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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

竹下駄、どんな音するかな?

町家に面白いものが、お目見えしました。太い竹で作った下駄です。足で踏むところが丸くなっているため、ちゃんと歩けるのか、不安に感じるほど。でも、形がとてもユニークなので、見るだけでも十分楽しめます。
これは、友人のHさんの手作り品です。

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Hさんは、農業機械メーカーにお勤めの若いエンジニアです。仕事柄、環境問題に関心をもっておられ、その中で手入れが行き届かず、生息地の荒廃が指摘されている竹を何とかできないかと考えています。その解決策の一つとして、自ら竹製品を作って将来の販路拡大を目指しています。

この竹製の下駄は、Hさんの数多くある竹の試作品の一つです。Hさんは、この下駄の鼻緒を確保するため、下駄屋さんに飛び込みで訪ねて買い求め、鼻緒を竹板に結ぶ方法については、インターネットで調べて習得するなど、出来上がった下駄は、知恵と汗をしぼった労作です。

Hさんは、この竹下駄については「あまり評判が良くないんです」と言います。というのは、歩きにくさに加え、歩くと大きな音がするからなようです。

私は、竹が何とも言えない「和」の趣を呈しているのに加え、その形もユーモラスなので、「面白いんじゃない」と感想を述べたところ、Hさんは譲って下さいました。宿のお客さんの反応も知りたいようです。
町家ゲストハウスでは、外国人のみならず日本人にも受けることでしょう。歩くと、どんな音がするのか、楽しみです。

この下駄を玄関の上がり口に置いていたら、(有)嶋田工建の社長さんがすぐに見つけて、私の前に持ってきて言いました。
「これは、竹スケートですね。ぽっくりとも言いますね。子どもの時、これを1回だけ履いて滑ったことがあります」。
「竹スキーは知っているけど、竹スケートがあるんですか」と尋ねると、
社長さんは「ええ。(会社の近くの)思案橋の緩い坂で、冬のきんかんなまなまの時に滑りましたよ」とおっしゃいました。
どんなふうにして滑るのか、にわかに想像できないのですが、それはさておき中高年のノスタルジーを誘うことになるとは、意外でした。




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コメント

竹下駄

竹下駄、うちの地方では竹ジョンバといって女の子の冬の遊び道具でした。この地方に写真が残っていなくて探していたところ貴ブログに竹下駄として写真があるのを発見し、うれしかったです。つきましては竹下駄の画像をお借りできませんでしょうか。なにとぞよろしくお願いします。

返信 竹下駄

本ブログにお越し下さり、ありがとうございます。どちらの方でしょうか。
写真はダウンロードして使って下さい。(「あかつき太郎の町家日記」から)と出典を記載して下さると幸いです。
よろしくお願いします。

  • 2020/12/25(金) 21:27:20 |
  • URL |
  • あかつき太郎 #-
  • [ 編集 ]

竹下駄再び

竹ジョンバは山形県庄内地方の昭和30年代の風物です。
ご了解ありがとうございます。

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