あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

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近づく百万石まつり ムード高まる

濃い緑があふれる5月の城下町金沢。街を歩けば、初夏の季節感とともに、装いの変化に気がつきます。6月2日に開幕する第66回金沢百万石まつりの飾りつけです。

市役所前広場のモニュメント、商店街軒下に吊るされた赤い提灯の列。見ているだけで心が昂ぶります。
本格的な夏への序章。金沢の街は、一年で最大の祭典を前に、静かな鼓動をしています。

(百万石まつりをPRする市役所前のモニュメント)
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(香林坊大和に掲げられた百万石まつりの提灯)
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市役所前の百万石まつりをPRする大モニュメント。数多くの提灯で、大きな三角形が形作られています。
夜、前を通ると、その鮮やかさに目を奪われます。

目抜き通りの商店街。軒下には、赤い提灯が吊るされ、華やかなムードが生まれています。

(西の空に広がった美しい夕映え。兼六大通り=5月25日午後7時過ぎ)
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空もドラマチック。夕暮れ時、あかつき屋界隈で素晴らしい風景と出会いました。
西の空に見事な夕映えが広がっているのでした。兼六大通り横山町バス停そばから賢坂辻交差点方向です。

空と雲をキャンバスにして、描かれた色のグラデュエーション。穏やかな日常にもたらされた至高のひとときでした。

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秋祭り、扇町の通りに立派な獅子頭

金沢は、観光客が大勢訪れたシルバーウイークが終わり、続いてあかつき屋の地元では、椿原天満宮の秋祭りが行われました。

これは、昔から伝わる地域のお祭りですから、観光客の姿はほとんどなく、住民の方々が、素朴に五穀豊穣と無病息災に感謝する祭礼。派手さはなくとも、その寿ぎ方は、心に染み入るような趣があります。

(祭りの提灯が飾られた椿原神社の参道)
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あかつき屋から歩いて数分のところにある扇町の一角では、獅子頭が飾られていました。大きな鼻や歯が目を引く、威厳のある表情のそれは、そばの説明板によると、「加賀藩主前田治脩公に仕えた永田流彫刻の名人沢阜逃石の名作」だそう。

南組の獅子とも記され、現在の賢坂辻交差点をはさんで南北に続く通りの町のもののようです。旧の町名では、材木1、2、3丁目に当たります。

(勇壮な獅子頭が展示された扇町地内)
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(扇町の通り)
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地元の人の話では、子どもが大勢いた時代、この界隈では、秋祭りに獅子舞の演舞も行われたそう。少子、高齢化とともに、その風習もなくなり、今は、伝統の獅子頭や蚊帳、前垂れ、太刀など獅子舞の装具を展示し、お祭りを祝っているのです。

一方、あかつき屋が加わる町会・御親会では、子ども太鼓の練り歩きがありました。雨の中、いつもなら法被ですが、今回は合羽を着た子どもたちが、元気よく太鼓をたたき、家々を訪ね歩きました。

藩政の時代を感じさせる、重厚な獅子頭や、無心に練り歩く子どもたちの太鼓行列。秋色帯びる街なかで、ほっとするような光景でした。

百万石まつり、それぞれにお楽しみ

金沢百万石まつりが三日間の日程を滞りなく終え、今晩幕を閉じました。金沢市民として長年このおまつりと様々な形で関わってきましたが、お宿業を始めてからというもの、あかつき屋のお客様を通じて、このまつりについて新たな認識を得る機会を得ています。

今年もいくつかの発見がありました。お客様は様々な角度からまつりを眺め、その感動と昂奮をお宿に持って帰られました。それらに接し、まつりの新たな魅力を知るとともに、このまちの力や可能性をも感じずにはいられませんでした。

(朝食を囲み、百万石まつりなどについて語られるお客様=写真掲載了解済)
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この三日間、初日の浅野川での加賀友禅燈ろう流しを見物されたフランス人のカップルや、祭り最大の呼び物、百万石行列をご覧になった女性のお客様、さらには、百万石踊り流しを見た女子大学生のグループもいらっしゃいました。

今日は、兼六園ライトアップに出かけられた女性の一人旅のお客様がいらっしゃいました。

梅雨入りした中でのおまつりでしたが、心配された天候も雨による影響はほとんどなく、城下町金沢には熱気と昂奮が広がりました。

(金沢城での加賀とび・はしごのぼりの演技=お客様ご提供写真、以下同じ)
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(7日夜、片町の夜のにぎわい)
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朝や夜、コミュニティルームでは、百万石まつりがしぜんに話題にのぼり、お客様はそれぞれに、ご自身が味わったまつりの醍醐味を語っておられました。

お客様が撮られた写真からいくつかをご紹介させて頂きます。

百万石まつり開幕、燈ろう流しへ

金沢の初夏の恒例行事、金沢百万石まつりが今日開幕しました。
あかつき屋から近いことから、フランスからお越しになったお客様と一緒に、浅野川で夕刻行われた加賀友禅燈ろう流しに歩いて出かけました。

浅野川に架かる天神橋と浅野川大橋間を会場にした灯りと水の祭事。川面をゆっくりと流れていく数々の燈ろうは、幻想と幽玄の趣があり、見る者の心を静粛なものにしました。

(浅野川での燈ろう流しを見物されたフランスからのお客様=写真掲載了解済)
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百万石まつりは、メーンイベントの百万石行列もいいけれど、その前夜に浅野川で行われる燈ろう流しは、藩政時代の歴史と粋や艶の風情を残す、ひがし茶屋街に隣接していることから、独特の味わいがあります。
今宵は、そのまつりに合わせて金沢入りされたフランス人カップルとともに会場に出かけました。

(浅野川の夕景=お客様ご提供写真、以下同じ)
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心配された天候は、多少雨に降られたものの、ほどなく止み、スケジュール通りに催しは進みました。フランス人カップルとは、梅の橋近くの土手に並んで座って、燈ろう流しを見物しました。

川の流れは緩やかでその上、川下に当たる西からの風もあってか、燈ろうはしばし滞りながら、ゆるりゆるりと進んでいきました。その分、ゆっくりと灯りの行列を楽しむことができました。

(幻想的な光の帯をつくった燈ろう流し)
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フランス人のお客様は「素敵、ファンタスティック」と感動を表しながら、幾度もカメラのシャッターを切っておられました。金沢は昨日梅雨入りしましたが、川辺は涼しく、いつまでもそこにいたい心持ちになりました。

お客様と来ると、新たな発見もありました。燈ろう流しばかりに気持ちが向かっていましたが、それが始まる前の浅野川の夕景は名状しがたい美しさ。
こんな風景を見るだけでも、ここに来た価値があると感じたことでした。

加賀友禅燈ろう流しで心静かに

金沢百万石まつりが今日、3日間の日程で開幕しました。
初日は夜、浅野川で加賀友禅燈ろう流しが行われ、約1500個の燈ろうがゆっくりと川面をすべっていきました。ほのかな灯りが連なる風景は幻想的で、昼の熱気を忘れさせ、心がしんとなりました。

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この友禅燈ろう流しは、浅野川界隈が加賀友禅の仕事に携わる人が多いことに加え、浅野川で友禅生地の余分の染料などを落とす友禅流しが行われてきたことから、これにちなんで毎年実施されています。
もちろん先人の遺徳をしのび、故人の霊を慰める意味も込められています。

僧侶による読経が終わると、燈ろうが一つひとつ関係者の手によって川に流されました。
燈ろうには、「希望」「元気」などの語句が記されているものもあり、東日本大震災の被災地の復興への願いも託されました。

(Yさんが届けて下さった流木花器)
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 お宿の前に流木花器を置く
ところでこの日、あかつき屋にうれしい贈り物がありました。
友人のYさんが、流木を携えて、あかつき屋にやって来られました。Yさんの仕事場が加賀の山間にあり、そこから持って来られたものです。全体の形といい、穴のあき具合といい、花生けにぴったりです。
一緒に持って来られた山野草と苔を流木にあしらうと、立派な生け花作品になりました。

これを家の前に置くと、お宿の風格が増したように感じました。
Yさん、ありがとうございます。




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