fc2ブログ

あかつき太郎の町家日記

金沢町家ゲストハウス あかつき屋をめぐる出来事や思い、人とのふれあいなどをつづるブログ。街角の話題や四季折々の風情も紹介していきます。

あかつき屋のホームページはこちらです。

兼六園そばに巨大な駐車場誕生

名勝・兼六園そばにビッグな県営駐車場がこの度、誕生しました。その名は、文字通り兼六駐車場。地上5階建て、乗用車480台、大型バス40台も収容できます。

少し離れた所から見ると、その威容から巨大な戦艦を目の当たりにしているよう。これによって、観光都市金沢のキャパシティーが拡大するとともに、兼六園近くで営業する、ここあかつき屋のお客様にとっても、利便性が向上するでしょう。

(完成した兼六駐車場。その大きさに目を見張ります)
kenrokupark01.jpg

昭和49年に開設された従来の旧兼六駐車場が、老朽化に加え、乗用車の大型化などにより、新たなニーズにこたえられなくなったため、現在地に建て替えられたものです。

これまで毎日、その駐車場のそばを通り、工事の様子を見てきました。完成した新駐車場は、単に大きいばかりではありませんでした。

(施設内には観光情報コーナーも)
0320information01.jpg

(レンタサイクルの駐輪場もグレードアップ)
0320bycicle01.jpg

施設内には、観光客のために、観光情報コーナーや休憩コーナーも設けられました。また、市内の数多くの観光スポットを電動アシスト自転車で行き来できる公共レンタサイクル「まちのり」のポート(駐輪場)もグレードアップして整備されました。

コロナ禍も事実上終わりを告げようとしている昨今、こうした施設の誕生は、歴史文化都市・金沢が新たなステージに入った印象を与えます。あかつき屋も最近の稼働状況から、令和5年は、インバウンド(外国人)の観光客の方々を含めて、新たな出会いと再会が生まれる手ごたえを感じつつあります。
皆様、新年度もよろしくお願いいたします。

スポンサーサイト



卒業旅行 金沢満喫、能登へも

三月に入り、暖かさが増す中、学生さんたちの熱気にふれる機会がありました。卒業旅行であかつき屋にお越しになったのです。

三泊四日の日程で、金沢はもとより、奥能登へも足を延ばされ、金沢、能登の旅を満喫されました。社会人への旅立ちを前に、いいリフレッシュになったようで、私どもも学生さんたちの笑顔にふれて、明るい気持ちになりました。

(能登町では、イカキングに圧倒されました=ご提供写真)
0308ikaking01.jpg

(金沢カレーの店で晩御飯=同)
0308curry.jpg

お泊まりになったのは、山形県酒田市にある東北公益文科大学の学生さんたちで、福祉を専攻する鎌田剛准教授の下で学ぶ方々です。卒業後は、それぞれの立場で、地域福祉の向上のために尽力されます。

今回のご旅行では、福祉を専門にする方々だけあって、ご滞在中は、県内の福祉関係施設を訪れ、見聞を広められました。その一つに、金沢市内にあるシェア金沢がありました。
そこは、高齢者住宅や障害児・者らへの福祉サービス、さらには天然温泉やお食事処などもある総合福祉施設。経営者の「ごちゃまぜ」で暮らすというコンセプトの下、障害を持つ方ものびのびとお仕事をなさっているのでした。

学生さんたちは、そこでお食事や温泉入浴もし、文字通り身体で今注目の福祉施設を体感されました。

兼六園やひがし茶屋街など、金沢市内の主だった観光スポットを立ち寄られたほか、能登では輪島・千枚田や能登町にある「イカの駅つくモール」も訪問。ビッグなイカのオブジェ・イカキングに圧倒されたとのことでした。

(卒業旅行で三泊された学生さんたち)
0308kouekimain.jpg

この学生さんたちは、大学に入学して一年ほどしてコロナ禍に見舞われ、ふつうのキャンパスライフがままならない時期もありました。それだけに、卒業を迎えた今は、感慨ひとしおのようです。

皆様ご卒業おめでとうございます。そして、ご宿泊ありがとうございました。
社会に出ても、健康に気をつけて、ご活躍下さいませ。

一気に春! ひな人形、雪吊り外し

二月も最終日に。明日から弥生三月。金沢は朝から青空が広がり、暖かく。昼頃には、気温が15度を超えました。まだかまだかと、春の日を待ち望んでいただけに、うれしい気持ちで一日を過ごしています。

あかつき屋も春の装いに。上がりの間では、ひな人形を飾り付けました。お部屋は、華やかな雰囲気に満ちています。
お庭では、植栽の雪対策の縄外しを行いました。雪害から守るため、これまで枝を縄で縛っていたのですが、それを解き放つと、樹木は、のびのびとした様子になりました。木たちも、春の到来を喜んでいるようです。

(上がりの間にしつらえた雛人形飾り)
0228ohinasama0101.jpg

ひな人形は、関東の親類筋から以前に頂いたものですが、冬の時季は、押し入りの箱の中で眠っていました。先頃、そこから取り出し、玄関から入ってすぐの上がりの間に飾りつけを行いました。
優雅さと風格を漂わす一対の雛人形。おのずからお客様の目に留まり、カメラを向ける方がいらっしゃいます。

(お庭で低木の縄外しを行いました)
0228yukitsurihazushi0101.jpg

(雪をかぶった松の木=1月21日)
0228yukitsuri0101.jpg

陽光に誘われるように、今朝、お庭の木に縛った縄外しをしました。松の木の方は技術が必要で、そこは植木屋さんに任せることにし、ツツジやサツキ、アオキなどの低木を中心に。鎌で縄を切って、枝を本来の姿に戻しました。

今冬も、激しく雪が降った日は、松の木などは、雪の重みで枝折れするのではないかと、はらはらする時がありました。長かった冬のトンネルも出口を迎え、木たちも喜んでいることでしょう。
木の周りに広がる苔も、明るい色合いになり、春の訪れを告げています。

目が覚める絶景 兼六園黄金に輝く

3月の陽気になったかと思えば、雪模様の空模様になったりと、一進一退で季節は進んでいきます。春を待望する気持ちは人一倍。でも、焦っても仕方がないと、日々粛々と過ごしています。

依然、辛抱の時季ですが、それでも、心が華やぎ、明るくなる、ひと時がありました。近くの兼六園で、夜間のライトアップが行われていたのです。庭園は黄金に光り輝き、雪吊りを施された松や灯篭は、一気に存在感を増していました。
城下町金沢の中心部でお宿業を営む至福を感じました。

(ライトアップされた徽軫灯籠一帯)
0211lightupmain01.jpg

先日、三重県出身のカップルのお客様が、このライトアップが良かったとおっしゃっていたので、冬の風物詩を体感しようと、私どもも歩いて出かけました。

(唐崎松。躍動感さえ)
0211karasaki01.jpg

(霞ヶ池の水面は鏡のように名松を映し出しました)
0211minamo01.jpg

兼六園を代表する徽軫(ことじ)灯籠付近では、撮影を待つ人の列ができていました。それに並んで、慌ただしくシャッターを切りました。
名木として声価が高い唐崎松も、格好の撮影スポット。松が波打つように連なるその姿には、躍動感さえ感じました。

また、別の場所でもカメラを向ける姿が。霞ヶ池べりです。その池の水面には、向こう岸で屹立する唐崎松が、鏡に映したように現れているのです。その美しさに、言葉はいりません。

目が覚める絶景に、包まれた時間でした。

節分 恵方巻で朝食

二月に入って、空の様子が変わってきました。零下を記録した一月後半と比べ、天候は穏やかになり、晴れ間が見える時間が増えてきました。この調子で春に向かってほしい。偽らざる心境です。

そして、今日は節分。あかつき屋のお客様は、春まだ浅い城下町金沢の風情を味わいながら、この町家でのステイを楽しまれました。

(恵方巻とかぶら寿司などが並んだ朝食)
0203ehoumaki.jpg

今回、お泊まりになったのは、北海道・十勝地方にお住いの女性です。
ご出発の朝、朝食の食材購入を兼ねて、まだ訪れていないという近江町市場をご案内しました。ダイヤモンド食品さんへ。

ここには、いろんな食材が所狭しと並んでいますが、節分とあってまず恵方巻を購入。このほか、カップみそ汁や煮物などを買いました。

あかつき屋に戻って、掘りごたつのテーブルの上に食材を並べました。太巻きが一本あるだけで、節分の季節感が醸し出されました。北陸の郷土料理のかぶら寿司も添えて。

【ご実家の様子=ご提供写真】
(酪農業を営む。牛の世話に当たる弟さんの姿も)
0203ushinosewa.jpg
(白い子牛が生まれました)
0203shiroushi.jpg

お泊まりになったこちらの女性。地元の十勝地方で酪農業を営んでおられる家の方です。北海道の大地で約700頭の牛を飼う大規模酪農家で、その牛の世話に当たっておられます。

冬は、マイナス10度以下にもなる土地柄で、厳しい寒さは肌に痛いほど。一年を通して牛とともに暮らしておられますが、その中で、年に何回か行うご旅行がご一家の楽しみなのだそう。今回飛行機を乗り継いで、羽田経由で金沢にまでお越しになったことに、感激しました。

(数羽の丹頂鶴が佇む=十勝平野)
0203tsuru.jpg

日頃のお仕事の中では、子牛の出産のお世話もしておられ、その生命の誕生に立ち会うことは、大きな喜びであると話して下さいました。また、丹頂鶴も身近に見ることができ、その暮らしは大自然と一体となった感があります。

     近づく春。生け花の梅の花咲く
近づく春。日は長くなり、次第に雪が溶けだし、アスファルトの路面が広がってきました。気持ちも軽くなり、除雪で振るうスコップの動きも軽快に。

(梅の花が咲く=あかつき屋玄関)
0203umenohana.jpg

あかつき屋の中では、玄関に生けていた梅の花が開花。清楚な花は、辺りを清純な雰囲気にしてくれます。
一直線に春へと向かうことはないでしょうが、喜びを禁じ得ません。