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あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

初夏にさわやか お庭で着物姿

緑と花が色鮮やか初夏・五月。その時季にこれ以上ない出で立ちで、お客様が相次いであかつき屋にお越しになりました。いずれも若い女性のお着物姿です。

ここのお庭は、新緑がまぶしく、その中で、ツツジが順に花を咲かせています。素敵なお着物で宿に到着されたお客様は、お庭が最高のステージでもあるかのように、のびやかなポーズで写真に納まられました。
お客様はうちとけた笑顔を見せられ、その瞬間は、この町家にとっても至福の時となりました。

(お庭でポーズをとられるお嬢さん=写真掲載了解済、以下同)
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(神秘的な雰囲気を醸すシルエット写真
           =あかつきの間)
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22日にお泊まりになったのは、お母様と中学生のお嬢様の二人連れ。
お母様はカメラの仕事をされており、お嬢様はお母様の注文にこたえて、様々なポーズをとられました。お嬢さんの可憐なポーズは、お庭をさらに清新なものに見せてくれました。

2階のあかつきの間でも。そこでは、照明を落として撮影。障子戸をバックにお嬢様の横向きの姿が、鮮やかなシルエットとなりました。プロのカメラマンは違う。私も参考にさせてもらいながら、カメラを向けさせてもらいました。

(お庭を望む縁側で佇む大学生のお二人)
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(あかつきの間で仲良くポーズ)
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23日は大学生のお二人がお昼頃、やはりお着物姿でお越しになりました。高校の同級生だそうです。
お庭は、格好の撮影の空間。お二人は縁側に腰を下ろして、お庭を眺められました。

日差しは強く、まぶしそうでしたが、それにも増して、お庭でのお着物姿は、格別の体験だったようで、さわやかな笑顔を見せて下さいました。

日中観光をされ、お宿に戻った後、あかつきの間でも撮影。床の間をバックにしたお写真からは、お二人の仲の良さがあふれ出ていました。

皆様、ご宿泊ありがとうございました。この町家で、思い出の時間を刻んで下さり、感謝の気持ちでいっぱいです。

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一面に広がる赤い花畑に感嘆

意図せぬところで、絶景と出会いました。場所は、河北潟干拓地。鮮やかな赤い花畑が一面に広がっているのです。その花の名は、クリムゾンクローバーと言います。

初夏の日差しの下、その風景はひと際目立ちます。車を止めて、しばし見入ってしまいました。

(一面に広がる赤い花畑)
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そこは、河北潟干拓地のひまわり村の敷地。能登方面からの帰りに河北潟干拓道路を通ったところ出会いました。

ひまわり村は、夏は35万本のひまわりが咲くことで有名なところ。そこでは、ひまわりの播種の前に、土壌を肥やすために、緑肥植物としてクリムゾンクローバーを植えているのだそう。

(ここはひまわり村です)
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(ハート形のモニュメントがありました)
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花畑の中には、ハート形のモニュメントもあり、カップルらの撮影スポットになっているよう。ここには、既に先客があり、若者や家族連れらの姿が見られました。

思いがけず素敵な場所を見つけると、得した気分になります。ここでしばし憩った後、再び金沢市内に向けてハンドルを握りました。

恩人の写真遺作展に故人しのぶ

昨年70代前半で他界されたアマチュア写真愛好家の遺作展が13日に、金沢市西泉のフジカラーギャラリーかなざわで始まり、足を運びました。その方の名は、山本裕之さんで、あかつき屋の近くの桜町に住んでおられました。

山本さんはあかつき屋にとって恩人とも呼べる人で、このお宿が2011年の開業以来、何かと気にかけ、応援して下さいました。会場に展示された写真43点は、街角の風景や人の暮らしなどを素直に、丁寧に撮ったもので、見る人を穏やかな気持ちにしてくれます。
展示された作品の数々を故人をしのびながら、見て回りました。

(夫の山本裕之さんの写真展を開いた啓子さん)
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山本さんは生前、サラリーマンをしながら、クラシックカメラや写真を趣味とされ、被写体を求めて、休日には街歩きをされていました。あかつき屋の近所で個展を幾度かされました。

読書家でもあり、蔵書の一部を一般の人に提供する、「一箱古本市」にも参加され、私どもとは2010年秋に、主計町のお寺境内で開かれた、その古本市で偶然出会ったのが、お付き合いの始まりでした。

(会場にはご夫妻とお付き合いのあった人が大勢訪れています)
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気さくで、ボランティア精神にも富み、あかつき屋のお客様を近隣の街歩きにご案内して下さったこともあります。
ところが、昨年思いがけず病を得て、5月に帰らぬ人となったのでした。

今回の遺作展は、山本さんの奥様の啓子さんが、一周忌に合わせて企画されました。「(コロナ禍という)こういうご時世で、しっかりしたお葬式もできなかったのが心残りでした。この機会に夫の友人らにも来てもらって、しのんでもらえればと思って」と啓子さんは、この催しの開催の動機を話されました。

正直言うと、山本さんが亡くなられたということが今も信じられない気持ちですが、私たちは遺された写真をしばし山本さんと対話するように見入りました。

職場で信頼され、趣味や地域活動でも、快い人間関係を築いた山本さん。私たちにとって、理想の人と言える人でした。
この作品展は、5月16日まで開かれています。

金沢が結ぶ縁 今回はご夫婦で

金沢は、様々な人と人の縁を結ぶ土地であることをこの度のGWで実感しました。連休終盤にあかつき屋にご宿泊された若いカップルさん。実は7年前に、金沢のある宿泊施設で初めて出会い、その後の交際を経て、結婚へとゴールインされたお二人なのでした。

「人生を変えてくれた金沢」とおっしゃるお二人。ここあかつき屋では、朝お庭を見て過ごすなど、ごゆっくりと金沢町家ステイを楽しまれました。

(ご夫妻が旅の思い出を描いた自由帳。ご紹介了承済み)
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お二人は男性が建築系、女性がデザイン系のお仕事に従事されています。このため、歴史的建造物が数多く、伝統工芸も盛んな金沢は、旅をするには、最適な場所だったようです。
7年前、それぞれ一人旅でこの地に訪れ、同じ宿泊先で出会ったお二人。まさに運命の出会いになったのでした。

今年の2022年2月22日にご結婚されたとのこと。2にこだわったのは、これからの人生を二人で仲良く歩いて行く決意を込められたようです。

7年ぶりに訪問された金沢では、鈴木大拙館などの優れた建築物を訪れたほか、金箔工芸店で金箔貼り体験を楽しまれたとのこと。
そのご様子をあかつき屋の自由帳にヴィジュアルに描写されました。

若いご夫妻の新たな思い出の場所になった、あかつき屋。その幸運を喜び、お二人に感謝したいと思います。
末永くお幸せに。また、お気軽にお越し下さいませ。

町家点在 朝の下町散歩楽しく

今回のGWは、コロナ前のような繁忙感を味わったばかりでなく、もう一つあかつき屋ならではの特質を再認識する機会でもありました。それは、お客様の中に、建築、デザイン関係の人が少なくなく、国登録有形文化財であるこの建物に興味を惹かれてお越しになっていることが分かったことです。そうした人たちは折々に、建物やお庭に関して質問され、私どもは喜んで答えさせて頂きました。

そんな方々のニーズをくみ取って、こちらでは、お泊まりになった翌朝、お客様を周辺の街歩きにご案内し、点在する町家について説明させてもらっています。お客様は大変関心を示され、有名な景勝地を前にしているかのように、カメラを被写体に向けられています。

(散歩中、古民家に視線を注がれるお客様=材木町内)
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あかつき屋では、2011年の創業当初から、ここが古い通りに家々が軒を並べている立地を踏まえて、都合がつけば朝にお客様を付近の散歩にお連れしています。題して「あかつき太郎がご案内 城下町金沢・下町散歩♫」。それ用に、周辺のポイント的景観を写真に収めたフリップ集も準備しています。

(お客様向け説明ツールであるフリップ集の表紙)
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(フリップの一部)
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この度のGWでは、数回このフリップを携え、お客様を扇町、横山町、材木町周辺の街歩きにご案内しました。

「この町家は、毎週火曜の午後に地元NPOが野菜市をしているところで、付近のお年寄りらの交流の場になっています」
「ここは、あかつき屋と同様に間口が狭く、奥行きがありますね。奥にはお庭があります」
「この家のお庭は、雪が降る冬は、雪吊りが施されます」
「ここは以前素敵な町家がありましたが、今は取り壊され、老人ホームと駐車場に変わりました」等々。

あかつき屋界隈は古い町だけに高齢化と少子化が進み、近年空き家が目立ち始めました。それに伴って、その跡地は新築住宅や駐車場へと変貌を遂げつつあります。

そんな街の変遷についての説明をお客様は、神妙な表情で聞き入っておられます。いわゆる物見遊山の観光とは一味違う体験になっているようです。

それぞれの時代の波に洗われ、長年の人の営みの結果として、今日の家並みがあり、固有の景観がある。それらにふれて頂くのも、金沢ステイの価値の一つではないのでしょうか。
そんな思いを抱きながら、お客様をおもてなしさせて頂いています。