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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

オープンへチラシ作りました。

ゲストハウスへと生まれ変わる町家のリニューアル工事がほぼ完了し、1月のオープンが秒読み段階に入ってきました。
今日は、あかつき屋のPRチラシを作りました。

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チラシは、表面にはお化粧直しした町家の全景を大写ししたもののほか、円窓のある玄関、2階客室の写真を中心に構成しました。
裏面は、あかつき屋の位置図のほか、施設内容、お部屋の料金などを記載しました。
今後、関係先へお届けする予定です。

これと並行して現在、ホームページも作成中です。近日中に完成の見通しです。
さらに、公的機関の検査も行われています。

これらが終われば、正式にオープン期日をお知らせできると思います。

御所車と、ゆず それぞれに趣

正月準備という訳でもないのですが、町家の部屋に御所車とゆずを飾り付けました。それぞれに鮮やかな色をしており、華やかな雰囲気が漂いました。

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御所車は、2階10畳の部屋の黒ダンスの上に置きました。これは、この家の前の居住者から譲り受けたもの。
金色の姿形はきらびやかで、おめでたい感じ。広々とした部屋に光彩を放っています。
この車で幸を運んでくれると、いいですね。

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ゆずは、直径20㌢ほどもある大きなもの。家族がどこからか手に入れました。これは、1階コミュニティ・ルーム(共用ルーム)の台に置きました。黄色くごつごつとした表面は、落ち着いた町家の空間に、面白いアクセントを与えています。

御所車とゆず。いずれもそんなに深く考えた上で置いたのではないのですが、まずまずの味わいを出しており、しばらく楽しんでみようと思います。

救急隊、「ペイン?」「ペイン?」で容態聞く

町家ゲストハウスのオープンが近くなり、関係機関へのごあいさつも始まりました。今日は、暁町の町家が管内となる金沢市中央消防署味噌蔵出張所を訪れました。あってはならない万一に備え、その心得を知り、互いのコミュニケーションを深めるためです。

(味噌蔵出張所)
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あいにく消防の担当者は不在でしたが、救急隊の責任者とお話することができました。
私どもが開設するゲストハウスでお迎えするお客さんは、外国人観光客も想定しているのですが、そこら辺のところは、救急隊の人も心得たものでした。
というのは、味噌蔵出張所は、兼六園の近くであるため、ふだん外国人観光客をよく目にしているのに加え、実際、外国人も救急搬送する機会があるからです。

ただ、英語が不慣れなところもあるため、有事に備え、ふだんから英語の勉強をしているとのことでした。
それでも、一刻一秒を争う救急出動の際、到着した現場では、外国人の患者の体の各所に手を当て「ペイン(Pain=痛い)?」「ペイン(Pain=痛い)?」と端的な単語でどこが痛むのか尋ねるそうです。

そうして、患部を確認できることもあれば、日本人がサポートしてくれる場合も多いそうです。
「(救急車が到着した)現場では、だいたいそばに日本人がいて、通訳してくれる」(救急隊)そうです。

とにかく、事故や急病などは、不意をつかれる場合が多いことから、あわてることなく対処できるように、応急処置や連絡、搬送方法などについて日頃からしっかり検討し、体制をつくっておかなければならないと考えています。


のれんができました。

ゲストハウスの玄関の前に飾るのれんが出来上がりました。妻が毛筆で題字「あかつき屋」を書き、染物屋さんに依頼して、これらの文字を配した、のれんに仕上げて頂きました。
町家正面の壁面は、こげ茶色なので、のれんは暖色系のベージュにしました。お客さんが、のれんをくぐる日が近づいているのでしょうか。緊張感が、さらに高まってきました。

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のれんは、写真では左端が見えないのですが、4つ割れになっています。お客さんが通るスペースとなる左側部分の布を持ち上げた場合、屋号の文字が見えるよう、のれんの右下に文字を配置しました。
文字を大きくしなかった分、穏やかな印象もあると思うのですが。

   直島旅行でのれんを意識
私たちが、のれんについて、強く意識するようになったのは、今年のゴールデンウイークに訪れた瀬戸内海に浮かぶ直島での見聞が大きなきっかけになっています。

(直島の家々で下げられていたのれん)
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直島はベネッセ美術館があることで、今すっかり観光の島になっていますが、島では、お店に限らず一般民家でも、色とりどりののれんが下げてあったのでした。
陽光の下、瀬戸内海からの風を受けて揺れるのれんは、涼しげで、南国ムードを醸しだしていました。
民家でも掲げるのれんは、よそからのお客様を歓迎するメッセージのようにも映りました。

そんな経験もあったものですから、町家に下げるのれんについては、あちこちののれんも見学しながら、多少とも色柄を検討したのでした。

ゲストハウスがオープンしたあかつきには、町家のみならず、のれんにも親しんで頂ければと願っています。





筆に心込め「あかつき屋」

11月に入りました。来年1月中に予定する町家ゲストハウスのオープンまで、あと2か月ほどとなり、緊張の度合いが増してきました。今日は妻が、お宿ののれんに記す屋号「あかつき屋」を毛筆でしたためました。

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のれんに表す文字は、他人(ひと)にお願いする方法も考えられますが、妻は、多少書道の心得がありますので、書道の師の指導を受けて、取り組むことにしました。何と言っても、自分たちがお世話するお宿ですから。少しけいこを重ねて、納得のいくものが出来上がれば、それを屋号の題字とします。

妻は、一字一字、心を込めて筆を運んでいきます。平仮名の文字は、やわらかな印象がありますが、しかし、そこには力強さもこもっています。

横で見ていて、五十音の「あ」から始まるのは、悪くないな、と思いました。「あ」は、ものごとの原点、出発点である文字と言えますからね。