロコシをあかつき屋の軒下に吊るしました)
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境内には、トウモロコシの販売所がありました。既に参拝者が何人も並んでいました。ここで一本買い求めました。
あかつき屋に戻り、そのトウモロコシを玄関の軒下に吊るしました。それは、不思議とこの木の家に馴染んでいると感じました。

この風景について、お客様から今後尋ねられるかもしれません。簡潔に説明できるように、準備しておこうと思います。

すっきり青空 ひな祭り近づく

今日金沢は、すっきりと晴れ上がり、青空が広がりました。記録的な大雪に見舞われた今冬。除雪に明け暮れた毎日に、これで別れを告げることができるのではと、心も明るくなりました。街なかの雪は、随分と少なくなり、道行く人の足取りも軽くなりました。

あと数日で、弥生三月。あかつき屋では今年も桃の節句を前にして、館内の各所でおひな様人形を飾っています。今年は、新たに豪華ひな人形も加わり、お部屋は一段と華麗に彩られました。
国内外のお客様の目を楽しませています。

(上がりの間に飾った豪華ひな人形)
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あかつき屋では、オープン以来、この時季、様々なひな人形を各所に飾り、お客様に喜んで頂いています。
今年は、関東の私どもの親族筋から豪華なひな人形が届けられ、上がりの間に置かせてもらいました。有名人形メーカーの品で、そこのご一家のお嬢さんのご成長とともに、飾られてきたものだそう。

そのお嬢様は既に巣立たれ、お内裏様とおひな様は、城下町金沢で新たな舞台を得ました。先方のお気持ちを汲み、大切に飾らせて頂いています。ありがとうございます。

(すかっと青空が広がりました。あかつき屋界隈)
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このほか、コミュニティルームの小机には、かわいらしい童女二人のお人形、兼六の間の鏡台には陶製のものを置きました。
お客様からは「あちこちに人形があり、かわいらしくていいですね」と喜んで頂いています。

(童女のお人形)
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(陶製のおひな様)
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春を実感したこの日、韓国・平昌の冬季五輪で大活躍した日本選手団が帰国しました。
メダリストが輩出し、国内は、一気に春本番を迎えたよう。
あかつき屋のお客様には、北国の春の訪れを感じて頂けることでしょう。

兼六大通りに かわいい稚児行列

穏やかな秋の週末、あかつき屋から賢坂辻付近へと連なる兼六大通り界隈が、いっとき華やかで、かわいい雰囲気に包まれました。浄土真宗のお寺・広済寺さん主催の稚児行列が行われたのです。

お稚児さん衣装を身にまとった子どもたち、そして、我が子に付き添うご父母や、僧侶ら。その大勢の一団が、通りをゆっくりと歩く姿は圧巻で、沿道の目を引きつけました。

(親鸞聖人750回御遠忌法要を行った広済寺さん。梵鐘が新調されました)
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あかつき屋の前の広済寺さんは10月14、15の両日、親鸞聖人750回御遠忌法要を執り行い、その一環として14日にお稚児さん行列を実施されました。
稚児行列には、門徒さんのご子息ら数十人が参加されました。

この行列は、小将町の常福寺さんを正午に出発、兼六大通りを歩いてあかつき屋そばの小道に入り、広済寺さんに到着しました。
初めて経験するお稚児姿にどの子どもさんも緊張気味。でも、通りの見物人から「かわいい」の声をかけられると、ちょっぴり表情が和みました。

(兼六大通りを歩く稚児行列)
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(広済寺さんに到着)
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広済寺さんでは、この催しに合わせて、お寺を大掛かりに修復。本堂や伽藍が一新され、それにちなんだ法要も営まれました。梵鐘も新調され、新たな鐘の音が、界隈に響きわたりました。

また、この度ご住職が継承されたのにちなんで、その奉告法要も行われました。お若い新住職がご挨拶され、お寺の新たな歴史の第一歩を踏み出されました。

由緒ある広済寺さんの歴史の大きな節目に立ち会え、あかつき屋にとっても幸せなことでした。お寺の益々のご発展をお祈り申し上げます。

秋祭り 最後の獅子頭飾りつけ

金沢はこのところ秋らしい日が続いています。青空が広がり、空気は澄んでいます。街のあちこちから、金木犀の甘い香りが漂ってきました。あかつき屋のお庭からも。

地元の氏神様・椿原天満宮の秋祭りが始まりました。実りの季節に感謝し、人々の平安を寿ぐお祭り。神社への通りには、露店が並びました。

あかつき屋の近所・扇町の一角に、立派な獅子頭が飾られました。その威風堂々とした面構えは、祭りムードをいやが上にも高めます。しかし、この獅子頭の展示は、今年で最後になるというのです。寂しいことです。

(扇町に飾られた伝統の獅子頭)
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(獅子頭の飾りつけに精を出す地元の人たち)
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獅子頭の傍らに置かれた説明版によると、この獅子頭は藩政時代、加賀藩主前田治脩公に仕えた永田流彫刻の名人・沢阜逃石が制作したものです。年代物であり、その卓抜した造りと合わせ、価値あるものです。

旧材木町1、2、3丁目(賢坂辻の通りを南北に連なる地区)の町会の所有で、毎年秋祭りに展示されてきました。
地元の材二親和会の町会が、獅子頭の管理と祭礼での展示のお世話に当たってきました。

しかし、その世話に当たる方々の高齢化が進み、展示する場所への獅子頭や獅子舞の蚊帳、太刀などの祭り道具一式の運搬や飾りつけが、困難になってきたのです。
このため、獅子頭の展示を今年を最後にすることにしたのでした。

お世話に当たった町会の方々は、飾りつけの作業に勤しみながら、「(飾りに使う竹の切り出しもあり)準備が大変で、自分たちでもうできなくなった」「今年が見納めや」と、寂しそうに話していました。
毎年秋に私たちも、伝統のある獅子頭を見て来ただけに、残念に思いました。

この町会では、市の文化財担当課と相談し、可能ならば歴史民俗資料を保存する施設に引き取ってもらえないかと考えているようです。

(椿原神社前の道に並んだ露店)
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この界隈は、歴史的な街並みが色濃く残るところですが、少子化、高齢化の波は例外でなく、こうしたお祭りの維持・継承がむつかしくなっている側面があります。
私たちにとって、ここは生活の場でもありますので、そうした課題と真摯に向き合っていかないとと心しています。

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