ゲストハウスとして利用する町家のリニューアル工事が、27日に着工します。今年のゴールデンウイーク中にこの町家と出会ってからというもの、様々なご縁や周囲の人たち、関係機関のご支援、ご期待に支えられて、一つの節目であるこの日を迎えることができました。まず感謝申し上げたいと思います。
(町家ゲストハウス「あかつき屋」のチラシ)

来年1月中のオープンを目指して、準備作業もさらにピッチが上がってきました。細部において、詰めていないところもありますが、とにかく宣伝チラシを作成しました。リニューアル後に、正式なものを作ることになります。
今日の午後は、一級建築士の「のりのりさん」(山田憲子さん)、施工する(有)嶋田工建の社長さんと私の三者で着工前の最終打合せを行いました。今後、この三者で週一回打合せを行い、工程管理などを行っていきます。
(工事関係三者の打合せ場所)

その打合せの最中に旅行関係の会社から、町家ゲストハウスについて問い合わせる電話を受けました。私どもは驚くとともに、大きな刺激、励みとなり、部屋の空気がピーンと張り詰めました。
今日は、12月初旬の寒さとなり、急いで石油ファンヒーターを出しました。終日冷たい雨が降り、肌寒い一日となりましたが、私どもは、にわかに熱気を帯びてきました。
さらに気合を入れて、気持ちを引き締めて、がんばっていきます。今後ともよろしくお願いします。
町家ゲストハウスの開業に向けての準備作業では、名刺を作ることも必須事項。ゲストハウスは、外国から来る方も想定しているので、「宿屋の主人(代表)」を英語で表すにはどんな言葉が適当か、家人で検討しました。

英和辞典では「社長」などの意味がある「President」がまず思い浮かんだんですが、それは大げさすぎるということで却下。「Manager」はどうかという案が出ましたが、これは、なんか現場の運営管理者という感じがして、しっくりせず。言葉に経営的なニュアンスが欲しいなぁ、と思いまして。
そこで知り合いの英語の先生に相談。その先生はネイティブの男性教師と一緒に考えて下さいました。その結果、「Innkeeper」が適当とのこと。宿屋を表す「Inn」を「Keep」する人でどうか、と。「Keep」は英和辞典によると、「保持する」「守る」などの意味のほかに、「(商店などを)経営・管理する」の意味もありました。
何を「保持」「持続」していくのか。昭和初期の町家建築の様式が際立つ「家屋」を。これまで、この家を守り育ててきた人たちの「愛着」や「良心」を。そんな意味あいを「Innkeeper」に込めたいと思います。